2008年03月28日

チベットに関するあれとかこれとか

 雑記です。

 先日ギリシャのオリンポスで行われたオリンピック聖火採火式で、北京五輪組織委員会である劉淇・北京市党委書記が演説する中、国境なき記者団に属する3人が五輪のボイコットを促す旗を持って乱入しました。

 中国はこれまで、国家間の式典において中華民国の国歌を流されたり、胡錦濤や呉邦国ら首脳が外遊先で法輪功など活動家の手厚い歓迎を受けたりすることがままあったのですが、これまでは一様にスルーしてきていました。

 ところが今回は珍しく大々的に批判を展開。当日の報道は「大成功」一色、中継は一時中断でしたから、えらい変わりようです。翌日行われた外交部記者会見でもしっかりと質問に答えた模様がテキストにアップされています。通常なら香港紙か日本で報じられて気付くというのがいつもの展開なのですが。

 現場目撃 五輪採火式の茶番劇
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-03/27/content_7868697.htm(2008/03/27 13:56: 国際在線)
 写真のクレジットは国際在線。一応撮ってあるんですね。

 新華社評論 五輪のトーチは豊か、寛容、深い愛を運ぶ(2008/03/26 09:17 新華網)
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-03/26/content_7860202.htm
 「聖火リレーは政治的意図を持った何者かに妨害されることが多いが、そうした行為は必ず失敗に終わるだろう」として、今後起こるであろう妨害をけん制しています。

 一連のチベットに対する批判で弱気なところは見せられないとの判断から、「無かったこと」扱いを止めて非難することに決めたのでしょうか。

外交部「反CNNサイトは民間の無責任な報道に対する自発的なもの」(2008/03/27 22:554 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/27/content_7871488.htm
 中国の「民間」は「官」と同義語。尖閣諸島は中国領土と主張する組織や、在中邦人企業に戦時中の賠償を求める組織など、この手の組織は全て民間という単語が付いていますけど、政治的な風向きによって現れたり消えたりするところをみれば、庇護下にあることは確実です。

 ウェブサイトも同じで、中国でウェブサイトを立ち上げるには申請が必要ですし、特にこうした政治的な内容を扱うサイトがしばらく野放しになっていたのは、ある程度の支援があったと考えるのが自然です。ただ、現在は方針が変わったのかこのサイトは潰されてしまいました。(あれ、今確認したら閲覧可能になってる。)
■反CNNのキャッシュ
http://209.85.175.104/search?q=cache:odnNFuGeGogJ:www.anti-cnn.com/index2.html+anti+cnn&hl=ja&ct=clnk&cd=6&gl=jp
 ウェブサイトは2005年春に起こった反日デモで、参加者を募るなど大きな役割を果たしました。こうしたまとめwiki風サイトに集まることが危険視されたのかもしれません。

 煽っておくだけ煽っておいて、一線を超えたと判断した瞬間はしごを外される人民はかわいそうですね。

 航空機爆破阻止で中国南方航空CAに12万元(2008/03/27 22:03 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/27/content_7871242.htm
 実際にあったかどうか、非常に疑わしいとされるウルムチ発蘭州行き航空機爆破未遂事件ですが、油の匂いをかぎ付けトイレで爆発物を持った18歳のウイグル人女性を発見、国際テロを未然に防いだCAに8万元の報奨金がプレゼントされました。

 液体の持込が厳しく検査されている機内に、素人であるCAがかぎ分けられる量の『汽油』をどうやって持ち込んだのか、という疑問が全く呈されていないところとか。香水でごまかしたらしいですけど、本当かしら。

 管理体制の強化にはうってつけの「事件」ですが、ウルムチ空港の検査がザルと言っているのも同じ。

 南航CAがガソリンのにおいに気付き事故を阻止(2008/03/27 11:00 南方都市報)
http://news.xinhuanet.com/society/2008-03/27/content_7868032.htm
 こちら南方都市報は香港紙や台湾紙でよく見られるイラスト付き。容疑者とされるウイグル人女性は、ガソリンをペットボトルに入れて検査時は少し飲んで見せたのこと。

 3月27日外交部記者会見(2008/03/27 19:22 外交部)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/27/content_7870494.htm

 記者「本日公安部が19歳のウイグル人女性が3月7日に発生した南航事件の関与を認めたと発表したが、彼女は中国人なのか。共犯者はいるのか。彼女は無理やり自白を引き出されたのか」

 秦剛「公安部の発表に付け加えることは無い。関係各所が法に従って処理しているのに、なぜそのような質問をするのか分からない。この手の事件はアメリカやフランスなどでも起こっているのに、いつもそのような質問をするのか。なにに基づいてそのような質問をするのか」

 記者「それが答えか」

 秦剛「すでに答えた。我々はニュースを造ったり捏造したりはしない」
 お互いケンカ腰なので、険悪な雰囲気を出してみました。

 「すべてやらせだ」直訴のチベット僧らTV映像に(2008/03/27 21:47分 読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000065-yom-int

 【香港=吉田健一】チベット族による大規模暴動が起きた中国・チベット自治区の区都ラサで、中国政府が組織した外国メディア取材団の一員として取材した香港無線テレビ(TVB)は27日、「取材先の寺院の参拝客らはすべて当局が動員した関係者だ」などと訴えるチベット僧侶の姿を放映した。

 チベット仏教寺院ジョカン寺(大昭寺)を訪れた取材陣の前に現れた僧侶が語ったもので、「当局者を信じるな。すべてやらせだ」などと泣きながら訴えたという。

 中国外務省の秦剛・副報道局長は27日、「僧侶が何を言ったか承知していないが、(やらせとの指摘は)根拠がなく、無責任で事実に合わない」と反論した。
 やっぱりやってましたか。エイズ村とは規模が違いますが、そこは人海戦術の国、解放軍お抱えの劇団かなんかですかね。マスコミを一度追い出してからまた入れたのは、演技指導に時間が必要だったためでしょう。ただ、住民の追い出しや接近の阻止までは手が回らなかったようです。

 今日、明日と各国の外交官が中国政府の引率でラサ入りするとのことですが、同じ光景を見せられるのでしょう。ラサ市内は大寨状態と言っても差し支えないかも。捏造はしない、そうですが。
ニックネーム aquarelliste at 11:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月27日

外交部アレンジの記者団がチベット取材へ

 中国政府に選ばれた海外メディアが、26日から3日間の日程でラサ入りするらしいです。

 チベット・ラサ取材、数社だけ 中国外務省招待(2008/03/25 23:27 朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0325/TKY200803250486.html

 取材団には米国のAP通信、日本の共同通信、韓国のKBSテレビ、中国当局と関係の深い香港のフェニックステレビなどが選ばれた。
 関係が深いはずの朝日選ばれてねえw

 外交部のアレンジによるツアーですが、「外国人記者の安全を保障するため」と称して、行動には思い切り制限がかけられそうです。

 気になるのは「現地政府の治安維持からくるもの」という説明で、記者がラサに行くと当局側ではない被害者が押し寄せて治安が乱れるということなのでしょうか。いずれにせよ、「ラサ市内の基本的な社会秩序は回復」という発表と大きく矛盾します。

 選出の基準については「数には限りがある。全てを満足させることは出来ない。皆さんには理解いただきたい。今後もラサへの取材機会を設けていきたい」と、秦剛が回答、ラサは依然として記者の命を保証できない状況にあるようです。

 境内外記者取材団、ラサ暴力事件の経過を取材(2008/03/26 14:16 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/26/content_7862082.htm
 ツアーに参加できたのは、AP通信、ウォールストリートジャーナル、USAトゥディ(以上米国)、フィナンシャルタイムス(英国)、タス通信(ロシア)、共同通信、聯合早報(シンガポール)、KBS(韓国)、アルジャジーラ(カタール)、香港文匯報、明報、南華早報、フェニックステレビ、TVB(以上香港)、中央社、聯合報、東森テレビ(以上台湾)、中国日報、北京週報の19社。

 半分以上が中国語圏、しかも大陸よりの報道をしてくれるところばかり。タス通信や共同との仲もよさそうですし、朝日がハブられた理由がますます気になります。全国の地方紙に配信される共同の方が、朝日より浸透率がいいからなのかもしれませんね。
ニックネーム aquarelliste at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月25日

胡錦濤歓迎にやる気が出てきました

 今日は引用ばっかりです。

 北京五輪聖火リレー、24日スタート
http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200803240008.html

北京五輪組織委員会(BOCOG)の蒋効愚副主席は19日の記者会見で、聖火リレーが「平和と調和」のメッセージを伝える目的で行われると述べ、妨害行為が「五輪の精神に反し、人心を掌握することはない。失敗するだろう」と発言した。
 大成功。タッタラー。

 北京五輪、ギリシャで聖火採火式――男性乱入、波乱のスタート
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20080324SSXKB058224032008.html

 【オリンピア(ギリシャ)24日共同=小林伸輔】北京五輪の聖火が24日、古代五輪発祥の地、ギリシャのオリンピア遺跡で採火された。式典では同五輪組織委員会の劉淇会長の演説中に男性2人が乱入して取り押さえられる場面があり、国際人権団体などから批判を受ける北京五輪の聖火リレーは、採火式から波乱のスタートとなった。

 中国によるチベット自治区ラサでの暴動鎮圧に対し、採火式に合わせてチベット独立派グループが抗議行動を予定。周辺は厳重な警戒態勢が敷かれていた。(後略)
 聖火採火式、中国五輪関係者の演説中に男が乱入
http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200803240026.html

(CNN) 北京五輪の聖火採火式が24日、ギリシャのオリンピア遺跡のヘラ神殿前で行われたが、会場の厳重警備を突破した男が乱入し、北京五輪組織委員会(BOCOG)の劉淇主席のスピーチを妨害する騒ぎがあった。

 男は人権活動家とみられ、旗を持っていたが、ただちに警官に拘束され、現場から連行された。旗の正体は不明。(後略)
 旗の正体は不明って嘘つけ。

 劉淇・北京市党書記の後ろを男が軽やかに走り抜けると、BBCもさすがに遠慮したのか引きのカメラに切り替わりました。

 胡錦濤が遥か遠くから野次られただけで動揺を見せたのに比べれば、少なくとも顔には出さなかった劉淇はなかなかやります。しかし警備はザルですね。わざとかな。

http://news.bbc.co.uk/player/nol/newsid_7310000/
newsid_7311100/7311125.stm?bw=nb&mp=wm&news=1&ms3=6&ms_javascript=
false&nol_storyid=7311125&bbcws=2


 聖火採火式に乱入者 中国電視台(2008/03/24 10:05 AFP通信)
http://hk.news.yahoo.com/080324/167/2r3rx.html
 ディレイの甲斐あり、この闖入劇は中国のお茶の間に届く前にブチッと切られて、何事もなかったかのように振舞いました。中国の「このまましばらくお待ちください」画面見たこと無いんですけど、どんな映像が流れるんでしょう。

 いつもの通り中国国内メディアはこの件をスルーしています。「西側の報道は客観的でなく、事実に基づかない」と酷評を続けていますが、まあこんなもんでしょう。

 劉淇 北京五輪聖歌採火式に出席(2008/03/24 21:36 新華網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-03/24/content_7850989.htm
 こういうことをされると、ますます日本を訪問する胡錦濤への歓迎に力を入れたくなるじゃないですか。

 長野の聖火リレーで中国側がデモ抑止対応など要請(2008/03/25 信濃毎日新聞)
http://www.shinmai.co.jp/news/20080325/KT080324FTI090021000022.htm

 長野市で4月26日に行われる北京五輪の聖火リレーについて、北京五輪組織委員会側が「(聖火リレーに合わせて)破壊活動を計画している団体があるという情報をつかんでいる」として、デモや集会の抑止に努めるよう同市のリレー実行委に求めていたことが24日、分かった。

 実行委事務局の長野市教委体育課によると、13日に組織委の担当者と中国大使館職員の計4人が聖火リレーの打ち合わせのため長野市を訪問。その際、中国政府が定めた聖火リレーの警備に関する基準を市に示し、沿道でのデモ隊抑止など、この基準に沿った対応を要請した。

 実行委側は「日本の法律に沿って対応する」と回答。中国側から「破壊活動」についての具体的な説明はなく、実行委もデモ計画などは今のところ把握していないという。

 一方、聖火リレー前夜と当日には、在日チベット人と県内外の支援者らが長野市内でチベットの人権問題をアピールする活動を計画中。参加するチベット難民二世のツェリン・ドルジェさん(34)=名古屋市=は「自由の国(日本)にそんなことを言うなんて間違っている。私たちは五輪に反対するつもりはない」と話している。
 破壊活動=チベット旗ですね。ようがす。人の嫌がることをやらない総理に代わって一般市民がやりましょう。皆さん、「三民主義」練習してきてくださいね。歌と旗のコンボで国賓をお迎えしましょう。
ニックネーム aquarelliste at 11:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談

2008年03月23日

「流血の証拠」がないからやりたい放題

 チベット人は所詮外の人、異民族に過ぎないのですね。事件の首謀者を「ダライ集団」としている時点でそんなことは先刻承知だったのですが、公式に漢人VSチベット人という対立軸を更に鮮明にしてくるとは思いませんでした。

 五輪などボイコットされても痛くも痒くもないし、ボイコットするはずも無いと踏んでいるから強気の姿勢を崩さないのでしょう。それよりも漢人の団結が優先。

 「動乱」発生以来団結が再三に渡って強調されてきましたが、中国人の圧倒的大多数である漢人の団結を崩すわけにはいきません。だからチベット人は悪でなければならないのでしょう。実際中国人=漢人はチベット人に対して良い感情は抱いていませんし、そういった刷り込みに障害はありません。

 「これまで予算を突っ込んでチベットの経済発展を促進してきた」点を、さまざまなデータを使いアピール。これで「何の不満があるんだ」となるわけですが、遠く離れた漢人には実際の状況は分かりませんからねえ。漢人が考える優遇よりも、もっと必要なものがあればそれは軋轢になりますし。

http://news.sina.com.cn/z/video/xizang08/index.shtml
 21日、中央テレビが「拉薩3.14打砸搶燒暴力事件紀事」を放映すると、新華社、人民日報や各ポータルサイトでも一斉に配信がスタートしました。15分間の特集番組です。

 開始からダラダラと、無抵抗の市民や武装警察に襲い掛かる「ごく少数の不法分子」の姿が流れています。何故か武装警察や、解放軍の姿は見えません。警官すら見えないのです。

 私が気になったのは、08:50頃に出てくるラサ市民の北京語。やけに綺麗なのです。「上班」がer化していますし、普通に移民してきた漢人の可能性もありますが、北京語をこれほど綺麗に操る一般人はニュースキャスターくらいしか知りません。それは、先に出てくる白瑪赤林・チベット自治区副主席の話す北京語と比べれば分かります。

 温家宝を騙す位ですから、公安や国家安全部のエキストラという可能性も捨てきれません。前科があるんですから与太話とバカにも出来ませんよ。

 河南省かどこからか出稼ぎに来た女の子が殺されたとか、医療に従事中の人間が襲われたとか、一貫して漢族=被害者の構図が全編を覆います。ごく少数が起こした事件なのに、チベット人全体に範囲が広がっているのはまあ予想通りの内容かなと。

 もちろん「これが真実の全て」と言われて「はいそうですか」とまともに信じる純粋な人はそうはいないでしょうし、マスコミは追い出されて取材に入れないとは言え、当時現地を旅行していた外国人の撮影した写真や映像には何故か特集番組には出演していない軍人や軍用車両なども映っています。ただ、流血など迫力満点の写真は出てきていませんから、中共まずは一安心。

 チベットに対してまったく妥協を許さない今回の対応は、中華民族というか漢族が9割以上を占める中国人を大いに満足させるものでした。だから国際世論の避難などどこ吹く風、何を言われても「事実と違う」と押し切ります。

 西側メディアが捏造チベット報道で世界の民衆を騙す(2008/03/22 12:40 環球時報)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/22/content_7837849.htm
 海外ニュースサイトの報道は、見出しで煽っておきながらそんなことは書いていなかったり、実際は事実と違うキャプションが付いていたり、トリミングしてたりと偏見に満ちているからから気にすんな、ということらしいです。秦剛は「一部メディアが事実と異なる報道をする。だから行っても行かなくても同じ」とほざいてました。

 いやいや、「記者の安全」と理由に海外メディアをラサに入れないようにしているのがそもそもの発端ですよ。ラサは基本的に平穏と発表したのですから、護衛でもつければ安全でしょうに。

 海外メディア受け入れ「適切な時期に」チベット騒乱で戴国務委員(2008/03/24 07:03 日本経済新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080324AT3S2301B23032008.html

 中国訪問中の自民党の中川秀直元幹事長は23日、北京市内の釣魚台迎賓館で戴秉国国務委員と会談した。戴国務委員はチベット自治区ラサで起きた大騒乱で海外メディアを排除していることに関して「人身の安全が保証できれば適切な時期に実現したい」と伝えた。(以下略)
 新華社の記者は安全みたいですけど、外国人記者の安全が保障できないとはこれいかに。

 迫力満点の血みどろ写真や映像が無いから、言いたい放題出来ています。もちろん、決定的な映像が出てきても、国内問題とかいってその強硬姿勢に変わらないでしょう。

 廣電總局 25の動画サイトに視聴禁止命令(2008/03/20 19:25 新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-03/20/content_7828896.htm
 その割には、国内のようつべ風動画サイトを閉鎖に追い込んだり、自主的閉鎖期間に危険な動画を削除させたり。ようつべなどへの流出対策は完璧なのかと思いきや、14日当日に香港で放映された危険度高めの映像が国産サイトに上がっていたための措置なんだそうです。

 規制の対象となったのは「エロいもの」、「暴力的なもの」、そして「国家の安全と利益に危害を及ぼす」内容の動画です。最後のは色々と運用できそうですが、この措置を取ったところを見ると、ゴールデンなんとかも完璧ではないようです。

 そして関係ないのにとばっちりを受ける人たちが。

 ダライ一味と「東突」組織と結託 テロ組織の画策(2008/03/22 05:08 中国新聞網)
http://news.sohu.com/20080322/n255847329.shtml
 チベット人とウイグル人が団結しても大したことはできないでしょう。ウイグル人も少数民族ですから漢人VSという対立軸に変わりはありません。前出のように、これを契機とした無用な締め付けが強まることになるでしょう。五輪を契機にした不満分子の締め付けに、いい口実を与えた格好ですが、チベットへの厳しい措置が今となっては周到に用意された蜂起の誘発だったらさすが中国というほかはありません。

 こうした中国の暴挙に対して、中国製食品はおろか、天洋工場製食品の輸入さえ検討しなかった日本政府が何を出来るかとなると、甚だ疑問です。また国会で議員が全員お立ちになって拍手で迎えるのでしょうか。

 それなら、新華社のカメラマンが涙目になるくらいの規模で「歓迎」してやるのは、日本人として当然ではないかと。投餃子はちょっとやってみたいんですが。

■大規模OFF板【胡錦濤来日時に東京をチベット旗だらけにするOFF 】@ wiki
http://www8.atwiki.jp/tibet_wiki
ニックネーム aquarelliste at 20:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月22日

となりの中国人7

 結構まじめに調べているつもりのエントリより、与太だらけの手抜きエントリのほうが関心が高いようで、中の人は涙目なんだが。確か短期集中連載だったはず。関心を持ってもらっているだけマシかな、というわけで、新しいエントリに入る。

 人に頼み事をするとき、ありがとうはどのタイミングで言うか。お願いをして快諾されたとき初めて使うというのが、日本人の感覚ではないだろうか。

 この件については、反日デモ直後に開設された中国国営の某掲示板でも一瞬だけ話し合われ、そこでは「是非を答える前に礼を言われると強要と感じる」という結論に落ち着いていた。こちらに選択権が無くなるように感じ、イラっとくるのだ。1つ1つは大したことではなくても、チリも積もればマウンテン。

 しかしとなりの中国人は日本に来て何年経ってもその癖が直らない。断りにくいようわざと使ってんじゃねえかと思うこともしばしばある。

 先に礼を言うのが中国の礼儀なのかは知らんが、日本人相手に頼みごとをするなら、その辺は日本人の気の良いように合わせてやるのが「入郷從郷」だと思うのだが、そこまで細やかな気遣いを求めるのは酷なのか。三つ子の魂とはよく言ったものだ。

 「先に礼を言う」習慣は英語から来ているのでは、というのが、件の掲示板で出された答えだった。ご存知の方はお教えください。
ニックネーム aquarelliste at 11:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談

2008年03月20日

となりの中国人6

 あまりリアルの知り合いを出したくないのだが、中国人の生態に関して質問をされた。

 彼の奥さんは日本語教師をやっており、もうすぐしたら桜を見に行こうと生徒を呼びかけた。すると中国人以外の外国人生徒は概ね快諾したものの、中国人は興味を示さなかったらしい。何故か?と聞かれたので、「日本に興味が無いんだろう」と答えておいた。

 信じがたいが、日本語を勉強しているからといって、学習者全員が日本に好意を抱いているわけでもないし、興味があるわけでもない。それは中国人に限ったことではないが、中国人の場合はそれが顕著で、たまたま近くにある先進国が日本だったから日本に来て日本語を学習しているだけで、特に日本に対しての感慨というものは無いことが多い。

 これは以前出てきた、中国側の通訳と話して改めて感じたことで、彼女も大学では別の学部を希望していたのだが、成績か何かの理由で日本語学科に回された。

 4年間日本語学科に在籍して昨年めでたく卒業し、そこそこの給料を取れる通訳という職業にありついたものの、それでも日本に対して特別関心が沸いてきたというわけでもなさそうだった。だから4年経ってもありえない位下手くそだったのだろう。

 アニメや漫画、ゲームから日本語に入った正しい形での日本語学習者なら、聞いてもいないのにその手の話題を吹っかけてくることがままあるが、彼女はそれが無かった。奥ゆかしいのではなく、知識が無いのだ。だから話し掛けようが無い。共通の話題も作れない。

 お客さん(拙含む)が来たとき、自分では手が出ない日本料理を食べられるのは嬉しいとは話していたが、中国語オンリーの社長秘書がお供に来た時はケンタッキーに変わっただけで、日本料理というよりは値段に惹かれていたフシがある、とはうがち過ぎか。

 入郷從郷(郷に入っては郷に従え)はどこの諺だったかな。四字熟語字典を引いてみることにする。
ニックネーム aquarelliste at 22:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑談

夜の中国語テキストだ!(ネット)いえ、よくある恋愛マニュアルです(環球)

 一応勝利宣言のあったチベットはともかく、四川、甘粛、青海など周辺に広がった抗議活動はどうなっているのかさっぱりわかりません。記者は全員追い出されたのに、何故か取材を続けている新華社では頼りないですし。

 とりあえずいくつか動きがあったので。

 王樂泉「東突分子が陰謀を企てている」(2008/03/20 13:11)
http://news.sohu.com/20080320/n255815410.shtml


 新疆ウイグル自治区トップの王樂泉が、3月7日に起ったとされるウルムチ発北京行き中国南方航空機に、テロリストがガソリンを持ち込み爆破未遂事件を起こした件について言及。

 この件については胡散臭さが指摘されており、私は単にオリンピックを控え検査の強化を強調するためだけのダシに上手く使われただけと考えていました。

 しかし、「三股勢力」(分離主義者、テロリスト、宗教的過激派)というキーワードは今回の「チベット暴動」にも通じるところがありますから、ここで自分の管轄であるウイグル人を引き締める狙いがあるのではと。今のところテロリストとする表現はチベット人には使われてないと思いますが、今回の事件を契機に無用な締め付けが始まったりするのかも。

 「状況悪化なら胡主席来日 歓迎できぬ」 超党派チベット議連が声明(2008/3/19 18:31 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080319/stt0803191832006-n1.htm

 超党派のチベット問題議員連盟の会合であいさつする民主党の枝野幸男衆院議員(左)=3月19日午後、東京・永田町の衆院第二議院会館(酒巻俊介撮影) 超党派の「チベット問題を考える議員連盟」(代表・枝野幸男民主党元政調会長)は19日、国会内で総会を開き、チベット騒乱への中国政府の鎮圧行動を「五輪開催国にふさわしく、武力の行使や人権侵害を行わないよう自制を求める」と非難する声明を発表した。

 声明は「報道の自由がない中で、中国政府による一方的なプロパガンダや弾圧がなされている疑義を持たざるを得ない状況が悪化するなら、胡錦濤国家主席の訪日を到底歓迎できない状況になりかねない」としている。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長や自民党の馳浩副幹事長、社民党の阿部知子政審会長ら衆参議員27人が出席した。枝野氏は「弾圧している疑いのある国の元首を歓迎していいのか。政府は踏み込んだ対応をとれ」と強調。出席者から「胡主席自身が昔、チベットを弾圧した。人権を顧みない中国は問題だ」(玉沢徳一郎元防衛庁長官)「調査団派遣を求めている欧州連合(EU)議会と連動しよう」(藤田幸久民主党参院議員)などの意見が出た。

 チベット問題では、昨年11月に鳩山氏ら同議連メンバーが訪日中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と会談し、中国側から抗議を受けた。平成13年には、中国側が同議連メンバーに「活動をやめないと所属政党の幹部が訪中しても、中国要人に会えなくなる」と圧力を加えたことが明らかになっており、今後の中国側の反応も注目される。


 本来なら、こんな影響力の無い集まりではなく、政府高官が率先して言うべきことなんですよね。ところが首相、官房長官、外相と3トップは腰砕け。まあどの程度中国が反応してくれるかです。

■北京五輪ボイコット発言過激に(2008/03/19 VOA)
http://www.voanews.com/chinese/n2008-03-19-voa11.cfm

 北京五輪の開会式をボイコットするという、チベットに対する中国の処置に抗議する発表が支持を集めている。フランスのクシュネル外相が18日この提案を「非常に面白い」として、来週にもEU外相会談で討論するという。しかし、国連の王光亜・中国大使は「世界の大多数が彼の観点には賛同しない」と発言。(以下略)
 出来ればこれくらい。本当にボイコットするかどうかはともかく。ちなみにこのボイコット発言も、王光亜の反論も取り上げられていませんので、結構痛いところなのかもしれません。

=====

 チベットはこれくらいにして。

 日本の教材を巡って、中国のネットが盛り上がってるそうじゃないですか。上海の税関で差し押さえられた地理の教科書じゃないです。中国語をお勉強する本。

 中国人女性を犯すよう教える日本の教材を巡りネットで罵倒合戦に(2008/03/20 08:26 環球時報)
http://society.huanqiu.com/roll/2008-03/76798.html
http://news.sohu.com/20080320/n255802893.shtml
 「26 ベットで セクシャルな会話」という痺れるタイトルが読み取れます。日本語は分からなくても、対訳式になっていますから中国人が「これは夜の北京語を学ぶエロ本だ」と気づくのに時間はかかりませんでした。

 どうも捜狐の掲示板が発端のようで、トピ主は「こうした教材で中国語を学び、中国人女性を弄びに来る」とお怒り。

 ビデオもパソコンも全てはエロから始まったわけですし、やる気にさせるいい教材だと思うんですが、単純な思考が持ち味のネットユーザーの皆さんは中国人女性を侮辱していると捕らえるようですね。

http://club.news.sohu.com/r-bigworld-772110-0-0-0.html
 発端となったと思われる掲示板にはいつもの通り日本を罵倒するコメントから、「別に中国人女性に限られているわけじゃない」「よくある恋愛本だ」と醒めた意見まで。エロいので訳しませんが。

 見本からするとこれで間違いなさそう。

http://www.natsume.co.jp/category/d9784816334474.html


 独自調査「日本の教材は本当に中国人女性を犯すよう教えているのか」(2008/03/20 16:58 環球時報) 
http://world.huanqiu.com/roll/2008-03/77172.html
 この件に関して、新華社系の『国際先駆導報』と基地外度では双璧の『環球時報』がすぐさま日本駐在員を使って火消しに走りました。

 記者の調査によると、問題となっている『男と女の会話集中国語』を書いたのは「劉隆年」という中国人。別にベットの上の会話だけではなく、デートや別れ、結婚、出産までを網羅しているテキストのようで、「中国人の彼女と一緒に見ながら、彼女は日本語を、 自分は中国語を楽しく勉強しています。」と書き込まれたアマゾンのカスタマーレビューを引用しています。

 この手の会話集はそこそこ種類もあるようで、記者は背景に日本人の国際結婚が増えているが、中国人と、特に日本人男性と中国人女性との結婚が増加する中で、こうした教材を作るのも悪いことではない、とかなり寛容な所を見せています。作者が日本人だったらこうはいかなかったでしょうけど。

 そして、中国に3年の駐在経験がある日本人記者を尋ね、「中国人は自信が無いのか?」「アメリカでこの手のテキストが出版されてもこういう風に怒るのかね」とのお言葉を引き出して終了。やけに馴れ馴れしいのが気持ち悪いですが、言ってることは外れていません。敏感すぎるとの指摘もその通りです。

 そういえば、環球は日本人男性と中国人女性の国際結婚について、結構肯定的な記事を出してました。

 ジャパンタイムス「両手を広げて中国人花嫁を歓迎」(2008/03/03 6:52 環球時報)
http://china.huanqiu.com/eyes_on_china/2008-03/67597.html

 週間文春が日本人男性を夫に求める中国人女性を取材、こうした一種の冒険について聞いてみると「日本の生活はとても良く、男性も責任感があるらしい」と、農村から来た22歳の彼女はそう答えた。「私の友達と親戚も日本人男性に嫁いだから不安は無い」。

 ある商店の店員(28)の友達も日本に嫁いだという。「特に心配はしてない。日本人男性はすばらしい、でしょ?」。
 まあ、変われば変わるものです。

 キャンパスの花が日本人男性に嫁いだ悲惨な経験(2006/02/08 07:10 捜狐)
http://goabroad.sohu.com/20060208/n241709427.shtml
 ただでさえ少ない女を、日本鬼子様に取られるのは許せ無かったはずなんですが、ずいぶん寛容になったものです。データによると、中男+日女の組み合わせが1000人ちょっとなのに対し、逆の組み合わせは10倍だったりします。
ニックネーム aquarelliste at 22:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月19日

誰も終わったとは思っていない

 チベットや隣接する地域の各紙が、一斉に「旗幟鮮明に分裂に反対しよう」キャンペーンを張りましたね。

■中国チベット新聞
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/19/78967.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel4/31/200803/19/78973.html
■アバチベット族・チャン族自治州公式サイト
http://www.abazhou.gov.cn/html/2008-3/18/content_200831895859181.html
■アバチベット族・チャン族自治州機関紙・アバ新聞
http://www.abadaily.com/show_more.php?tkey=&bkey=&doc_id=16546
■チベット那曲新聞
http://www.xznqnews.com/05naqu/system/2008/03/17/009312978.shtml
 天安門事件の発端となった学生の抗議活動を指す、過激な表現である「旗幟鮮明に」分裂に反対しよう。「動乱」に続いての天安門用語の登場ですが、まだ終わっていないからこその宣伝工作強化なのかもしれません。

 空軍からも責任者が出ていることが確認されました。秩序を回復したとする公式アナウンスこそ流れましたが、厳戒態勢は解かれていません。ラサ市内は力ずくで平穏を取り戻したかもしれませんが、周辺の青海、甘粛、四川などでも抗議デモが広がりを見せ、死者が出ているからです。

 四川省アバ県への検問厳戒 チベット暴動、中国軍が兵士を増員(2008/03/18 07:25 東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008031890070309.html

 【成都(中国四川省)=平岩勇司】中国チベット自治区に隣接する四川省成都から、暴動が起きた同省チベット族自治州のアバ県に入る境界では十七日、自動小銃を携えた兵士が通行車両への検問を実施し、厳戒態勢を敷いていた。自治州から出てくる車両には「身分証を出せ」「トランクを開けろ」と命じ、暴動に関与したチベット人らを捜索するとともに、金属探知機を使い危険物を調べ上げた。

 逆に、成都から自治州に向かっては、兵士を乗せた人民解放軍の車列が続く。暴動鎮圧のため兵士の増員を続けているもようだ。軍トラックの荷台では、明らかに未成年とみられる幼い顔の兵士が緊迫した表情で自動小銃を握りしめていた。

 沿道の市民には正確な情報は伝わっておらず、「チベット人がインドとロシアから銃を購入、漢民族の商店を略奪し、警官を射殺した」とのデマも流れている。(以下略)
 「生きるか死ぬかの血みどろの戦い」が当局側のスタンスですが、当局側は血しぶきを浴びているだけで、生きるか死ぬかで血みどろなのはチベット人だったりします。

 北京から部隊が増員されているとの目撃情報がありました。軍専用車両が20両以上に渡って北京を出て行ったのこと。ああ、さっそく青藏鉄道が本来の使い方をされる時がきましたです。

 現在、ラサのみならず、この3省のチベット人居住区にも「安全でない」との理由でマスコミの立ち入りが禁止されています。新華社の記者は思い切り取材しているんですが、写真は別の日に取ったイメージ画像だったりして。

 新華社記者が目撃 ラサの秩序は正常に回復(2008/03/19 01:04 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/19/content_7817373.htm
 情けないことに、日本は大使館員のラサ入りも「中国の内政問題」とはねつけられました。日本人の安全確認のどこが内政問題なのか、言われたままそうですかと引き下ってしまう日本国。

 立ち入り禁止と言えば、北京市にある中央民族大学もキャンパスに厳戒態勢が敷かれているそうです。他所では死者が出ておりシャレになっていない状況ではあるのですが、私はこちらの方が気になっております。各地にある民族大学や、チベット人が在籍する大学ならどこでも起こりうるのでしょうが、胡錦濤や温家宝の目の前でやることに私は意義を感じます。

 意義もあるのですが、都市部の大学において漢人とウイグル人が衝突し校舎を焼くまでに発展したことがありました。原因は些細なこと(バスケのルールを巡るものだったかしら)だったのですが、彼らの沸点が低いのではなく下げられるようなことを恒常的にされているからなのでしょう。チベット人には申し訳ないのですが、都市部でそんな楽しいイベントを起こしてくれそうなので楽しみなのです。数が足りないなら増員すればいい。

 ええと、中央民族大学ですが、17日にチベット人50名ほどが座り込みによる抗議を行い、抗議を組織した一部学生が連れ去られています。これを受けて、学内はてんこ盛り私服が学生に扮して巡回中。いつもは身分証を見せれば入れる大学も、学生か学内に住む人以外は入れないようになっています。

 その学生たちも学生証を見せないと入れてもらえず、「3年ここで勉強しているが、学内に身分証を求められることなんて無かった」との学生が漏らしていますが、学校によってバラつきこそあるものの大きな大学ほどいい加減で学生と思しき人間は事実上のフリーパスなんですよね。見るからに胡散臭いタクシーの親父なんかは絶対制止されますけど。

 漢人からはどう見えるんでしょうね、この抗議集会。戦々恐々?

http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/19/79005.html
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/03/200803192345.shtml
http://www.epochtimes.com/gb/8/3/19/n2050581.htm
http://www.secretchina.com/news/236526.html
ニックネーム aquarelliste at 14:14| Comment(7) | TrackBack(0) | 消息

となりの中国人5

 昨日チベット関連の記事を読んでいたら、急に新聞聯播の着信が欲しくなったので無理して作ってみた。新聞聯播は、午後7時から約30分に渡って党の公式見解を垂れ流すプロパガンダ番組。

 急いで作った割になかなかに良い出来だが、分かる人が限られているのが辛い。

 そんな訳で、中国人を呼んで聞かせてみたら、やっぱり分かった。10年日本にいても覚えてるんだな。さすが。夜中の2時からマイナーな着メロ作ってる拙もどうかと思うが。今日は本当にただの雑談でした。
ニックネーム aquarelliste at 11:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談

ラサ決起は公式には終わったようだが

 15日に全人代に出席中のチベット自治区党委書記の張慶黎が緊急帰国しましたが、中央からの指示を持ち帰っていました。

 速やかな社会の秩序回復を(2008/03/18 05:29 中国チベット新聞)
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel4/31/200803/18/78893.html
 ドメインがエロい。

 17日に各部門の責任者を前に重要講話を行ったのですが、出席者が中央統一戦線部、公安部、国家安全部の副部長と、武装警察総部の副指令員、副参謀長、成都軍区副指令員という豪華メンバー。平時の会議ではないことは、現役の軍人(中将)さんが出席していることを見れば明らかです。

 この会議を主催した張慶黎は、出席者に「党中央が打ち出したチベットの安定工作に関する一連の方針と政策を真剣に学習し、深く理解し、全面的に徹底する」ことを求めました。どういう方針かは「事件真相」で明らかになるでしょうが、党中央の方針と政策が既に15日には決定していたのですね。それが16日いっぱいの鎮圧なのでしょう。

 17日にラサ市長が「市内の状況は基本的に正常に戻った」と答えており、市場などで買い物をする市民の様子などを紹介しています。また午後には自治区の偉いさんが武装警察を慰問しているので、16日までに暴徒鎮圧が完了して終結宣言を行ったと見るべきなのかもしれません。とりあえず公式発表に乗っかるフリをして、平穏になったことにしておきます。

 18日付のチベット日報は、あちらこちらに武装警察が町中に配置され、巡回していることを匂わせてくれています。

 公式には状況が一段楽したことになっているので、「厳罰に処すべき」とする市民の不法分子に対する声を紹介しつつ、「党と政府がなければ、武装警察と公安がいなければ、我々はどう過ごせばいいか分からなかったよ」と賞賛の声も忘れません。武装警察と公安が何をしたのかは不明ですが、結構がんばったみたいですね。

 しかし不思議なのは、武装警察は殺傷性の高い武器を使っていないと説明しているのにもかかわらず、ゴム弾などを使用して暴徒をとっ捕まえている写真が1枚も出てきません。

 出てくるのは「暴徒」が起こしたものばかり。棍棒でボコボコにして動かなくなってからトラックで運んでたりしてたら、写真は公表できませんね。公安や、現在は街の至る所にいる武装警察が、写真にまったく出てこないのも不思議です。

 しかし、終わった終わったと油断しているわけではありません。

 反乱鎮圧指揮本部、成都軍区に開設(2008/03/18 大公報)
http://www.takungpao.com/news/08/03/18/ZM-879306.htm
 チベットの東に位置する四川省の省都である成都市は一級の警備体制を敷き、チベット支援の増援準備に入ったとのことです。

 市内にチベット人のテロリストが爆発物を持ち込んだという噂が出回ったためのようですが、市内は警察車両を出動させ、3名一組の警官隊が巡回となかなかの厳戒態勢。特に、チベット人が集まる西南民族大学付近には対暴力部隊が監視に当たっています。

 そういえば、各地にある民族大学のチベット人が座り込みや抗議デモをやっているんですよね。チベット周辺の甘粛、青海でも大規模なデモが発生しましたが、この調子だと都市部でチベット人VS漢人の衝突があるかもしれません。遥か遠くのこととタカをくくっている漢人の皆様には、言いようの無い恐怖を味わっていただきたいと思います。

■世界ウイグル会議、『航空機事故』について声明を発表(2008/03/10 RFA)
http://www.uyghurcongress.org/jp/news.asp?ItemID=1205204632

 ラビヤ・カーディルさんはまた、「中国の目的は一つだけ。それは、テロのパフォーマンスをでっちあげて、自らテロ行為を起こして、その責任をウイグル人のせいにすることだ」と語った。
 そういやこんなのもあったそうです。たぶん噂をまいているのは当局なんでしょうね。チベット人もテロリスト扱い。

 成都市公安局緊急にデマ否定 全市社会治安は安定(2008/03/19 00:29 四川新聞網)
http://news.sohu.com/20080319/n255780343.shtml
 貴州から成都にやって来たチベット人男性が、乗り込んだバスで持っていた刀でバスのガラスを割りまくり、鬱憤を晴らすため路駐していた乗用車2台をボコボコにしつつ、タクシーを待っていた客の腰に切り付けたというデマが流れているそうです。

http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/18/78890.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/18/78879.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel4/31/200803/18/78885.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/17/78834.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/16/78735.html
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2008年03月18日

チベット自治区主席が言いたい放題な件

 本日、全人代に出席するため北京に来ているチベット自治区主席(省長に相当)であるシャンパ・プンツォクが会見を行いました。

 自治区のトップである党委書記の張慶黎は全人代閉幕を待たずに15日にラサに戻ったらしいので、表向きはともかく事態は相当切迫しているのでしょう。ラサ市長の言うように、市内は平穏とはいかないようです。

 先日の不気味なニュースではチベットの指導者と正体不明でしたので誰だかわかりませんでしたが、一応署名つきなので公式見解だとみなすことにして、これをベースに進めていきます。

 チベット自治区主席シャンパ・プンツォクがラサで発生した暴力事件について語る(2008/03/17 16:14 新華社)
http://politics.people.com.cn/GB/1026/7009945.html
 まず事件が14日に僧侶が石を投げたところから始まっています。いきなり分離独立運動を始めたような口ぶりですが、それ以前に坊さんを衆人環視の元でボコボコにして連れ去ったり、釈放を要求した僧侶たちを催涙弾で追い散らした10日〜13日までの流れにまったく言及されていません。

 公安はまったく反撃せず、「不法分子」が棍棒や石を手に襲い掛かったことになっています。確かに、催涙弾を発射したのは武装警察ですから間違いではありませんが、それだと後に出てきますがどうやって「法にしたがって処理」したかが謎になります。

 次に、不法分子は小中学校、病院、銀行、電力及び通信設備、新聞社などを破壊し、車両56台を放火し、無実の市民13人を殺したことになっています。えげつない例として、暴徒に生きたまま石油をかけられ焼死したとか、武装警察が殴り倒されところ刃物でえぐられたとか描写が血なまぐさい上にやけに細かく、公式映像を担保する内容となっています。

 大公報では仕事中に暴徒4人が押し入り、携帯や財布を奪われたとか、救急車すら襲ったなどの暴徒の悪行を紹介し、公式映像の信用性を高めようとしています。

 いやしかし、何とも頼りない武装警察です。この前も池に落ちた女の子を助けるために溺れ死んでましたし、今回はおそらく武装していなかったんでしょう。取り締まりには「最後まで自制心を保持し」、「法に基づき処理し」、「殺傷性のある武器は携帯及び使用していない」ことを強調していますので、殺傷性の無い道具でボコボコにした可能性は捨て切れません。

 表現で注目すべきは、孫謙・副人民検察院長が15日に記者会見を行った中で、「動乱」という単語を使っています。動乱は人民日報の社説で学生運動を断罪するために使われた否定的表現で、元々は文化大革命を指す場合に「10年の動乱」と使います。この上を行く表現は暴乱しかありません。暴乱は一瞬で使われなくなったので、事実上動乱は最上級の表現と言えます。

 そういえば、今回の騒乱を指す「打、砸、搶」(殴る、壊す、略奪する)も元はと言えば文化大革命期に紅衛兵が行った狼藉を指す表現で、同じく否定的な響きを持っています。今回はこの3つに「焼く」が加わっています。

 香港紙でこの表現を使ったやりとりを見つけたので、国内メディアはどうなのかと調べてみたら、新華社が配信したことになっていましたが、新華社、人民日報では引っかかりませんでした。流石に動乱表現は行き過ぎと判断したのか削除工作があったようで、現在までこの表現は孫謙以外は使用しておりません。

 17日、緊急に開かれた外交部記者会見でも、「打、砸、搶事件」という表現に格下げされています。動乱にしてしまうといきなり後が無い感全開なので使用停止措置を取ったということだろうと思います。ああ、国連の調査団を「中国の内政問題である」と拒否しましたね。

 ええと、戻ります。「法に従い人民の生命と財産、社会秩序に危害を加える暴力行為を処理したのに、平和的なデモを鎮圧したとはどういうことか。暴力行為を容認する国がどこにあるのか」との西側諸国の非難に対して「憤慨」してみせました。公式にはあの映像が全てですからそういう物言いでいいんでしょう。海外からの批判など何とも思っていません。

 それにしてもいまだに非難もしなければ、胡錦濤訪日延期を示唆するわけでもない日本政府は終わってますね。

 胡主席来日の日程公表延期 政府 チベット暴動の情勢見極め(03/17 23:05 北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/82059.html

 藪中三十二外務事務次官は十七日の記者会見で「基本的に胡国家主席の訪日には関係ない。影響を及ぼさないと思っている」と表面上冷静を装ったが、省内からは「いずれにせよ、今後事態がどう推移するかだ」(幹部)と、懸念の声が漏れた。
何これ。

 胡錦濤もこの流れでは外遊は無理でしょう。延期など存在しないとか突っぱねてましたが、これで訪日自体が危うくなりました。チベットは鎮圧できても台湾なんかは既に「ほら見たことか」と非難していますし、連鎖的に独立運動が高まる状況になれば、国内での舵取りに追われることになります。もし来るなら橋下が大阪訪問を熱望しているので大歓迎しますけど。


 米英はチベットに陰謀を画策(2008/03/18 東方日報)
http://orientaldaily.on.cc/srch_result/724882_btm.html
 暴乱には鎮圧を(2008/03/18 太陽報)
http://the-sun.on.cc/channels/news/20080317/20080317020750_0000.html
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/17/content_7809898.htm
http://2008.163.com/08/0315/16/473DG78T00742437.html
http://pic.people.com.cn/GB/8229/117238/117248/117298/7005528.html
http://orientaldaily.on.cc/srch_result/724786_btm.html
http://www.takungpao.com/news/08/03/17/MW-878617.htm
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/17/content_7805168.htm
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2008年03月17日

マスコミが新華社の例の映像を垂れ流しな件

 全国紙各社のスタンスが出揃いました。朝日は珍しく騒乱なんですね。絶対「暴動」を使って来ると思ってました。

 外国人旅行受け入れ停止、数百人拘束 四川省の死者は15人に チベット騒乱(2008/03/17 12:50 産経新聞)http://sankei.jp.msn.com/world/china/080317/chn0803171152008-n1.htm
チベット騒乱、四川省に飛び火(2008/03/17 00:38 日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080317AT2M1600W16032008.html
 チベット騒乱 日本人旅行者ら70人、ラサを離れる(2008/03/17/ 12:15 朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0317/TKY200803170086.html
 チベット暴動:甘粛省に波及 亡命政府、30人死亡発表(2008/03/16 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080316ddm001030012000c.html
 「目撃」邦人学生、生々しく語るチベット暴動 (2008/03/17 03:06 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080316-OYT1T00576.htm

 読売は暴動なんですけど、中身は毎日なんかより酷い。エスパーですかね。

 中国チベット自治区ラサで起きた大規模暴動の現場に居合わせ、16日に四川省成都の空港に戻った日本人旅行者が、読売新聞に対し、チベット族が漢族に抱く不満がむき出しになった暴動の生々しい様子を語った。(中国総局)

 「激高したチベット族が漢族を襲うのを間近に見て、自分も襲撃されるのではないかと身震いした」。横浜市在住の大学生の男性(23)は、暴動が起きた14日の様子をこう振り返った。

 大学生によると、暴動が起きたのは同日午後2時ごろ。高山病のため、病院で酸素を吸った帰り道、旧市街地を歩いていると、通り沿いの商店が突然次々とシャッターを下ろし始めた。通りの先にはチベット族のデモ隊が見えた。

 「危ないから、早く逃げて」。チベット族の女性が叫んだため、近くの宿泊施設に飛び込んだ。間もなく警官による発砲音が散発的に聞こえ、ゴムが焼けるようなにおいが宿泊施設内にも入ってきた。

 約3時間後、500メートルほど離れた宿に戻るため外に出た。通りには黒こげになった自転車が転がり、警察車両が横転。チベット族が漢族経営の商店を襲撃していた。

 チベット族はコンクリート塊やナイフを手に宝飾店や衣料品店などのシャッターをたたき壊して乱入、物品を略奪していた。商品や看板、店に掲げてあった五星紅旗などに火を放ち、殺気だった雰囲気だった。「こちらが漢族かを見定めようとするチベット族の視線が怖かった。漢族に抱く根深い民族感情を感じた」

 別の男性旅行者(24)は、バイクで走る漢族にチベット族が石を投げて倒し、5〜6人が石で何度も殴りつける光景を目撃した。

 チベット自治区には、2006年7月にラサと青海省西寧を結ぶ青蔵鉄道が開通し、空前の観光ブームが訪れた。経済的な恩恵は、漢族に比べてチベット族には薄く、不満も高まっていたとされる。

 この旅行者によると、14日夜になると装甲車など治安部隊が展開。深夜にはデモ隊の主力がいる通りに向かい、明け方まで激しい銃撃音が聞こえたという。

 大学生らは15日夕、韓国大使館が韓国人救出のため警察当局に依頼して手配した警察車両に同乗して市街地を脱出。ラサ空港近くのホテルで1泊し、16日の便で成都に戻った。
 新華社視点な旅行者ですね。それだけ目撃したんなら武装警察が展開するシーンにも出くわしたでしょうに、そこらへんは読売にとっては重要ではないようで。これじゃ中央テレビの映像が意図するところと全く変わらないじゃないですか。

 この旅行者はどうして商店などを襲撃し略奪していたチベット人だと判別できたんでしょうか。「チベット人」が「漢人」を襲ったという構図を一瞬で見抜いた慧眼は恐れ入りますです。チベットに住んでいるのは全員チベット人だとでも?全員民族衣装を着ていたとか。漢族の成りすましとかは考えなかったのでしょうか。なんだか結論ありきな記事です。

 もっと酷いのが中央テレビの映像を使い回しているテレビ局。一体どういうつもりでしょう。「新華社は〜と伝えています」という報じ方を取っていますが、中国政府の公式見解などを垂れ流してやる必要があるんですかね。いくら中国人でも武装警察は映っていないだけだと分かるでしょう。

 問題は中国に対する知識が無い日本人に対して「チベット人って何で怒ってんの?オリンピック反対なの?」といった、適当な推測を植えつけている点です。怒りの源が五輪反対ではない事は明らかなのに、免疫の無い人なら額面通り受け取ってしまうかもしれません。テレビ局がその手の映像を流すことで、視聴者をどっぶりと中国の描く善悪像にはまらせているのです。

 もちろん善は中国で、悪は「ダライ一味」ということになります。「公式報道」を崩すためには何とか現地に調査団を入れたいのですが。
ニックネーム aquarelliste at 22:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

となりの中国人4

 今日からベトナム人が働きにやってきた。まじめだし、拙より飲み込みも早い。何よりなかなかいい奴そうだ。

 さて、隣の中国人は「黒すぎるじゃないか」と言っていた。ああ、肌の色ね。嫌いなのか怖いのかは知らんが、最初に出てくる言葉がそれかと思うと、情けないのを通り越して可哀想になってくる。

 チベット人に対する漢民族と、漢民族に対するチベット人の感情がなんとなく理解できるような気がした。以前、あるチベット人は「私は中国人ではないし、漢族でもない」と怒りを露にしていたことをふいに思い出した。
ニックネーム aquarelliste at 15:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談

2008年03月16日

ラサ決起49年目の衝突

 日本でも各メディアで報じられていますが、チベットのラサ市に戒厳令が敷かれています。自分の中でも整理する意味で追ってみます。

 3月10日は49年前の1959年に多数の死者を出したラサ決起が起きた記念で、この時期は毎年ピリピリするのですが、今年は僧侶ら11人で始まった小規模な抗議から武装警察が投入され死者が出る事態にまで発展しました。

 事件の発端となった10日、坊さん9人と尼さん2人がジョカン寺近くでチベットの旗を振り回し、ビラを配っていたところ現れた武装警察が彼らをボコボコにして連れ去ったとのこと。

 これとは別にデプン寺の僧侶300人がジョカン寺までデモ行進を行う予定だったところ、ラサ市の西側10キロで武装警察の妨害に遭い、50〜60人が連行されました。

 翌11日、連れ去られた僧侶たちの解放を求め、警察署に達したセラ寺の数百人の僧侶らを迎えたのは数千の武装警察から放たれた催涙弾で、あっさりと追い散らされました。この日、主要な寺院は全て封鎖され、ジョガン寺、セラ寺には解放軍が駐屯。

 いったん状況が緩和された13日、外交部は「現在ラサ市は市政府と寺院民主管理委員会のおかげで沈静化している」と発表したので、私はそうなのかなとついチェックを怠りました。中国政府も初手を誤りましたが、私もミスしました。実際は抗議活動が続いていたのです。ビョークが教えてくれていたのに。

 この日も400〜500人の僧侶やチベット人が抗議デモを行ったものの、既に現地入りしていた戦車の前に鎮圧され、14人が連行されました。

 さて、14日の午後1時に戒厳令がしかれ、住民や旅行者は外出禁止、現地へ入ることが出来なくなったためとなった、それまでに現地入りしていた一部メディアか現地住民、大使館員などからの情報に頼るしかありません。非難してきた彼らから目撃情報も拾えるでしょうが、まずは現状を。

 14日 チベット人やラマ僧4000人がバルコに集まって抗議デモを行おうとしていたところ、阻止しようとした公安と衝突して警察車両が燃されました。一部が商店や銀行などを襲い、中国の国旗である五星紅旗や車両(警察車両含む)などを焼き払うなどの暴動があちこちで発生し、これを鎮圧しようとした武装警察が発砲して少なくとも3人が死亡したとのこと。数については諸説ありますが、現時点での死者数にあまり意味は無いと思います。

 ラマ僧に対する暴力事件も多数目撃されています。当局は戒厳令など宣言していないとしていますが、町中は軍人でいっぱい。ちなみに商店は中国系のもので、漢人も襲われています。彼らがどこを向いているか分かりやすい出来事ではありませんか。猊下は抗議デモは自発的なものと反論していますが、たぶんその通りでしょう。

 14日にこの暴動を100字足らずの速報として報じた新華社は、15日になって公式見解を発表。いつも通り「ごく少数の悪意あるもの」と「ダライ一味」のせいにして乗り切るつもりのようです。記事の多くは暴力事件に割かれています。

 中央テレビでも再三に渡ってチベット人が商店などを襲うシーンばかりが放映されていますが、印象操作のため暴動を鎮圧する様子は流されていません。いつもながら声と映像だけのニュースは不気味です。

 中国は完全に初手を誤りました。ダライラマ猊下も独立を取り下げて自治を求めるという現実的なところまで折れたのだから、中国もある程度の譲歩をするべきでした。香港みたいに一国両制度とまではいかなくても、宗教と文化に対する締め付けを緩めればあるいはなんとかなったかもしれません。

 中国は、これまでやってきたように武力で全てなかったことにしてしまうのでしょうか。猊下は国連に介入を求めているようですが、独立運動に関しては「中国の内政」と突っぱねて終わりでしょうし、基本的に批判は聞き入れないのでこれからどう展開するかは分かりません。EUがボイコットを示唆していますが、オリンピックを気にするようならやってませんです。

 さて、アメリカ、カナダ、EUなどが一斉に中国の対応を非難をする中、わが日本国の福田総理からは今のところ何のアクションもないようです。

 14日に日中青少年友好交流年の開幕式に出席するため、宇野外務政務官が親書を胡錦濤に手渡したのですが、暴動について言及はされなかったのこと。さすが福田。ここまで来るともう泣けてくる。

http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/03/200803152257.shtml
http://news.xinhuanet.com/video/2008-03/15/content_7793348.htm
http://www.daylife.com/search/photos/all/1?q=tibethttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080315AT3S1501A15032008.html
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/mar/16/today-fo4.htm
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2008年03月15日

不気味なニュース映像

 チベット自治区責任者のごく少数による破壊行動についての談話(2008/03/15 01:22 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/15/content_7792268.htm

 チベット自治区の責任者は、「近頃、ラサにおいてごく少数が暴力、略奪、破壊活動を行い、社会秩序を乱し、人民の声明と財産に危害を加えている。これはダライ一味が組織し、計画的に画策したことを証明するに足る証拠があり、すでにチベット各民族の強烈な憤慨と厳しい譴責を招いている。

 チベット関係部門は現在法にしたがって有効な措置を実行中である。我々はチベット社会の安全を守り、各民族の生命と財産を守る能力がある。ごく少数がチベットの安定と和諧を破壊しようとする策謀は人心を得られず、必ず失敗することだろう」と述べた。
 この映像が海外向けと説明してた一部テレビ局の中の人は、秦剛に目が悪いと非難されたヒューマンライツウォッチと一緒に眼科へ通われることをお勧めします。
ニックネーム aquarelliste at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月13日

楊外相も北京の大気コンディションに太鼓判。誰が信じるんだよ

 11日のエントリーで、北京の大気汚染が深刻なことをお伝えしました。毎年秋に開催されていANA主催の国際マラソンなんかを見てると、空の色が結構なことになってるんですよね。視界もありえない位悪いし。

 この状態を秦剛は誇っているんですが、これはあくまでも国内基準ですから、国際基準に照らし合わせてみたらまあ大変てなことになるのでしょうか。

 私が年に何度か出張している某経済特区も、良く言えば鉛色の空で、ありていに言えば真っ白。後年人体に影響が出てくるんでしょうねえ。この言語を喋ろうとした私が悪いんですからいいですけど。

 さて、12日(昨日)、楊潔外相が対外政策について国内外の記者の質問に答えました。一昨年には当時外相だった李肇星が世界各国の友人との蜜月ぶりを強烈にアピールし日本を叩いたあの会見です。

 全部で13の質問があったそうで、要旨は一番下に置いておきますのでご覧頂くとして、私が注目していたのは北京五輪が喘息持ちの体でもフルマラソンに耐えられるかどうかです。当該個所を訳出してみます。

■記者会見の模様(2008/03/12 14:30 北京晩報)
http://news.sina.com.cn/c/2008-03-12/143015132691.shtml

 大多数の選手は北京の環境を信頼

 先日いわゆる「選手が北京の環境を憂慮し五輪を辞退した」とあったが、世界に大多数の選手が五輪に出場したいだろうし、北京の環境にはみな満足しているし信用している。中国はスポーツ大国であり、スポーツ強国でもある。

 中国の多くの選手が中国の、特に北京の競技場で世界記録を打ち立てたことを忘れてはならない。各国の選手が別の場所で世界記録を敗れなかったら、北京に来ればそのチャンスは増えるだろう。中国は気候の変化を重視しており、すでに有効な措置を取っている。北京と中国の環境は良くなるものだと信じている。

 五輪バブルは中国だけではない

 中国はもちろん世界でもっとも安全な場所のひとつだ。信じられなければイギリスやアメリカなど西側国家の大使に聞きに行けばいい。彼らは中国が他の場所より安全だと感じている。中国を訪れる旅行者は毎年増加している。五輪開催中のホテル宿泊費が高騰し予約できないそうだが、皆さん北京の(治安)は非常に安全だと思うことだろう。

 値上がりは中国だけではなく、米国のブッシュ図書館の除幕式に参加した際は宿泊費が3倍以上になっていた。支払うほか無く、国家に外貨を余計に出させてしまった。

 中国人3人が排出する温暖化ガス排出は先進国1人以下

 現在の気候の変化だが、先進国の長期にわたる温暖化ガス排出によるものだ。中国の総排出量が多いのは世界最多の人口を擁する国家だからで、1人あたりの排出量は非常に低い。

 中国人3人の温暖化ガス排出量は先進国国民1人の排出量を大きく下回る。我々が朝食を食べるとすれば、ある人は1人でパンを3枚食べ、別に3人いるが彼らは1人1枚ずつ。ダイエットしているの誰だろうか。もし「人類みな平等」と言うなら、1人あたりのエネルギー消費を見るべきで、一部の人たちが中国の排出量が以下に多いかを宣伝する必要は無いと考える。

 発展途上国の生活水準をあげる必要はあるだろうか。もしそうなら、我々は中国政府の計画に従ってやっていくだけでなく、国連の掲げるミレニアム開発目標(MDGs)をも実施していくよう努力している。中国の排出量は一定期間の増加は避けられないだろう。

 だから、排出問題を論じるときは総量ではなく1人あたりで考えるべきで、現在ではなく歴史を、生産ではなく消費を論じるべきだ。もしこうしないなら公平ではないし科学的ではない。


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 中国外相の会見要旨ギョーザ事件真相解明続行(2008/03/12 12:51 共同通信)
http://www.sannichi.co.jp/kyodo/news.php?genre=Detail&id=2008031201000366.xml

 【北京12日共同】中国の楊潔☆外相が12日行った記者会見の要旨は次の通り。
 一、胡錦濤国家主席の訪日日程については(日中の)外交当局が協議中。歴史的な訪日だ。
 一、訪日で両国の「戦略的互恵関係」の中身を深め、中日関係を長期的で安定した発展の軌道に乗せることを望む。
 一、(中国製ギョーザ中毒事件の)真相解明のため中国側は調査を続けていく。解決には日中双方の協力が欠かせない。双方の担当部門、特に警察当局が冷静かつ公正で客観的、科学的態度に基づいて協力して調査し、できる限り早く真相を解明することを望む。
 一、中日間の食品安全に関する長期的な協力メカニズムを早期に設置することが必要。
 一、(東シナ海のガス田開発問題では)双方が受け入れ可能な解決策を探すことが重要。(解決への)期限を設けるのは賢明でない。
 一、五輪に出場する世界の大多数の選手は北京の空気の質に満足している。中国の多くの選手が中国で世界新記録を作っている。一連の措置により、北京の空気の質はますます改善されると信じている。
(注)☆は竹カンムリに后の一口が虎
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2008年03月11日

大気汚染を理由に五輪出場辞退者が出ました

 五輪=マラソンのゲブレシラシエ、大気汚染理由に北京大会欠場(2008/03/11 日経新聞)
http://sports.nikkei.co.jp/photo.cfm?news_id=3086561&date=20080311

 [アディスアベバ(エチオピア) 10日 ロイター] 男子マラソンの世界記録保持者、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が10日、中国の大気汚染を理由に、8月に開催される北京五輪で同種目を欠場すると発表した。

 ぜんそくを持つゲブレシラシエはロイターの電話取材に対し「中国の汚染は自分の健康にとって脅威。現在のコンディションでは、42キロを走るのは困難」とコメント。

 しかし、北京五輪自体を欠場するのではなく、男子1万メートルの競技には出場するという。

 世界記録保持者ゲブレシラシエが北京五輪マラソン欠場の意向=大気汚染が心配(2008/03/11 10:21 時事通信)
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_spo&k=20080311016846a&j1

【パリ10日AFP=時事】男子マラソンの世界記録保持者ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が10日、大気汚染が健康に危険を及ぼすことを恐れて、北京五輪のマラソンに出場しない意向を明らかにした。

 ゲブレシラシエの代理人は「彼は北京五輪のマラソンに出場しないだろう、理由は高温多湿と(大気)汚染だ」と語った。また、「欠場は99パーセント確実だ。彼は選手生命を危険にさらしたくないと考えている」と述べた。
 代理人はさらに、「彼の夢は、マラソンで世界初の2時間3分台で走ることだ。彼にとってはこちら方が五輪で金メダルをもう一つ取るより重要なことだ」と語った。マラソンには出場しないが、1万メートルで北京五輪に出る計画はあるという。
 国際オリンピック委員会(IOC)は既に、大気汚染による北京五輪の長距離競技への影響に懸念を表明しており、もし選手の健康に危険が及ぶような状況なら、マラソンを中止することもあり得るとしている。 〔AFP=時事〕
 私は夕方のニュースが第一報だったので、内容を今ひとつ把握しきれていなかったのですが、スピルバーグ的なボイコットとは違うものの、北京五輪そのものに参加しない可能性もあるんですね。

 20カ国前後の選手団が直前まで日本で調整をするのは大気汚染と食品安全に不安を抱えているからなのですが、改めてこの2点が選手に懸念されていることがわかってしまいました。これまで大丈夫といい続けてきた中国にとっては大きな痛手になるかもしれません。

 さて、昨日(10日)この発表があり、本日(11日)午後からの外交部定例記者会見で早速取り上げられました。記者の質問の中に辞退が言及されたかは外交部公式に挙がっていないので全容が分からないのですが、これを念頭に置いた回答であることは間違いなさそうです。

■2008年3月11日外交部定例記者会見
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/11/content_7767462.htm
 この中で「昨年一年間で、北京の大気レベルが二級もしくは二級以上の日は246日で68%となった」、だから五輪開催の環境は整っていると誇っている箇所があります。

 二級がどの程度なのか細かい表がありましたが、中学生で理科を捨てた私にはさっぱり分からないので、かつて大気汚染の深刻さを訴えていた中国環境規則研究院(国家環境保護総局の一部門)の王金南研究員の言葉を借りるとしましょう。

 二級は人の健康に悪影響を及ぼす程度、三級は「非常に危険な」程度であるとのこと。どの程度の悪影響か具体的な表現が無いのですが、北京市内と言えば北京在住の方には分かりやすいかも。フルマラソンはあんなところでやりたくないですね。

 ちなみに中国の都市市民の実に1/3が二級以上に汚染された都市に、1.16億人が三級汚染都市に住んでいるとのことです。ともかく、二級の日が何日あったからといって環境面での安全が確保できたとはとても言い難い状況なのです。

 これを知ってか知らずか、ゲブレシラシエは良い判断を下したのではないでしょうか。波紋を楽しみに待ちます。

http://health.sohu.com/20051109/n240682587.shtml
http://www.envir.gov.cn/law/airql.htm
http://news.xinhuanet.com/society/2005-10/27/content_3689910.htm
ニックネーム aquarelliste at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

温家宝の安全宣言に奥様大喜び

 「毒餃子が原因で胡錦濤訪日が延期」とする日本側の報道に対し、外交部が猛反発しています。

 昨年9月に温家宝が「春、たとえば桜の咲くころがいいのではないか」として4月訪日を示唆し、その日程で調整が続いていました。理由が理由だけに延期では情けな過ぎて人民に顔向けできなくなりますから必死です。

■秦剛副報道官(2008/03/04)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t411919.htm

 記者「日本の一部メディアが胡錦濤主席の訪日が延期されると報じているが」

 秦剛「我々がいつ胡錦濤主席の訪日日程を発表した?まだ正式な発表もしておらず、現在調整中だ。どこから『延期』などが来たのか」

■武大偉次官(2008/03/07)
http://paper.wenweipo.com/2008/03/07/YO0803070010.htm

 「春とは5月も含むのではないか?」
 「5月には八重桜が咲いている。日本に行った事は無いのか」
 「5月も春だと考えている。中日関係は永遠に春であるべきだ」

■楊潔外相(2008/03/09)
http://www.takungpao.com/news/08/03/09/ZM-874877.htm

 「胡錦濤主席の日本訪問に関する具体的な日程はまだ確定しておらず、現在この問題は双方が調整中だ。そこで話し合われるだろう」

■武大偉次官(2008/03/10)
http://www.takungpao.com/news/08/03/10/ZM-875640.htm

 「数個の餃子が中日関係の前進を阻めるのか」
 屁理屈、逆ギレのオンパレードで、特に武大偉が持ち出してきた八重桜など、記者にしてみれば「お前は日本大使の経験あるから知ってるんだろうけど、そんなの知らねえよ」としか言いようが無かったのではないでしょうか。

 外交部ではありませんが、この手の批判で一番酷かったのがこれ。

 専門家「日本は餃子事件を利用して色々と書き立てるがいい事はひとつも無い」(2008/03/10 05:48 中国青年報)
http://www.chinanews.com.cn/gj/ywdd/news/2008/03-10/1186513.shtml

 「雪印では数万人の中毒者が出たが、今回の餃子事件での中毒はたったの10人」
 専門家というのは元中国社会科学院日本研究員の馮昭奎で、中国青年報で持論を展開できるくらいですから胡錦濤大先生の庇護もあるのでしょう。当然この意見は審査済み。その程度の認識ということですね。

 ただ、日本政府もこの件に関しては「外交ルートを通じて調整中だ。調整中の話があたかも何かの事情で遅れたというのは正しくない」(町村官房長官)と同調する姿勢を見せています。「ええそうです、解決するまでは呼びません。来ても皆さん歓迎しないでしょう?」くらいは言ってくれてかまわんのですが、トップにその気がありませんから。

 どういう決着になろうとも、仮に日本政府がどんなにヘタれた対応をしようとも、我々は中国産を買わなければいいこと。例えば拙宅ではたこ焼に使うたこは国産の刺身用を使用しています。中国産は湯がいているからなのか、ゴムみたいで美味しくないんですよねえ。食費は確実に応上がりますが、食に対する関心を今まで払ってこなかったツケということでそこは甘受すべきです。

 さて、世間より一足も二足も早く中国製食品に対する安心を確信した主婦の話を紹介しておきます。

 温総理の一言で中国食品に対する信用を再び持ち始めた(2008/03/11 08:15 中国先駆導報)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/11/content_7762576.htm
 温家宝が全人代において行った政府活動報告で、「人民に食の安全を、輸出製品に信用を与えなければならない」との約束したのが、浅見慶子さん(60)の琴線に触れた模様。

 「中国政府はこのように表明をしたが、これは責任あり、信頼に値するものだ。今日からは中国製食品を見ても怖いとは思わないだろう」、「我が家の食卓に中国製食品はかかせません」とはっちゃけ。温家宝の発言だけで安心しちゃう日本人なんて実在するんでしょうか。
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2008年03月07日

【慶祝】孔泉前次官補、フランス大使に就任【恭喜】

 やっぱりこの人は別格なんですかね。日中両国で注目を集めていた人ですし。

 孔泉前次官補、フランス大使に就任(2008/03/07 中新網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-03/07/content_7736291.htm

 かねてから噂されていたフランス大使就任が確認されました。大先生の任命よりも早く、「フランス大使館のサイトで、孔泉が大使の身分で確認された」といういつもの回りくどい方法ですが。

http://www.amb-chine.fr/chn/default.htm
http://fr.chineseembassy.org/chn/zgzfg/zgsg/default.htm
 「大使 孔泉」の文字が嫌でも目を引きます。今更ながら、フランス語しゃべれるんですね。どこの大学で学んだのかは明かされていませんが、外交部に入りやすい大学なんてあるんでしょうかね。やっぱり北京外国語大学とか。


孔泉フランス大使就任へ(2008年02月04日)
【速報】孔泉報道官が欧州局に異動 後任は劉建超(2006年03月19日)
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2008年03月04日

私はどんなときも中国人

 帰化選手の参加資格を制限へ=国際卓球連盟(2008/02/29 23:30分 時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000201-jij-spo

 【広州(中国)29日時事】国際卓球連盟(ITTF)は29日、当地で開いた理事会で、中国出身選手に多い帰化選手の抑制を目的に、協会間を移籍した選手に対する参加資格制限を賛成多数で決めた。具体的には、15歳未満の選手が国・地域の協会を移った場合、ITTFに登録後、3年間は世界選手権、ワールドカップなどのワールド・タイトルイベントに出場できない。五輪に関しては、国際オリンピック委員会(IOC)の管轄のため、適用されない。規制は9月1日から施行される。
   中国は卓球が盛ん、と改めていう必要も無いでしょうが、中国人のままでは国際大会に出場できないくらい選手の層が厚く、帰化して国際大会を狙う中国人が増えています。小山ちれは有名ですが、日本、韓国、シンガポールなどの代表選手にも元中国人がおり、安易な国替えに規制に走り出したということになります。

 48の国と地域が参加した理事会では、46:2の圧倒的多数で可決。反対したのは香港とニュージーランドでした。

 さて、唐娜という韓国に帰化した中国人選手がいます(韓国名:タン・イェソ)。国際大会に出場経験の無かった彼女は北京五輪前年の2007年10月に帰化したため、「弱いから韓国に行った」などと批判を受け、韓国代表となると「祖国を捨てた罪人」と表したメディアもあったそうです。メディアがどこを指すのかは知りませんが捜狐などネットのせいにしているところもあります。

 さて、『朝鮮日報』で「今は韓国が私の祖国」「オリンピックの目標は金メダル」などの発言が掲載されたため、間に受けた純粋培養のネット人民は大激怒。こりゃまずいとばかりに、広州で開催された世界選手権に出場した唐娜が、真相を明かしました。真相とは名ばかりの弁明ですけど。

http://news.xinhuanet.com/overseas/2008-02/28/content_7682296.htm
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-02/27/content_7677392.htm
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-02/27/content_7675905.htm
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-02/29/content_7690585.htm
 曰く、祖国の代表として北京五輪に出たかったが、実力的に不可能なので韓国に行った。韓国チームの一員として大会に参加しているのは国際大会からに出たいからで、祖国に背くようなことは言っていないそうです。「韓国は祖国」などと言ったことは無く、「韓国チームで金メダルを取りたい」と言ったに過ぎないとか。

 そこでタイトルの「私はどんなときも中国人」となるわけですが、先日の日本代表に対して浴びせられた罵倒を見ても、彼らに対する意識は「祖国を捨てた罪人」なのだろうと思います。そこにバイアスのかかった韓国報道で燃え上がる人民。旦那さんと子供が中国にいるという弱みもあったためか、どんなときも中国人宣言をした唐娜ですが、中国人の国籍に対する考えが垣間見れたようで。なんか病んでますね。

 反日応援に宮崎監督が怒り/世界卓球(2008/02/27日 0:43 日刊スポーツ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000000-nks_fl-spo

 その一方で逆境を乗り越えた中国出身の吉田、韓陽の2選手には「日本への熱い思い、自尊心を感じた。この状況で勝利をもぎとれたことは大きな意味がある」と賞賛した。
 こんな嬉しい事言ってくれる人もいるんですけど。
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2008年03月01日

流通してないはずのメタミドホス満載トラック横転

 いやいや、共同通信GJに続いて今度は自爆ですか。

 荊襄高速で危険薬品メタミドホス流出 住民に避難勧告(2008/02/27 09:42 楚天金報)
http://www.hb.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/27/content_12552789.htm
 農薬5トンが荊襄高速で横転(2008/02/26 02:38 武漢晩報)
http://news.sina.com.cn/s/2008-02-26/023813473546s.shtml
 通報を受け現場に向かった警察が目にしたものは、メタミドホス満載トラックがサービスエリア横転し、積まれていた大量のガラス瓶の破片でしたとさ。メタミドホスは5トン程度詰まれていたそうなんですが、半分はガラス瓶に入れられていたため全て漏れちゃったみたいです。

 これはまずいと判断した警察は、サービスエリア内で仮眠を取っていたドライバーを叩き起こして非難させるとともに、周辺の料金所を封鎖し、半径2キロ以内の住民も一時避難することとなりましたが、7時間に渡る作業の末大惨事がトラック運転手の負傷だけで済み、中毒者は出さなかった。全面勝利!・・・というノリ。草加臭いな。

 そんな事故の詳しい状況なんかはどうでもいいですね。昨年一月以降は中国国内での農業に対する使用が原則禁止に、また今年1月1日からは輸出向けの生産が終了していないメーカーが12月31日まで製造を行うケースを除き、生産、販売、所持、輸送などを禁じているはずの有機リン化合物がなぜ?という疑問は誰でも浮かぶでしょう。

 記事では劇薬との説明はあるものの、禁止リストに載っているとかは書かれていません。ああ、トラックは「中型」とありましたが、写真を見る限りこれ5トンも積載できるようなトラックではありません。明らかに積載オーバー。中国ではよく目にする光景ですが、このタイミングでは明らかにまずい。まずいはずなのに、その手のことは一切言及されていません。

 まとめると、メタミドホスは共同の記者が手に入れられ、今もって危ない方法で輸送が行われているということですか。どういう言い訳が出てくるのか、記者さんにはびっしりと魏伝忠や劉建超辺りをネチネチと責めていただきたいですね。
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