2009年07月01日

しぶとい江沢民

 江沢民の名前が意外なところで出て来ました。

 チン州列車衝突で66人死傷 江沢民夫妻も乗車か
http://www.hkhkhk.com/http://www.hkhkhk.com/main/messages/17308.html

 湖南省長沙から深センに向かうK9017が、チン州を出発したばかりのK9063と衝突した。一部情報では、江沢民前総書記と、夫人の王冶坪さんがK9017号の専用列車に乗車しており、その他の乗客と列車事故に巻き込まれた可能性があるとしている。湖南省の関係部門は、昨日(29日)より厳戒態勢となっている。

 武装警察が厳戒体制

 香港の中国人権民主運動情報センターによると、江沢民夫妻は前日に長沙を視察し、その夜に列車で深センに向かったとされる。しかし、昨晩に長沙から深センに向かう列車はK9017しかなく、江沢民の専用列車がこれに連結されていた可能性は否定できない。情報筋によると、王冶坪と江沢民は共に心臓病を抱えており、王冶坪の病状は江沢民より重く、万一のため陸路で動いている。列車衝突後、武装警察機動126師団など存湖南省の重要部門が厳戒態勢をとっている。(後略)
 日本のほとんどのマスコミがりんご、或いは香港人権なんたらセンターのプレスリリースの孫引きなので、これを超える情報はありません。ついに来たかと思いきや。
 
 衝突事故の列車に江沢民前主席夫妻(2009/6/29 23:33 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090629/chn0906292342009-n1.htm

 中国湖南省で29日に起きた旅客列車同士の衝突事故で、中国筋によると、列車には江沢民・前国家主席夫妻が乗っていたが、後部車両にいたためけがはなかった。

 衝突したのは、湖南省長沙から広東省深センに向かう列車と貴州省銅仁発深セン西行きの列車。江前主席夫妻は28日までに長尊市を視察した後、専用列車の車両を列車の後ろにつなぎ、深センに向かう途中だったという。劉志軍鉄道相は29日の早朝に現地に飛び、救助の陣頭指揮をとった。

 江前主席の安全を守らなかったことで、今回の日程を担当した前主席の秘書の1人はすでに公安当局に身柄を拘束されたという。(北京 矢板明夫)
 無事だったようです。チッ。武装警察がうんたらかんたら書いているのは、単に救助に駆けつけるためだったのでしょう。

 おっさんが事故車両の後続に連結されているのが報じられていないのは、やはりおっさんがただの引退したヒラ党員とは違うからなのですね。

 董寅初同志の遺体、上海で火葬(2009/06/29 1面)
http://paper.people.com.cn/rmrb/html/2009-06/29/content_284619.htm
  董寅初は致公党の党員ですから、統一戦線がお仕事である全国政治協商会議主席たる賈慶林が、彼の葬儀に参列するのは理にかなっています。共産党以外の党員を同志と呼ぶことに違和感を覚えますが、「中共の親密な友人」らしいので、みなし同志なのかもと強引に理解することにします。二重党員かもしれません。

 しかし、上にある記事では「中共中央の委託を受け、賈慶林政治局常務委員、全国政協主席が」「胡錦濤総書記、江沢民同志など中央の指導者らの董寅初の遺族に対する哀悼の意を伝えた」とあります。おお、江沢民は依然として中央の指導者扱いなのですね。

 専用列車はお情けで使わせていただいているとしても、党中央の機関紙である人民日報がそういうのだからまだ中央の指導者なのでしょう。無職のはずですが何をやっているのでしょうか。

 江沢民は2002年に党総書記を、2003年に国家主席を、2004年には党中央軍事委員会主席を胡錦濤に譲り引退しました。党大会などのビッグイベントの際は常務委員の列に割り込み胡錦濤の次に序列されていたものの、昨年は引退した古参同志として春節には慰問を受ける側にまわり、ついに完全引退かと噂されました。

 しかし今年の春節ははなぜか上海市の党委書記、市長を従えて華々しく登場していました。胡錦濤大先生にとってまだまだ面倒な存在のようです。
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2009年06月19日

「法に依る」とは

 「依法治国」とは法律に基づき国家を治めるという意味で、第15回党大会で国家的な基本方針として決められました。

 それまで法に依っていませんでしたと告白しているのも同様なんですが、では今すっかり依法治国かと言えばもちろんそうではありません。何せ党が法律をぶっちぎってしまうのですから。

 例えば中央宣伝部は事実上映画や出版物の発禁処分権を持っていますが、これは法律に基づいた処置ではありませんし、6月4日が近づくたびに趙紫陽の秘書が外出を制限されるのも同様です。そもそもこの人はトウ小平の一言で7年も囚人暮らしを強いられていましたけど、党の決定で悪認定されれば法律で無罪であろうと関係ないのが実情です。

 まあ、法に基づいて、とわざわざ断りを入れることがすでにおかしいのですけどね。先日解任された前深セン市長も、その内「法に基づいて」処理されるでしょう。

 トウ玉嬌、一審で無罪(2009/06/16 26:25 新華網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2009-06/16/content_11551843.htm
 さて、トウ玉嬌という女性に対する注目の判決が下りました。

 あるサウナに勤めるトウ玉嬌(23)。娯楽城とありますから、どこかのホテルに付属する例の建物かと思いますが、トウ貴大ら党員3人がご来店。トウ玉嬌に一緒にお風呂に入るよう要求したところ、トウ玉嬌はそういうことをしないカテゴリーのおねいちゃんであると拒否されます。

 おっちゃんらは酒の勢いもあってかトウ玉嬌を罵倒、ソファーに座らせ一歩も譲る気配なし。身の危険を感じたトウ玉嬌は隠し持っていた果物ナイフでトウ貴大を刺殺、黄徳智を負傷させました。黄徳智ともう1人ですが、生き残った2人は事件後、現地の党規律検査委員会に党籍剥奪されています。

 というのが事件のあらましで、16日に故意ではなかったと判断されたため傷害致死ではなく傷害罪となり、過剰ではあるものの正当防衛であるとして無罪判決が下りました。

 香港紙は庶民の権利を守ることが出来たと喜ぶ一方、相手はたかだか鎮レベルの党員で、デモや衝突を招くよりは政治的な決着が図られた、やっぱり依法治国には程遠いなとため息まじり。ネットという世論に思い切り押された格好となりましたが、こうしたケースは初めてではなく、いかに同情を集めるかが鍵のようで。

 となれば、逮捕当時から無罪を求める署名が各界から公安部に送られたり、トウ玉嬌についた弁護士がなぜか公安に解任されたり、そもそも性的関係を迫ったおっちゃんが党員だったりと、人民がトウ玉嬌に肩入れする要素は満載だった今回は間違いなく世論を味方につけました。

「誰もがこうなる可能性はある」と書かれたプラカードを引っさげた女性たちが北京で抗議活動を行っており、ネットのレベルを超えたのも原因でしょう。党員VS庶民という構図に危険を感じたのか、公安、司法系統のトップである周永康辺りが手を回して無罪にさせた可能性が考えられます。

 ただ、これはいつも党が美味しい目を見て人民から嫌われているはずの人治なのですが、図らずも対決の構えを見せていた党と人民両方にとって結果オーライということでしょうか。

http://news.xinhuanet.com/legal/2009-06/16/content_11553083.htm
http://news.sina.com.hk/cgi-bin/nw/show.cgi/9/1/1/1171936/1.html
http://politics.people.com.cn/GB/1026/9500130.html
http://www.ycwb.com/ePaper/ycwb/html/2009-06/18/content_523695.htm
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2009年06月12日

広東省を汪洋色に。深セン市指導部入れ替えか

 “広東閥”摘発拡大 深セン市長免職 中央にも波及か(2009/06/12 09:58 産経新聞)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/265291/

 【北京=野口東秀】中国・広東省で高官が相次ぎ摘発され失脚している。11日の国営新華社通信によると、取り調べを受けていた同省深セン市の許宗衡市長(53)の免職処分が決定。党中央規律検査委員会は9日、広東省の公安元幹部の鄭少東・前公安省次官補(50)を「重大な規律違反の疑い」で審査していると明らかにした。

 広東省は改革・開放のシンボル地区で経済規模が全国最大。一連の摘発は、胡錦濤国家主席率いる共産主義青年団(共青団)派による権力基盤拡大の動きとみられているが、今後の焦点は中央指導層にどう波及するかとなる。

 相次ぐ高官の摘発は、昨秋から経済犯罪容疑で北京市公安局の取り調べを受けている大手家電量販店「国美電器」の創業者で、大富豪の黄光裕氏(40)=広東省出身=の大型事件などに関連するとみられている。

 黄氏への捜査が始まって以降、党中央規律検査委は今年4月、広東省の政治協商会議(政協)の陳紹基主席(閣僚級)、元広東省党規律検査委書記の王華元・浙江省規律検査委書記を拘束。陳氏の「愛人」とされた地元テレビ局のキャスターも拘束されたという。

 消息筋によると、深セン市の許市長は今月5日、「重大な規律違反の疑い」で妻とともに自宅から連行されたもようだ。深センは中国で最も豊かな大都市で、許市長は市内の建設工事で1億元(約14億円)超のわいろを受領したとの情報もある。

 摘発の背景には、胡国家主席の直系で2007年に広東省トップに就任した汪洋・同省党委書記(党政治局員)および共青団派の深セン市トップの劉玉浦党委書記と、地元出身幹部との確執が伝えられ、観測筋は「結束が固い広東閥の粛清とみられる。広東閥とつながりが深い中央の指導層の誰に波及するか注目すべきだ」と指摘する。

 汪書記と薄煕来・重慶市党委書記(党政治局員)が政治局常務委入りを視野に出世競争しており、相次ぐ摘発と絡んでいるとの見方もある。
 汪洋がやりやすいように邪魔者を整理をしているという見方はありかと。

深セン市は将来的には直接投票による市長選挙を目指す、報道の自由拡大など政治改革の実験場として動き始めたと既に報じられています。通常1人のはずの常務副市長が昨年2人選出されており、ゆくゆくは彼らが選挙で市長の座を争うとの観測が流れていました。これに反対するのが許宗衡など広東省に長く根を下ろす方々、というところでしょうか。

 許宗衡が双規審査にかけられてからしばらくは、許勤・常務副市長(序列1位)が市長代理を有力視されていました。双規が発覚した当日の5日、許宗衡が出席予定だった経済フォーラムは許勤が「市長の委任を受け」代理で出席していました。双規審査発覚後、閆小培以外の8人の副市長は公の場での確認がされています。閆小培も入院していたようで、痛くない腹を探られたくないのか間もなく出てきました。

 現広東省のトップである汪洋・省党委書記が以前国家経済委員会(現:国家発展改革委員会)副主任だったころの部下、江蘇省出身というよそ者などの経歴もよかったようです。

 結局は現在江蘇省蘇州市の党委書記を務める王栄が抜擢されています。王栄は李源潮・党中央組織部長が江蘇省党委書記時代に評価していた人物とかで、李源潮を抜擢した胡錦濤大先生系統の人間ということになります。

 深セン市のトップである劉玉浦・市党委書記が今年8月で60歳の定年を迎え広東省政協主席に転出する(予定)のを契機に、書記以下深センの人事を一気に刷新するのではとの観測もありますから、既存の勢力は信用されていないのでしょう。副市長はとりあえず無実のようですが、市常務委員の中で宣伝部長が行方不明のようです。

 さて、広東閥というと汪洋の前任者である張徳江でしょうか。北朝鮮の大学を卒業しており、北朝鮮語はペラペラ。数年前に将軍が広東省を訪問した際は同行しております。

 副総理就任で中央入りしたものの、眼にするのは炭鉱関連の報道ばかり。担当のはずの商務でも、王岐山が団長として訪日しています。何故副総理になっているのかよくわからないのですが、中央入りと一見昇進と見せかけて孤立させてからボコボコにするというのは40年ほど前に陶鋳が食らってますから、そういう意図があるのかもしれません。

 例によって「どれだけ地位が高くとも(審査の対象外にはならない)」と謳ってますから、楽しみにしていましょう。

http://www.chinanews.com.cn/gn/news/2008/05-30/1267480.shtml
http://epaper.nddaily.com/H/html/2008-05/31/content_481282.htm
http://hk.news.yahoo.com/article/090609/4/cm0x.html
http://www.takungpao.com/news/09/06/11/xuzongheng01-1096411.htm
http://www.takungpao.com/news/09/06/12/xuzongheng01-1096555.htm
http://paper.wenweipo.com/2009/06/12/YO0906120011.htm
http://orientaldaily.on.cc/cnt/china_world/20090612/00182_001.html
http://www.sz.gov.cn/cn/sz/cwfsz/lf/
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2009年06月11日

37度くらいで威張んな

 中国のエラいさん、特に胡錦濤と温家宝の2人は、炭鉱などの人災や国慶節、ゴールデンウィーク、旧正月などの長期休暇に必ずといっていいほど視察に行きますが、ほぼ毎回恩着せがましい一文がはさまれます。

■寒さの中炭鉱に 胡錦濤、山東、山西石炭供給事情を視察
http://news.cctv.com/china/20080201/100115.shtml
■温家宝、雨の中広州駅を視察
http://www.scol.com.cn/focus/zlk/20080131/2008131154450.htm
■四川大地震(温家宝は雨の中瓦礫によじ登り、転んで腕に出血)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-05/15/content_8173789.htm
■陝西省銅川炭鉱(2005/01/04 07:47)
http://news.hsw.cn/gb/news/2005-01/04/content_1544257.htm

 最低気温氷点下15度のこの日、温家宝国務院総理は厳寒の中(後略)
 というわけで、色々ものともせず災害現場にお越しになっていらっしゃるようですね。「足元のお悪い中、ようこそお越しくださいました」と挨拶する冠婚葬祭のようです。

 広州駅ではいったん広東省党委書記である汪洋が、帰省のために殺到した人民を何とかはかせたにもかかわらず「もうすぐ帰れます」と無責任な発言をしてしまい再度大混乱に陥らせるという、まともな国なら叩かれまくっている失言ですし、擦り傷とかは失笑モノ。さすが人気取りに余念がありません。

 例に出したのは国家指導者でしたが、これが省長クラスやその下の官僚でも、あるいは救助活動に解放軍や武装警察なども雨が降ったり足場が悪い、徹夜であるなどと、わざわざ当日の状況を書き添える文章構成になります。

 温家宝直筆の私信を持っていった下っ端が雨の中届けた、みたいなのもありました。まるっきり勅使扱いです。使者が勅使であれば、胡錦トウや温家宝はまさしく天子様。

 庶民の中央、特に親民総理の呼び声高い温家宝に対する期待値はまだまだ侮れないものがあります。四川大地震の頃には「温家宝が四川入りしたんだ」と語るタクシーの運ちゃんやアンマのおねいちゃんに出くわしました。

温家宝が総理としてどういう対応をしたかではなく、現地に視察をしたという事実がまだま人民の間では有効なのですね。人民日報に出てくる温家宝にやたら感謝しまくる庶民も、あながち仕込みばかりではないのかなとも思います。

 さて、去る6月5日から7日にかけて、温家宝は西安を視察。主に、学生たちの就職状況についてなのですが。

 温総理、37度の高温の中、西安就職説明会を視察(2008/06/08 03:28 人民日報)
http://politics.people.com.cn/GB/1024/9428014.html
 わたしゃ最初は体温が37度なのかと思いましたよ。西安の気温が37度なんですね。って、あんまり変わりませんね。「額から玉のような汗が」なんてどうでもいい情報が。暑いんなら来なくてもいいよ。恩着せがましいというか、これがいいんですかね人民には。

 温家宝の期待値が高いのは、ひとえに地方の腐敗が終っているからですが、それでも温家宝なら、温家宝ならなんとかしてくれる(AAryと人民に期待を抱かせておかなければ持たないのでしょう。
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2009年06月02日

気づかぬ内に日本に侵食する中国

 昨年も来日外国人犯罪ランキングで中国がダントツの1位を獲得し、ついに平成に入って20連覇という今上天皇も真っ青な大記録が樹立されました。在日ではなく来日外国人であり、在日外国人犯罪の統計が見つかりませんが、それにしてもとてつもない金字塔を打ち立てたものです。

 警察庁によれば、

来日外国人とは、我が国にいる外国人から定着居住者(永住者等)、在日米軍関係者及び在留資格不明の者を除いた者をいう。
 だそうです。わざわざ犯罪を犯しにやってくるものもいれば、日本社会の誘惑に負けwて犯罪に手を染めるものもいるでしょう。なにせ母数が半端じゃありませんから、犯罪分子が極一部としても物凄い数になる・・・のかと思えばそうではなく、訪日者数は中国は韓国、台湾の次で韓国の半分。それでいて訪日者数が2倍と200万人以上の韓国人のダブルスコアというどうしようもない結果が、統計からも明らかとなりました。

 ちなみにこの統計には、台湾、香港、マカオは含みませんが、これ以上数が膨れ上がっては困るのか抗議していないようです。台湾と一家であるはずなのに、全く犯罪発生率が違うというのも抗議に至らない原因かと。

■在日外国人(2007年)
http://www.moj.go.jp/PRESS/080601-1.pdf
■外国人留学生
http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/data08.html
■来日外国人犯罪
http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai6/rainichi.pdf
■訪日外国人
http://www.tourism.jp/statistics/inbound.php
http://www.tourism.jp/statistics/xls/JTM_inbound20090430.xls

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 在日外国人最大勢力になった中国人
http://www.ah.xinhuanet.com/news/2009-06/01/content_16674292.htm
 さて、この度中国人が在日外国人でも第1位となり、中国がマイナス報道が多すぎるとご心配のようです。東京都は100人に1人、全国規模で見ても0.5%が中国人の時代が到来。100万人も夢ではありません。

 3月だったか4月だったか、中国共産党中央の宣伝部門トップである李長春が訪日し、マスコミのエロい人を呼びつけ「良好な世論を作るよう」ゲンメイしてましたが、マイナス報道を止めて提灯記事を書けば日本人の対中認識が変わるとかいうレベルの話では無いように思います。

 だって、中国人の生態は2004年夏のアジアカップ以来皆さんご承知ですし、在日中国人が度々起こす異常な事件が様々なメディアで報じられるのは至極当然。それが『環球時報』と肩を並べる基地外紙『中国先駆導報』にかかると、日本社会にも問題があり、日本人や一部マスコミは冷静に中国人に対するべきとなるのです。

 小泉首相の退任以降、表面的には日中関係が好転するに伴って、確かに中国側の日本に対するマイナス報道が露骨なまでに減っています。在日法人企業に対する訴訟みたいな訳のわからない自称民間の動きも見えなくなりました。中国人は「友好」のためにはそうするべきと考えるようで、これまで何度も日本のマスコミをコントロールするよう政府関係者に呼びかけたりしています。

 こうした思考は自分たちがマスコミを操作しているから分かっていないのと、分かっていつつ言っているのと2種類あると思いまが、李長春なんかは分かっていてあえての発言かと思われます。中国は既にある程度は日本のマスコミを操作しているわけですが、まだ足りないということなんでしょう。ただ、一度付いたイメージというのはそうそう変えられるものではありません。それが顕著に現れているのが下の「中国に対する親近感」です。

■中国に対する親近感
http://www8.cao.go.jp/survey/h20/h20-gaiko/images/z09.gif
http://www8.cao.go.jp/survey/h20/h20-gaiko/images/z10.gif
 アジアカップが開催された直後の平成16年10月の調査で「親しみを感じない」が一気に跳ね上がり、反日デモでさらにもう一伸び。高止まりのまま現在に至っています。これはマスコミのせいではありませんね。それを世論を形成しろとのお達しだったわけですが、当のマスコミ側が李長春の発言にをほとんどスルーしていたのは既にある程度マスコミを操作できている証左なのかもしれません。

 幸いにも日本は2ちゃんやブログによる有志の情報発信が盛んですし、ここまでは李長春の手も及びません。私も小物過ぎてハニーフラッシュは受けておりませんので、細々とこうして続けている次第です。

 しかし、数で実力行使された場合は正しい情報がどうとかいう次元ではなくなってきます。数の暴力と言いますが、単にバールのようなものを持った不逞中国人が街中をうろついたり、wikiの温家宝の項目がおかしいことになっているのも問題ながら、組織的な帰化(含カルデロン的手法)で地方自治体に親中市長や議員が誕生するのだって冗談とも言えなくなります。

 日本人は在日中国人を正しく見るべき(2009/05/29 12:28 国際先駆導報道)
http://estate.chinanews.com.cn/hr/hr-yzhrxw/news/2009/05-29/1711469.shtml

 政治的影響力という面では、中国系議員候補はいるものの、アメリカのように閣僚を担当するに至っていない。
 これから至っていくわけですね。だから中国人は数は最大となったが、というオチなのですが、そういう考えがあることはわかりました。朝鮮戦争以来の人海戦術は現在では移民に転用されています。日本に帰化するのは抵抗があるようなのですが、それも時間の問題。

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■HSK試験会場
http://www.jyda-ie.or.jp/hsk/testinfo.htm

夏季試験【2009年6月21日(日)】の試験種類と試験地
試験地
試験会場 試験種類
東京都内 早稲田大学 基礎・初中等
東京 桜美林大学 基礎・初中等・高等
大阪 大阪産業大学 基礎・初中等
名古屋 名古屋工業大学 基礎・初中等
京都 立命館大学 基礎・初中等
札幌 札幌大学 初中等
岡山 岡山商科大学 初中等
福岡 九州ビル 基礎・初中等
 名古屋工業大学以外、すべての大学に孔子学院がありますよね。私が学生のころは、毎回試験会場が変わっていたんですが。試験会場になると儲かるんでしょうか。因果関係が分かりませんが、右翼で名を馳せる我が母校は永遠に会場にならないことだけははっきりしてます。
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2009年05月12日

常務委員全員感染のお知らせ

 タイトルは釣りですんでよろしくお願いいたします。

 胡錦濤、温家宝の委託を受け、李克強がH1N1患者を見舞う(2009/05/11 21:46 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2009-05/11/content_11355371.htm
常務委員会開催
 ↓
キャリアの李克強から全員感染
 ↓
嫁にも感染
 ↓
ついでに政治局拡大会議も開く
 ↓
政治局局員、中央軍事委員会委員、中央書記処書記に感染
 ↓
国務院、人民解放軍、党中央各部にも被害拡大
 ↓
中国オワタ\(^o^)/

 なんてならないかしら。

 しかし、こんなときこそ温家宝の出番ではないのですか。常務副総理ごときに任せるとは。ああ、まだ誰も死んでないですもんね。どうでもいいけど肝心の見舞っている写真も無いですし、防護服とかも着けていないとはなかなかやりますね。本当に見舞ったんでしょうか。

 まあ、その前に同乗した中国人がばら撒いてますね。セントルイス→セントポール→成田→北京→四川と乗り換えたそうです。李克強が言うように「厳しい」どころではなく、感染拡大を防ぐのは不可能なのです。今のところ二次感染は確認されていませんが、時間の問題ということで。

 温家宝、福建省を視察(2009/05/11 大公報)
http://www.takungpao.com/news/09/05/11/zhuliugan01-1079740.htm
 ああ、すいません。流石は温家宝、一足先に行ってました。先週末、アモイや金門島を回ってたついでに病院にも行ったようです。ただ、ここにいる人はまだ隔離されているだけで確定ではないのです安全といえば李克強よりは安全。「こんなに健康じゃないか」と根拠の無い励ましをしてしまっています。

 「SARSでもいっぱい経験値を稼いだから大丈夫よ。見なさいちゃんと防疫出来とるでしょう」ともおっしゃってますけどねえ。隠蔽とかのステイタスばっかり上がっているのでは。

 H1N1患者、法に問われる可能性も(2009/05/11 大公報)
http://www.takungpao.com/news/09/05/11/zhuliugan01-1080095.htm
 患者と同乗 21省に渡る(2009/05/11 大公報)
http://www.takungpao.com/news/09/05/11/zhuliugan01-1080040.htm
 患者と接触した一部を隔離(2009/05/11 大公報)
http://www.takungpao.com/news/09/05/11/zhuliugan01-1079981.htm
 中国国内第一号の患者となった包さんは快方に向かっているとのことですが、怖いですね。衛生部は同乗者の居場所をほぼ突き止め監視下に置いています。さすがの一言です。同乗者が21省にって書いてますけど、めんどくさいので直轄市でも省と表現されますので、北京はもちろん上海など直轄市の方もご注意ください。

 SARSの時はSARSではないと発覚すると、無理やり入院させておいて入院費を請求するという新手の押し売りをやってました。逮捕されるとなれば、現在出入国の際に書かされている「出入国健康カード」に、余計に書かなくなるのでは。SARSの時も押し売りが嫌で隠してるとかありませんでしたか。
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2009年05月04日

豚インフルでメキシコと中国が衝突

 感染者が日本国内にいるのかいないのか、さっぱり分からない豚インフルエンザ。

 おっとこの呼称はダメらしいですね。WHOがインフルエンザAに変更したそうで、いち早く風評被害を気にした豚消費大国の中国も「猪流感」から「甲型流感」へ名称を変えています。報道を見る限りでは分かりやすいからか、紙面では依然として「猪流感」が踊りまくってましたが。

 最初に発生したと思われるメキシコは中南米からも航空便受け入れを拒否されるなど、外交関係にも影響が出始めています。張り切って公表しまくったのが裏目だとか。しかし、これは。

 豚インフルエンザの感染源は中国?(2009/04/30 香港文匯報)
http://paper.wenweipo.com/2009/04/30/YO0904300005.htm
 メキシコのベラクルス州長が「中国人旅行者が北アメリカに病原菌を運び、その後メキシコに来た」と発言、メキシコの駐中大使が「なんか病原体はユーラシア大陸から来たっぽい」と、北京でガッツ溢れる発言を行っています。

 また、ニューヨークタイムスも「ヒト感染の豚インフルエンザは中国国内からか」とする報道を行い、衛生部が「是非を混同させ、中国のイメージを潰すもの」とマジギレしています。

 一部報道の「豚インフルは福建省から来た」は根拠まったくなし(2009/04/30 衛生部)
http://www.moh.gov.cn/publicfiles/business/
htmlfiles/mohwsyjbgs/s3578/200904/40309.htm
 事実と基本的な科学の常識を無視した一部海外メディアの報道は中国のイメージを貶めるデマ!現在豚はメキシコからもアメリカからも輸入しておりません!以前のものとも違います!とのことであります。

 で、当該記事を書いたNYTの記者が「人肉捜索」の憂き目にあっているとのこと。人肉捜索とはネトウヨがある人の素性を暴いてしまうことで、ある人がリアルに影響を受ける可能性がほぼ100%という怖い報復措置です。

 昨年、聖火リレーでチベット人と中国人の仲裁に入った中国人学生は人肉捜索に公安が協力するというコンボが発動し、実家を襲われた両親は引越すハメになりましたが、件の記者は香港駐在員だそうで、中国国内に比べれば多少はましでしょうか。

 上海市政府報道官、H1N1インフル隔離状況について報告(2009/05/04 東方網)
http://news.sina.com.cn/c/2009-05-04/001817736244.shtml
 さて、政府の公式な報復措置なのか、上海経由で香港を訪れたメキシコ人男性の感染確認を受け、男性と同じ飛行機に同乗していた、感染兆候が無いメキシコ人が病院に隔離されました。

 この措置は科学的ではないし差別的であるとメキシコのエスピノザ外相が批判したことに対し、徐建光・上海市衛生局長は「WTOの基準に基づくものです」「やってることはすべて法にのっとってます」「理解してもらえると思います」と反論。

 馬朝旭外交部報道局長「メキシコ外相の『メキシコ人隔離は差別』発言について」(2009/05/04 外交部)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/gxh/tyb/fyrbt/t560262.htm

 中国が乗客に行った措置は必要な医学的隔離措置であり、メキシコ人を対象にした措置ではないし、差別などありません。これは純粋な衛生検疫です。メキシコ側が防疫の大局に立ち、理解し客観的に、そして冷静にこの問題を処理してもらえればと思う。
 中墨の友好関係は超重視しています。これからも協力を強めていきたいんで、共に防疫に立ち向かいましょう、と外交摩擦を懸念している発言もありましたが、メキシコは中国が対応を変えなかったため、自国民の中国への渡航自粛を勧告し、自国民帰国の航空機を本日向かわせているところです。

 この過剰ともいえる措置はSARSで大批判を受けたため、今回も中国のせいにされてはかなわないとの思惑が見えるのですが、同時に一方的に折れるとネトウヨがうるさいのでそうも出来ないというジレンマに。

 環球時報なんかは苦しい戦いだわ、と書くと同時に、エスピノーザ外相を基地外扱いするという一人巨人阪神戦みたいなことやってますが、同乗していた中国人は香港のホテルで隔離、しかしメキシコ人一家はどうも強制的に病院送りにされたようで、その辺りがはっきりしないとよく分かりませんけどね。
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2009年04月28日

[メモ]中国人射殺の警官がなぜか審判にかけられる

 中国人射殺訴訟の件、昨年7月に刑事で不起訴となっていたのを不服とし、遺族が付審判請求をしていたようです。

 付審判請求てのがよくわかりませんが、この請求が認められ、発砲した警官に対する特別公務員暴行陵虐致死罪での審判が開始されることになりました。メモ代わりにおいておきます。

警官が中国人を発砲(2006年6月24日)
中国人射殺訴訟に判決。祝棄却だが(2009年4月26日)


 民事でも棄却となり大勝利!のはずだったのですが、そうもいかないようです。

 職質男性に発砲の巡査、地裁が付審判決定…地検の不起訴覆す(2009/4/28/ 01:47 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090427-OYT1T01204.htm?from=main1

 栃木県西方町で2006年、職務質問に抵抗した中国人男性(当時38歳)に鹿沼署の男性巡査が発砲、男性が死亡したことを巡り、宇都宮地裁(池本寿美子裁判長)は27日、遺族側の付審判請求を認め、巡査を特別公務員暴行陵虐致死罪で審判に付す決定をした。付審判決定は事実上、裁判所の判断による起訴といえ、極めて珍しい。

 決定による事件の要旨では、巡査は06年6月23日夕方、西方町の路上で、男性を公務執行妨害で逮捕しようとした際、石灯籠(どうろう)を振り上げて抵抗する男性に対し、拳銃を1回発砲し、男性の左腹部に命中させ、死亡させたとされる。

 遺族は「発砲は過剰な防衛行為で限度を超えている」として、07年8月、巡査を特別公務員暴行陵虐致死罪で告訴した。宇都宮地検は昨年7月、「発砲は正当防衛が成立する」として巡査を不起訴とした。遺族はこれを不服として同年8月、宇都宮地裁に付審判請求していた。

 遺族側の日隅(ひずみ)一雄弁護士は「さまざまな状況を慎重にとらえ、発砲行為の違法性について一定程度の心証を持ったのではないか。裁判所に敬意を表したい」と話した。栃木県警の滝沢依子警務部長は「拳銃の使用は適法な職務執行と考えている」とコメントした。

 一方、遺族はこの問題で、県を相手取り、約5000万円の損害賠償を求めて、宇都宮地裁に提訴。宇都宮地裁は今月23日、「発砲を必要とする相当の理由があった」として遺族側の請求を棄却した。遺族側は24日、東京高裁に控訴した。

 警官発砲で研修生死亡「不起訴」見直し審判決定 栃木(2009/4/28 02:42 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tochigi/090428/tcg0904280243001-n1.htm

 西方町で平成18年、鹿沼署真名子駐在所に勤務していた男性巡査(33)が、職務質問中に抵抗した中国人研修生=当時(38)=に発砲し死亡させたのは過剰な防衛行為などとして、遺族が特別公務員暴行陵虐致死罪で宇都宮地裁に付審判請求していた問題で、地裁の池本寿美子裁判長は27日、同罪で審判に付す決定を出した。

 宇都宮地検は昨年7月、同罪で告訴された巡査に対し「正当な業務だった」として不起訴処分にしており、この処分を覆すことになる。

 地裁の決定書によると、根拠については具体的にしていない。

 事件をめぐっては、男性の遺族が県に約5000万円の賠償請求を求めて民事訴訟を起こしており、地裁は24日、請求を棄却していた。
 
中国人射殺:警官の付審判決定 陵虐致死罪で 宇都宮地裁(2009/04/28 13:02 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090428k0000e040057000c.html

 栃木県西方町で06年6月、県警鹿沼署の男性巡査が職務質問に抵抗した中国人男性(当時38歳)に向けて拳銃を発射し、男性が死亡した問題で、宇都宮地裁(池本寿美子裁判長)は27日、男性の遺族からの付審判請求を認め、巡査を特別公務員暴行陵虐致死罪で審判に付すことを決めた。男性の遺族は07年8月、巡査を同致死容疑で刑事告訴したが、宇都宮地検は08年7月に不起訴としたため、遺族は不服として同8月に付審判請求していた。

 今後、裁判所が指定した弁護士が検察官役を務め、通常の刑事裁判と同様の手続きで公判が進められる。

 決定によると、巡査は06年6月23日夕、西方町の路上で、職務質問しようとした男性が逃走したうえ、石灯籠(とうろう)の一部を振り上げて抵抗したため、拳銃1発を発射し、男性の腹部に命中させて死亡させたとされる。

 男性の遺族4人は県に総額約5000万円の損害賠償を求めて提訴したが、宇都宮地裁は今月23日、発砲の必要性を認め、請求を棄却している。男性の弁護団の一人である花垣存彦弁護士は「民事訴訟では、問題ある発砲行為だったと認められなかったので、今回は請求が認められ、裁判所に対して敬意を表している」と話した。【松崎真理】
 犯罪者にも中国人にも優しい国日本。中国人で犯罪者なので両翻。変な前例が出来てしまったので、警官は躊躇することになるでしょうね。で、治安悪化と。
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2009年04月27日

カルデロン一味的做法

 最近お手軽な日本側の報道でお茶を濁していますが、国内もひどいですからねえ。何これ。

 Watch!:不法在住の中国人一家4人、在留許可求め国に訴え /大阪(2009/04/26 14:00 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090426-00000148-mailo-l27

 ◇「日本で成長見守りたい」
 不法入国で退去強制命令を受けた八尾市の中国人男性(45)ら家族4人が、国を相手取り、命令の取り消しを求めて大阪高裁で争っている。男性らは在留特別許可を求めている。許可を巡っては、埼玉県蕨市のフィリピン人一家のように、子どもだけを認めるケースが増えているが、男性は「来日後に生まれた子どもがおり、この日本で成長を見守りたい」と、家族全員への許可を求めている。【平川哲也】

 男性は、中国残留邦人の親族と偽って入国した妻(39)に続き、長男(18)と96年に来日。妻は旧満州(現中国北東部)の黒竜江省出身で、残留邦人の孫として育った。入国後も祖父を探したが見つからず、大阪入国管理局は04年10月に続き、06年11月にも家族4人を摘発。男性だけ計約11カ月間、茨木市の西日本入国管理センターに収容した。妻はこの間、法務相に在留特別許可を申請したが「申請理由がない」と退けられた。

 男性の長男は今春、私立大へ進学。次男は日本の小学校で学び、中国語ができない。男性は同センターに収容中の06年11月、故郷の母(当時73歳)が病に倒れ、帰国へと心が揺らいだ。毎晩3時間ほどしか眠れず、耳鳴りが続いた。だが「クラス単位で学力を競わせる中国の学校で、次男が授業についていけるとは思えない」と、不許可への不服申し立てと提訴を決意した。

 在留特別許可は明確な基準がなく、法務相の裁量に委ねられている。このため蕨市のフィリピン人一家の場合は、帰国すれば教育のやり直しを強いるとして、中学生の長女だけを許可し、両親は強制送還とした。法務省によると、在留特別許可は07年に延べ1万37件の申請があった。許可件数は7388件だが、日本人と結婚したケースが大半を占めているという。

 男性は「人を思いやる日本の社会が好き」と語る。そして、「日本の社会を支える一員として子どもたちを育てるため、一家4人で日本に暮らすことを認めてほしい」とも話している。大阪高裁は早ければ5月にも、判決を下す見通しだ。
 1996年には少なくとも5歳だったのだから、長男は中国語がある程度は出来るはず。残留孤児なんかは日本語を忘れてしまってますが、カルデロン一味(仮名)と同様、両親は中国語のほうが確実に上手いはず。子供が全く喋れないとなると親子とのコミュニケーションが不可能になりますから、長男も次男もそれなりに喋れるはず。どっちみち自己申告は信用できません。

 子供をダシに親共々在留特別許可を申請する手法はこれから主流となって来るでしょう。というのは、カルデロン一味(仮名)の問題が挙がった時点で既に指摘されていましたが、モデルケースを作ったため少なくとも子供2人が日本に残るケースは十分考えられるでしょう。数年後には不法入国&不法滞在者の子供で日本中はいっぱいですね。

 平成19年末現在における外国人登録者統計について(法務省 2008/06/01)
http://www.moj.go.jp/PRESS/080601-1.pdf
 法務省の統計によると、平成19年における外国人は215万人余りで、内30%近い60,7万人が中国人。新華社の報道では平成18年の時点で既に70万人とありますが、日本国籍を取得した中国人(10万人)、台湾人を含む不法滞在者(3,4万人)、残留孤児などを含めた量だそうで。

 不法滞在者が3万人とはまた物凄い量ですが、不況で仕事を干されればあっという間に在留許可が切れて不法滞在者倍増計画はめでたく達成。

 話は変わりますが私のいる業界も中国人を使った単純労働者が多く、弊社にも国際貢献がどうたらだから研修生を受け入れましょうみたいな売込みがありました。で、見積もりを出させてみると結構かかるんですよね。そして3年で帰っちゃうという中小どころか零細企業の弊社には何のメリットも無いお誘いでした。

 同業者の中には雇っているところもあるのですが、単純に日本人だけでは手が足りないんでしょうけど、この業界では中国人労働者が無くてはどうにもならない所まで来ている会社もあります。某シャープの関連会社とか匠なんてお笑いです。

 おっと何の話をしたかったのやら。そうそう。不法入国や不法滞在の一世は仕方なく単純労働に従事するでしょうが、二世である子供の世代には自分と同じ苦労はかけさせまいと教育に全力をつぎ込むでしょう。冒頭の長男も偶然ではありません。そして外国人に日本人の座が取って代わられるというのも、あながち妄想でも無いと思いますが。
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2009年04月26日

中国人射殺訴訟に判決。祝棄却だが

 なかなかブログを更新する余力がありませんが、休み前ということなのでご容赦を。

 休みがあればいいんですが、製造業なものでそんなものがあるのかも定かじゃありません。中国もお休みなのが救いですが。

 警官発砲、賠償請求を棄却 中国人研修生への職務質問(2009.4.23 11:46 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090423/trl0904231147007-n1.htm

 栃木県西方町で平成18年、県警鹿沼署の駐在所に勤務していた男性警官(33)が、職務質問中に抵抗した中国人元研修生=当時(38)=に発砲し死亡させたのは過剰な防衛行為として、遺族が県に約5000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、宇都宮地裁(今泉秀和裁判長)は23日、請求を棄却した。

 訴状によると、元研修生ら2人は18年6月23日、路上で警官の職務質問を受け逃走。元研修生が竹の棒を振り回したため、拳銃一発を発射され死亡したとしている。

 県は、元研修生が拳銃を奪おうとして警官を突き飛ばした上、殴りかかるなどしており、警官は生命の危機に直面していたと反論していた。
 当時の報道を探してみたところ、「ATM付近で不審な行動をする2人に職質したところ、二手に分かれて逃走」したんですね。竹の棒だけではなく、どう使ったかは定かではないものの石灯籠も使ってました。

警官が中国人を発砲(2006年6月24日)
 お得意の不法滞在さんだったのですが、訴訟を起こしているとは知りませんでした。刑事と民事の両方で、事件から一年たった一昨年に訴訟を起こしています。胡散臭い弁護士がいるらしく、無料で弁護を受けたとか。

 訴訟を起こしたころの中国側報道によれば、一瀬敬一郎先生とおっしゃるらしいです。731部隊や重慶「大」爆撃被害者訴訟でもお名前が挙がっている、この分野でのエキスパートですね。一坪共有地裁判とかにもお名前が見られます。ああ、だからこんな弁護が。

 大勝利! 宇都宮地裁判決!
http://shinpuren.jugem.jp/?eid=671

 人権派弁護士は法廷で、発砲した警察官がかつて自衛隊に勤務していた経歴を挙げ、だから人を殺したい願望があったかのように印象付けようとした!
 さもありなんというところです。発砲が過剰防衛ではないかとのことでしたが、「拒捕者可當場擊」(逃亡し逮捕を逃れようとするものは現場で射殺する)の国から来られたのですから、やはりそれ相応のお出迎えをしないと。

 いやいや、日本はマンションの1階に鉄格子はないし、捕まっても何故か弁護士が無料で弁護を引き受けてくれるし、万が一懲役刑になっても刑務所は中国に比べれば快適。コストパフォーマンスが高いんですよね。

 それに、判決を取材に来ていたというNHK他マスコミが味方をしているというのが怖いですね。先日も台湾関連の特集が異常に偏向していたそうですね。もう死ねばいいのに。

 産経の記事でも「竹ざおを振り回したから発砲しました」みたいに書かれてましたし、紙面が限られているとはいえ誤解を招く書き方はちょっと。何を優先するかは記者の判断ですから産経はこれでいいと思ったのでしょうが、竹ざおで身の危険を感じるわけないんだからちゃんと書いてもらわないと。ドラクエみたいに先が尖がっていたのでしょうか。

 腐ってもマスコミは影響力があるから始末が悪いんです。ネットにこそ真実があるとはいいませんが、少なくとも既存のマスコミは2つ事実があるとすれば1つしか報じないとかで印象操作を何度もやってます。

来日外国人犯罪をめぐる昨今の情勢等(警察庁)
http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai6/2.pdf

※PDFです。
 さて、平成20年の国籍別外国人犯罪検挙件数を。今年もトップで平成に入って20年間独走なんだぜ。

 中国人犯罪が起きると、容疑者が「中国ではいい人だったのに何故国内ではいい人だったあの人が日本へ行くと犯罪者に変身するのか」、といった報道が中国国内でしばしばなされます。

 今回撃たれた羅成は1988年に中国海軍に入隊すると同時に入党し、92年に退役後は故郷の村支部書記に選出された真面目で勤労、朴とつない男が何故警官を襲うのかと。真面目な男は不法滞在しないし職質から逃げないはずなんですが、その辺りはスルー。でないと職質→逃亡→追跡→警官へ逆襲という流れに説明がつかず、いきなり中国人が警官を襲ったことになってしまいます。

 中国はそれを日本の環境が男を変えたと結論付けることが多いのですが、何しろコストパフォーマンスの高い国ですから、変わっちゃうのでしょうか。変わっちゃうのは中国人自身なので、このランキングに弁護の余地はありませんけどね。

 ちなみに、奥さんは判決を不服として控訴するそうです。

西方町の警官発砲:中国人死亡損賠訴訟 遺族側の請求棄却−−地裁判決 /栃木(2009/04/24 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090424ddlk09040151000c.html

 原告側は判決後に会見し、中国・四川省から来日した、男性の妻の張琴(ちょうきん)さん(39)は「とても残念な判決。8年、10年と時間がかかっても正しい事実を明らかにしてもらいたい」と述べた。一方、県警の滝澤依子警務部長は「拳銃の使用が適法な職務執行であるという主張が認められたものと受け止めている」とのコメントを発表した。【松崎真理】
 (あわよくばと思っていた賠償金ががもらえず)残念。旦那が出稼ぎに来るような家庭から、何回も日本に来ているようですから、これも弁護団が出しているのでしょうね。

 残念なことに、中国側の報道は極めて低調と言わざるを得ません。靖国神社に供物を奉納したものの、首脳会談を控えた現時点では触れられないという思惑があるのでしょうけど。
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2009年04月17日

領海内で事故があっても救助を出さない国があるらしい

 反日デモがあった年だったと思いますから、2005年のはずです。

 尖閣諸島沖で、どこかのタンカーが座礁し、海上保安庁が救助に向かったというベタ記事がやけに記憶に残っています。今日も同じ様な事故が、夕刊のベタ記事になっていました。

 尖閣諸島沖で台湾漁船転覆、2人不明 大型船と衝突(2009.4.17 10:30 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090417/dst0904171031001-n1.htm

 17日午前2時5分ごろ、台湾当局から第11管区海上保安本部(那覇)に入った連絡によると、沖縄県・尖閣諸島の西約36キロの海上で台湾漁船「新同泉86号」(約99トン)がほかの船と衝突して転覆、台湾人乗組員13人のうち11人は近くにいた別の台湾漁船に救助されたが、2人が行方不明となった。

 約1時間半後に海保の巡視船が船底を上に向けて転覆している同船を確認。日本と台湾の巡視船などが2人を捜索している。相手の船は現場にいないという。

 11管によると、行方が分からないのは船長と機関長。救助された乗組員は「大型船と衝突した」と話しているという。
 中国でもこの件は内容に乏しいながらも報じられており、2人が行方不明で日台双方で救助を行ったとあります。しかし、固有の領土である、これは疑いの余地がないと強気の姿勢をいつも崩さない中国様からは救助が駆けつけたとはどこにも書いてありません。2005年のときもそうでした。

 それでも中国国内における事故のカテゴリーは台湾、国内問題であるわけです。でも、論評をせず淡々と事実関係を引用するのみ。まあ海上保安庁が出張ったことすら書いてませんが、書けないんでしょう。

http://tw.people.com.cn/GB/14812/14874/9151211.html
http://www.chinanews.com.cn/tw/gjgc/news/2009/04-17/1650484.shtml
http://taiwan.huanqiu.com/society/2009-04/435862.html
 15日に長崎県平戸市沖で漁船が転覆する事故がありましたが、これはしっかり海上保安庁が助けたことが分かるようになっています。事実関係と書いちゃいましたが、まずい箇所はかなりはしょっている訳です。

http://www.chinanews.com.cn/gj/yt/news/2009/04-14/1644608.shtml
http://www.chinanews.com.cn/gj/yt/news/2009/04-15/1647115.shtml
 これって読みようによっては、広報の仕方ひとつでは領有権のアピールに使えると思うんですよ。結局中国はガスが欲しいだけで、領海で船が事故にあっても救助ひとつしない。中国に救難信号を送ったかどうかも定かじゃありませんし。

 そりゃ抗議活動に尖閣諸島まで漁船を出しながら溺死者を出して、挙句の果てに海上保安庁だか海上自衛隊に救出された実績もありますからねえ。二次災害のほうが怖い。
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2009年04月10日

粉ミルク事件で政府関係者が誰も刑事罰を受けていない件

 三鹿集団のメラミン粉ミルク事件はノータッチだったのですが、気になった記事が出てきましたので。

 中国・粉ミルク汚染で元酪農業者らの死刑確定(2009/3/26 23:16 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090326/chn0903262317006-n1.htm

 中国河北省の高級人民法院(高裁)は26日、多数の乳幼児に被害が出た汚染粉ミルク事件で、有害物質メラミンを混入し公共安全危害罪に問われた元酪農業者、張玉軍被告ら3人に対し、死刑(うち1人は執行猶予2年)を言い渡した一審判決を支持、控訴を棄却した。新華社などが伝えた。

 中国は二審制のため死刑判決が確定した。また、汚染された粉ミルクを生産した三鹿集団の前会長、田文華被告についても無期懲役の一審判決を支持した。

 張被告は、2007年から08年にかけ、牛乳のタンパク質含有量を高く見せ掛けるため、メラミンを混入した粉約776トンを製造して牛乳業者に販売、三鹿集団を中心とする乳業メーカーが粉ミルクなどの原料として購入していた。(共同)
 中央規律検査委員会と監査部が発表したところによると、以下の様に処分されています。

盧艶剛(工商総局食品流通監督管理局副局長)→解任
李長江(国家質検総局長)→引責辞任
呉顕国(石家庄市書記)、冀純堂(同市長)、張発旺、趙新朝、蒋洪江(同副市長)→免職及び辞職
 質検総局、農業部、衛生部、工商総局、食品薬品監管局の局長クラスが行政処分を受けております。ところが誰も刑事責任を受けていないと報じたのが3月21日付の『新京報』。

 『中国新聞網』なども企業側のトップが死刑や無期懲役を食らってるのに、政府関係者は全然代償を払っていないじゃないか、政府の信用をなくすぜと批判しております。まあ、掲示板からの転載(丸写し)なんですけどね。

http://www.thebeijingnews.com/news/guonei/2009/03-21/008@034254.htm
http://news.china.com.cn/chinanet/07news/china.cgidocid=
13171482368204877032,5837687960769165396,
16939371813345324063,5967150654276794595,0&server=
202.108.4.70&port=5269
 この空気の中、国家質検総局の生産監管局副局長の鮑俊凱が、こっそり安徽省の出入境検査検疫局長に転出していたことが発覚しました。解任されたわけではなく、記録に残されただけのようですね。

 他にも河北省農業庁長だった劉大群も河北省邢台市の党委副書記、市長に昇進していたことがわかっています。鮑俊凱は副局長から局長になってますから、2人とも明らかに出世です。

 質検総局「鮑俊凱の任用は法律放棄と関連規定に合致」(2009/04/09 23:15 新華網)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2009-04/09/content_11159577.htm

 鮑俊凱が安徽省出入境検査検疫局長、党組書記に任命された件で、記者は国家質量監督検査検疫総局の責任者を訪ねた。

 一部メディア、今年3月三鹿粉ミルク事件で懲戒処分を受けた鮑俊凱・前総局食品生産監督局長が、近頃安徽省出入境検査検疫局長に昇進したことを報じている。

 国家質検総局の責任者は9日、記者の取材に対し「鮑俊凱同志の就任は三鹿乳幼児粉ミルク事件以前に決定されていたもので、業務上の都合により赴任できなかったが、2008年12月に着任している。この任用は、法律法規と、党政指導幹部の任用条例にある関連規定に合致するものだ」と話す。

 三鹿事件の関係者が転出、昇進の謎(2009/04/09 07:29 新京報)http://www.thebeijingnews.com/news/guonei/2009/04-09/008@072937.htm
 説明になってねえ。

 下っ端が詰め腹を切らされて、上のほうは何となくうやむやになったまま乗り切ってしまうケースはよくありますが、今回の場合誰も刑事責任を追及されていないどころか、一部が何事も無かったかのように出世してしまっており、しかも質検総局が問題であると認識していないこともわかってしまいました。

 公務員法によると、懲戒処分を受けた公務員は、12ヶ月以内に昇進は出来ないことになっています。今回は新華社に取り上げられてしまったので、鮑俊凱さんと劉大群さんへの批判が高まるのは間違いありませんが、ちゃんと刑事処分を受けるかはわかりませんです。

=====

■安徽省出入境検査検疫局の略歴
http://www.ahciq.gov.cn/xinwen/newslist_geren.aspx?id1=115&id=116


http://news.china.com.cn/chinanet/07news/china.cgi?
docid=13171482368204877032,5837687960769165396,
16939371813345324063,5967150654276794595,0&server=202.
108.4.70&port=5269
http://news.92jn.com/china/200903/2161.html
http://news.xinmin.cn/rollnews/2009/03/22/1717083.html
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2009年04月04日

烈士陵園隣のクラブでAV女優が踊るとかダメ

 広東省にある烈士陵園の隣にあるクラブにAV女優が「演技」に来ると知って、ネトウヨと一部市民が大沸騰だそうで。

 折りしも清明節(日本のお盆に相当。昨日中国に電話したら「明日は休みよ」と言われるまで忘れてました)で不謹慎というわけですが、記事では付近としているそのクラブ、どう見ても隣ですありがとうございました。

 AV女優が烈士陵園周辺で演技に怒り
http://news.sina.com.cn/s/2009-04-03/012417537503.shtml
 位置関係は映像をご覧ください。烈士陵園よりクラブのほうが近い広州地下鉄「烈士陵園駅」の存在がいい味だしてます。

 もともとは4月3日に予定されていたようですが、批判を受けたためか4月29日に延期されたそうです。って結局来るのか。気になる「演技」については、ダンスと歌のようです。チケットは110元だそうですが、これって日本側は儲かるんですかね。

 この記事で引用されているネトウヨの意見だと、全員反対というわけではないのですが、とにかくクラブ側が日程調整をミスりました。こういうめんどくさい日を避けるのは日本企業は経験あるでしょうが、中国人が意外と慣れてないのか。

 しかし、不敬というならまず烈士陵の隣にクラブなんてのを建設を許した当局を責めるべきで。「何故烈士陵園の近くでなければならないのか、どうして清明節の前なのか」と疑問を持つ前にですよ。延期ならいいのか、とか。

■AVとは何かを大真面目に解説
http://opinion.nfdaily.cn/content/2009-04/04/content_5040675.htm
 Aはアダルト、Vはビデオの略で・・・みたいな。蒼井そらは芸能人になりました、とかどこかに書いてたような。

 過去にもAV女優が中国に来て「演技」をしたことはあり、2006年には蘇州で開かれた世界健康都市連盟大会のポスターに、アダルトビデオのパッケージから丸パクリでポスターに採用していました。これはかなり盛り上がりましたね。2007年には上海郊外の農村で(ry

 驚いたことに、蘇州はともかく上海の国際大会にはお呼ばれしてるんですよ。今回はどうなのか。彼女たちを紹介する写真を見る限りでは、既に中国に来てますね。人気者なんでしょうか。

 AV女優が蘇州健康都市連盟大会のポスターに登場(2006/11/01 09:29 人民網)
http://culture.people.com.cn/GB/22219/4983811.html
 蘇州でAV女優のポスター取り外し(2006/11/01 05:52 捜狐)
http://news.sohu.com/20061101/n246123327.shtml
 上海某農村でAV女優が撮影
http://bbs.sina.com/viewthread.php?tid=19449
2008年第5回中国国際成人保健及び生殖健康展
http://ent.gansudaily.com.cn/system/2008/07/23/010779492.shtml
 滝沢乃南囲まれ杉。これは抗議で殺到したものなのかそういう演出なのか、それとも単に興味本位でとりあえず集まるという習性によるものなのか判断が分かれるところですが、私ならとっとと服を着て逃げますね。仕事とは言え尊敬します。

 それと、中国はAV女優とグラビアアイドルを混同しているようなので注意。滝沢乃南はグラドル(たぶん)ですし、超女でもそこそこいい所まで進んだローラ・チャン(陳怡)がAVに出演したとか写真が出て一瞬話題になりましたが、実は単なるグラビアだったということで。

 「AVは不浄!」「日本は変態!」と下半身や視覚では歓迎しながらも、何故か掲示板には正反対のことを書き込んでしまうネトウヨをミスリードするいい燃料ですが、フランス、フィリピンと交戦状態なのに日本まで相手にする余裕あんのかと。

 それに烈士陵が大切にされていたり敬われているかと言えば、そういうわけでもありません。

 「河南省で烈士陵園を潰して別荘建築」の真相調査
http://news.sina.com.cn/c/2009-03-29/094715385566s.shtml
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2009年04月03日

どう見てもドSの姜瑜が美女政治家ランク入り

 エイプリルフールにしてもひどいのではないか。

 世界で最も美しい女性政治家:藤川優里氏が5位、姜瑜報道官も入選
http://j.people.com.cn/94474/6625491.html

 スペイン紙「20Minutos」はこのほど、インターネット投票を実施し、「世界で最も美しい女性政治家」54人を選出した。北京時間25日夜時点で、1位はペルー国会議員のレオン氏。その他、昨年の米大統領選で共和党の副大統領候補になったペイリン氏、ヒラリー・クリントン米国務長官などが入選し、中国外交部の姜瑜報道官も37位に入った。「中国新聞網」が伝えた。

 香港紙「文匯報」の「デーリー・メール」紙を引用した報道によると、今回の投票で対象となったのは世界30カ国の女性政治家。レオン氏(30)がその色香で並び居る美女達を押さえ、2万4000票を集め「世界で最も美しい女性政治家」に選出された。レオン氏は弁護士を経て、ペルーで最も若い国会議員となった。ある読者は彼女は「天使の顔」を持つと形容している。2位もペルーで、アラオス氏(47)。

 中国人や中国系では、中国外交部の姜瑜報道官が37位に、オーストラリアの中国系政治家、黄英賢氏が48位に入った。

 姜瑜報道官(44)は北京で生まれ育ち、中国外交官の揺りかごである外交学院を卒業。英語に精通する。02年から駐香港特派員公署の報道官となり、05年に外交部新聞司参贊として北京へ帰任し、翌06年3月から新聞司副司長となった。香港で姜瑜報道官をよく知る記者は、「若くきれいで、親切でフレンドリー。言葉遣いや立ち居振る舞いがとても適切」と彼女を評価する。

 同じく44歳の米副大統領候補ペイリン氏は24位。61歳のクリントン氏も34位に入った。最年長の入選だ。最年少は23歳のドイツのブンケル氏。18歳で国会議員に当選し、今回は22位に入った。

 日本で最も美しい議員と称される藤川優里氏も5位に入った。アイドルのような顔を持つ藤川氏は以前写真集も出し、地元の観光名所をPRするために惜しみなく肢体をさらした。

 最も多くの美人政治家を輩出したのはスペインで、5人が入選。次に米国とメキシコが4人で並んだ。(編集NA)
 人民日報による訳出なんですが、藤川議員の説明の辺りがエロいですね。それより、

香港で姜瑜報道官をよく知る記者は、「若くきれいで、親切でフレンドリー。言葉遣いや立ち居振る舞いがとても適切」と彼女を評価する。
 は?若いって44だぜ。ティモシェンコみたいに素材がよければ何しても良いけど、民族らしさを前面に押し出すとか勘違いして、チャイナドレス着たりされたら困るんだぜ。

 ネットで美人政治家アンケート 姜瑜報道官もランクイン
http://qnck.cyol.com/content/2009-03/31/content_2604516.htm
 スペインメディア「世界で最も美しい政治家」選出
http://www.jfdaily.com/news/xwgj/200903/t20090327_585423.htm
 西欧人からみた中国の女性政治家
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/herald/
2009-03/31/content_11104889.htm
 黄英賢ってオーストラリアの閣僚経験者もランク入りしたことがあるんだって。華僑かな。

■2006年当時の写真
http://news.xinhuanet.com/overseas/2006-05/15/content_4548067.htm
 見なきゃよかったよ。

 関係ないけど、中国の女性外交官は1,600人で全体の1/3だって。まあ怖い。
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2009年04月02日

「召使の国が主人に歯向かうことはできない」

 私は誰か知らないのですが、陶傑という香港のコラムニストが、3月27日付"HK Magazine"(無料の外国人向け英字雑誌だそうです)に、中国とフィリピンなどが領土権を主張している南沙諸島(スプラトリー諸島)の領土問題に関して「香港には13万人のフィリピン人のメイドがいる」「メイドの国が主人に歯向かうことは出来ない」などと書いてフィリピン当局の怒りを買い、入国管理局の入国禁止のブラックリストに載りました。

 通常このリストに載せられる外国人は、逃亡犯か当該国が受け入れを拒否した場合がほとんどとの事。同コラムでは、自分が雇っているメイドに対し、「来年給料上げて欲しけりゃ、南沙諸島は中国が主権を有するとフィリピン人に言え」と言ったことも明かしています。

 フィリピンのリバナン入国管理局長は「公開謝罪すれば入国できます」「私がこのコラムニストのガイドを務め、フィリピンが召使の国ではないことを証明します」とマジギレ。

 当の陶傑はと言えば「そんなにマジにならないで」とどこ吹く風。香港の識者なる人物も「フィリピンの反応は過敏」「メイド国家に差別的な意味はない」「ジョークなんだから謝罪は必要ない」と庇う姿勢を見せました。

 ところが今週フィリピン本国や香港でもフィリピン人のデモが相次ぎ、31日には本国の上院議会に中国問責決議案を提出され、中国製品の輸出禁止をフィリピン政府に求めました。一部では香港ボイコットを呼びかける動きもあるとかで、形勢不利と見た出版元はサイトから当該コラムを削除して、駐香港のフィリピン領事館へ詫びを入れてきました。

 ここに至って陶傑も1日、自身が持つ番組の中で「英語は世界的な言語だが、同じ文章でも文化背景が違う人が読めば読後感も違うだろう。誤解を招いたことには謝罪する」。というのも、原文である召使、メイド表す"servant"には差別的な意味はないということらしく、また「フィリピン人メイドを馬鹿にするつもりはない」「ユーモアの見地から外交問題を説明した」と微妙に軌道修正してきましたが、しかしこれは謝罪ではありませんね。

 これを更なる侮辱と受け取った香港のメイド団体は「単なる言い訳、誠意に欠ける」「読み違えってことはこっちのミスか」と声明を出し、平等機会委員会に訴える、今週の日曜日も抗議活動を行うと一歩も譲らぬ構え。違法ではないが、人種差別を煽った一部内容は条例違反にはなるだろう、とは当局の見解です。

 陶傑は今回の件でめでたく領事館の雇用主ブラックリストにも載りましたし、入国禁止リストからも外れていません。「謝罪は受け入れられたと思う」とする陶傑と、フィリピン政府およびフィリピン人の溝はなかなか深そうです。

 国内でこの件をいち早く報じたと思われる『環球時報』も、ネトウヨが陶傑を思い切り支持する姿勢を見せたことに危機感を覚えたのか、「彼の発言は誤りだ」とする記事を先ほど発表してきました。

 しかしこれは最後まで読まないと書いてませんし、「彼は中央政府の人間でも香港政府の人間でもない」と逃げ腰な上、フィリピンも過剰に反応する必要はなく、事態の拡大は誰も喜ばないと、どこかで聞いたことのある言い回しで締めるなど、終始上から目線。アメリカやイギリスでも同様の事件はあった、とかどうでもいい情報はいっぱい書いてあるんですが、人種差別であるとの認識はないようです。

 香港作家、フィリピンを「召使の国」と表現 南沙諸島問題のガス抜きか(2009/04/02 20:27 環球時報)
http://world.huanqiu.com/roll/2009-04/422488_3.html

  おフランスのサルコジ大統領と胡錦濤大先生が会見し、「台湾とチベットは中国領」「チベット独立に反対する」との言質を取ったと思ったのもつかの間、今度はフィリピンですか。大変ですねえ。単に人種問題だけでなく、領土問題も絡んでくるのでネトウヨへの対応が難しそう。

■問題のコラム(転載)
http://inmediahk.net/node/1002802

http://hk.news.yahoo.com/article/090329/4/bf0h.html
http://hk.news.yahoo.com/article/090331/4/bgdt.html
http://hk.news.yahoo.com/article/090331/4/bgdv.html
http://hk.news.yahoo.com/article/090401/4/bh5x.html
http://hk.news.yahoo.com/article/090401/3/bh9i.html
http://news.xinhuanet.com/photo/2009-04/02/content_11116365.htm
http://paper.wenweipo.com/2009/04/02/YO0904020002.htm
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2009年03月31日

汪洋対温家宝、実は胡錦濤対温家宝とか

 2007年の党大会で、重慶市のトップ(党委書記)から広東省のトップに昇進した汪洋政治局委員が、国務院と対立しています。

 世界的な金融危機の発生後、汪洋は騰籠換鳥(籠の中の鳥を替える)政策を提唱してきました。

 何の取り得も無く、エネルギー消費などの面で効率の悪い中小企業を整理というか追い出して、広東省は先進的な企業を優遇していこうとするもの。温家宝がすぐさま中小を見捨てるなと釘をさしてきたのが11月中旬のこと。広東省の地方政府も税収が減るのは困るらしく、中央に賛同しています。

 汪洋は分かりましたとも分かりませんとも態度表明をせずスルー。というのも温家宝、というか国務院が11月5日に打ち出した経済対策に、広東省をはじめとする沿岸部に居を構える外資の輸出企業対策が盛り込まれていなかったことに起因するのかもしれません。

 国務院が発表した4兆元の内訳
http://www.mof.gov.cn/mof/zhengwuxinxi/caijingshidian/
zgcjb/200903/t20090323_125189.html

■住居建設 2,800億→4,000億
■農村民生と生活基盤 3700億→変わらず
■鉄道、道路、空港などインフラ建設 1兆8,00億→1兆5,000億
■医療、文化事業 400億元→1,500億
■環境保護、生態建設 3,500億→省エネ、生態建設2,100億
■構造調整、技術改造 1,600億→3,700億
■四川大地震復興 1兆→1兆
 左が11月時点での投資額、右が3月13日の全人代の記者会見で発表された調整後の投資額となります。

 環境保護の項目が省エネと表現が弱まったのも問題ですが、確かに特段広東省などの輸出企業に関心を払っているような項目がありません。しかし、中央や地方政府は失業者を大量に出したくないし社会不安につながるから中小企業も潰すなと言う訳。どうすれと。

 なんと汪洋書記の右腕でもある黄華華省長も「加工貿易からレベルアップするには長期的には賛成だが、少なくとも3年から5年は必要だ。性急なのはよくない」と汪洋を意見を違え、温家宝がこの発言を支持しています。

 汪洋「広東省で倒産してるのは遅れた企業 政府は救えません」
http://china.huanqiu.com/roll/2008-11/282321.html
 温家宝「中小の発展に力を入れなさい」
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-11/15/content_10362860_1.htm
 あれ、汪洋孤立してるじゃん、というような事を去年書いていたかなあと探したら、ちょうどサボっていた期間らしく影も形もありませんでした。

 広東省労働部「970万人の外省籍民工流入 雇用はわずか190万」
http://news.xinhuanet.com/local/2009-02/08/content_10780641.htm
 さんざん内地の田舎もんをこき使って儲けておきながら、景気が悪くなると追い返すってのは何なんだ、と旧正月明けに早速イジメに近い汪洋へのバッシング。

 これは広東省だけのせいじゃないんですが、中小に手を差し伸べないからだと言わんばかりのかなり嫌味な内容に仕上がっています。物凄い数の民工が帰ってきた内部の省(湖南とか四川とか)の怨嗟の声、相当根深いと見受けられます。

http://hk.news.yahoo.com/article/090307/4/b1ln.html
 ところが全人代開催中、胡錦濤大先生が広東省代表団と会見し、事実上騰籠換鳥にお墨付きを与えました。汪洋が強気だったのはある程度大先生のバックアップがあってこそだとは思っていましたが、これで科学的発展観の御旗を貰ったも同然。とりあえず諸侯経済とか何とかではないことも確認されたと言っていいでしょう。

 「寝てるやつはきっちり調べる」とか風紀委員ぽい、シャレの通じないふいんきもありますし、若干スローガンぽい匂いはありますが、フットワークは軽いようで大先生の意向に沿って広東省で独自路線を進めるのではないでしょうか。

 李毅中工業情報化部長「中小を助けるのが当面の急務」
http://www.takungpao.com/news/09/03/24/images_0706-1053793.htm
 それでも国務院からバッシング。この発言は当然のように汪洋に向けられており、「企業を潰さなければ一定の生産はするし社会も安定する」とのこと。

 両者に言い分がありどちらも間違っていないところが困りどころですが、汪洋どころか胡錦濤と温家宝による経済面での主導権争いに発展しそうな予感。


http://www.dwnews.com/gb/MainNews/Opinion/
2008_12_24_0_43_25_174.html
http://hk.news.yahoo.com/article/090112/4/a6g1.html
http://hk.news.yahoo.com/article/090303/4/ayr7.html
http://hk.news.yahoo.com/article/090307/4/b1ln.html
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090313/chn0903132321017-n1.htm
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/local/2009-03/20/content_11038623.htm
http://www.takungpao.com/news/09/03/23/auto-1053712.htm
http://www.takungpao.com/news/09/03/23/auto-1053712.htm
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/www.gd.xinhuanet.com/
newscenter/2009-03/28/content_16086046.htm
http://gdass.gov.cn/news_view.jsp?cat_id=1004805&news_id=4811
http://big5.people.com.cn/gate/big5/opinion.people.com.cn/
GB/8575822.html
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2009年03月24日

愛国心刺激イベント。コカコーラが中国企業買収→禁止決定

 先週19日、コカコーラが中国国内の飲料メーカーである匯源を買収しようとする動きが、商務部の禁止決定を受けストップしました。

 「法に基づいて」、ということで一昨年全人代で成立した反独占法(独占禁止法)をタテにしました。速報を出すくらいですから、それなりに関心の高い話題なのでしょう。

 外資の規制や国営企業の保護を目的としていたようなので、商務部が越権といわれようが乱用といわれようがそれはどうでもいいのです。

 ですが、外国VS中国の構図になると誰かの愛国心とかに火が着くようでして、買収の動きが最初に見えた昨年9月から既にそっちの方に持って行かれるのを危惧していたようで、大先生の心配の種は分かち合わなきゃいかんなと。

http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-09/04/content_9766306.htm
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-09/08/content_9849992.htm
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-09/17/content_10049096.htm
 ネットのアンケートでは8割強が反対を表明したことを発表しつつ、ネトウヨの気持ちは分から

なくはないが、

匯源のブランド名は残るみたいだ
「根性なし」「民族のブランドを売り渡した」といったレッテル張りはおかしい
コカコーラを飲む瞬間、君は愛国者ではないのか
コカコーラが手を伸ばしたということは匯源の力が認められた証明だ
 などと、ネトウヨを丁寧になだめます。自称愛国者はもちろん家の中は国産の家電で固めてるんだろうなおい、みたいなケンカ腰ではありません。同社社長もお気持ちはありがたいけど、これは正常な商取引ですんで、と強調していました。

 この買収騒動が発覚した半年前の2008年9月は、聖火リレーで総スカンを食らって団結したり、北京五輪で痛い開会式を披露した後です。

 半年後の現在、状況はイギリスにおける温家宝への靴投げやおフランス大統領とダライ=ラマ会談、銅像競売、尖閣に南沙諸島にチベットと愛国心を刺激するイベントが立て続けに起こっており、よりいい感じに煮詰まってきているものと思われます。

 ですから、中国青年報がこういう記事を出してくるのも分からなくはありません。

 独占禁止法の勝利か、民族主義の勝利か(2009/03/19 中国青年報)
http://zqb.cyol.com/content/2009-03/19/content_2588261.htm
 商務部が下した買収禁止の決定には、ある程度(ネトウヨからの)圧力が考慮されている、という分析もある。しかし、この決定は民族のブランドを守るためではないと言い切ります。by社会科学院。

 あくまでも「法に基づいた」決定の意味するところが、あくまでも市場競争の保護という表向きの目的のためであり、自称愛国主義者の溜飲を下げるためではないと主張するためなのでしょうが、「商務部の決定はまさしく市場の公正な競争体制の保持です」みたいな事をまじめに書かれると、大先生も大変だなと涙を堪えられずにはいられないのです。

 いよいよ扱いが腫れ物に触れるようになって、今年は更にめんどくさい存在になるかもしれません。ネトウヨ。

http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-09/09/content_9869109.htm
http://news.xinhuanet.com/fortune/2009-03/11/content_10988066.htm
http://news.xinhuanet.com/fortune/2009-03/18/content_11031338.htm
http://news.xinhuanet.com/fortune/2009-03/18/content_11031387.htm
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2009年03月06日

流失銅像3:強制終了へ?

 とっとと消費券とかの話をしたいので、サラッと流します。

 国家文物局、蔡銘超発言にコメント無し
http://zqb.cyol.com/content/2009-03/03/content_2562031.htm
 愛国心が銅像の値段を吊り上げている
http://zqb.cyol.com/content/2009-03/03/content_2562016.htm
 銅像の合法的帰還不可能が支払い拒否の理由
http://zqb.cyol.com/content/2009-03/04/content_2564276.htm
 文化物学会名誉会長「国宝じゃなくて建築物の一部」
http://zqb.cyol.com/content/2009-03/04/content_2564381.htm
 銅像はそこまで高価ではない
http://zqb.cyol.com/content/2009-03/04/content_2564281.htm
http://zqb.cyol.com/content/2009-03/05/content_2566201.htm
  大先生の御用新聞が悲しいくらいの全否定を始めました。段々言葉が厳しくなっていってますし、愛国心すらいぶかしむ論評などもあって蔡銘超のおっさん涙目。

 前回のおさらいをしておくと、文物局(文化財局)は「略奪された」と従来の主張は曲げなかったものの、オークションで落札しながら「払わない」とする蔡銘超の言動自体は「個人の行為である」と論評を避けています。文化部の下にある機構ですから、全くの他人ではないにもかかわらずです。外交部も同様でした。

 政協会議の報道官からは「世界中の人を教育した」との驕った談話も飛び出していますし、全人代報道官となった李肇星も、「過去に発展途上の中国から盗んできたもの、奪ってきた貴重な文化財をなんたらかんたら」とオークションに言及。

 ところが、これらの発言があった翌日の3日、大先生の出身母体である中国共産主義青年団(共青団)の機関紙・中国青年報はこれを非常時の非常手段でしかないと批判し、報道官たちとは距離があることを示しました。これだけで終わらず同3日の「愛国心が銅像の値段を吊り上げている」では、今回の落札額が過去に落札した3体の12000倍なのは我々の愛国心が原因であると結論付けています。

 我々、というよりネトウヨを指しているのは明らかで、愛国者の過ぎる関心がこうした結果を生んだと明確にネットでの加熱ぶりを批判しました。関心が高まるほど冷静でなくなってくる、冷静に、理性的に、感情的にならずと腰は引けているもののネトウヨを牽制。

 翌4日には中国文化物学会名誉会長なる人物が、「あれは国宝ではなく、円明園の建築物の一部に過ぎない。金額にして数十万元というところだ」「中国人が手を出さなければ価格はあそこまで高騰しなかった」と、そもそもそこまで価値はないことを披露。価値というストレートな目安を出されてネトウヨの愛国心もしぼむと判断してのことでしょうか。

 また、盗品を取り締まる国際条約に中国は参加しているものの多くの欧米諸国は未加盟であり、オークションを差し止める根拠がないなどネトウヨには初耳の事実を明かしまくります。だから感情の趣くままに騒ぐのはやめなさいということですね。

 中国側に共通する認識としては、

■あれは中国の物で中国が弱いときに奪われたのだから返すのが当然。
■しかし、とんでもない値段で落札する必要はないし、そこまでの価値も無い。
■そもそも落札に参加すること自体おかしい。
 となります。随分まともになってきました。そして6日、この件に関する中国青年報道の記事はなくなりましたし、この件を楽しそうに報じていた環球時報でも「英雄ではなく罪人」みたいなスレが立ったり、コメント欄に批判的なのが増えるといういつもの展開に。

 文化財局長「流出した国宝の追跡捜索」
http://cpc.people.com.cn/GB/64093/82429/83083/8916144.html
 文化財局「蔡銘超と示し合わせてません」
http://finance.sina.com.cn/money/collection/rollnews/
20090306/14195941463.shtml
 蔡銘超は英雄かペテン師か
http://news.sina.com.cn/o/2009-03-06/165215268405s.shtml

 愛国心と民族主義はいいことだが、法律を超えることは出来ない
 落札後に代価を払わないというのは中国人の信用を失わせる
 愛国主義は必要だがどう国を愛すかが問題だ
 私(社会科学院円明園専門家)ならこういうやり方はしない
 個人の信用の問題だけの話に見えるが、中国人全体に関わる話
 文化財局は外交ルートと法律に訴えることの両面で何とか取り返す方針のようです。一般市民の所有物を没収することはフランスでは出来ませんので(日本などが加盟していないのはこのせいでしょう)、外交ルートを使うということになるのかと思いきや。

 クリスティーズが支払期限を1ヶ月延長 蔡さん募金開始か
http://culture.people.com.cn/GB/87423/8919147.html
 通常なら落札後1週間以内が期限なんだそうですが、外交ルートが意外にも効いたのかクリスティーズが特殊な状況下ということで期限を伸ばしてくれました。なかなか大人の対応です。

 中国も愛国者に顔が立つというもの。しかしですね、自称愛国者は高いところから強気なことを言うのは得意なものの、いざ身銭を切るとなると途端に動きが鈍くなります。

 保釣の団体がボロい中古の漁船を買い付けるために寄付を募ったことがありましたが、今回は3140万ユーロ(35億円)と桁違い。それでも集まらんかったらネトウヨ脂肪です。「やっぱり高杉」みたいな声が出てきて手のひら返すんだろうなあ。



http://www.takungpao.com/news/09/03/04/09Congress_news-1042617.htm
http://www.takungpao.com/news/09/03/04/shoushou01-1042556.htm
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2009年03月03日

流失銅像2:世界中を教育

 落札しておきながら「代金は払わない」と発言して、中国ネトウヨの7割強から喝采を浴びている蔡銘超さん。

 民間とうたっておきながら、しっかり文化部の下部組織だったことが公式サイトの2ページ目にしっかり記載されていました。「個人の行為に口は挟まない」なんてとんでもない、ズブズブです。

 中国に民間団体なんて存在しようがないですけど。ところで、勤めるはずの顧問のリストに名前がありませんが、見落としでしょうか。

 ネトウヨ大絶賛の発言を、政府も公式に肯定し始めました。

 全国政協大会報道官「世界の人たちを教育した」
http://news.xinhuanet.com/video/2009-03/03/content_10931908.htm
http://politics.people.com.cn/GB/1026/8892810.html
http://culture.people.com.cn/GB/22219/8894621.html
 敗訴した弁護団が判決が出た直後に同じようなコメントを残していたのですが、それはいつもの強がりかと放置しておいたら、今度は趙啓立氏・全国政治協商会議報道官が「フランスが略奪したものを返すよう望む」と再度要求。

 これはまだ良いとしても、「政協委員は今回の件(競売阻止)を失敗と捕らえていない。なにせフランス人を含む世界中の人を教育したからだ」。分からせた、知らしめたとかではなく教育と書いてあります。教育とはこれまた大きく出ました。

 フランスでは華僑系企業の援助で製作された冊子を持って、留学生が負けっぱなしの歴史をせっせと布教活動にいそしんでいますが、肝心のフランス人の反応というのはどんなものでしょうか。

 国際問題に対する中国政府の見解を述べるのがお仕事の、外交部定例記者会見ではこの通り。

http://news.xinhuanet.com/world/2009-03/03/content_10936797.htm

 これらの文化財は元々中国のもので、西洋列強に略奪され、違法に海外に流出したものだ。われわれはこれら文化財を中国に返還し、オークションを強行するような行為に反対する。
 個人のやったこととしながらも、以前出された中国文物局のコメントを再度引用する形となっています。略奪したのが西洋と表現されたり、英仏としたり非難の対象にブレがあるのは気になるところです。

 ちなみに同じ記者から「エアバス社から航空機買うのやめたんですか?」という質問が出ましたが、何故かお当番の秦剛は「民航部門に問い合わせたら、その報道は事実ではないといわれました、そんな決定はしていないそうです」と答えを用意してありました。

 一応、不景気による延期という理由付けをしています。いつもなら「直接聞きに行け。わしゃしらん」と突っぱねる内容のはずなんですが、スラスラと答えられるあたり、記者の質問仕込ではないかと思われます。

 ただ、エアバス社との契約不履行を否定する一方、ロールスロイス社製の航空機用エンジンを商務部が買い付けているのですが、ダライラマとの会見が余程癪に障ったんですかね。聖火リレーでも車椅子のねえちゃんが襲われたのはフランスでしたっけ。襲撃者は中国の雇われぽかったですけど。

 いや、報復ならまだいいんです。エスカレートしてカルフールでデモが起きるくらいまでなら大丈夫でしょう。ところが、銅像の件では「教育してやった」と自己満足のワールドに入っているのが問題であって、そうだそうだと一色のネトウヨ。

 教育という単語が出てくるというのは、なんとも。これ言ったのネトウヨじゃないんだぜ。
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2009年03月02日

流出銅像が競売にかけられるまでの流れ

 本当はこんなの無視しておきたかったんですが、予想外の方向へ向かいそうなので、一応トレースしておきます。

 1860年に円明園から持ち出された十二支動物像が、フランスでオークションに出されると聞いて、中国人が民族の何たらを発動。「国辱から国宝へ」と鼻息も荒いですが、国辱は十二支動物像が奪われたことではなく、円明園を燃やされたことでもなくボロ負けした清国だと自分を省みないのはいつものこと。

 自国にあっても政治運動で壊しちゃう馬鹿な国もあるんですから、コレクターに大事にされているだけましかと。

 フランスでは愛国的留学生が冊子を配って、フランス人を洗脳もとい啓蒙活動に勤め、中国人の気持ちを理解するために動いているのだとか。「中仏友好万歳!」と既に火消しに動いているのですが、歴史を知るべきとか他人に説いている場合ではありません。

 以下、一連の流れをまとめました。見出しは変えてあります。

 出品停止へ法的措置 仏裁判所緊急審理
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/380605.html
 仏裁判所、出品禁止要求を却下。法的根拠がない
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/382309.html
 フランス「俺たちより中国人が盗んで売っ払った数のほうが多い」
http://world.huanqiu.com/roll/2009-01/355009.html
 中国の国宝競売に出品で中仏関係緊張加速
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/382655.html
 中国人の感情を傷つけるので慎重に考慮を
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/385569.html
 弁護団「この件でフランス市民に強盗の歴史を知ってもらった」
http://china.huanqiu.com/roll/2009-02/382367.html
 出品者「ダライラマをチベットに戻すんなら考えてもいい」
→中国「出来るかボケ」
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/
newscenter/2009-02/24/content_10880823.htm
 出品者「人権を守ればいいよ」
→人権を盾に中国の文化的権利を侵すのは荒唐無稽
http://news.xinhuanet.com/world/2009-02/24/content_10886837.htm
 在仏中国人が3日間抗議
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/383352.html
 環球網、騰訊網共同キャンペーン「クリスティーズを締め出すべき」
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/384427.html
 国家文物局「競売がもたらす全ての結果を追うべき」
http://www.sach.gov.cn/tabid/294/InfoID/16598/Default.aspx
 国家文物局「クリスティーズへの出品物調査を」
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/385762.html
 クリスティーズの中国における業務に影響するだろう
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/385460.html
競売会場は中国人記者カメラ持ち込み禁止 落札後に拍手
→フランス人ババア「かわいそうにねえ」→中国人記者「・・・」
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/385420.html
クリスティーズ大株主が「チベット独立」を長期に渡って支援
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/386245.html
 落札者はおそらくアジア人
http://world.huanqiu.com/roll/2009-02/387848.html
 蔡銘超「中国人として、ああいう時には立って声を上げねばらならない。しかしこれは払えない」
http://world.huanqiu.com/roll/2009-03/389550.html
 蔡銘超「払わない。ああいう状況下なら全ての中国人は立つだろう。与えられた機会で責任を果たしただけ」
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2009-03/02/content_10927199_2.htm
 当初、クリスティーズは落札者の身元を明かすことを拒否していたんですが、これは落札者のプライバシー保護の観点から当然としても、今日まで落札したことを本人が明かさなかったのがどうも引っかかります。中国人なら、と大見得切るくらいなら落札した瞬間に名乗り出るのが普通です。

 何とかいう流失(中国的にいうと収奪)文物回収委員会みたいな組織のエロい人らしいんですが、身元を隠す必要がどこにあるのかと。単に落札を邪魔しただけというセコい手の割に、人民は大喜びみたいです。

 オークションは再度行われるだけですけど、一応オークションというルールにのっとって競り落としたわけですから、踏み倒すという選択肢を選んだ瞬間に中国人は決められたルールを守らない認定されますが、払えない(払わない)と言っていますから既に認定済ですね。

 流石の国家管理局も「個人のやったこと」と一線を画していますし、報道でも愛国的行動と賞賛するネトウヨと、中国人のイメージダウンを心配する「識者」の両論を紹介するなど、腰が引けています。

 国家文物局「それは個人がやったこと」
http://news.xinhuanet.com/world/2009-03/03/content_10931165.htm
 ====

http://survey.news.sina.com.cn/voteresult.php?pid=31174

 落札者が支払いを拒んでいることを支持しますか

 1:支持する             75%
 2:支持しない            17.2%
 3:よく分からない 4.3%
 4:落札を支持する。支払うべきだ 3.5%
 さすがネットは愛国者の集まりです。

 落札者が顧問を務める団体は民間とはいいますが、保釣なんたら会だって民間ですからねえ。流石に「略奪品に金は払わない」という展開は想像していなかったでしょうが。

 フランスではなくクリスティーズを悪者にするというのは、日本国民ではなく小泉を右翼認定した手法と同じで、非常に統制が取れています。フランスの場合は、サルコジがダライラマと会ったりするので小泉なんかより油断できませんが。
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2009年02月28日

厳しいなんてもんじゃない大卒の就職事情

 35.6%。今年卒業予定で既に就職先が決定している大学生の割合だそうです。卒業は6月なんですが、3人に2人が未定のまま。

 今年卒業予定の大学生就職率たったの35.6% 情勢厳しく(2009/02/24 07:59 中国新聞網)
http://news.xinhuanet.com/edu/2009-02/24/content_10881148.htm
 調査は北京、上海、深センなど10数ヶ所の都市の卒業を今年控えた大学生1000名をピックアップしたもので、学生の就職確保に責任のある、人力資源社会保障部が控えめに発表した「7割」に遠く及ばぬ35.6%。もちろん現段階ではありますが、通常なら就職はこの時期でほとんど決まっているはずです。

 そのうち就職先に満足しているのは38%。残念なことに不満な理由である業種や賃金など詳しいデータはありませんが、理想の就職先としては国家公務員、国有企業、科学研究機関、学校などで、党機関に就職する大学生が1%もいるとは流石世界最大の政党ですね。政府が10万元まで貸しますとか盛んにあおっている企業は最下位でした。

 高校生の7割がベンチャーか田舎で就職
http://news.xinhuanet.com/edu/2009-02/26/content_10902289.htm
 4つの原因で就職は難しいです
http://news.xinhuanet.com/edu/2009-02/26/content_10902036.htm
 中西部での就職に学費免除
http://news.xinhuanet.com/edu/2009-02/26/content_10902336.htm
 大学生は考えを変えるべき 就職という前途は明るい
http://news.xinhuanet.com/edu/2009-02/26/content_10902881.htm
 26日、人力資源社会保障部の担当者が明かしたところによると、今年は卒業者だけで610万人、就職浪人を合わせて700万人以上就職希望者がいますが、それに見合う雇用が創出できていないというのです。ちなみに、大学生は99年から毎年40万人単位で増え続けています。江沢民が大学作りすぎたんですね、わかります。

 困った政府は数年前から中西部大開発への人材確保もかねて、就職の無い大学生を地方に送り込んでいますが、都市でも田舎でも仕事は仕事、「志願者」みたいな空言で大学生を無理やり送り込むわけですが、不良品ですから田舎が余計に荒れるのではないかと思われ。

■江蘇省就職状況依然厳しく 現在30%
http://learning.sohu.com/20090226/n262472590.shtml
 今年卒業予定の高校生は江蘇省だけでも45.9万人で、昨年より3万人増加しています。これに江蘇省以外から来た学生や就職浪人などを加えると、実際には60万人以上の雇用が必要となるわけです。

 しかし、そんな大量の雇用は江蘇省内では作り出せないわけで、当然のことながらまずよそ者にはお引取り願うことになります。就職説明会とかでも出身を聞いて追い返すのでしょうか。

 地元で無いから沿岸部に来ているわけで。民工が故郷に帰れば農業があるじゃないか、という理屈で沿岸部から締め出されるのに似ています。

 もちろん社員を省内の人間で固めてしまうというのは以前からやっていましたが、これからは率先して取らないということになり、せっかく覚えた方言も役に立たないまま故郷へUターン。

 沿岸部である広東、浙江なども江蘇と同様の状況で、中西部出身の学生を追い返して地元の学生を優先的に採用させています。就職浪人は大人しく故郷へ帰るのでしょうか?

 広東外国語外貿大学就職率:2.2%
http://news.ifeng.com/society/2/200902/0212_344_1007877.shtml
 陝西大学生就職率:22.85%
http://news.xinmin.cn/rollnews/2009/02/20/1628911.html
 中国石油大学就職率:90%以上
http://www.sd.xinhuanet.com/news/2009-02/22/content_15759727.htm
 大学によってもこれだけの差があるのです。金融危機で生産調整の影響を一番大きく受けた広東省の広東外国語外貿大の調査では、広東省内の大都市で働きたいという学生が8割を超えていましたが、現在は12%までダウン。希望給与も3000元〜5000元だったのが2,000元からせいぜい3000元にまで下げているのですが、特別なスキルもない大学生にはこれでも高いですから、結局地方都市でそれなりの給料で働くことになるようです。

 一方の中国石油大学は中国石油や中国石化などの大企業にパイプがあり、人気の大学となってます。他にも実習を世話してくれるなど就職に力を入れている大学も人気を集めており、逆にパイプも何も無い不人気大学や学部はこれから整理されると考えられます。

 江沢民時代に商業化を是として一気に大学が増えましたが、大学生の数だけ増やして質の向上を図ってこなかったわけですから、批判の対象となるでしょう。

 学部別就職率
http://sz5461.sznews.com/content/2009-02/24/content_3594774.htm
 山東省の芸術方面の志願者7万人に減少
http://www.sd.xinhuanet.com/news/2009-02/27/content_15817265.htm
 大学の専攻別分類
http://edu.people.com.cn/GB/8216/146328/146750/8868246.html
 正直なもので、就職しにくいとはっきりデータに出てしまった芸大や音大などは既に出願者が激減しています。山東省では前年に16.1万人いた芸術方面の出願者数が、今年はたったの7万人。親が嫌がります。

 何しろ、専科生(短大卒)より大卒のほうが就職率が悪いのです。即戦力のスキルを持つ専科生に比べ、大卒は収入などの条件面が足かせになり、企業側も敬遠せざるを得ないとか。

 ところが大卒は江沢民のお陰で増える一方ですから、取り得のないとは言え学士様の自分がまさか仕事が無いなんて、となるでしょう。特に農村部から出てきた学生は、苦労して入れてもらった大学のある省や市ではお呼びでないわけですから。

 そのエネルギーがどこへ向かうか、ですね。
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2009年02月26日

尖閣問題。上から目線のありがたいお言葉

 中華人民共和国外交部声明(2009/02/18)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/zxxx/t475934.htm

 2009年2月17日、フィリピン国会は海洋基本線法案を通過させた。同法案は中国に黄岩島(スカボロ礁)と南沙諸島(スプラトリー諸島)をフィリピン領土とするものである。

 中国政府は黄岩島と南沙諸島はこれまでよりずっと中国領土の一部であり、中華人民共和国はこれら島嶼およびその付近の海域に対して、争う余地のない主権を有している。いかなる国家も黄岩島と南沙諸島に対する主権の主張は違法であり無効である。

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 外交部、フィリピンの海洋基本線法案に厳正抗議(2009/02/18 18:50 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2009-02/18/content_10842230.htm

 新華網速報:外交部の王光亜副部長は18日、緊急にフィリピン大使を呼び出し、「海洋基本線法案」の通過に対して、厳正な抗議を行った。

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 外交部「中国は黄岩島と南沙諸島および(ry」(2009/02/03 18:10 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2009-02/18/content_10842226.htm

 中国は黄岩島と南沙諸島および(ry

 関係者の努力で、現在南海の情勢は安定を保っている。関係各国が『南海各方行為宣言』を遵守し、問題を複雑化、拡大するような行動を取らないようし、南海地域の平和と安定を守ることを望んでいる。
 日本相手だと、どうして余計な一言が入るのか。

 中国、日本指導者の釣魚島を日本固有の領土とする主張に強烈な不満を表明(2009/02/26 19 :31 新華網)
http://news.xinhuanet.com/world/2009-02/26/content_10904300.htm
 日本の指導者とは麻生総理のことで、本日午前に開かれた衆院予算委員会で、尖閣諸島に第三国が侵攻してきた場合の対策として、「尖閣諸島は日本固有の領土であるのだから、当然日米安全保障条約の対象となる」と発言したことに対する抗議になります。

 「釣魚島および付近の島嶼は(ry」まではフィリピンに対する内容と同じテンプレの使いまわしなのですが、何故かその後に「日本が事実をいかに変えようとしても徒労に終わる。中国は断固反対する」「主権問題については一貫して対話で問題を解決するよう主張している。日本側はこの問題の高度に敏感な点を考え、中日関係と地域安定の対極から言を慎んでもらいたい」というかなり上からのお言葉が付いてきます。

 外交部の新しい報道局長がいみじくも言及しているように、同じ領土問題でも尖閣諸島は台湾と並んでネトウヨにとって敏感な問題です。

 「保釣」のサイトはすぐ見つかっても、「保南」の活動家やサイトなんて聞いたことありませんし、上陸しようとする漁船も知りません。自称愛国者であるネトウヨの関心度がまるで違うんですね。

 特に今回は訪米直後でもあり、民主党の前原副代表の「日本政府は正式に尖閣諸島を日米安保の対象に入れるよう申し入れしたか」という前フリがあってのことですから、強く出ないと批判を受けるので強く出ざるを得ないというかわいそうな国内事情がそうさせているのですが、改めて比較すると明らかです。

 ちなみに中国の一貫してというのは1971年からですから、あまり本気にしないほうがいいでしょう。
ニックネーム aquarelliste at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2009年02月26日

消費券発行を全国規模で検討中の模様

 というわけで消費券のお話。私は経済が苦手ですので、そのつもりでお読みください。

 消費券とは成都市、杭州市など地方政府が発行するその地域限定のみで使用できる用途別の地域振興券タイプと、家電量販店など企業が発行するタイプの2種類があり、どちらも有効期限があります。問題視されているのは主に前者です。

 消費券は中央銀行が管理すべき(2009/02/24/08:19 法制日報)
http://npc.people.com.cn/GB/8856440.html
 政府はどの様に消費券の短期的快感に抵抗すべきか(2009/02/24/10:42 中国青年報)
http://finance.people.com.cn/GB/8859054.html
 迅速なる「消費券」の停止を(2009/02/13/09:09 光明網)
http://news.xinhuanet.com/comments/2009-02/13/content_10811777.htm
http://news.xinhuanet.com/comments/2009-02/11/content_10798462.htm
http://news.xinhuanet.com/comments/2009-02/11/content_10798316.htm
 『法制日報』は経済効果はあるだろうと評価しつつも、各単位(地方政府や企業)が勝手に金券などを発行することは中央政府が禁じているので、中国人民銀行が直接発行するか批准を受けるべきと指摘していますし、大先生総本山の機関紙である『中国青年報』も長期的な視野を持つべきだとする意見を出させています。他も似たり寄ったりで、大体言いたいことはこの2点に集約されます。

 最も上述の2点よりも心配すべきは、発行しまくりの成都などの都市と隣接する発行していない都市の不公平感と、一部都市の公務員に支給されている収入の、5%〜10%を占めるなどしている消費券の軍票化だと思うのですが、とにかく中央は地方政府が勝手に消費券を発行することに反対のようです。

 成都市(2009/02/06 21世紀経済報道)
http://www.nanfangdaily.com.cn/epaper/21cn/content/
20090206/ArticelJ08003FM.htm
 南京市(2009/02/05 環球時報)
http://china.huanqiu.com/roll/2009-02/362808.html
 杭州市(2009/02/21 中国経営報)
http://finance.jrj.com.cn/2009/02/2123583636041.shtml
 企業の発行する消費券は少し毛色が違い、クーポンのような感じで、サイトからダウンロードして家電やマンションなど高級品から日用品などを購入するの補助金として使えるようで、全額を消費券で支払うことは、クーポンの性格上出来ません。また、ネットショッピングにも対応しているそうです。

 一部新聞の読者には不動産などの広告主から、微妙な額の消費券が贈られるとか。とりあえず効果があるかどうかはともかく、内需を刺激しようとする試みの1つですから、モノが売れないよりは売れるほうがマシ。

トウ小平の言を借りるまでも無く、失敗とみれば止めればいいと思うのです。最大でも購入対象の50%までに設定したのもなかなかいい考えと思いますが、本気で最悪の選択と言い切っているのだとしたら、余程の隠し玉を用意しているのでしょうか。

 ところが、中央政府のトップたる温家宝が態度表明をしていればいいのですが、現時点ではしていません。公務員に「愛国」「奉仕」の名目で無理を押し付けるな、みたいな腰の入っていない批判はいっぱいあるのですが。

 商務部が消費券の影響を検討 両会で討論か(2009/02/21 07:45 中国経済網)  
http://news.xinhuanet.com/fortune/2009-02/21/content_10859956.htm
 ところが、これ。報告に目を通した商務部の副部長が「特殊な条件下なら特殊な方法としてありかも」と発言、ここに来て初めて中央政府が態度表明してきました。深センにおける消費券効果を調査するため、上記とは別の副部長を現地に派遣するようです。

 「短期的には有効」との専門家の言葉を借りたり、「効果に裏表があるように」などと少なくとも意見が分かれていることを示唆するなど、かなり歩み寄りを見せています。これはテストケースとして中央政府が地方政府にやらせていたという可能性もありますかね。でなきゃ杭州市がまたやりますとか言わないでしょう。

 ただ、就職難という物凄い問題がありますからねえ。今年夏の卒業シーズンでまた職にあぶれる学生が500万人程度生産されますし。

http://finance.ifeng.com/topic/fenhong/index.shtml
http://zjnews.zjol.com.cn/05zjnews/system/2009/02/02/015217317.shtml
http://finance.ifeng.com/roll/20081218/265341.shtml
http://finance.ifeng.com/news/opinion/jjsp/20090123/340534.shtml
http://news.hexun.com/2009-02-11/114295943.html
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2009年02月24日

山西省炭鉱事故でトップ総入れ替え?

 毎度おなじみ山西省の炭鉱で、ガス爆発事故が発生しています。

 大台三桁への到達は残念ながら達成されそうにありませんが、さすがに炭鉱の本場とあってそれなりの数字(74人)をマークしてしまいましたので、指導者の引責辞任が予想されます。何しろここは毎年のように省長が交代していますので。

 昨年9月には、274人と特大クラスの死者を出した土砂崩れ事故の責を負って、2003年にSARS隠蔽の責を負って北京市長辞任を余儀なくされたのが孟学農。5年の時を経て閑職から山西省長として復活したと思いきやすぐさま降ろされたわけですが、後任には王君・国家安全監督管理総局局長(当時)が就任しています。

 地元山西出身でもあり、炭鉱界をずっと歩んできた専門家だったのですが、中央から託された最重要任務をこなせませんでした。完全に抑えるのは無理なのですが、何といっても省の安全生産の責任者でもありますし、事故が起きる3日前の19日には省の安全生産工作会議で「これ以上後には引けない」「怒鳴られても職務を実行する」とかなりの勢いで啖呵を切ってしまっています。死亡フラグってやつです。

 どれだけ指導しようと肝心の炭鉱主が費用をケチって安全対策を全くと言っていいほど怠っているのですから、損な役回りです。安全対策に費用をかければ当然価格に跳ね返ってきますからねえ。事故が起きたら運が悪かった、しょうがない程度の認識でしょうか。

■山西焦煤集団有限責任公司(公式サイト)
http://www.sxcc.com.cn/index.aspx
 今回事故が起こったここ、国営でしょうか。少なくとも国家重点炭鉱には指定されており、2004年から死者ゼロを続けていた「模範的炭鉱」だったのですが、模範的炭鉱でも起きてしまうということ、ではなく国家のお墨付きがいかに信用ならないものかとみるべきでしょう。

 人命軽視してナンボの構造的問題が解消されないのですから誰が省長になろうと同じなのですが、前回の事故では事故調査組の組長として音頭を取っていたのことでもありますし、今回で確実にお役御免となるはずです。でないと孟学農の立場がありません。

 今回の事故でも駱琳・国家安全監督管理総局局長が現地入りし、事故調査組の組長となりました。

http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/photo/2009-02/22/content_10870702.htm
http://china.huanqiu.com/roll/2009-02/382094.html
 格上のはずの張宝順書記は、写真のレイアウトや記事では既に空気扱い。王君に至っては現場の指揮をしているとかでなぜか写真にも写っていませんし、中央が派遣してきた駱琳を前面に出している印象を受けます。

 記事における並びも、張徳林、駱琳の次に張宝順と王君が出てきます。こういう序列にはうるさいはずなんですが、実は既にこれであっているのかもしれません。いくら事故の仕切りを駱琳が任されているとは言え、ですよ。

 おっと、ということは張宝順も危ないのか。

 さて、前回国務院から派遣されたのが馬凱国務委員(中央委員)で、今回が張徳江副総理(政治局委員)とワンランク格が上がっていますが、国務院安全生産委員会主任を兼任しているからでしょう。

 年初に「違法な炭鉱ダメ!」と叫び、2009年を安全生産年という何の冗談かわからん年に設定してあるようですから、血相変えて飛んできたのかもしれませんが、この人は格からいってまず詰め腹を切らされるところまではいかないはずです。



 炭鉱事故頻発 指導者も頻繁に交代(2009/02/23/05:05 明報)
http://www.mingpaonews.com/20090223/caa4.htm
 5年間死者なしで模範的炭鉱(2009/02/23 太陽報)
http://the-sun.on.cc/channels/news/20090223/20090223004400_0000.html?corp=1
 企業分散に設備の不備(2009/02/23 太陽報)
http://the-sun.on.cc/channels/news/20090223/20090223004348_0000.html?corp=1
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2008年11月14日

中国人は永遠に中国人

 『赤いコーリャン』や『活きる』などに出演したコン・リーが、シンガポール国籍を取得しました。10年ほど前にシンガポール人と結婚し、今年5月にシンガポールの市民権を申請していたそうです。

 中国、シンガポール両国共に二重国籍は認めていないため、中国の国籍を放棄することになるのですが、人民とそれをたしなめる中国マスコミの動きが予想通り過ぎて泣けてきます。

 中国籍のままでは北京五輪に出られない実力不足のある卓球選手が、韓国に移民して五輪を狙うことに非難の声が集まり、「私はどんなときも中国人」とかキモい宣言をさせられてたのは記憶に新しいところですが、同様の騒ぎが起きているのです。

■コン・リー宣誓式の模様(2008/11/10 07:21 新華網)
http://news.xinhuanet.com/ent/2008-11/10/content_10332737.htm
 「著名な役者といえども特別待遇は無かった」「地味に」など、事実関係を淡々と報じたこれが最初かなと思われますが、報道の後にはネットでは政協委員を努めていたことなどを理由に約6割が反対したとされ、新華社は人民の抑えられない感情を「失望するのは分かる」と理解を示しつつ法律上はなんら問題は無いと防戦に回っています。

 これだけではもちろん不十分であることは理解しているので、各社挙げて擁護記事を連発。

http://opinion.people.com.cn/GB/8314656.html
http://news.xinhuanet.com/comments/2008/11/11/content_10339071.htm
http://opinion.people.com.cn/GB/8316526.html
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-11/11/content_10338958.htm
http://news.xinhuanet.com/overseas/2008-11/10/content_10333987.htm
http://opinion.people.com.cn/GB/8316658.html
 
「愛国心が無くなったわけではない」
 「過剰に反応する必要は無い」
 「恐らく旦那に合わせたものだろう」
 「チェン・カイコーやジェット・リーを初めとして他にも外国籍を取得した有名人はいる」
 などなど、思いつく限りのコスい擁護を並べております。外国籍を取得したスターのリストとかも出回ってますね。

http://ent.sina.com.cn/s/m/2008-11-12/07302246444.shtml
 外国籍を取得したやつらの映画をボイコットしよう、といったゆがんだ愛国心を発動した無駄な呼びかけも始まりました。さすがに誰も付いて来ないでしょうけど、どう間違うと「民族の尊厳」や「国の恥」「漢奸」といった議論になってくるのかさっぱりわかりません。

 同時期にカナダへ移民することが判明した趙本山が「移民ではない。根っこは中国にある」と表明して人民が溜飲を下げるというお決まりの様式美が完成しましたが、現在のところコン・リーからその手の愛国心声明が出ていないのも、騒ぎを長引かせている要因かもしれません。

====

 擁護記事の中に気になる一節がありました。「海外に居を構える華人や華僑は愛国的ではないのか。いや違う」といった内容なんですが、これでは何人になろうと中国人であることを止めることは想定していないことになりますし、そもそもそんなことは許されてないことになります。

 なります、というか許されません。母国である中国が大使館や現地コミュニティを通じて、一世はもちろん二世や三世をも中国人たらしめているのです。だから移民しようが帰化しようが問題ない、というお説の根拠となるのです。

http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/554832/
http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/555806/
http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/560826/
http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/566948/
 実例ですか。長野の聖火リレーに動員された元台湾人?会社員の生々しいリポートを思い出しました。狭いコミュニティから爪弾きにされないために、また失職しないために痛いところを突いてくるわけです。自分の意思など関係なく、「中国人」にならざるを得ませんなこれは。
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2008年10月25日

友好というお題目のために互いに遠慮してはならない

 麻生首相がASEM(アジアヨーロッパ会議)首脳会議に出席するため、23日夜北京入りし、昨日は胡錦濤国家主席や温家宝総理らと会談しました。

 「われわれは長年の友人」と歯の浮くセリフを吐く温家宝に対し、人民大会堂で行われた日中平和友好条約締結30周年記念レセプションで「永遠の隣人」「友好というお題目のために互いに遠慮してはならない」と言うべきことをしっかり言い切りました。名言です。

 特に「永遠の隣人」は、温家宝の「友人」と同じようで実は全く違うのですが、中国に意図は伝わったでしょうか。

■麻生首相
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/20/easo_1024.html
■温家宝総理
http://www.people.ne.jp/a/5d76f06c37f2419f8eaf68a66356bd4c
 全文は以上ですが、「胡啓立」などの危険な名詞もはさみつつ、中国相手に一歩も引かない所信表明ではなかったでしょうか。麻生に比べれば温家宝の発言は甘ったるい言葉ばかりで、日中友好期間中なのだなあという感想しか出てきません。国内向けにしてもちょっとしどい。

 麻生総理の発言は大陸では鳳凰網などが報じるのみで、新華社や人民日報、大手ポータルサイトは今のところ無視しています。鳳凰網も「胡啓立」「遠慮」などの単語を飛ばしたダイジェスト版でしかありません。発言の扱いに困っているようなので、外務省のサイトに中国語版がありますから捜狐なんかに配布してみましょうか。

■麻生総理所信表明(中国語)
http://www.mofa.go.jp/region/asia-paci/china/address0810_c.pdf
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 つい先日、こんなことがありました。

 上海外大の日中学生衝突(2008/10/23 13:42 東方網)
http://china.huanqiu.com/roll/2008-10/260797.html
 酒に酔って言い争いに発展 上海外大の日中学生が校内で口論(2008/10/23 15:54 新民網-新民晩報)
http://www.chinanews.com.cn/edu/xyztc/news/2008/10-23/1423272.shtml
 上海外大で日中学生衝突(2008/10/24 06:49 四川在線)
http://news.sina.com.cn/c/2008-10-24/064914622456s.shtml
http://pic.daqi.com/editor/slide/ent_slide/2268553/1.html
 一番早く報じたのが国際問題を取り扱う環球時報なのが興味深いところです。

 各紙の報道をまとめると、20日夜、バーでしこたま飲んだ日本人留学生はl中国人学生宿舎の下で酔った勢いで騒ぎ、上の階に住んでいた中国人学生がペットボトルを投げつけ見事命中。

 キレた日本人留学生2人が9階のそいつの部屋まで押しかけ言い争いになり、話を聞いた中国人100人から200人程度が留学生宿舎に押し寄せ謝罪と賠償を要求したが、学校のえらいさんと教師、ガードマン、警官らの説得で解散したというもの。報道の出所は全て上海外大の公式発表によるもので、

■酔った勢い
■負傷者ゼロ
■日中双方ともお互いに謝罪した
■学内は平静を取り戻した

ことが強調されています。 日本の報道といくつか相違点が見られます。中国人が投げたペットボトルで学生は負傷したとあります。ペットボトルがあたったくらいで負傷するはずはないのですが、もしかするとビール瓶とかを投げたのかもしれません。

 真相は闇の中なんですが、上に挙げた点をやけに強調するところが気に入りました。いや気になりました。日中友好期間中ですし、都合の悪いことは出来るだけ報じない、拡大させない路線だからこうなるんでしょう。きれいに落ちを付けてからの報道になったのも、人民に隙を与えないためですね。

 お互いを形容する単語が「隣人」と「友人」で分かれるように、と友好という言葉は中国と日本で意味が違うのだなと改めて思います。中国は決して遠慮しているわけでないのですが、そこら辺を日本人も理解していないと。
ニックネーム aquarelliste at 12:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 消息

2008年10月16日

山西省トップ経験者が相次いで失脚?

 あいも変わらず炭鉱事故が続く山西省のお話です。

 山西省委主要同志の職務変動報道は根拠なし(2008/19:01 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-10/15/content_10199508.htm

 近頃、一部海外メディアが、山西省委の主要な同志の職務が調整されると報じた。記者が中央の関連部門に確認したところ、この報道は全く根拠のない、まさにデタラメとのことだった。
 おそらくは中央組織部だと思いますが、重要人事を聞いて答えて貰える新華社の記者すげー。

 どうもこの記事を指しているらしいですね。明報は海外メディアではありませんけど。
 
 団派宋秀岩、山西を掌握へ 女性唯一の省委書記(2008/10/15 明報)
http://www.mingpaonews.com/20081015/cab1.htm
 明報によると、青海省長で団派の宋秀岩が、現省党委書記を中央に追いやり、後を継ぐらしいのです。張宝順は中央で「科学的発展観」の実践や学習を指導する小組の副組長となると報じられています。根も葉もなければスルーしておけばいいんですが、しないのが中国。昨日の夜からずーっとトップニュース扱いです。

 「うわさ」については「そんなことないよ」、が現時点での公式発表ですから、払拭するためにも健在であるところを見せなければなりません。

 張宝順・山西省委書記「汚染された、血を帯びたGDPは要らない」(2008/10/16 07:03 人民日報)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-10/16/content_10200959.htm
張宝順、3つの発展を語る(2008/10/16 08:17 新華網)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-10/16/content_10201455.htm
 本日朝に配信されたものです。いずれも省トップであるところ、かっこいいところをアピールしていますが、「デマです」の後ですから、いかにもとって付けた感は否めません。何故この時期に?「汚染された、血を帯びた」というのは、山西省が炭鉱事業をやめない限り無理ですね。

 ところで、先日閉幕したばかりの三中全会では、于幼軍・元山西省長、(孟学農の前の省長と言ったほうが通りがいいんでしょうか)中央委員を解任されたばかりです。広東省深セン市長時代の汚職が解任の理由とされていました。

■三中全会コミュニケ(2008/10/12 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-10/12/content_10183504.htm
 中央委員解任というのは、中央委員として三中全会に出席していた孟学農より、余裕で重い処置になります。

 于幼軍が中央委員から解任(2008/10/13 09:33 南方都市報)
http://www.nanfangdaily.com.cn/nfdsb/200810130005.asp
 南方都市報は観察という扱いに光明を見出し、「まだ党員だし、観察処分ということは問題がそれほど大きくない」「2年後に誤りを認めれば復活もありうる」と、好意的な見方をしています。中央委員に対する観察処分はこの30年で初めてだとのこと。これまで中央委員をクビになりながら復活したものはいないはずです。

 今回于幼軍に課せられた2年の「観察」処分は、5段階の4で除名の次に重いもので、軽いものから順に「警告」「厳重警告」「党内の職務から解任」「観察」、そして「除名」となります。孟学農は5段階で3となります。

 表向きの解任理由は炭鉱事故の引責ではなく広東省時代汚職ですから、処分の軽重は同列に語ることではないのかもしれませんが、孟学農も山西省長を解任されたばかりですし、更に今回の「うわさ」ですから3代連続となります。「うわさ」を報じた明報は昨年の党大会に際して、党中央政治局常務委員を数からメンツから全て当てている実績がありますから、笑い飛ばすわけにも行かないと思います。当てる、と言うより独自の情報源があると見るべきでしょうけど。

 現任の張宝順も共青団出身者ですから、胡錦濤大先生が山西テコ入れにかこつけ子飼いを送り込もうとしているとは言えません。炭鉱以外に失点は無さそうなので、やはり炭鉱事故の引責で降ろされるのではないかと。偶然か必然か、山西省トップ経験者が3人同時期に失職しようとしていることは、覚えていていいと思います。
ニックネーム aquarelliste at 17:10| Comment(4) | TrackBack(0) | 消息

2008年10月01日

それでも温家宝は口にしない

 小ネタ。
 
 欧州委員会貿易担当委員が牛乳を飲む 温家宝感動(2008/10/01 01:05)
http://qnck.cyol.com/content/2008-10/01/content_2378078.htm

 第2回夏季ダボス会議が27日、天津で開かれた。欧州委員会貿易担当のマンデルセン委員が前日、乳製品を飲むことで中国の牛乳業界に対する支持を示している。

 温家宝総理は初日の午後に開かれた記者会見で、「マンデルソン委員の中国製牛乳に対する対応に感激した」と話した。(以下略)
 この後「中国の製品が好きだし、品質を信用している」と続くのですが、肝心の飲むヨーグルトは何故か既にグラスに移し変えられており、どこのヨーグルトなのか、そもそも中国製なのかは不明だったりします。毒餃子真っ盛りな頃に、東アジア選手権で中国入りした日本選手に比べればたいしたことはありませんね。

 それに感動したらしい温家宝は、「彼は現在だけではなく未来をも見ている」とべた褒め。「問題発覚以降全く隠蔽はしていないし、勇敢に解決する」と力強く宣言いたしました。漫才ですか。

 10年物のジャンパーを羽織り、問題発覚当日にどこぞのスーパーにでかけ、陳列棚に並んでいる牛乳を取って一気飲み。少なくとも、その場で「じゃあ私も」と。親民首相を自称するならこれくらいはやってもいいはずです。下っ端(石家庄副市長)はとりあえずやりましたけどねえ。

 四川大地震の際は温家宝がいち早く現地入りしましたし、春節の雪害でもその日のうちに現地入り。それだけで喜ぶレベルの人間は相当数いますから、片手を腰に当てての牛乳一気飲みならかなり好評を博すのではないかと思いますが。
ニックネーム aquarelliste at 12:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 消息

2008年09月28日

フライング記事から神舟最新号に疑惑続出

 オリンピックにずっと押されて、閉幕後もなかなか関心が高まってこなかったロケット打ち上げですが、発射前になってやっとエンジンがかかってきたのか、テレビでソフトなプロパガンダ映像を垂れ流しまくってました。誰か見てたのかな、これ。

 おお、そういや発射後の乗組員のやり取りが発射前に一瞬だけ新華網にうpされ、速攻で削除されたそうですね。

 新華社から皆様へ謝罪(2008/09/26 21:49 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-09/26/content_10117833.htm

 9月25日、神舟七号発射前、本サイトは操作ミスが原因で誤った内容のニュースを発表してしまいました。謹んでお詫びいたします。
 何か誤報を出したことは伝わるのですが、どのニュースを指しているかさっぱりわかりませんねえ。そもそも新華社が誤報に対して詫びを入れてくるなんて聞いたことないですけど、心ある新華社記者からのシグナルでしょうか。どうミスするとこういう記事が誤配信されるのか聞きたいものです。

 ああ、消されたと言われる簡体字版は見つかりませんでしたが、繁体字版までは手が回っていなかったのかキャッシュが拾えました。

 太平洋上の眠れぬ夜 神舟七号、30周目の観測記(2008/09/25 09:04 新華網)
http://72.14.235.104/searchq=cache:gWZaozVbqDIJ:
big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/mil/2008-09/25/content_10107048.htm+
%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E4%B8%8A%E5%A4%9C%E6%9C%AA%E7%9C%A0&hl=zh-
TW&ct=clnk&cd=1&gl=hk

gobaku
 発射当日の朝に発射3日目を伝えているという物凄い記事ですね。更に物凄いのは、シャトルを観測するために太平洋上に出た観測船・遠望一号内部と神舟七号乗組員の生々しいやり取りが克明に記載されている点です。

 中国は宇宙開発ではなく時空間開発に乗り出したのか、タイムマシンの発明に成功し未来を見ることが出来るようになったのです。これはもうアメリカなど足元にも及ばない超大国となった証、さすが世界一優秀な中華民族です。

 んな訳ありませんね。「発射2日後の様子」ってだけならともかく、予定稿としても言い訳の聞かない内容ですし、今年だけでもチベット、五輪と自作自演や口パクなど過去の手法を振る活用していましたけど、今回はフライングを見せてくれました。船外作業中の疑惑の映像も相まって、壮大な革命劇の一部を見せられていたのかもしれません。

■疑惑の映像
http://jp.youtube.com/watch?v=s_1XlnwM1pc
 アポロも月に着陸していなかったので大したことではない、とか言うのでは。
ニックネーム aquarelliste at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年09月26日

それでもお咎め無しの国家質検総局

 今日中国から帰ってきたんですけど、予想より早く着いてしまい空港内で時間を潰そうとネットに繋げていたんですが、先にいた隣の兄ちゃんがyoutubeになにやら書き込んでまして。

 何書いてんのかなあとのぞいてみたら、桜井よし子タソの動画に「中華民族は優秀な民族」的なお決まりな内容だったんです(なんか口調が宇能鴻一郎みたいですが気にせず)。

 ネット上では嫌というほど見てますが、いわゆる中国の愛国者をリアルに見たので「うおーすげー」とウキウキしてしまいました。すごい確率です。これも日ごろの行いでしょう。

ttp://jp.youtube.com/watch?v=t2BNC_q-WDg

18980108 (5 時間前)
雄大な国土と壮観な人口、そして豊富な地下資源と強力な軍事力・・・その全てが超大国となる条件を揃っている。何よりも大切なのは、我々中国人には熱い愛国心と団結力がある!いかなる勢力も我が偉大なる民族の発展と繁栄を止めることは出来ない!

 私が見た書き込みはこれです。日本に来てもこれなのね、と改めて感心してしまいました。ヘッドホンがソニー製だったのはご愛嬌ということで。

 というわけで、また中国に行ってました。昨日、神舟七号が打ち上げられましたが、その前日(24日)は、飛行士の田舎から家族のどうでもいい話を垂れ流す中継や、打ち上げ地点の甘粛省酒泉市で行われているうさんくさい記念イベントを延々と流していました。

 今回は飛行士全員が農村出身というのがウリなんでしょうかね。その割には、私がいた土井中一丁目には打ち上げを匂わせる例の紅い垂れ幕がいっこも見当たりませんでした。まだまだ北京五輪の方が食いつきがよく、「中国は今回金の数が一番だった」「これまでのトータルで日本を抜いた」と同じ事を聞かされました。国威発揚という一番の目的で五輪の後れを取っていることは間違いありません。まあ、もう3回目ですしね。

 5号の時は北京にいましたので、航空、軍事、科技系の大学には少なくとも祝福する垂れ幕がかかっていました。よそもこの程度の関心しか払われていないのでしょうか。ちなみに私がいたのはZ省N市ですんでよろしく。

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 石家庄副市長が牛乳を飲み干す 不安払拭のためか(2008/09/25 18:42)
http://china.huanqiu.com/roll/2008-09/237258.html

 日本でもいつか見た光景ですけど、新しく来た農業生産担当の副省長がスーパーでごくごくと牛乳を飲んだそうです。中国でも3年前に黒龍江省長が汚染されたとする水道水を飲み干して、不安を取り除こうと試みたことがありました。あの時も本当に水道水を飲んだのか定かではありませんでした。

 今回副省長が飲んだのは言うまでもなくメラミン混入で問題になっているご当地企業、三鹿集団製かと思いきや、そうではなさそうでして、かといって伊利、蒙牛など他の大手製品なのかといえばそれも分かりません。書いてないので判別しようがないのです。

 副市長に続いて、同行した市工商局、質量技術監督局、商務局の責任者らも数種類の乳製品を次々と飲み、伊利、蒙牛、光明などの乳製品を無料で提供したとあります。副省長らが飲んだのは、今のところサンプルからメラミンが検出されていない三元か海外ブランド辺りを飲んだのではないかと思いますが、メーカーを出さないところがうさんくさい。

 ギョーザの時と異なるのは、被害が主に中国国内で広まっている点です。他人事のように装うことは無理そうなのですが、省関係者や企業に詰め腹を切らせるだけで終わらせる気満々です。

 三鹿の名前を当初隠していたことが言われています。11日、河北三鹿集団が自社製粉ミルクからメラミンを検出されたことを新華社が報じ、即時回収が発表されました。この日の報道では三鹿がいきなり名指しで狙い撃ちされているのに唐突な感じを覚えます。

 これより3日前の8日には、被害が出ていた甘粛省蘭州市の蘭州晨報が「某企業」と名前を伏せつつ報じているからです。名前は出せないけど、あそこだよと目星はついていたのでしょう。

 16日には農業担当の副市長、牧畜水産局長、食品薬品監督管理局長、質量技術監督局長らがいっせいにクビを飛ばされ、さらに三鹿集団に出張っている党幹部も上級機関に解任されました。上級機関て?

 中国企業500傑であり、国家重点企業など、国家品質管理先進企業など、今となってみればかなり恥ずかしい称号を与えていたのは国務院のはずなのですが、こちらは前回の鉱山土石流に続いてスルー。

 毒ギョーザと同じ国家質量検査総局が管轄しています。2回目なのでシャレにならなそうなんですが、今のところ人事はそのまま。どうも意図的なものを感じます。前から問題視されていた検査免除制度を廃止したことだけは褒めてあげますけど、安全宣言を出した輸出用乳製品からじゃんじゃん検出されているのは痛いです。

 輸出用乳製品からメラミン検出されず(2008/09/17 国家質量検査総局)
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/200809/t20080917_90113.htm
 伊利集団の牛乳を飲んでいた香港に住む3歳の幼児が腎臓結石を患っていることが、発表の4日後に分かり、日本でも伊利製牛乳を原料として製品に使用した丸大の商品からメラミンが検出されています。収まりかけていた中国製食品に対する不信感が再燃したことは喜ばしい限り。

 また、中国版不二家のミルキーとも言うべき光明の大白兎から検出され、まだ検出が確認されていない中国国内でも26日より販売を自主的に停止し、回収に追われています。この翌日には検査免除制度の廃止と、上記3社の国家名牌製品指定取り消しを行った国家質検総局の実力がまた発揮されました。

 日本人の感覚であればスーパーなどの店頭から回収し、ほとぼりが冷めるまでは製造停止で当然というところですが、中国回収されるはずの商品が価格を下げて在庫をはかせるという荒業を使っているところもあり、9月14日以降に製造された「問題のない製品」が既に市場に出回っていたりします。流石に手を出す客はあまりいないようですけど、普通に売るんですね。

 それでも首を切られない中央の役人、謎です。
ニックネーム aquarelliste at 23:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年09月15日

土石流事故で孟学農引責辞任

 8日午前8時ごろ、山西省臨汾市にあるモグリ鉄鉱山を襲った土石流事故ですが、死者は14日18時までで254人にまで達しました。もちろん鉱山事故では今年最大規模となっています。

 山西省のモグリ炭鉱は表向きは一斉閉山された後も事故が相次いでいるので油断していたのですが、11日には予想を上回る三桁の被害者数(151人)をマークし、省長である孟学農が「省長であり全省の安全生産の責任者として、事故に遭われた方とそのご家族には謝意と哀悼を」とコメントを出しました。

 13日には鉱山のある襄汾県書記と県長が更迭。そして遺族に賠償金20万元を支払い、胡錦濤と温家宝が「重要指示」を出す、ここまではよくある流れです。

 孟学農山西省長を辞任、王君が代理省長就任(2008/09/14 17:32 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-09/14/content_9990462.htm
 ところが孟学農が翌14日に辞任を申し出て、省人民大会常務委員会がこれを受理しました。辞任とありますが、引責によるものであることは、これまで人民が何らかの原因で多数死亡しても「省の安全生産責任者」である省長クラスの引責辞任例がほとんどないことから明らかです。

 国務院には「大型事故の行政責任追及に関する規定」というものがあるそうですが、詰め腹を切らされるのはせいぜい県クラスの指導者で上の方には及ばないため、規定など機能していないのです。

 日本の高校生が修学旅行中に鉄道事故に巻き込まれ多数の死者を出した1989年当時、鉄道部長を務めていた丁関根が辞任したことがありましたが、これは外国人で国際問題になりかねないので例外です。

 国家食品薬品監督管理局の局長が即効で死刑判決が下り、間髪いれずに死刑が執行されたのは去年ですが、これは中国が輸出していたペットフードやシロップに洒落にならない量の毒が入っていたためで、これも国際問題ですね。この人にはついでに国内の危険な薬品の責任もかぶってもらってました。

 対照的に事故現場のある山西省では、これまでも炭鉱事故で2桁、3桁クラスの死者を出す事故が頻発しても省書記や省長、さらには監督官庁で真っ先に責任をかぶるべき国家安全監督管理総局の李毅中局長も、「教訓を汲み取る」と再三言い続けながら、その教訓やら経験やらを活かされることはなく、任期中に責任が問われることもありませんでした。

 四川省ではバス事故で乗客51人全員の死亡が確認されましたが、四川省長が詰め腹を切らされるかどうか。2桁なのでどっちみち責任問題にまでは行かないでしょうけど。

 孟学農は13日には省長として改めて事故処理に対して指示を出していながら、その翌日には辞任が受理されるというスピード人事、何事かとなるわけです。

 孟学農は北京市長だった2003年春、全人代絶賛開催中に北京で感染が広がったSARSの公表を渋った責任を取らされ、江沢民派と目され、安全宣言を出した衛生部長と痛み分けの形で解任され、今年1月に山西省長として復活するまで冷や飯を食っていました。

 党中央委員は解任されていなかったので復活は時間の問題だったのですが、再出発という矢先にまた引責辞任の憂き目に遭った上、後任が国家安全監督管理総局の局長というから驚きです。李毅中の責任はまったく追及されていないのに、同じ部署から後任が「安全対策の専門家」としてやってくるのですよ。あれ、おかしくね?監督官庁は責任取らないわけ?

 国務院事故調査組設立 王君・安全監督総局が組長に(2008/09/11 11:17 安全監管総局)
http://www.chinasafety.gov.cn/zuixinyaowen/2008-09/11/content_287833.htm
 事故現場で熱心に説明を受ける、馬凱(中央の黒ジャン)、王君(左のポケットにてを突っ込んでるおっさん)、張宝順(右の黒コート)、孟学農・・・あれ、孟学農だけ見当たらないぞ。

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 表面的だけでも日中友好関係は好転していると思っている中国と中国人に、冷水をバッシャバッシャと浴びせる調査結果。

 日本メディア「日中関係」の民間アンケート結果に注目(2008/09/12 23:41 青年参考)
http://qnck.cyol.com/content/2008-09/12/content_2356778.htm
■中国「日中関係良い」5割 日本と反対、食の安全影響(2008/09/08 21:26 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080908/edc0809082123003-n1.htm
 詳しい結果は産経の記事を読んで頂くとして、日本人の対中観が意外と悪いことに驚き、また納得し、安心もしています。

 「この1年で相手国に対する印象は変わったか」という問いに対し、改善されたと答えた日本人はたったの10%、「日中関係が今後良くなる」と答えたも32%と頼もしいかぎりですが、この結果が中国で拾われているところがいいですね。

 言論NPOでも指摘されていることですが、中国人の「改善」というのは結局党中央の意向をそのまま口にしているに過ぎないのですが、それがモロに反映されたことでこちらも安心しました。

■日中共同世論調査記者会見
http://www.tokyo-beijingforum.net/index.php?option=com_content
&view=article&id=350:top2008080908&catid=58:header
■2008年第4回日中共同世論調査
http://www.tokyo-beijingforum.net/index.php?option=com_content
&view=article&id=345:canvass4th2008&catid=83:canvass4th2008&Itemid=160
ニックネーム aquarelliste at 22:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年08月25日

口パクは習近平の指示らしい

 口パクを指示したのは党指導者クラスといわれていましたが、北京五輪の責任者で、胡錦濤の後継者とも目されている大物でした。18日には「私です」と張芸謀が明かしてましたが、どうなんでしょう。どっちにしても嘘つきなのには変わりありませんが。

 「口パク」決定は国家副主席=北京五輪(2008/08/23 14:26分 時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080823-00000081-jij-int

 【北京23日時事】香港の人権団体、中国民主化運動情報センターは23日、北京五輪開会式で少女が革命歌曲を歌う場面の「口パク」について、習近平国家副主席の決定によるものだと伝えた。

 習氏は北京五輪の責任者。開会式に出演する少女の歌を録音で聴いた後、声が良くないため、別の少女の歌声を流す「口パク」採用を決めた。習氏の夫人は人民解放軍所属の著名歌手、彭麗媛さんだが、この決定現場に立ち会ったかどうかは不明だという。 
 中国民主化運動情報センターのサイト行ってみたんですが、ありませんでした。

 口パクでも良いんですが、口パクがバレるまではずっと「開会式で『歌唱祖国』を歌った林妙可」と堂々と嘘情報をシレッと流してました。それを指摘すると「国情を理解しない」とか逆ギレされるし。ああ、大寨以来の伝統芸能のことですか、と。

 だったら堂々としてりゃあいいのに、開幕式音楽総監督の陳其鋼が中央電視台に漏らした「対外的イメージを考えたから」というコメントは、関連する記事も含めてほとんど削除されてます。これはイレギュラーだったのでしょう。

 春晩は口パクですけど、普通は自分の声に合わせるのであって、他人の声を自分の声のように振舞うことはありません。国情というのは、苦しい時に当局者がしぼり出す単語ですね。

■担任のブログ(腕を噛んで歯型をつけました!)
http://bdfx.jjtang.com/blog/blog-htm-do-read-uid-248627-tid-178316.html
 ブログを読んでみると経緯が異なっており、実際に歌った楊沛宜と舞台で口パクをやり遂げた林妙可は友達だとか。写真を見るかぎり、少なくともまったくの見ず知らずではなさそうです。

 楊沛宜の爺さんによれば、五輪開会式に関わったお子様を紹介する番組で、自分が歌ったことがまったく触れられていないことに失望した様子で、一言も口をきかずに就寝。翌日爺さんが起きてみると腕に歯型の跡があったとのこと。悔しさの現れでしょうかその後、両親が「どこか遠く」へ連れて行って休養させたというのは既報です。

 しかし、陳其鋼のコメントは軒並み削除されているにもかかわらず、担任のブログは未だ健在だったりします。李克強辺りが習近平のイメージダウンのために李長春にお願してんじゃないのかしら、とか思っちゃうんですが。

 そんな中、何故か削除されずに残っている批判記事を発見しました。

■中国法院網(2008/08/13 13:45)
http://www.chinacourt.org/html/article/200808/13/316885.shtml

 北京五輪の開会式の音楽総監督を務めた陳其鋼がインタビューで、『歌唱祖国』を歌ったのは舞台にいた林妙可ではなく、別の楊沛宜という7歳の女の子だったという。陳は国家利益のためだったと説明している。

(中略)

 「国家利益のため」の大義名分の下、どんなことをしても良いということになり、この後何が隠されるかと心配になるのだ。
  
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2008年08月22日

中国人には早かったか

 新華社の劉翔くん擁護が止まりませんねえ。スポンサーは相次いで変わらぬ支持を表明してますが、レース直前まで痛みを隠していた理由がまだ本人の口から説明されていません。彼を嘘つき、とするならイメージを大事にするスポンサーは当然今後を考えるでしょう。

 スポンサーの1つである平安保険が、(私も以前気休め程度に入ってましたが、掛け金が1年間で700元くらいで、死亡保障が6万元とかで泣きそうになった記憶があります。だから中国の飛行機とかには万が一のことを考えて乗らないようにしてるんですが、まあそれはいいとして)昨年10月から1年間の期間で、劉翔くんの脚に1億元の保険をプレゼントしています。良いのか悪いのか、期間中に見事に故障しました。

 目下のところは原因がはっきりしておらず診断書待ちの段階なので、払うとも払わないとも明言していませんがなかなか難しい判断になります。

 払わなければ合理的な説明がない限り企業の信用問題に関わりますし、適応されちゃったりすると人民の不満が再発するのではと考えられるからです。そんなことは習近平まで出してる党中央が許しません。いい方法があれば、是非中国共産党に教えてあげてください。

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 劉翔くんに続いて、またもや問題発生。

 「加油」に「黙れ」でネット大炎上…女子テニス中国の李娜(2008/8/20/10:17 スポーツ報知)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000143-sph-soci

 北京五輪のテニス女子シングルス準決勝で、ロシアのサフィナに敗れた中国の李娜(26)が試合後、観客席に向かって「Shut up(黙れ)」と英語で叫び、中国のインターネット上で議論となっている。試合では「中国加油(ジャーヨー)」(頑張れ)の大声援が続き、審判が静かにするよう何度も注意していた。ネット掲示板では「観客に失礼。李娜の試合を見るのはやめよう」などの激しいバッシングも。中国メディアでは、冷静に応援するよう呼び掛けている。

 劉翔に続き、インターネット上の“標的”となったのは、テニス女子でメダルが期待されていた李娜だった。

 準決勝が行われた16日、李娜が観客席に叫ぶ映像は、すぐさま大手ウェブサイトにアップされた。李娜の口の動きが分析され、「Shut up」と発覚。「李娜が『加油』に冷や水を浴びせた」と伝えるメディアも現れた。

 ネット掲示板はたちまち炎上。「応援している観客に失礼だ。李娜の試合を見るのはもうやめよう」「恥ずかしい。中国人選手はまだ資質に問題がある」と李娜を非難する声が相次いだ。一方、「観戦マナーが悪すぎる」「テニスはサッカーと違い、静かに応援すべきだ」とマナーを問題視する意見も。

 議論の中、会場で観戦していたという人が「李娜にやじを飛ばす中国人の男がいた。応援する観客に黙れと言ったわけではないと思う」と書き込むなど、発言の真意をめぐって憶測も飛び交っている。

 テニスでは、女子ダブルスの試合でも中国ペアに大声援が送られ、審判が試合をストップさせ、静かにするよう注意している。新華社では「声援は大切だが、度が過ぎると逆効果になる。テニスや体操の試合では、静かな環境が必要。冷静に応援すべきだ」としている。

 李娜は2006年のウィンブルドン選手権女子シングルスでベスト8に進出した有力選手。メダルが期待されていたが、3位決定戦でも敗れた。

 準決勝後の記者会見で「観客がうるさくて集中できなかったのではないか。どうしたら観戦マナーを改善できると思うか」と問われた李娜は「わたしは自分のことは変えられるけど、他人を変えることはできない」とだけ答えた。
 観客だけじゃなくて、バカの一つ覚えみたいに「中国加油」としか叫ぶことしか出来ない応援団もでしょう。

 野球を見ていて気づいたんですが、そこそこバリエーションのあった日本側の応援に対し、台湾の攻撃中はずっと「中国加油」でした。なんと単調な。

 以前、韓国人と野球してたらずっと入りたそうに見てた中国人がいたので、打席に立たせてみたら打った瞬間3塁へ猛奪取。

 漫画の中だけの出来事かと思っていたら現実に起ったわけですが、しばらく観てた人民でこれですから、一般の人民なんて野球のルールは知らないでしょう。ゴールがある競技は大まかなルールは同じですが、野球はややこしいですし、党も応援団にそこまで勉強させてないんでしょう。

 野球ならうるさくてもまあ問題ないんですが、テニスでしわ寄せが出たと。日本人なら「テニスとゴルフは基本的に静か、サーブやショットが決まれば拍手」くらいは知ってるでしょうし、知らなくても周りの空気を読みそうなものですけど。「加油」連呼はバカなのを通り越してかわいそうになってきます。

 反日的動きは「党の指導」によりそこそこ抑えられたものの、選手が負けると手のひらを返して「国が育ててやったのに恩知らずめ」みたいな「勝てば官軍」的な書き込みが続々と書き込まれますし、ネットを使える層でこういう考えですから後は推して知るべし。

 国威発揚のチャンスですから党が入れ込むのは分かるんして、人民が失敗を許さないというのはねえ。観客サイドから問題が出るのを見ると、中国人には五輪は早かったのですね。
ニックネーム aquarelliste at 00:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 消息

2008年08月19日

劉翔棄権を新華社が大擁護

 男子110メートルハードルのアテネ金メダリスト・劉翔がアキレス腱の痛みを訴え棄権しました。

 日本でも一般紙が一面に持ってきているところもありますけど、日本にはともかく中国にとっては大事件。こいつは掛け値なしに世界一の選手、姚明と並ぶ中国の誇りですから。

 ただ、こいつは鼻っ柱が強いのか、それとも頭が弱いのか。4年ほど前に無試験で博士課程の進学資格を得たことがありまして、それに対して「当たり前だと思う。もし誰かが五輪で一位を取ったら、彼らもマスターやドクターになれる」「もし勉強する時間があれば、きっといい結果が出る」など、痛い反論を展開していました。

 委員である全国政治協商会議を欠席したため、自発的に辞任するべきとの声が挙がったこともありました。当選したときには「試合と同じくらい責任重大」とか言いつつ、全国政協の開催日程がモロにスペインの世界室内選手権と重なっていることを分かっていながら、欠席するとは何事か、ということなのです。

 まあ全国政協は以前にもコン・リーやチャン・イーモウが欠席して話題になっており、人気取りに利用された面もあるのですが、当選を辞退せずに欠席届を出すから「名誉だけ取っておいて」と批判されたりするわけです。

 それでも、郭晶晶みたいにしっかりとホームの北京五輪で結果を出してくれれば、ビックマウスだろうと態度が少々でかかろうが多めに見てくれるのでしょうが、なんと一次予選、しかもスタート体制に入ってからというかなり格好悪い状態での棄権ですから、人民が手のひらを返すのも無理はありません。急に痛めたわけでもあるまいし。あちこちの掲示板で劉翔を叩きまくってます。例えば狐捜から。

「這ってでも110メートル完走しろ」
「9000元も払って決勝のチケット買ったのにこれか」
「北京五輪終了のお知らせ」
「レース前に言え」
「あいつがCMやってる商品は買わない。嘘つきだから」
 きつめのを抜き出してみましたが、最後のなんか恨みがこもってますね。こいつこんなにCMやってたんですか。コカコーラとペプシを両方受けるとは大物ですな。

■劉翔が契約している(と思われる企業一覧)
http://dy.ppsj.com.cn/lx72/
 今年も故障がちだったのですが、バッチリCMには出ていたので批判は鋭さを増します。

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 人民が本気でキレていることを察知した、新華社の緩い反論は以下の通り。

■劉翔に更なる理解を(2008/08/18 19:58 新華網)
http://news.xinhuanet.com/olympics/2008-08/18/content_9478907.htm
■劉翔は人間であって神ではない(2008/08/18 17:11 新華網)
http://news.xinhuanet.com/olympics/2008-08/18/content_9472939.htm
■劉翔棄権を理解する国民に成熟を見た(2008/08/18 新華網)
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-08/18/content_9469140.htm
■棄権しても劉翔は英雄(2008/08/18 14:26 新華網)
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-08/18/content_9469009.htm
■棄権には国民の支持と理解が必要
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-08/18/content_9469924.htm
■「劉翔110メートルハードルを棄権」特集
http://2008.sina.com.cn/z/liuxiang/index.shtml
 まだ倍くらいあるんですが、新華社様が全力でかばっていることがそもそも異常事態であって、裏を返せばそこまでしなければならない事情があってのこと。CM出すぎ、契約金もらい過ぎが思った以上に貧乏人の反感を買っているということでしょう。

 上記のような反応もあるわけですし、とても全人民が「理解している」とは思えません。掲示板にアジア的やさしさを持った意見が、何故か時間を追うごとに増えているのは工作の成果でしょう。

■習近平が電話で劉翔を慰問(2008/08/18 19:47 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-08/18/content_9478421.htm
■【速報】習近平が棄権の劉翔を電話で慰問(2008/08/18 19:20 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-08/18/content_9477421.htm
 なんと、政治局常務委員で、胡錦濤大先生の後継候補と目されまくっている習近平まで借り出され、電話で慰問したとかもうね。しかも速報をはさんでるという念の入れっぷり。

 「怪我で棄権したことは皆理解している」と新華社的やさしさを振りまいております。「みんな」と言わなければならないところが痛々しいです。かなり深刻なのかもしれませんね。
ニックネーム aquarelliste at 00:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年07月29日

【速報】昆明でまたバス爆発

 テロリストが「テロです」と言えば、中国が「いやあれはテロリストの仕業ではない」と否定しまくるというよく分からない状況ですが、先日2人が亡くなった雲南省昆明市でまたバスが爆発しました。

 現場は前回の爆発現場から200mしか離れておらず、警察官の大群が現場に向かったのこと。ガソリンスタンドも近くにあったとのことですが、死傷者数など詳しいことはわかっていません。
 
 昆明で再度バス爆発 前回現場から200m(2008/07/28 21:57 環球時報)
http://china.huanqiu.com/roll/2008-07/175407.html
 広州では自然発火でバスが燃えたようです。おちおち乗ってられませんね。

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 というわけで、28日午後8時半に雲南省昆明で再度発生したバス爆発ですが、発生から1日経過して情報が出てきました。

 公式発表では広州のケース同様に事故ではなく、バスの左内側の後輪が自然に割けたことによるものであり、爆発ではないとされました。

 消防車が多数駆けつけたというのは、現場がガソリンスタンドの近くだからと一応の説明が付きますが、当初は人為的な事件との見方から一度は現場周辺を封鎖していますから、警戒はしているようです。

 結果的には情報が錯綜していたからなんでしょうが、「黒煙が上がっていた」とか通報されれば、誰だってゴムの溶けたものではなく爆発を想像します。またか、という気持ちはあったでしょう。

 またこの日、同じ昆明市のバスで自らの体をタネにキャンプファイヤーを敢行しようとした男が出現しました。最後には説得に応じあきらめましたが、なかなかタイムリーな人です。

 ちなみに29日は外交部の定例記者会見の日でして、この件が何度となく持ち上がっています。それと対照的なのが、新華社を筆頭とするマスコミの扱いの低さ。オリンピック特別期間中だからですね。
ニックネーム aquarelliste at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年07月26日

テロと関係あんの?ないの?

 ついに来ましたね。北京五輪を2週間後に控えた今、テロ組織が宣戦布告してきました。久々に書くとあれもこれもと手を出して収拾が付きませんが、とりあえず全部。

 中国のバス爆破、ウイグル独立組織が犯行声明 五輪施設攻撃も予告(2008/7/26 10:55 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080726/amr0807261102008-n1.htm

 【ワシントン=山本秀也】中国雲南省の昆明市内で路線バスが連続爆破された事件で、米バージニア州のテロ情報収集・分析企業、インテルセンター社は25日、新疆ウイグル自治区の中国からの分離・独立を叫ぶ「トルキスタン・イスラム党(TIP)」が犯行への関与を認めるビデオ声明を出したと発表した。声明は五輪関係施設に対する新たなテロ攻撃を予告する内容となっている。

 声明は事件2日後の23日付で、「雲南におけるわが聖なるジハード(聖戦)」と題されている。声明でTIPのセイフラ司令官は、「五輪開催の停止を求めるわが党の警告を中国当局は無視した」と、犯行の動機を説明した。

 その上で、「われわれの目的は五輪関連の最も重要な施設を標的とすることだ。これまでにない新たな戦術で、中国中央部の数都市に対する攻撃を試みる」と、新たなテロ攻撃を予告した。

 これまでの犯行として、声明は昆明など雲南省内での路線バス爆破のほか、上海でのバス炎上(5月)▽浙江省温州での対警察テロ(7月)▽広東省広州でのプラスチック工場爆破(同月)−を「TIPの志願者」による犯行として挙げた。

 TIPは、米中両政府がテロ組織として認定している新疆ウイグル自治区の組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」と同一組織とされ、今年5月に中国支配への闘争を挑む「聖戦」の宣言が情報機関に入手されていた。

 ビデオ声明の真偽を確認する他の情報はこれまで伝えられていない。在米のウイグル人組織「ウイグル・アメリカン協会」(UAC)では、こうした「テロ情報」を理由に、「中国の治安当局が同自治区での弾圧を強めている」として、非難する声明を今月に入り発表している。
 つい先日、というか24日に上海で五輪期間中に上海にある競技場へのテロを計画していた国際テロ組織メンバーを逮捕したと発表したばかりです。

 この組織、上海の公安が何者かなど詳しい身元を一切明かしておらず、とりあえず捕まえた情報を流してみました的な印象を受けていました。

 んでこの犯行声明。5月の上海、7月21日に起きた昆明のバス爆破などは俺たちがやりましたと発表したわけですが、上海の事件は24日に市公安局がテロと無関係と発表したばかりで、TIPの発表後となった今日改めて否定されました。ガソリンが燃えやすいなんかに引火させて起きたんだろ、と説明されています。でもテロじゃない、じゃあ誰なんだよ。

 5月発生の上海市バス火災はテロと無関係(2008/07/24 10:32 新華網)
http://news.xinhuanet.com/legal/2008-07/24/content_8760190.htm
 上海当局「5・5」バス爆発炎上はテロと無関係(2008/07/26 14:57 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-07/26/content_8773981.htm
 ところが、中国国内ではTIPの声明がかなり控えな扱いにされているので、3日の間に2回同じことを言ってるのがどうもしっくりこないのです。昆明バス爆発事件の特集サイトから東突組織宣稱對昆明公交爆炸案等負責(東トルキスタン組織、昆明バス爆破事件など犯行を宣言)[2008年07月26日17:46]に飛んでみると、記事は削除されてました。残ってるのも多いんですが、宣伝部は混乱しているのでしょうか。

http://society.people.com.cn/GB/8217/127896/index.html
http://www.google.com/search?hl=zh-CN&q=%E4%B8%9C%E7%A
A%81%E7%BB%84%E7%BB%87%E5%AE%A3%E7%A7%B0%E5%AF%B9%E6%9
8%86%E6%98%8E%E5%85%AC%E4%BA%A4%E7%88%86%E7%82%B8%E6%A
1%88%E7%AD%89%E8%B4%9F%E8%B4%A3&lr=
 この辺りは、再三に渡って「テロ組織が陰謀を計画」「反テロ対策は万全で、やり過ぎとかいってる西側メディアは中国の苦労を分かってない」と言った手前、引っ込みがつかなくなっているのかも。

 昆明の事件で「私が犯人です」とネットに書き込んだ男が逮捕されました。

 野菜売り「昆明バス爆破事件やった」書き込み逮捕(2008/07/26 08:26 揚子晩報)
http://society.people.com.cn/GB/7567072.html
 どこの世界にも体を張って笑いを取るバカはいるもんですが、この時期ではシャレになってません。まあどの時期でも中国様の場合は見逃してくれそうにありませんけど、これも自演っぽいですねえ。疑ったらキリがありませんけど。

 いや、北京はすごいことになってるらしいです。しかし、見送りを含む空港の利用者、地下鉄、長距離バスと北京へやってくる列車では手荷物検査や身分証の提示を行っているものの、市内を走る路線バスは大混乱を引き起こすので手を出せていません。

 また、大気汚染の解消の為に始まったナンバーと、通行証明を持たないトラックへのダブル規制で郊外からの食料輸送量が落ち込み、北京は物価高に陥りつつあるとか。

 便乗値上げをしないようスーパーなどを監視するらしいんですが、農村からリヤカー引いて野菜を売りに来る親父を規制したのはまずかったかも。ちなみに夜中にこっそりトラックを走らせているそうですが。

http://www.xinhuanet.com/chinanews/2008-07/26/content_13939908.htm
http://ah.people.com.cn/GB/channel2/16/200807/26/139001.html
http://news.ifeng.com/mainland/200807/0724_17_671569.shtml
http://www.022net.com/2008/7-25/405225352860668.html
http://www.china.com.cn/sport/zhuanti/2008ay/2008-07/24/content_16066122.htm

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 最後に、加熱する中国チームへの期待と、何故か目の敵にされる日本、胡錦濤大先生の直系である中国青年報がやんわりと、しかしちゃんと読むと結構冷淡に諌めてました。

 23日だったんですが、「中国って日本より金メダル少ないのは何故なんだぜ?」と煽り口調で、人民大ショックの事実が発表されました。それでも1912年から参加している日本がたったの114枚で、1984年からやっと参加できた中国はもう112枚も獲得した。ホームの今大会で当然逆転、と鼻息が荒かったのです。

 日中五輪金メダル総数はホームで逆転 北京五輪から新時代を(2008/07/23 新浪体育)
http://2008.huanqiu.com/news/2008-07/170300.html
 日本とメダル獲得競争は不要(2008/07/26 中国青年報)
http://zqb.cyol.com/content/2008-07/26/content_2281326.htm


 4年前の悪夢を覚えていた中国青年報。要約すると、

 ■メダルの数は多いが、中国はバトミントン、卓球、飛込みなどマイナー競技で稼いでるだけ
 ■確かにアジアNo.1の座は奪えそうなのは分かるが、冷静になれ
 ■金メダルの数だけがスポーツ大国を意味するわけではない
 確かにそうなんですが、お家芸レベルどころか国技に近い卓球をマイナーの一言で切って捨てる辺りはドキっとしますた。これでまた反発食らったりして。
ニックネーム aquarelliste at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年07月05日

腕立て伏せ

 どうもここんところブログを更新する気力が出てきませんでした。

 ちゃんとしなきゃとか、勝手にハードルを高くしているだけなんですけどね。忙しかったのも事実で、五輪の聖火リレーにぶつかって大事な実験道具が輸送できなくて実験が夜中から始まったり、軍事演習の突発的開催で中国到着が午前様になったり、色々ありました。

 最近余裕が出てきたので、何事も無かったかのように再開いたします。またお付き合いいただければ。

 貴州省甕安(おうあん)県で起きた強姦殺人の隠蔽疑惑は「ちゅうごくではあること」と結構冷ややかな目で見てたんですが、7月1日付けの新華網で地元紙『貴州日報』の転載を見て驚きました。「打,砸,搶」(殴る、壊す、略奪する)という表現をまた使っていたからです。

 また、というのは3月に起きたチベット動乱でも当局がこの表現を使用していたからで、都合よく現地に残っていた新華社が収めた、チベット人と思しき暴徒が先導し「殴る、壊す、略奪する」状態の映像とのコンボで「チベット独立分子は悪いやつなんですう」とプロパガンダ丸出しで全世界に発信したことはご記憶あるかと思います。

 今回は事件自体を隠蔽することは無かったものの、必要な部分のみ小出しなのはいつも通り。「甕安“6.28”打,砸,搶,焼事件」とネーミングして危機感をあおり暴徒を逮捕しました。「地元住民」の「暴徒」に対する「声」を拾って一丁挙がり。「大多数は一部の不法分子に対して怒りを抱いている」といういつもの構図に持っていってます。

 さて、今回の発端となった事件のあらましですが、女子学生が強姦された後川に落とされ溺死したのに、公安が自殺と判断したため、両親が直訴に出かけた28日に、通りすがりの市民が次々と集まった、となっています。まあ、当局の第一報では強姦の疑いの部分が無いんですよね。

 貴州省甕安県で破壊・略奪事件(2008/06/29 05:48 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-06/29/content_8456598.htm

 貴州省甕安県で28日午後、政府庁舎を包囲し破壊する事件が起きた。

 現地警察の説明によると28日午後、ある女子学生の検死結果に不満を持った一部が県政府庁舎と公安局に集まり、真相を知らない群衆を扇動して公安局、県政府と県委ビルを襲撃し、弁公室が破壊され、弁公室と公安車両数台に放火した。

 事件発生後、貴州省委、省政府の指導者は即座に速やかな処理を指示した。崔亜東・貴州省党委常務委員、政法委書記、公安庁長は迅速に事件発生現場に赴き、地元党委員会、政府に事件収束を指示、29日午前2時、包囲した群衆は次第に解散し、事態は拡大を見せなかった。現在、甕安県の秩序は基本的に正常に戻っている。
 実際には省レベルだけではなく、胡錦濤、周永康ら党中央から重要指示が飛び、武装警察のお偉方が現地入りしています。

 「胡錦濤が重要指示を行う」(2008/07/01 貴州日報)
http://news.xinhuanet.com/legal/2008-07/01/content_8468981.htm
 公安部長である孟建柱も何度と無く電話で前線に直接指揮をするなどしていますが、鎮圧と「打,砸,搶」路線でいくことが党中央の決定であったことがうかがえます。

 しかし、実際強姦があったかどうかはともかくとして、これじゃ「一部の不法分子」の動機がかなり薄いですよね。不満て何に不満なんだよ、と。「真相を知らない群衆」は煽られやすいだけでなく、当局に日ごろから不信感を持っていなければここまで人が集まったことに繋がりません。

 中国様自身の動向には親身ながら、暴動ネタは張り切る香港紙によると、強姦を疑う遺族の検死要求に対し、公安局が埋葬を強制した上遺族に暴行を加え、また強姦容疑がかかっているのがどうも元公安らしいとあって上記のような始末となった模様です。遺体の火葬を強要したのは証拠隠滅を図るためで、2度に渡って地元公安が遺体を奪おうとしたといわれています。

 集まった民衆に対して当局は1500人の公安、武装警察を投入して追い散らし、新華網の報道にあるように「正常に戻り」ました。少なくとも死者1名、負傷者150人以上、学生30人を含む逮捕者200人以上が出ているわけですが、大本営発表では死者なし発砲なしとなっています。

■地元公安庁記者会見
http://www.gz.xinhuanet.com/zbpd/20080701/
http://news.xinhuanet.com/legal/2008-07/02/content_8473043.htm
 既に日中両国でも話題となっている当局の説明ですが、突然「川に飛び込んで死ななかったら、しっかりと生きていく」と飛び込むと言い出した李樹芬(被害者)が「落ち着いたので、腕立て伏せを始め」、「腕立てをやろうとしたところ、大声で『行くね』と李樹芬が大声で言うと河に飛び込んだ」という件、もうちょっとマシな台本作れなかったんでしょうか。

 川に飛び込もうとした人間をそのまま放置って。李樹芬に自殺する動機が無ければ全然成り立たない話です、これ。もちろんその説明はなされていませんけど、誰も突っ込まないのは、出席者が全員現地関係者の成りすましという報道もありました。いずれにせよ、省クラスの記者会見で海外はおろか香港メディアまでシャットアウトしている時点でダメですけど。

 もうひとつ懸案となっている、居合わせた3人の親類に党委書記や公安関係者がいるという「デマ」を一掃するため、陳、劉、王の3人のプロフィールを丁寧に紹介。男2人は製紙工場で勤務、女の子は中学校の同級生、3人とも両親は農家にいると説明されています。

■ネットでネタにされる腕立て伏せ
http://games.tom.com/2008-07-03/00Q2/11176940.html
http://you.video.sina.com.cn/b/14757438-1212073061.html
http://news.cqnews.net/system/2008/07/03/001267514.shtml
http://tieba.baidu.com/f?ct=&tn=&rn=&pn=&lm=&kw=%B8%A9%CE%D4%B3%C5&rs2=0&myselectvalue=1&word=%B8%A9%CE%D4%B3%C5&tb=on
 絶対に盛り上がりそうに無い話題のはずなのに、百度で「腕立て」を検索するといっぱい出てきます。

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 甕安県党委書記、県長解任(2008/07/04 19:10 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-07/04/content_8491424.htm
 羅来平・甕安県政法委書記解任(2008/07/03 22:43 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-07/03/content_8485748.htm
 ここに来て、県幹部の総入れ替えを発表。解任理由として石宗源・貴州省委書記は「少女の死因をめぐる論争が直接の導火線だが、背景には鉱物資源開発や住民立ち退きなどで一部幹部が住民の利益を侵し、警察力を乱用したことがある」として、県の主だった幹部の責任を調査することを決定しました。これで幕引きなのでしょう。

 当局が埋葬を強要か 貴州省で死亡の少女(2008.07.04 01.39 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080704/chn0807040138000-n1.htm

 3日付の香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国貴州省で起きた暴動の原因となった16歳の少女の死亡事件をめぐり、少女の遺族は「地元当局から、補償金を受け取って(少女の)遺体を埋葬するよう圧力を受けた」と語った。

 同紙によると、少女が自殺したとの警察の捜査結果に納得できずに、遺族が遺体を埋葬しないでいたところ、当局の数十人が遺族のもとを訪れ、葬儀代として30万元(約470万円)を受け取ることに同意するように強要したという。

 遺族は「私は農民なので政府のやり方を受け入れるしかない」と話した。遺族らは3回目の警察の検視結果が出たのを受け、2日に遺体を埋葬したという。(共同)
 ああ、やられましたね。1日の記者会見では再度検死を行うと発表していたんですが、結果を出す前に遺体を処分させたら何でも出来るじゃないですか。検視結果はもう発表のされているはず。

■映像、写真
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/06/200806290651.shtml
http://news.qq.com/a/20080701/001032.htm
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2008年06月04日

日本へ感謝を引き締めに

 中国が日本に感謝の気持ちを抱くなんてホントかよ、って思ってました。しかし、「日本は変わっていない、しかし中国の民間における日本への見方は微妙に変わった」とのキャプチャで始まるこの記事が出てきたことで、ある程度そうした雰囲気があることは認めないといけません。

 タイトルは「もう1つの日本」。民間、というのが意味深です。公式には日本に対する立場は変わっていないわけですね。

 もうひとつの日本(2008/06/03 09:41 新華網)
http://news.xinhuanet.com/herald/2008-06/03/content_8305017.htm
 物凄い長文です。

 「日本の援助に感謝を示すと同時に、中国の民衆は歴史を忘れていない。それどころか更に原則の堅持を強調している」と、自分たちが「感謝する人民」を大々的に報じたことなど無かったことにしてしまっています。明らかに引き締めにかかっています。

 対中ODAについて有難がたがらなかったのに、今回あっさりと感謝の言葉を口にしたことはダブスタではとの疑問には、ODAは日本企業の中国市場開拓に一役買ったのだからおあいこといわんばかりの口ぶりで、そもそもODAが何か分かってないとの従来の路線を崩すことなく今年で最後となることをさらっとお知らせ。

 読み進めていくと分かるのですが、現地に派遣された救助隊の行動に人民たちが予想以上に心酔あるいは関心しているようで、「中国人はお人よし過ぎる。こんなにも変わっていいものか」「日本だけを美化するのは何故か」という「ネットからの警告」を散りばめる徹底振り。

 美化というか、日本では小学校から避難訓練を毎年行い、地震などの災害について心構えが出来ているが、我が国はどうかみたいなのもありました。この対比が中国様の自尊心をいたく刺激したようです。「そんなに悪くない」と思い始めた民衆には、「そこまで良くない」とすねたガキみたいな返し。

 自衛隊機の派遣は「中国人民の感情」を考慮して民間機による輸送となりましたが、これを「日本メディアが待ちきれず報道」としており、それを『環球時報』に孫引きさせて解放軍や「中国人民の反応」をうかがわせてみたら総スカンを食らったため、中国側から要請があった事実などは無かったかのように振舞っております。

 環球などはご丁寧に大使館に確認を取ると言う念の入れよう。もちろんそんな事実は無いと答えが返ってきてます。

 要点は歴史を忘れるなという再度の徹底なんですが、自衛隊機はダメで艦艇がどこかの港に入るのはいいんですね。謎です。

ttp://bbs.huanqiu.com/read.php?tid=30694
 誰かが日本にいながらにして作ってしまったこの被害状況図に恐怖するくらいですから、情報を仕入れない糞青の皆様方に置かれましては、こうした反応を示すのも当然ともいえますが、新聞社のくせにネットの書き込み引用しすぎ。唯一の世論ですから仕方ないんですが、追加支援を褒めてみたり、アフリカ開発会議における対アフリカ外交をけん制してみたり忙しそうです。

 日本メディアは餃子中毒事件に何と言うべきなのか(2008/06/04 中国青年報)
http://zqb.cyol.com/content/2008-06/04/content_2210501.htm
 新疆入国検査で日本人旅客2名がチベット独立グッズ所持判明(2008/06/04 15:44 環球時報)
http://china.huanqiu.com/roll/2008-06/132307.html
 と言うわけで、バランスを取るためにもうひとつの日本を思い出させてくれる親切な中国様、色々探してきてくれました。餃子については「マスコミは誤報は訂正できるが、そのままにして置くなら法廷で会おう」と軽く脅迫。いつもは仲裁や火消し役の中国青年報が珍しく鼻息荒く日本のマスコミを叩いています。中国側からは新しい進展は提示されていないのですが、そこは無視。

 下の記事。インドと新疆ウイグル自治区に入った旅行者が「SAVE TIBET」と書かれたグッズを、ネパールから同じく新疆ウイグル自治区に入った別の旅行者が中国人の人権を謗った内容が書かれたチベット独立のポスターと、ダライラマの写真を所持していたとのこと。

 「その意味を理解していなかった彼らは教育によって自らの過ちを理解するにいたり、これからの旅行においてよく分からないものを持たないとした」ということになっています。友達へのお土産にと言ってるみたいですから、分かってないとは思いませんけど。

 法律ではなく規定により没収とありますが、「通過教育,兩名日本人認識到了自己的錯誤」って表現は穏やかじゃないですね。「終於」とか無いだけマシかも。
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2008年05月21日

「義捐金受付依頼」の加熱

 全国哀悼日となった19日から、新華社を初め多くのウェブサイトが弔意を表すためにモノトーンを基調とするデザインに変わっています。

 私の業界のしょうもない掲示板も白黒になってました。初めはディスプレイの寿命かと焦りましたが、下にスクロールしていくと白黒なのはトップの部分だけと判明。なんなのかしら。

=====

 さて、義捐金集めが加熱しています。どこのだれがどれだけ寄付金したかは、既に脅迫リストになっています。こんな感じ。

■国際社会の援助一覧
http://china.huanqiu.com/roll/2008-05/112955.html
■国際企業の援助一覧
http://china.huanqiu.com/roll/2008-05/112962.html

 なんか順位みたいの振られてますけど。環球なので国際的な機関や企業のみがその対象となっていますが、中国企業や在中企業も「協力」をしているのでしょう。その金額が少なかったり、募金の事実の公表が遅れた企業が叩かれるのは目に見えていますからねえ。

 評価額みたいなのがあるようで、これくらいは出してもらう必要があるとか書かれると面倒ですから。リストに挙がったような超有名企業だけでなく、それなりの規模の会社も結構無理してに出しているようです。

■障害者も募金(微グロ注意)
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562.html
■ボロボロの服を着たじいさんも募金
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_2.html
■乞食の爺が募金
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_3.html
■婆も募金
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_4.html
■家を売った金を募金しようとする男
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_5.html
■95歳の爺さんが10万元寄付
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_6.html
■障害者の女性が長い髪を売って募金
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_7.html
■80代の車椅子の老婆が寄付
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_8.html
■障害者協会の障害者が寄付
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_9.html
■募金箱を持つ百歳の婆さん
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_10.html
■唐山地震の孤児が1億元寄付
http://photo.huanqiu.com/articles/2008-05/116562_11.html
 弱者でも寄付してるんだ、お前ら持ってんだからもっと出せ、という圧力にしか捉えられません。とにかく出したもの勝ちな空気作りが目に付きます。古事記が出すわけないじゃんという正論は通用しません。

 「500元で学生1人、1万元で一家族が助けられます。50万元で倒壊した学校を建て直し、あなたの名前を学校につけます」といった内容の広告も出回るようになり、いよいよ圧力が強まってきた感があります。

■『愛の奉献』
http://www.youtube.com/watch?v=j1_nI-7h7Ts
 18日に放送された『愛の奉献』では、宣伝担当の政治局常務委員である李長春や劉延東など党の幹部らが壇上に上がって寄付するシーンが冒頭に流れます。女に誘導されているのが李長春で、3人目が劉延東のババア。その後軍関係者やその筋の人たちが流れ作業のように封筒を入れていきます。メンツを見れば中央宣伝部主導であることがわかります。

 李克強など他の常務委員も現場視察に訪れて汗をかいているのに、首都北京で余裕のメタボ常務委員李長春。

 投票スタイルの体裁を取ること自体もあざといのですが、彼らの寄付した額は公表されず(1万元らしいです)、その後に列を成した私人たちはなぜか募金箱に投入する目録に金額が書いてあったりしました。なんなのこの差は。

 その後に入るコマーシャルでは100元札がじゃんじゃんと投入されていますが、何しろ露骨です。募金もその呼びかけも悪いことではないし、それなりに集まったのだから良しとすべきなんだと思いますが。とにかく嫌な番組ですねえ。

 寄付こそが企業の社会的責任に対する自己評価、みたいな金額の多寡で社会的な責任を測ろうとする痛い風潮を是とする論評が出てきていますし、他にも地震発生直後から募金を煽る映像を流しまくったり、会社に募金のお願いファックスを送りつけてたりしてました。

 この流れに万科(不動産)とアリババ(IT企業?)のトップが反対する姿勢を打ち出したところ、強烈な批判にあってしまいました。

 社員は10元を上限に寄付 王石の自己弁護に逆風(2008/05/19 南方都市報)
http://www.yn.xinhuanet.com/house/2008-05/19/content_13304497.htm
 万科集団は地震発生の当日、企業全体として被災地に200万人民元を寄付したものの、企業的なイメージからは1000万元はないと釣り合わないとの批判が湧き出しました。さらに、自身のブログに書き込まれた内容が燃料になりました。

 「1000万元以上寄付をしている企業には当然敬意を表するが、企業のトップとして200万元というのは適当だと考える」
「災害が起きれば慈善活動はするが、それが負担になってはならない」
 10元に設定したのは社員、というか従業員がどいつもこいつも民工だからということらしいですが、ネットではそうした万科側の説明は後付の言い訳と取られたのか相手にされず、発言だけが一人歩きしました。

 党も後押しをするこの批判に、被災地復興の視察に訪れた王石総裁は「現地の状況を見ると、あの発言は考える必要がある」と言い、「ネットユーザー(網友)の感情を傷つけた」「社員にプレッシャーを与えた」「会社のイメージを傷つけた」ことを理由に全面的な謝罪をしました。
 
 同社は被災地である綿竹の一部地域の再建を手がけるようですが、あまり儲からないようになっているようです。それでも詫びを入れなければ今後の業務に影響が出てくるのでしょう。

 党中央が寄付を煽る糸はさっぱり。二次災害や復興で失敗しても知らん顔なんでしょうけど。
ニックネーム aquarelliste at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年05月17日

「地震被災者へ募金のお願い」

 というわけで、10時間くらい前まで中国にいました。うまい具合に日程が合ったので、現地の空気を感じてこようと頑張ってみました。

 なかなか腰を落ち着けてニュースを見る機会に恵まなかったのですが、目に付くのはやはり現地入りした温家宝と救助に入る解放軍の雄姿でした。何度か乗ったタクシーでおっさんの「少しでも希望があるなら最後まで」などの名言を聞きました。「名言集」も掲載されてたりしてましたね。

 我々の感覚なら救助が一段落してから放送する、「土砂崩れで車両が通れないので、歩いて険しい山道を向かう解放軍の戦士たち。5時間かけて現地になんたらかんたら」みたいなドキュメンタリーを夜中に流してましたし、「温家宝総理の現地入りは政府の愛民の表れ」とか、歯の浮くような見出しが踊っていました。

 生き残った人より、死んだ人にスポットが当てられているのにも気になりました。なくなった息子はどうたらこうたらと泣き叫ぶ母親。その同僚も時折り言葉に詰まりながら「いい息子さんでした」。いやだからそれは今やらなくても。

 ともかく、温家宝は災害救助のエキスパートではありませんし、彼は一応要人ですからそれなりに護衛などの人員も割かなければなりませんし、それなりの対応をしなければなりません。

 そして彼には指揮権がありません。抗震救災総指揮部総指揮という肩書きはもらってますが、おっさんは軍事委員会に隷属する人民解放軍と、武装警察の指揮権がありません。臨時に授権されたのでしょうか。

 費用対効果からみて救助に役立つわけではないのですが、タクシーの運ちゃんはおっさんの声が流れてくると「總理!」と声を上げていました。やっぱり一般人民にはウケがいいのかもしれません。

 募金活動も盛んでした。発生2日目の朝刊には、ローカル紙に誰がどれくらい寄付したかというリストがこっそり掲載されていました。私はその日しか見ていないのですが、そこの市政府は30000元だったと思います。他に政府関係の公司や、個人名と寄付した金額の一覧がビッシリ。

 全部使われているかは大変疑わしいのですが、募金箱に100元札をこれでもかと詰め込むシーンも頻繁に目にしました。北京では芸能人を集めてチャリティーショーみたいなのも開催されたらしいですし、「ジャッキー・チェンが500万元だか香港ドルだかを寄付した。私も500元寄付したあるよ」というおねいちゃんのいる店でも、チャリティーショーが開かれていました。人民は同胞に対しては気前が良いのです。

 と思っていたのですが、昨日現地の会社で面白いものを見つけました。

http://www.xmtsxh.org/info_show.asp?id=460
 これ、会社ごとに送られてきているらしいんですが、どこの会社がいくら寄付したかが分かっちゃうんですね。そしてこの協会が赤十字に渡す、と。まあ怖い。献血の時もこんなのが回ってくるんでしょうか。

 自由です、と謳っときながらこういう脅迫状が送りつけられてくるんですからねえ。そこの中堅さんは「1元でも10元でも問題ない」と笑顔でしたが、社長はそういう訳にはいかないでしょう。これは台湾系企業に出ているものですが、国外の華僑にも同様の協力要請があるものと思われます。


■芸能界
http://ent.163.com/08/0513/14/4BR2M60V00031H2L.html
■北京大学
http://edu.qq.com/a/20080514/000119.htm
http://www.pku.edu.cn/homepage/notice/bdtz.jsp?id=25127
http://www.pku.edu.cn/homepage/notice/bdtz.jsp?id=25087


=====

http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/16/content_8188185.htm
 おっと、胡錦濤が現地を訪れたんですね。なんか泣いてる人がいます。コントですかね。後ろは郭伯雄・軍事委員会副主席の姿が。
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2008年05月12日

四川省で地震。何をどれだけ隠蔽するかな

 お前明日から中国行くんだってな。地震あったらしいぞ、というので新華社をのぞいてみたら、震源地は遥か遠くでした。数年前に「女子十二学坊によろしく」とか言われて以来の空振りっぷりでした。

 汶川県ってどこなんだよと調べてみたら、噂のアバ・チベット族チアン族自治州の一部らしいです。甘粛、青海両省と接し、成都市の北西100キロ。

http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8151482.htm
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-05/12/content_8154140.htm
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8153625.htm
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8154301.htm
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8153362.htm
 今のところ被害が報告されているのは都市部だけで、ニュースでも報じられている都江堰市や重慶市の梁平県で倒壊した学校の下敷きとなった児童たちを中心に107人が死亡。未だ生き埋めになっている児童もいるようです。

 いきなり隠蔽するつもりなのかは知りませんが、ボロボロのあばら家が立ち並ぶ農村部の被害はあんまり聞こえてきません。

http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8152141.htm
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8154001.htm
 震源地である汶川県は、電話が一時不通になり、道路が寸断されるなどの被害は出ているものの、肝心な被害報告はまったくなく、人口や人種、位置などのどうでもいい概況を伝えるのみ。

 こういう無機質な情報の垂れ流しをやる場合は得てして何か起っているもの。香港紙には注意して目を通しておきたいところです。

 中国の救急速度をご覧あれ(2008/05/12 19:59 荊楚網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8153954.htm
 被災地人民に告げる 全国人民は君たちと一緒だ(2008/05/12 18:41 中国江西網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8153412.htm
 「党と政府と被災地人民の心は繋がっている」(2008/05/12 20:54 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8154338.htm
 何は無くともとりあえず温家宝が被災地へ向かうのと同様、こういう気持ち悪い記事も恒例となっています。「我們萬眾一心」まっしぐら。

 さて、気になるところを2つ。

 浙江省地震局「地震があるというというのは完全にデマ」(2008/05/12 16:44 人民網)
http://pic.people.com.cn/GB/1098/7229109.html
 北京地震局「北京で近く地震発生の可能性は小さい」(2008/05/05 18:32 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8153385.htm
 北京地震局「12日夜に地震発生というのはデマ」(2008/05/05 19:58 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8153951.htm
 川でM7.8の地震発生 有感範囲拡大 デマを信じないように(2008/05/05 19:51 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-05/12/content_8153930.htm
 北京を初めとして、有感地震が各地で観測され、地震に対する知識の無い中国人は地震が発生するのでは、という恐怖感からデマが生まれているようで、携帯のショートメールやsohu sinaなどポータルサイトの掲示板で飛び交っている模様。

 しつこく安全宣言を出すところを見ると、当局も地震そのものよりパニックが怖いのでしょう。明日空港に着いたら聞いてみたいと思います。

http://www.takungpao.com/inc/photo/photo_cont.asp?nid=904040&cid=853&c=&id=311971
http://www.takungpao.com/inc/photo/photo_cont.asp?nid=904030&cid=853&c=&id=311959
 着るものも着ず下に降りてきた裸の学生が見受けられます。ちなみにこれは北京。慣れてないのがわかりますが、デマを信じやすい人たちですから。

 もう1つ、震源地となった汶川県とは直接隣接していませんが、四川省の西にあるチベットの情報が出てきません。意図的なものでしょうね。

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ニックネーム aquarelliste at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年04月21日

「ダライ一味」批判はどこへやら。反日デモ秒読みだったりして

 またしばらく日本を留守にしてたら、新華社の主張が出発前は「藏獨」「ダライ一味」批判だったのに、帰ってきたら愛国主義抑制を中心とした守勢に変わってるじゃないですか。

 反日デモの際はネット上などにおける参加者募集を黙認しつつデモ自体はスルーしていましたが、今回はCNNの「誤報」やキャスターの「失言」、フランスでの聖火ランナー妨害などを表立って煽る立場になっていました。金晶を襲った人物がフランス人の雇った人間であることはいまだ証明されていないのですが、深いことを考えないのが中国人のいいところ。

 フランスの場合はめぼしい目標としてカルフールが中国各地にあります。党にとっては海外の華人や華僑がどのような抗議活動をするかは重要ではなく、国内の人民がどうするかが最重要課題。海外で起ったことはあちらさんが取り締まってくれますが、国内のことは自分たちでやらなきゃいけませんので。

http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/04/200804191938.shtml
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/04/200804191644.shtml
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/04/200804200035.shtml
http://news.boxun.com/forum/200804/pic/4564.shtml
http://hk.news.yahoo.com/080420/12/2snwi.html
http://www.takungpao.com/news/08/04/19/ZM-894006.htm
http://news.boxun.com/news/gb/china/2008/04/200804200804.shtml
http://www.takungpao.com/news/08/04/20/ZM-894100.htm
http://www.takungpao.com/news/08/04/17/ZM-892981.htm
http://paper.wenweipo.com/2008/04/20/CH0804200006.htm
 不買を呼びかけるネットでの署名活動、サイトへの攻撃といつもの流れを経てリアルに抗議。その中でも酷かったと思われるのが、安徽省合肥市にあるカルフール。

 合成と思われる半旗が店舗前ではためいている写真がネットで公開されたことで火を着けたのか、19日には数百人が抗議に押し寄せ、「仏貨排斥」を訴えたり、あるいは店内に進入しては荒らしていったりしていきました。衝突を避けようとしたのか、店舗前にトラックを停めて人が集まるのを無理やりに阻止。

 雲南省昆明ではある男性が「カルフールにおいてある多くの商品が中国のものだ。理性的でない」と言うやいなや「売国奴」と浴びせかけたられ、ペットボトルの水を投げつけられたとか。いい感じで異論を許さない空気が出来ています。もちろん土曜にこんな暇な活動が出来るのは学生たちをおいて他ありません。 

 それもこれも当局が糞青の尻馬に乗って煽った結果。ずっと「ネットの声」を新華社が大張り切りで紹介していましたし、15日の時点では外交部もボイコットについて「一部の中国人が自身の意見や感情を表しているが、これらには全て原因がある」として明確に否定はしませんでした。

 反日デモの教訓を活かしていればこの時点で全力で止めにかかったはずなんですが、北京のフランス大使館や、武漢の領事館に抗議者とそれを阻止せんとする武装警察。今回は数も大したこと無かったのでいいんですけど。

 外国製品「ボイコット」を茶番にする必要は無い(2008/04/16 09:05 東方早報)
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-04/16/content_7986269.htm
 カルフールボイコットは理性的行動ではない(2008/04/16 09:43 中国網)
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-04/16/content_7986694.htm
 カルフールボイコットの意図はともかく理性が足りない(2008/04/17 08:01 中国青年報)
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-04/17/content_7992717.htm
 新華社社説「自身のことを上手くやることこそ最大の愛国」(2008/04/19 00:35 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-04/19/content_8006485.htm
 五輪を成功させることが反中勢力への最上の反撃(2008/04/19 01/38 新華網)
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-04/19/content_8006532.htm
 カルフールグループ大株主「北京五輪を支持」(2008/04/19 22:20 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-04/19/content_8011679.htm
 各地民衆「我々の国家を素晴らしく建設することが愛国の情熱を表す最高の方法」(2008/04/19 21:28 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-04/19/content_8011269.htm
 「我々は利用されない」 大学生の理性的な愛国表現(2008/04/19 23:46 新華社)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-04/19/content_8011982.htm
 くれぐれも反中勢力の罠に陥らないよう(2008/04/20 00:00 新華網)
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-04/20/content_8011534.htm
 高校教師、学生「積極的に自身のことをやることが合法的な理性の現し方、愛国の訴え方」(2008/04/20 20:50 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-04/20/content_8016838.htm
 利用しまくりのされまくりなのはさておき、中共完全に収束をかけようとしているのが丸分かり。

 腰の引け方なんかはちょうど3年前のこの時期に起きた反日デモと同じで、「お前たちのやりたいことはわかるが」と理解を示しつつという回りくどい方法です。

 カルフール前でも、警官隊が「君たちの愛国心は届いた」みたいなクサい説得で帰らせたようですし、発端となった金晶も使って「ボイコットは止めて」と言わせてました。天使に言われちゃあしょうがねえなあ、とはもちろんなりません。

 でも、これって不倶戴天の日本じゃなくておフランスなんですよね。日本はこれから。日本の出方によっては更に愛国熱が燃え上がる可能性もあります。

 北京五輪・日本での聖火リレー 善光寺が出発地を辞退=ルート変更へ(2008/04/17 時事通信)
http://www.jiji.com/jc/v?p=vcm50502&j1

 長野市で26日に開催される北京五輪の聖火リレーで、出発式が行われる予定だった善光寺は18日、リレーの出発地を辞退する考えを市に伝えた。市はこれを受け、ルートを変更することを決めた。チベット問題への抗議から、聖火リレーは世界各地で計画変更や混乱が続いており、長野でも開催日を目前に控え、コース見直しを迫られることになった。

 長野市役所には同日午前、善光寺幹部らが訪れ辞退を申し入れた。

 住職の1人は、取材に対し「われわれはチベット人と同じ仏教徒との気持ちが強かった」と話した。
 「文化財や信者の安全」と共に「仏教徒として」と後ろ向きの理由だけを挙げなかったことに拍手したいです。人民日報が報じてましたけど、理由は何故かスルー。そりゃ書けないだろうなあ。

 さて最後に。在日中国人に動員がかけられた長野市の聖火リレーですが、なかなか面白い動きがあるようで、旗振りに参加予定の中国人もちょっとビビッてるかも。

http://bbs.tokyochinese.com/bbs/viewthread.php?tid=3283
 「キレる前に両親の顔を思い浮かべろ」「何を言われても聞かない」とか書き込まれてます。その自制心が現場でも発揮されるといいですね。
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2008年04月15日

このひとだあれ

 別な意味で過去に無い注目を集めている五輪の聖火リレー。手練の自称ボランティアがランナーをがっちりと守る異様な雰囲気の中、パラリンピックの走者には手を出さない紳士振りを見せ付けていたおフランス。

 ところが、「藏獨」(チベット独立派)に雇われたとされる人物が、「車椅子の上の微笑み天使」「最も美しい聖火ランナー」と形容される、金晶(フェンシング)を襲いました。

 「藏獨」、人を雇ってリレー妨害(2008/04/11 10:45 新華網)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-04/11/content_7958590.htm
 フランス人から300ユーロで雇われたとの中国人留学生の目撃証言を元に、「藏獨」側の人間が車椅子の女を襲い聖火を奪おうとした、あな恐ろしや、と結論付けています。襲った男は逮捕され、アメリカ人らしいことがわかっています。

http://news.xinhuanet.com/overseas/2008-04/09/content_7945501.htm
http://news.xinhuanet.com/overseas/2008-04/09/content_7943008.htm
http://news.xinhuanet.com/overseas/2008-04/09/content_7943008_1.htm
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-04/09/content_7948897.htm
http://news.xinhuanet.com/comments/2008-04/12/content_7958245.htm
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-04/14/content_7970763.htm
 ご覧の通り、聖火を手放さなかった彼女は一躍ヒロインに。気持ち悪いぐらいの持ち上げっぷりで、歓迎というより完全な見世物状態。その時使っていたトーチといっしょに撮影されてたり。

 この情熱がパラリンピックまで続くといいんですが、飽きっぽい中国人は来月辺りには忘れていると思われます。

 ただ、障害者が襲われながらも死守するという絵に描いたようなこの美談に、疑惑が浮上しました。

 聖火ランナー金晶を襲撃したのは一体誰?(2008/04/12 大紀元)
http://epochtimes.com/gb/8/4/12/n2079249.htm


 チベット側に雇われたはずの男が、なぜか五星紅旗さんの集団と仲良くいらっしゃる写真が撮られていました。この男は一体誰なのか。1人の男をめぐって、互いが相手の回し者と非難しあう。真相はさて。
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2008年03月28日

チベットに関するあれとかこれとか

 雑記です。

 先日ギリシャのオリンポスで行われたオリンピック聖火採火式で、北京五輪組織委員会である劉淇・北京市党委書記が演説する中、国境なき記者団に属する3人が五輪のボイコットを促す旗を持って乱入しました。

 中国はこれまで、国家間の式典において中華民国の国歌を流されたり、胡錦濤や呉邦国ら首脳が外遊先で法輪功など活動家の手厚い歓迎を受けたりすることがままあったのですが、これまでは一様にスルーしてきていました。

 ところが今回は珍しく大々的に批判を展開。当日の報道は「大成功」一色、中継は一時中断でしたから、えらい変わりようです。翌日行われた外交部記者会見でもしっかりと質問に答えた模様がテキストにアップされています。通常なら香港紙か日本で報じられて気付くというのがいつもの展開なのですが。

 現場目撃 五輪採火式の茶番劇
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-03/27/content_7868697.htm(2008/03/27 13:56: 国際在線)
 写真のクレジットは国際在線。一応撮ってあるんですね。

 新華社評論 五輪のトーチは豊か、寛容、深い愛を運ぶ(2008/03/26 09:17 新華網)
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-03/26/content_7860202.htm
 「聖火リレーは政治的意図を持った何者かに妨害されることが多いが、そうした行為は必ず失敗に終わるだろう」として、今後起こるであろう妨害をけん制しています。

 一連のチベットに対する批判で弱気なところは見せられないとの判断から、「無かったこと」扱いを止めて非難することに決めたのでしょうか。

外交部「反CNNサイトは民間の無責任な報道に対する自発的なもの」(2008/03/27 22:554 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/27/content_7871488.htm
 中国の「民間」は「官」と同義語。尖閣諸島は中国領土と主張する組織や、在中邦人企業に戦時中の賠償を求める組織など、この手の組織は全て民間という単語が付いていますけど、政治的な風向きによって現れたり消えたりするところをみれば、庇護下にあることは確実です。

 ウェブサイトも同じで、中国でウェブサイトを立ち上げるには申請が必要ですし、特にこうした政治的な内容を扱うサイトがしばらく野放しになっていたのは、ある程度の支援があったと考えるのが自然です。ただ、現在は方針が変わったのかこのサイトは潰されてしまいました。(あれ、今確認したら閲覧可能になってる。)
■反CNNのキャッシュ
http://209.85.175.104/search?q=cache:odnNFuGeGogJ:www.anti-cnn.com/index2.html+anti+cnn&hl=ja&ct=clnk&cd=6&gl=jp
 ウェブサイトは2005年春に起こった反日デモで、参加者を募るなど大きな役割を果たしました。こうしたまとめwiki風サイトに集まることが危険視されたのかもしれません。

 煽っておくだけ煽っておいて、一線を超えたと判断した瞬間はしごを外される人民はかわいそうですね。

 航空機爆破阻止で中国南方航空CAに12万元(2008/03/27 22:03 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/27/content_7871242.htm
 実際にあったかどうか、非常に疑わしいとされるウルムチ発蘭州行き航空機爆破未遂事件ですが、油の匂いをかぎ付けトイレで爆発物を持った18歳のウイグル人女性を発見、国際テロを未然に防いだCAに8万元の報奨金がプレゼントされました。

 液体の持込が厳しく検査されている機内に、素人であるCAがかぎ分けられる量の『汽油』をどうやって持ち込んだのか、という疑問が全く呈されていないところとか。香水でごまかしたらしいですけど、本当かしら。

 管理体制の強化にはうってつけの「事件」ですが、ウルムチ空港の検査がザルと言っているのも同じ。

 南航CAがガソリンのにおいに気付き事故を阻止(2008/03/27 11:00 南方都市報)
http://news.xinhuanet.com/society/2008-03/27/content_7868032.htm
 こちら南方都市報は香港紙や台湾紙でよく見られるイラスト付き。容疑者とされるウイグル人女性は、ガソリンをペットボトルに入れて検査時は少し飲んで見せたのこと。

 3月27日外交部記者会見(2008/03/27 19:22 外交部)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/27/content_7870494.htm

 記者「本日公安部が19歳のウイグル人女性が3月7日に発生した南航事件の関与を認めたと発表したが、彼女は中国人なのか。共犯者はいるのか。彼女は無理やり自白を引き出されたのか」

 秦剛「公安部の発表に付け加えることは無い。関係各所が法に従って処理しているのに、なぜそのような質問をするのか分からない。この手の事件はアメリカやフランスなどでも起こっているのに、いつもそのような質問をするのか。なにに基づいてそのような質問をするのか」

 記者「それが答えか」

 秦剛「すでに答えた。我々はニュースを造ったり捏造したりはしない」
 お互いケンカ腰なので、険悪な雰囲気を出してみました。

 「すべてやらせだ」直訴のチベット僧らTV映像に(2008/03/27 21:47分 読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000065-yom-int

 【香港=吉田健一】チベット族による大規模暴動が起きた中国・チベット自治区の区都ラサで、中国政府が組織した外国メディア取材団の一員として取材した香港無線テレビ(TVB)は27日、「取材先の寺院の参拝客らはすべて当局が動員した関係者だ」などと訴えるチベット僧侶の姿を放映した。

 チベット仏教寺院ジョカン寺(大昭寺)を訪れた取材陣の前に現れた僧侶が語ったもので、「当局者を信じるな。すべてやらせだ」などと泣きながら訴えたという。

 中国外務省の秦剛・副報道局長は27日、「僧侶が何を言ったか承知していないが、(やらせとの指摘は)根拠がなく、無責任で事実に合わない」と反論した。
 やっぱりやってましたか。エイズ村とは規模が違いますが、そこは人海戦術の国、解放軍お抱えの劇団かなんかですかね。マスコミを一度追い出してからまた入れたのは、演技指導に時間が必要だったためでしょう。ただ、住民の追い出しや接近の阻止までは手が回らなかったようです。

 今日、明日と各国の外交官が中国政府の引率でラサ入りするとのことですが、同じ光景を見せられるのでしょう。ラサ市内は大寨状態と言っても差し支えないかも。捏造はしない、そうですが。
ニックネーム aquarelliste at 11:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月27日

外交部アレンジの記者団がチベット取材へ

 中国政府に選ばれた海外メディアが、26日から3日間の日程でラサ入りするらしいです。

 チベット・ラサ取材、数社だけ 中国外務省招待(2008/03/25 23:27 朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0325/TKY200803250486.html

 取材団には米国のAP通信、日本の共同通信、韓国のKBSテレビ、中国当局と関係の深い香港のフェニックステレビなどが選ばれた。
 関係が深いはずの朝日選ばれてねえw

 外交部のアレンジによるツアーですが、「外国人記者の安全を保障するため」と称して、行動には思い切り制限がかけられそうです。

 気になるのは「現地政府の治安維持からくるもの」という説明で、記者がラサに行くと当局側ではない被害者が押し寄せて治安が乱れるということなのでしょうか。いずれにせよ、「ラサ市内の基本的な社会秩序は回復」という発表と大きく矛盾します。

 選出の基準については「数には限りがある。全てを満足させることは出来ない。皆さんには理解いただきたい。今後もラサへの取材機会を設けていきたい」と、秦剛が回答、ラサは依然として記者の命を保証できない状況にあるようです。

 境内外記者取材団、ラサ暴力事件の経過を取材(2008/03/26 14:16 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/26/content_7862082.htm
 ツアーに参加できたのは、AP通信、ウォールストリートジャーナル、USAトゥディ(以上米国)、フィナンシャルタイムス(英国)、タス通信(ロシア)、共同通信、聯合早報(シンガポール)、KBS(韓国)、アルジャジーラ(カタール)、香港文匯報、明報、南華早報、フェニックステレビ、TVB(以上香港)、中央社、聯合報、東森テレビ(以上台湾)、中国日報、北京週報の19社。

 半分以上が中国語圏、しかも大陸よりの報道をしてくれるところばかり。タス通信や共同との仲もよさそうですし、朝日がハブられた理由がますます気になります。全国の地方紙に配信される共同の方が、朝日より浸透率がいいからなのかもしれませんね。
ニックネーム aquarelliste at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月23日

「流血の証拠」がないからやりたい放題

 チベット人は所詮外の人、異民族に過ぎないのですね。事件の首謀者を「ダライ集団」としている時点でそんなことは先刻承知だったのですが、公式に漢人VSチベット人という対立軸を更に鮮明にしてくるとは思いませんでした。

 五輪などボイコットされても痛くも痒くもないし、ボイコットするはずも無いと踏んでいるから強気の姿勢を崩さないのでしょう。それよりも漢人の団結が優先。

 「動乱」発生以来団結が再三に渡って強調されてきましたが、中国人の圧倒的大多数である漢人の団結を崩すわけにはいきません。だからチベット人は悪でなければならないのでしょう。実際中国人=漢人はチベット人に対して良い感情は抱いていませんし、そういった刷り込みに障害はありません。

 「これまで予算を突っ込んでチベットの経済発展を促進してきた」点を、さまざまなデータを使いアピール。これで「何の不満があるんだ」となるわけですが、遠く離れた漢人には実際の状況は分かりませんからねえ。漢人が考える優遇よりも、もっと必要なものがあればそれは軋轢になりますし。

http://news.sina.com.cn/z/video/xizang08/index.shtml
 21日、中央テレビが「拉薩3.14打砸搶燒暴力事件紀事」を放映すると、新華社、人民日報や各ポータルサイトでも一斉に配信がスタートしました。15分間の特集番組です。

 開始からダラダラと、無抵抗の市民や武装警察に襲い掛かる「ごく少数の不法分子」の姿が流れています。何故か武装警察や、解放軍の姿は見えません。警官すら見えないのです。

 私が気になったのは、08:50頃に出てくるラサ市民の北京語。やけに綺麗なのです。「上班」がer化していますし、普通に移民してきた漢人の可能性もありますが、北京語をこれほど綺麗に操る一般人はニュースキャスターくらいしか知りません。それは、先に出てくる白瑪赤林・チベット自治区副主席の話す北京語と比べれば分かります。

 温家宝を騙す位ですから、公安や国家安全部のエキストラという可能性も捨てきれません。前科があるんですから与太話とバカにも出来ませんよ。

 河南省かどこからか出稼ぎに来た女の子が殺されたとか、医療に従事中の人間が襲われたとか、一貫して漢族=被害者の構図が全編を覆います。ごく少数が起こした事件なのに、チベット人全体に範囲が広がっているのはまあ予想通りの内容かなと。

 もちろん「これが真実の全て」と言われて「はいそうですか」とまともに信じる純粋な人はそうはいないでしょうし、マスコミは追い出されて取材に入れないとは言え、当時現地を旅行していた外国人の撮影した写真や映像には何故か特集番組には出演していない軍人や軍用車両なども映っています。ただ、流血など迫力満点の写真は出てきていませんから、中共まずは一安心。

 チベットに対してまったく妥協を許さない今回の対応は、中華民族というか漢族が9割以上を占める中国人を大いに満足させるものでした。だから国際世論の避難などどこ吹く風、何を言われても「事実と違う」と押し切ります。

 西側メディアが捏造チベット報道で世界の民衆を騙す(2008/03/22 12:40 環球時報)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/22/content_7837849.htm
 海外ニュースサイトの報道は、見出しで煽っておきながらそんなことは書いていなかったり、実際は事実と違うキャプションが付いていたり、トリミングしてたりと偏見に満ちているからから気にすんな、ということらしいです。秦剛は「一部メディアが事実と異なる報道をする。だから行っても行かなくても同じ」とほざいてました。

 いやいや、「記者の安全」と理由に海外メディアをラサに入れないようにしているのがそもそもの発端ですよ。ラサは基本的に平穏と発表したのですから、護衛でもつければ安全でしょうに。

 海外メディア受け入れ「適切な時期に」チベット騒乱で戴国務委員(2008/03/24 07:03 日本経済新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080324AT3S2301B23032008.html

 中国訪問中の自民党の中川秀直元幹事長は23日、北京市内の釣魚台迎賓館で戴秉国国務委員と会談した。戴国務委員はチベット自治区ラサで起きた大騒乱で海外メディアを排除していることに関して「人身の安全が保証できれば適切な時期に実現したい」と伝えた。(以下略)
 新華社の記者は安全みたいですけど、外国人記者の安全が保障できないとはこれいかに。

 迫力満点の血みどろ写真や映像が無いから、言いたい放題出来ています。もちろん、決定的な映像が出てきても、国内問題とかいってその強硬姿勢に変わらないでしょう。

 廣電總局 25の動画サイトに視聴禁止命令(2008/03/20 19:25 新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-03/20/content_7828896.htm
 その割には、国内のようつべ風動画サイトを閉鎖に追い込んだり、自主的閉鎖期間に危険な動画を削除させたり。ようつべなどへの流出対策は完璧なのかと思いきや、14日当日に香港で放映された危険度高めの映像が国産サイトに上がっていたための措置なんだそうです。

 規制の対象となったのは「エロいもの」、「暴力的なもの」、そして「国家の安全と利益に危害を及ぼす」内容の動画です。最後のは色々と運用できそうですが、この措置を取ったところを見ると、ゴールデンなんとかも完璧ではないようです。

 そして関係ないのにとばっちりを受ける人たちが。

 ダライ一味と「東突」組織と結託 テロ組織の画策(2008/03/22 05:08 中国新聞網)
http://news.sohu.com/20080322/n255847329.shtml
 チベット人とウイグル人が団結しても大したことはできないでしょう。ウイグル人も少数民族ですから漢人VSという対立軸に変わりはありません。前出のように、これを契機とした無用な締め付けが強まることになるでしょう。五輪を契機にした不満分子の締め付けに、いい口実を与えた格好ですが、チベットへの厳しい措置が今となっては周到に用意された蜂起の誘発だったらさすが中国というほかはありません。

 こうした中国の暴挙に対して、中国製食品はおろか、天洋工場製食品の輸入さえ検討しなかった日本政府が何を出来るかとなると、甚だ疑問です。また国会で議員が全員お立ちになって拍手で迎えるのでしょうか。

 それなら、新華社のカメラマンが涙目になるくらいの規模で「歓迎」してやるのは、日本人として当然ではないかと。投餃子はちょっとやってみたいんですが。

■大規模OFF板【胡錦濤来日時に東京をチベット旗だらけにするOFF 】@ wiki
http://www8.atwiki.jp/tibet_wiki
ニックネーム aquarelliste at 20:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月20日

夜の中国語テキストだ!(ネット)いえ、よくある恋愛マニュアルです(環球)

 一応勝利宣言のあったチベットはともかく、四川、甘粛、青海など周辺に広がった抗議活動はどうなっているのかさっぱりわかりません。記者は全員追い出されたのに、何故か取材を続けている新華社では頼りないですし。

 とりあえずいくつか動きがあったので。

 王樂泉「東突分子が陰謀を企てている」(2008/03/20 13:11)
http://news.sohu.com/20080320/n255815410.shtml


 新疆ウイグル自治区トップの王樂泉が、3月7日に起ったとされるウルムチ発北京行き中国南方航空機に、テロリストがガソリンを持ち込み爆破未遂事件を起こした件について言及。

 この件については胡散臭さが指摘されており、私は単にオリンピックを控え検査の強化を強調するためだけのダシに上手く使われただけと考えていました。

 しかし、「三股勢力」(分離主義者、テロリスト、宗教的過激派)というキーワードは今回の「チベット暴動」にも通じるところがありますから、ここで自分の管轄であるウイグル人を引き締める狙いがあるのではと。今のところテロリストとする表現はチベット人には使われてないと思いますが、今回の事件を契機に無用な締め付けが始まったりするのかも。

 「状況悪化なら胡主席来日 歓迎できぬ」 超党派チベット議連が声明(2008/3/19 18:31 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080319/stt0803191832006-n1.htm

 超党派のチベット問題議員連盟の会合であいさつする民主党の枝野幸男衆院議員(左)=3月19日午後、東京・永田町の衆院第二議院会館(酒巻俊介撮影) 超党派の「チベット問題を考える議員連盟」(代表・枝野幸男民主党元政調会長)は19日、国会内で総会を開き、チベット騒乱への中国政府の鎮圧行動を「五輪開催国にふさわしく、武力の行使や人権侵害を行わないよう自制を求める」と非難する声明を発表した。

 声明は「報道の自由がない中で、中国政府による一方的なプロパガンダや弾圧がなされている疑義を持たざるを得ない状況が悪化するなら、胡錦濤国家主席の訪日を到底歓迎できない状況になりかねない」としている。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長や自民党の馳浩副幹事長、社民党の阿部知子政審会長ら衆参議員27人が出席した。枝野氏は「弾圧している疑いのある国の元首を歓迎していいのか。政府は踏み込んだ対応をとれ」と強調。出席者から「胡主席自身が昔、チベットを弾圧した。人権を顧みない中国は問題だ」(玉沢徳一郎元防衛庁長官)「調査団派遣を求めている欧州連合(EU)議会と連動しよう」(藤田幸久民主党参院議員)などの意見が出た。

 チベット問題では、昨年11月に鳩山氏ら同議連メンバーが訪日中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と会談し、中国側から抗議を受けた。平成13年には、中国側が同議連メンバーに「活動をやめないと所属政党の幹部が訪中しても、中国要人に会えなくなる」と圧力を加えたことが明らかになっており、今後の中国側の反応も注目される。


 本来なら、こんな影響力の無い集まりではなく、政府高官が率先して言うべきことなんですよね。ところが首相、官房長官、外相と3トップは腰砕け。まあどの程度中国が反応してくれるかです。

■北京五輪ボイコット発言過激に(2008/03/19 VOA)
http://www.voanews.com/chinese/n2008-03-19-voa11.cfm

 北京五輪の開会式をボイコットするという、チベットに対する中国の処置に抗議する発表が支持を集めている。フランスのクシュネル外相が18日この提案を「非常に面白い」として、来週にもEU外相会談で討論するという。しかし、国連の王光亜・中国大使は「世界の大多数が彼の観点には賛同しない」と発言。(以下略)
 出来ればこれくらい。本当にボイコットするかどうかはともかく。ちなみにこのボイコット発言も、王光亜の反論も取り上げられていませんので、結構痛いところなのかもしれません。

=====

 チベットはこれくらいにして。

 日本の教材を巡って、中国のネットが盛り上がってるそうじゃないですか。上海の税関で差し押さえられた地理の教科書じゃないです。中国語をお勉強する本。

 中国人女性を犯すよう教える日本の教材を巡りネットで罵倒合戦に(2008/03/20 08:26 環球時報)
http://society.huanqiu.com/roll/2008-03/76798.html
http://news.sohu.com/20080320/n255802893.shtml
 「26 ベットで セクシャルな会話」という痺れるタイトルが読み取れます。日本語は分からなくても、対訳式になっていますから中国人が「これは夜の北京語を学ぶエロ本だ」と気づくのに時間はかかりませんでした。

 どうも捜狐の掲示板が発端のようで、トピ主は「こうした教材で中国語を学び、中国人女性を弄びに来る」とお怒り。

 ビデオもパソコンも全てはエロから始まったわけですし、やる気にさせるいい教材だと思うんですが、単純な思考が持ち味のネットユーザーの皆さんは中国人女性を侮辱していると捕らえるようですね。

http://club.news.sohu.com/r-bigworld-772110-0-0-0.html
 発端となったと思われる掲示板にはいつもの通り日本を罵倒するコメントから、「別に中国人女性に限られているわけじゃない」「よくある恋愛本だ」と醒めた意見まで。エロいので訳しませんが。

 見本からするとこれで間違いなさそう。

http://www.natsume.co.jp/category/d9784816334474.html


 独自調査「日本の教材は本当に中国人女性を犯すよう教えているのか」(2008/03/20 16:58 環球時報) 
http://world.huanqiu.com/roll/2008-03/77172.html
 この件に関して、新華社系の『国際先駆導報』と基地外度では双璧の『環球時報』がすぐさま日本駐在員を使って火消しに走りました。

 記者の調査によると、問題となっている『男と女の会話集中国語』を書いたのは「劉隆年」という中国人。別にベットの上の会話だけではなく、デートや別れ、結婚、出産までを網羅しているテキストのようで、「中国人の彼女と一緒に見ながら、彼女は日本語を、 自分は中国語を楽しく勉強しています。」と書き込まれたアマゾンのカスタマーレビューを引用しています。

 この手の会話集はそこそこ種類もあるようで、記者は背景に日本人の国際結婚が増えているが、中国人と、特に日本人男性と中国人女性との結婚が増加する中で、こうした教材を作るのも悪いことではない、とかなり寛容な所を見せています。作者が日本人だったらこうはいかなかったでしょうけど。

 そして、中国に3年の駐在経験がある日本人記者を尋ね、「中国人は自信が無いのか?」「アメリカでこの手のテキストが出版されてもこういう風に怒るのかね」とのお言葉を引き出して終了。やけに馴れ馴れしいのが気持ち悪いですが、言ってることは外れていません。敏感すぎるとの指摘もその通りです。

 そういえば、環球は日本人男性と中国人女性の国際結婚について、結構肯定的な記事を出してました。

 ジャパンタイムス「両手を広げて中国人花嫁を歓迎」(2008/03/03 6:52 環球時報)
http://china.huanqiu.com/eyes_on_china/2008-03/67597.html

 週間文春が日本人男性を夫に求める中国人女性を取材、こうした一種の冒険について聞いてみると「日本の生活はとても良く、男性も責任感があるらしい」と、農村から来た22歳の彼女はそう答えた。「私の友達と親戚も日本人男性に嫁いだから不安は無い」。

 ある商店の店員(28)の友達も日本に嫁いだという。「特に心配はしてない。日本人男性はすばらしい、でしょ?」。
 まあ、変われば変わるものです。

 キャンパスの花が日本人男性に嫁いだ悲惨な経験(2006/02/08 07:10 捜狐)
http://goabroad.sohu.com/20060208/n241709427.shtml
 ただでさえ少ない女を、日本鬼子様に取られるのは許せ無かったはずなんですが、ずいぶん寛容になったものです。データによると、中男+日女の組み合わせが1000人ちょっとなのに対し、逆の組み合わせは10倍だったりします。
ニックネーム aquarelliste at 22:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月19日

誰も終わったとは思っていない

 チベットや隣接する地域の各紙が、一斉に「旗幟鮮明に分裂に反対しよう」キャンペーンを張りましたね。

■中国チベット新聞
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/19/78967.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel4/31/200803/19/78973.html
■アバチベット族・チャン族自治州公式サイト
http://www.abazhou.gov.cn/html/2008-3/18/content_200831895859181.html
■アバチベット族・チャン族自治州機関紙・アバ新聞
http://www.abadaily.com/show_more.php?tkey=&bkey=&doc_id=16546
■チベット那曲新聞
http://www.xznqnews.com/05naqu/system/2008/03/17/009312978.shtml
 天安門事件の発端となった学生の抗議活動を指す、過激な表現である「旗幟鮮明に」分裂に反対しよう。「動乱」に続いての天安門用語の登場ですが、まだ終わっていないからこその宣伝工作強化なのかもしれません。

 空軍からも責任者が出ていることが確認されました。秩序を回復したとする公式アナウンスこそ流れましたが、厳戒態勢は解かれていません。ラサ市内は力ずくで平穏を取り戻したかもしれませんが、周辺の青海、甘粛、四川などでも抗議デモが広がりを見せ、死者が出ているからです。

 四川省アバ県への検問厳戒 チベット暴動、中国軍が兵士を増員(2008/03/18 07:25 東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008031890070309.html

 【成都(中国四川省)=平岩勇司】中国チベット自治区に隣接する四川省成都から、暴動が起きた同省チベット族自治州のアバ県に入る境界では十七日、自動小銃を携えた兵士が通行車両への検問を実施し、厳戒態勢を敷いていた。自治州から出てくる車両には「身分証を出せ」「トランクを開けろ」と命じ、暴動に関与したチベット人らを捜索するとともに、金属探知機を使い危険物を調べ上げた。

 逆に、成都から自治州に向かっては、兵士を乗せた人民解放軍の車列が続く。暴動鎮圧のため兵士の増員を続けているもようだ。軍トラックの荷台では、明らかに未成年とみられる幼い顔の兵士が緊迫した表情で自動小銃を握りしめていた。

 沿道の市民には正確な情報は伝わっておらず、「チベット人がインドとロシアから銃を購入、漢民族の商店を略奪し、警官を射殺した」とのデマも流れている。(以下略)
 「生きるか死ぬかの血みどろの戦い」が当局側のスタンスですが、当局側は血しぶきを浴びているだけで、生きるか死ぬかで血みどろなのはチベット人だったりします。

 北京から部隊が増員されているとの目撃情報がありました。軍専用車両が20両以上に渡って北京を出て行ったのこと。ああ、さっそく青藏鉄道が本来の使い方をされる時がきましたです。

 現在、ラサのみならず、この3省のチベット人居住区にも「安全でない」との理由でマスコミの立ち入りが禁止されています。新華社の記者は思い切り取材しているんですが、写真は別の日に取ったイメージ画像だったりして。

 新華社記者が目撃 ラサの秩序は正常に回復(2008/03/19 01:04 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/19/content_7817373.htm
 情けないことに、日本は大使館員のラサ入りも「中国の内政問題」とはねつけられました。日本人の安全確認のどこが内政問題なのか、言われたままそうですかと引き下ってしまう日本国。

 立ち入り禁止と言えば、北京市にある中央民族大学もキャンパスに厳戒態勢が敷かれているそうです。他所では死者が出ておりシャレになっていない状況ではあるのですが、私はこちらの方が気になっております。各地にある民族大学や、チベット人が在籍する大学ならどこでも起こりうるのでしょうが、胡錦濤や温家宝の目の前でやることに私は意義を感じます。

 意義もあるのですが、都市部の大学において漢人とウイグル人が衝突し校舎を焼くまでに発展したことがありました。原因は些細なこと(バスケのルールを巡るものだったかしら)だったのですが、彼らの沸点が低いのではなく下げられるようなことを恒常的にされているからなのでしょう。チベット人には申し訳ないのですが、都市部でそんな楽しいイベントを起こしてくれそうなので楽しみなのです。数が足りないなら増員すればいい。

 ええと、中央民族大学ですが、17日にチベット人50名ほどが座り込みによる抗議を行い、抗議を組織した一部学生が連れ去られています。これを受けて、学内はてんこ盛り私服が学生に扮して巡回中。いつもは身分証を見せれば入れる大学も、学生か学内に住む人以外は入れないようになっています。

 その学生たちも学生証を見せないと入れてもらえず、「3年ここで勉強しているが、学内に身分証を求められることなんて無かった」との学生が漏らしていますが、学校によってバラつきこそあるものの大きな大学ほどいい加減で学生と思しき人間は事実上のフリーパスなんですよね。見るからに胡散臭いタクシーの親父なんかは絶対制止されますけど。

 漢人からはどう見えるんでしょうね、この抗議集会。戦々恐々?

http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/19/79005.html
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/03/200803192345.shtml
http://www.epochtimes.com/gb/8/3/19/n2050581.htm
http://www.secretchina.com/news/236526.html
ニックネーム aquarelliste at 14:14| Comment(7) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月19日

ラサ決起は公式には終わったようだが

 15日に全人代に出席中のチベット自治区党委書記の張慶黎が緊急帰国しましたが、中央からの指示を持ち帰っていました。

 速やかな社会の秩序回復を(2008/03/18 05:29 中国チベット新聞)
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel4/31/200803/18/78893.html
 ドメインがエロい。

 17日に各部門の責任者を前に重要講話を行ったのですが、出席者が中央統一戦線部、公安部、国家安全部の副部長と、武装警察総部の副指令員、副参謀長、成都軍区副指令員という豪華メンバー。平時の会議ではないことは、現役の軍人(中将)さんが出席していることを見れば明らかです。

 この会議を主催した張慶黎は、出席者に「党中央が打ち出したチベットの安定工作に関する一連の方針と政策を真剣に学習し、深く理解し、全面的に徹底する」ことを求めました。どういう方針かは「事件真相」で明らかになるでしょうが、党中央の方針と政策が既に15日には決定していたのですね。それが16日いっぱいの鎮圧なのでしょう。

 17日にラサ市長が「市内の状況は基本的に正常に戻った」と答えており、市場などで買い物をする市民の様子などを紹介しています。また午後には自治区の偉いさんが武装警察を慰問しているので、16日までに暴徒鎮圧が完了して終結宣言を行ったと見るべきなのかもしれません。とりあえず公式発表に乗っかるフリをして、平穏になったことにしておきます。

 18日付のチベット日報は、あちらこちらに武装警察が町中に配置され、巡回していることを匂わせてくれています。

 公式には状況が一段楽したことになっているので、「厳罰に処すべき」とする市民の不法分子に対する声を紹介しつつ、「党と政府がなければ、武装警察と公安がいなければ、我々はどう過ごせばいいか分からなかったよ」と賞賛の声も忘れません。武装警察と公安が何をしたのかは不明ですが、結構がんばったみたいですね。

 しかし不思議なのは、武装警察は殺傷性の高い武器を使っていないと説明しているのにもかかわらず、ゴム弾などを使用して暴徒をとっ捕まえている写真が1枚も出てきません。

 出てくるのは「暴徒」が起こしたものばかり。棍棒でボコボコにして動かなくなってからトラックで運んでたりしてたら、写真は公表できませんね。公安や、現在は街の至る所にいる武装警察が、写真にまったく出てこないのも不思議です。

 しかし、終わった終わったと油断しているわけではありません。

 反乱鎮圧指揮本部、成都軍区に開設(2008/03/18 大公報)
http://www.takungpao.com/news/08/03/18/ZM-879306.htm
 チベットの東に位置する四川省の省都である成都市は一級の警備体制を敷き、チベット支援の増援準備に入ったとのことです。

 市内にチベット人のテロリストが爆発物を持ち込んだという噂が出回ったためのようですが、市内は警察車両を出動させ、3名一組の警官隊が巡回となかなかの厳戒態勢。特に、チベット人が集まる西南民族大学付近には対暴力部隊が監視に当たっています。

 そういえば、各地にある民族大学のチベット人が座り込みや抗議デモをやっているんですよね。チベット周辺の甘粛、青海でも大規模なデモが発生しましたが、この調子だと都市部でチベット人VS漢人の衝突があるかもしれません。遥か遠くのこととタカをくくっている漢人の皆様には、言いようの無い恐怖を味わっていただきたいと思います。

■世界ウイグル会議、『航空機事故』について声明を発表(2008/03/10 RFA)
http://www.uyghurcongress.org/jp/news.asp?ItemID=1205204632

 ラビヤ・カーディルさんはまた、「中国の目的は一つだけ。それは、テロのパフォーマンスをでっちあげて、自らテロ行為を起こして、その責任をウイグル人のせいにすることだ」と語った。
 そういやこんなのもあったそうです。たぶん噂をまいているのは当局なんでしょうね。チベット人もテロリスト扱い。

 成都市公安局緊急にデマ否定 全市社会治安は安定(2008/03/19 00:29 四川新聞網)
http://news.sohu.com/20080319/n255780343.shtml
 貴州から成都にやって来たチベット人男性が、乗り込んだバスで持っていた刀でバスのガラスを割りまくり、鬱憤を晴らすため路駐していた乗用車2台をボコボコにしつつ、タクシーを待っていた客の腰に切り付けたというデマが流れているそうです。

http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/18/78890.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/18/78879.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel4/31/200803/18/78885.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/17/78834.html
http://www.chinatibetnews.com/GB/channel2/22/200803/16/78735.html
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2008年03月18日

チベット自治区主席が言いたい放題な件

 本日、全人代に出席するため北京に来ているチベット自治区主席(省長に相当)であるシャンパ・プンツォクが会見を行いました。

 自治区のトップである党委書記の張慶黎は全人代閉幕を待たずに15日にラサに戻ったらしいので、表向きはともかく事態は相当切迫しているのでしょう。ラサ市長の言うように、市内は平穏とはいかないようです。

 先日の不気味なニュースではチベットの指導者と正体不明でしたので誰だかわかりませんでしたが、一応署名つきなので公式見解だとみなすことにして、これをベースに進めていきます。

 チベット自治区主席シャンパ・プンツォクがラサで発生した暴力事件について語る(2008/03/17 16:14 新華社)
http://politics.people.com.cn/GB/1026/7009945.html
 まず事件が14日に僧侶が石を投げたところから始まっています。いきなり分離独立運動を始めたような口ぶりですが、それ以前に坊さんを衆人環視の元でボコボコにして連れ去ったり、釈放を要求した僧侶たちを催涙弾で追い散らした10日〜13日までの流れにまったく言及されていません。

 公安はまったく反撃せず、「不法分子」が棍棒や石を手に襲い掛かったことになっています。確かに、催涙弾を発射したのは武装警察ですから間違いではありませんが、それだと後に出てきますがどうやって「法にしたがって処理」したかが謎になります。

 次に、不法分子は小中学校、病院、銀行、電力及び通信設備、新聞社などを破壊し、車両56台を放火し、無実の市民13人を殺したことになっています。えげつない例として、暴徒に生きたまま石油をかけられ焼死したとか、武装警察が殴り倒されところ刃物でえぐられたとか描写が血なまぐさい上にやけに細かく、公式映像を担保する内容となっています。

 大公報では仕事中に暴徒4人が押し入り、携帯や財布を奪われたとか、救急車すら襲ったなどの暴徒の悪行を紹介し、公式映像の信用性を高めようとしています。

 いやしかし、何とも頼りない武装警察です。この前も池に落ちた女の子を助けるために溺れ死んでましたし、今回はおそらく武装していなかったんでしょう。取り締まりには「最後まで自制心を保持し」、「法に基づき処理し」、「殺傷性のある武器は携帯及び使用していない」ことを強調していますので、殺傷性の無い道具でボコボコにした可能性は捨て切れません。

 表現で注目すべきは、孫謙・副人民検察院長が15日に記者会見を行った中で、「動乱」という単語を使っています。動乱は人民日報の社説で学生運動を断罪するために使われた否定的表現で、元々は文化大革命を指す場合に「10年の動乱」と使います。この上を行く表現は暴乱しかありません。暴乱は一瞬で使われなくなったので、事実上動乱は最上級の表現と言えます。

 そういえば、今回の騒乱を指す「打、砸、搶」(殴る、壊す、略奪する)も元はと言えば文化大革命期に紅衛兵が行った狼藉を指す表現で、同じく否定的な響きを持っています。今回はこの3つに「焼く」が加わっています。

 香港紙でこの表現を使ったやりとりを見つけたので、国内メディアはどうなのかと調べてみたら、新華社が配信したことになっていましたが、新華社、人民日報では引っかかりませんでした。流石に動乱表現は行き過ぎと判断したのか削除工作があったようで、現在までこの表現は孫謙以外は使用しておりません。

 17日、緊急に開かれた外交部記者会見でも、「打、砸、搶事件」という表現に格下げされています。動乱にしてしまうといきなり後が無い感全開なので使用停止措置を取ったということだろうと思います。ああ、国連の調査団を「中国の内政問題である」と拒否しましたね。

 ええと、戻ります。「法に従い人民の生命と財産、社会秩序に危害を加える暴力行為を処理したのに、平和的なデモを鎮圧したとはどういうことか。暴力行為を容認する国がどこにあるのか」との西側諸国の非難に対して「憤慨」してみせました。公式にはあの映像が全てですからそういう物言いでいいんでしょう。海外からの批判など何とも思っていません。

 それにしてもいまだに非難もしなければ、胡錦濤訪日延期を示唆するわけでもない日本政府は終わってますね。

 胡主席来日の日程公表延期 政府 チベット暴動の情勢見極め(03/17 23:05 北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/82059.html

 藪中三十二外務事務次官は十七日の記者会見で「基本的に胡国家主席の訪日には関係ない。影響を及ぼさないと思っている」と表面上冷静を装ったが、省内からは「いずれにせよ、今後事態がどう推移するかだ」(幹部)と、懸念の声が漏れた。
何これ。

 胡錦濤もこの流れでは外遊は無理でしょう。延期など存在しないとか突っぱねてましたが、これで訪日自体が危うくなりました。チベットは鎮圧できても台湾なんかは既に「ほら見たことか」と非難していますし、連鎖的に独立運動が高まる状況になれば、国内での舵取りに追われることになります。もし来るなら橋下が大阪訪問を熱望しているので大歓迎しますけど。


 米英はチベットに陰謀を画策(2008/03/18 東方日報)
http://orientaldaily.on.cc/srch_result/724882_btm.html
 暴乱には鎮圧を(2008/03/18 太陽報)
http://the-sun.on.cc/channels/news/20080317/20080317020750_0000.html
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/17/content_7809898.htm
http://2008.163.com/08/0315/16/473DG78T00742437.html
http://pic.people.com.cn/GB/8229/117238/117248/117298/7005528.html
http://orientaldaily.on.cc/srch_result/724786_btm.html
http://www.takungpao.com/news/08/03/17/MW-878617.htm
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/17/content_7805168.htm
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2008年03月17日

マスコミが新華社の例の映像を垂れ流しな件

 全国紙各社のスタンスが出揃いました。朝日は珍しく騒乱なんですね。絶対「暴動」を使って来ると思ってました。

 外国人旅行受け入れ停止、数百人拘束 四川省の死者は15人に チベット騒乱(2008/03/17 12:50 産経新聞)http://sankei.jp.msn.com/world/china/080317/chn0803171152008-n1.htm
チベット騒乱、四川省に飛び火(2008/03/17 00:38 日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080317AT2M1600W16032008.html
 チベット騒乱 日本人旅行者ら70人、ラサを離れる(2008/03/17/ 12:15 朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0317/TKY200803170086.html
 チベット暴動:甘粛省に波及 亡命政府、30人死亡発表(2008/03/16 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080316ddm001030012000c.html
 「目撃」邦人学生、生々しく語るチベット暴動 (2008/03/17 03:06 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080316-OYT1T00576.htm

 読売は暴動なんですけど、中身は毎日なんかより酷い。エスパーですかね。

 中国チベット自治区ラサで起きた大規模暴動の現場に居合わせ、16日に四川省成都の空港に戻った日本人旅行者が、読売新聞に対し、チベット族が漢族に抱く不満がむき出しになった暴動の生々しい様子を語った。(中国総局)

 「激高したチベット族が漢族を襲うのを間近に見て、自分も襲撃されるのではないかと身震いした」。横浜市在住の大学生の男性(23)は、暴動が起きた14日の様子をこう振り返った。

 大学生によると、暴動が起きたのは同日午後2時ごろ。高山病のため、病院で酸素を吸った帰り道、旧市街地を歩いていると、通り沿いの商店が突然次々とシャッターを下ろし始めた。通りの先にはチベット族のデモ隊が見えた。

 「危ないから、早く逃げて」。チベット族の女性が叫んだため、近くの宿泊施設に飛び込んだ。間もなく警官による発砲音が散発的に聞こえ、ゴムが焼けるようなにおいが宿泊施設内にも入ってきた。

 約3時間後、500メートルほど離れた宿に戻るため外に出た。通りには黒こげになった自転車が転がり、警察車両が横転。チベット族が漢族経営の商店を襲撃していた。

 チベット族はコンクリート塊やナイフを手に宝飾店や衣料品店などのシャッターをたたき壊して乱入、物品を略奪していた。商品や看板、店に掲げてあった五星紅旗などに火を放ち、殺気だった雰囲気だった。「こちらが漢族かを見定めようとするチベット族の視線が怖かった。漢族に抱く根深い民族感情を感じた」

 別の男性旅行者(24)は、バイクで走る漢族にチベット族が石を投げて倒し、5〜6人が石で何度も殴りつける光景を目撃した。

 チベット自治区には、2006年7月にラサと青海省西寧を結ぶ青蔵鉄道が開通し、空前の観光ブームが訪れた。経済的な恩恵は、漢族に比べてチベット族には薄く、不満も高まっていたとされる。

 この旅行者によると、14日夜になると装甲車など治安部隊が展開。深夜にはデモ隊の主力がいる通りに向かい、明け方まで激しい銃撃音が聞こえたという。

 大学生らは15日夕、韓国大使館が韓国人救出のため警察当局に依頼して手配した警察車両に同乗して市街地を脱出。ラサ空港近くのホテルで1泊し、16日の便で成都に戻った。
 新華社視点な旅行者ですね。それだけ目撃したんなら武装警察が展開するシーンにも出くわしたでしょうに、そこらへんは読売にとっては重要ではないようで。これじゃ中央テレビの映像が意図するところと全く変わらないじゃないですか。

 この旅行者はどうして商店などを襲撃し略奪していたチベット人だと判別できたんでしょうか。「チベット人」が「漢人」を襲ったという構図を一瞬で見抜いた慧眼は恐れ入りますです。チベットに住んでいるのは全員チベット人だとでも?全員民族衣装を着ていたとか。漢族の成りすましとかは考えなかったのでしょうか。なんだか結論ありきな記事です。

 もっと酷いのが中央テレビの映像を使い回しているテレビ局。一体どういうつもりでしょう。「新華社は〜と伝えています」という報じ方を取っていますが、中国政府の公式見解などを垂れ流してやる必要があるんですかね。いくら中国人でも武装警察は映っていないだけだと分かるでしょう。

 問題は中国に対する知識が無い日本人に対して「チベット人って何で怒ってんの?オリンピック反対なの?」といった、適当な推測を植えつけている点です。怒りの源が五輪反対ではない事は明らかなのに、免疫の無い人なら額面通り受け取ってしまうかもしれません。テレビ局がその手の映像を流すことで、視聴者をどっぶりと中国の描く善悪像にはまらせているのです。

 もちろん善は中国で、悪は「ダライ一味」ということになります。「公式報道」を崩すためには何とか現地に調査団を入れたいのですが。
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2008年03月16日

ラサ決起49年目の衝突

 日本でも各メディアで報じられていますが、チベットのラサ市に戒厳令が敷かれています。自分の中でも整理する意味で追ってみます。

 3月10日は49年前の1959年に多数の死者を出したラサ決起が起きた記念で、この時期は毎年ピリピリするのですが、今年は僧侶ら11人で始まった小規模な抗議から武装警察が投入され死者が出る事態にまで発展しました。

 事件の発端となった10日、坊さん9人と尼さん2人がジョカン寺近くでチベットの旗を振り回し、ビラを配っていたところ現れた武装警察が彼らをボコボコにして連れ去ったとのこと。

 これとは別にデプン寺の僧侶300人がジョカン寺までデモ行進を行う予定だったところ、ラサ市の西側10キロで武装警察の妨害に遭い、50〜60人が連行されました。

 翌11日、連れ去られた僧侶たちの解放を求め、警察署に達したセラ寺の数百人の僧侶らを迎えたのは数千の武装警察から放たれた催涙弾で、あっさりと追い散らされました。この日、主要な寺院は全て封鎖され、ジョガン寺、セラ寺には解放軍が駐屯。

 いったん状況が緩和された13日、外交部は「現在ラサ市は市政府と寺院民主管理委員会のおかげで沈静化している」と発表したので、私はそうなのかなとついチェックを怠りました。中国政府も初手を誤りましたが、私もミスしました。実際は抗議活動が続いていたのです。ビョークが教えてくれていたのに。

 この日も400〜500人の僧侶やチベット人が抗議デモを行ったものの、既に現地入りしていた戦車の前に鎮圧され、14人が連行されました。

 さて、14日の午後1時に戒厳令がしかれ、住民や旅行者は外出禁止、現地へ入ることが出来なくなったためとなった、それまでに現地入りしていた一部メディアか現地住民、大使館員などからの情報に頼るしかありません。非難してきた彼らから目撃情報も拾えるでしょうが、まずは現状を。

 14日 チベット人やラマ僧4000人がバルコに集まって抗議デモを行おうとしていたところ、阻止しようとした公安と衝突して警察車両が燃されました。一部が商店や銀行などを襲い、中国の国旗である五星紅旗や車両(警察車両含む)などを焼き払うなどの暴動があちこちで発生し、これを鎮圧しようとした武装警察が発砲して少なくとも3人が死亡したとのこと。数については諸説ありますが、現時点での死者数にあまり意味は無いと思います。

 ラマ僧に対する暴力事件も多数目撃されています。当局は戒厳令など宣言していないとしていますが、町中は軍人でいっぱい。ちなみに商店は中国系のもので、漢人も襲われています。彼らがどこを向いているか分かりやすい出来事ではありませんか。猊下は抗議デモは自発的なものと反論していますが、たぶんその通りでしょう。

 14日にこの暴動を100字足らずの速報として報じた新華社は、15日になって公式見解を発表。いつも通り「ごく少数の悪意あるもの」と「ダライ一味」のせいにして乗り切るつもりのようです。記事の多くは暴力事件に割かれています。

 中央テレビでも再三に渡ってチベット人が商店などを襲うシーンばかりが放映されていますが、印象操作のため暴動を鎮圧する様子は流されていません。いつもながら声と映像だけのニュースは不気味です。

 中国は完全に初手を誤りました。ダライラマ猊下も独立を取り下げて自治を求めるという現実的なところまで折れたのだから、中国もある程度の譲歩をするべきでした。香港みたいに一国両制度とまではいかなくても、宗教と文化に対する締め付けを緩めればあるいはなんとかなったかもしれません。

 中国は、これまでやってきたように武力で全てなかったことにしてしまうのでしょうか。猊下は国連に介入を求めているようですが、独立運動に関しては「中国の内政」と突っぱねて終わりでしょうし、基本的に批判は聞き入れないのでこれからどう展開するかは分かりません。EUがボイコットを示唆していますが、オリンピックを気にするようならやってませんです。

 さて、アメリカ、カナダ、EUなどが一斉に中国の対応を非難をする中、わが日本国の福田総理からは今のところ何のアクションもないようです。

 14日に日中青少年友好交流年の開幕式に出席するため、宇野外務政務官が親書を胡錦濤に手渡したのですが、暴動について言及はされなかったのこと。さすが福田。ここまで来るともう泣けてくる。

http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/03/200803152257.shtml
http://news.xinhuanet.com/video/2008-03/15/content_7793348.htm
http://www.daylife.com/search/photos/all/1?q=tibethttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080315AT3S1501A15032008.html
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/mar/16/today-fo4.htm
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2008年03月15日

不気味なニュース映像

 チベット自治区責任者のごく少数による破壊行動についての談話(2008/03/15 01:22 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/15/content_7792268.htm

 チベット自治区の責任者は、「近頃、ラサにおいてごく少数が暴力、略奪、破壊活動を行い、社会秩序を乱し、人民の声明と財産に危害を加えている。これはダライ一味が組織し、計画的に画策したことを証明するに足る証拠があり、すでにチベット各民族の強烈な憤慨と厳しい譴責を招いている。

 チベット関係部門は現在法にしたがって有効な措置を実行中である。我々はチベット社会の安全を守り、各民族の生命と財産を守る能力がある。ごく少数がチベットの安定と和諧を破壊しようとする策謀は人心を得られず、必ず失敗することだろう」と述べた。
 この映像が海外向けと説明してた一部テレビ局の中の人は、秦剛に目が悪いと非難されたヒューマンライツウォッチと一緒に眼科へ通われることをお勧めします。
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2008年03月13日

楊外相も北京の大気コンディションに太鼓判。誰が信じるんだよ

 11日のエントリーで、北京の大気汚染が深刻なことをお伝えしました。毎年秋に開催されていANA主催の国際マラソンなんかを見てると、空の色が結構なことになってるんですよね。視界もありえない位悪いし。

 この状態を秦剛は誇っているんですが、これはあくまでも国内基準ですから、国際基準に照らし合わせてみたらまあ大変てなことになるのでしょうか。

 私が年に何度か出張している某経済特区も、良く言えば鉛色の空で、ありていに言えば真っ白。後年人体に影響が出てくるんでしょうねえ。この言語を喋ろうとした私が悪いんですからいいですけど。

 さて、12日(昨日)、楊潔外相が対外政策について国内外の記者の質問に答えました。一昨年には当時外相だった李肇星が世界各国の友人との蜜月ぶりを強烈にアピールし日本を叩いたあの会見です。

 全部で13の質問があったそうで、要旨は一番下に置いておきますのでご覧頂くとして、私が注目していたのは北京五輪が喘息持ちの体でもフルマラソンに耐えられるかどうかです。当該個所を訳出してみます。

■記者会見の模様(2008/03/12 14:30 北京晩報)
http://news.sina.com.cn/c/2008-03-12/143015132691.shtml

 大多数の選手は北京の環境を信頼

 先日いわゆる「選手が北京の環境を憂慮し五輪を辞退した」とあったが、世界に大多数の選手が五輪に出場したいだろうし、北京の環境にはみな満足しているし信用している。中国はスポーツ大国であり、スポーツ強国でもある。

 中国の多くの選手が中国の、特に北京の競技場で世界記録を打ち立てたことを忘れてはならない。各国の選手が別の場所で世界記録を敗れなかったら、北京に来ればそのチャンスは増えるだろう。中国は気候の変化を重視しており、すでに有効な措置を取っている。北京と中国の環境は良くなるものだと信じている。

 五輪バブルは中国だけではない

 中国はもちろん世界でもっとも安全な場所のひとつだ。信じられなければイギリスやアメリカなど西側国家の大使に聞きに行けばいい。彼らは中国が他の場所より安全だと感じている。中国を訪れる旅行者は毎年増加している。五輪開催中のホテル宿泊費が高騰し予約できないそうだが、皆さん北京の(治安)は非常に安全だと思うことだろう。

 値上がりは中国だけではなく、米国のブッシュ図書館の除幕式に参加した際は宿泊費が3倍以上になっていた。支払うほか無く、国家に外貨を余計に出させてしまった。

 中国人3人が排出する温暖化ガス排出は先進国1人以下

 現在の気候の変化だが、先進国の長期にわたる温暖化ガス排出によるものだ。中国の総排出量が多いのは世界最多の人口を擁する国家だからで、1人あたりの排出量は非常に低い。

 中国人3人の温暖化ガス排出量は先進国国民1人の排出量を大きく下回る。我々が朝食を食べるとすれば、ある人は1人でパンを3枚食べ、別に3人いるが彼らは1人1枚ずつ。ダイエットしているの誰だろうか。もし「人類みな平等」と言うなら、1人あたりのエネルギー消費を見るべきで、一部の人たちが中国の排出量が以下に多いかを宣伝する必要は無いと考える。

 発展途上国の生活水準をあげる必要はあるだろうか。もしそうなら、我々は中国政府の計画に従ってやっていくだけでなく、国連の掲げるミレニアム開発目標(MDGs)をも実施していくよう努力している。中国の排出量は一定期間の増加は避けられないだろう。

 だから、排出問題を論じるときは総量ではなく1人あたりで考えるべきで、現在ではなく歴史を、生産ではなく消費を論じるべきだ。もしこうしないなら公平ではないし科学的ではない。


=====

 中国外相の会見要旨ギョーザ事件真相解明続行(2008/03/12 12:51 共同通信)
http://www.sannichi.co.jp/kyodo/news.php?genre=Detail&id=2008031201000366.xml

 【北京12日共同】中国の楊潔☆外相が12日行った記者会見の要旨は次の通り。
 一、胡錦濤国家主席の訪日日程については(日中の)外交当局が協議中。歴史的な訪日だ。
 一、訪日で両国の「戦略的互恵関係」の中身を深め、中日関係を長期的で安定した発展の軌道に乗せることを望む。
 一、(中国製ギョーザ中毒事件の)真相解明のため中国側は調査を続けていく。解決には日中双方の協力が欠かせない。双方の担当部門、特に警察当局が冷静かつ公正で客観的、科学的態度に基づいて協力して調査し、できる限り早く真相を解明することを望む。
 一、中日間の食品安全に関する長期的な協力メカニズムを早期に設置することが必要。
 一、(東シナ海のガス田開発問題では)双方が受け入れ可能な解決策を探すことが重要。(解決への)期限を設けるのは賢明でない。
 一、五輪に出場する世界の大多数の選手は北京の空気の質に満足している。中国の多くの選手が中国で世界新記録を作っている。一連の措置により、北京の空気の質はますます改善されると信じている。
(注)☆は竹カンムリに后の一口が虎
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2008年03月11日

大気汚染を理由に五輪出場辞退者が出ました

 五輪=マラソンのゲブレシラシエ、大気汚染理由に北京大会欠場(2008/03/11 日経新聞)
http://sports.nikkei.co.jp/photo.cfm?news_id=3086561&date=20080311

 [アディスアベバ(エチオピア) 10日 ロイター] 男子マラソンの世界記録保持者、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が10日、中国の大気汚染を理由に、8月に開催される北京五輪で同種目を欠場すると発表した。

 ぜんそくを持つゲブレシラシエはロイターの電話取材に対し「中国の汚染は自分の健康にとって脅威。現在のコンディションでは、42キロを走るのは困難」とコメント。

 しかし、北京五輪自体を欠場するのではなく、男子1万メートルの競技には出場するという。

 世界記録保持者ゲブレシラシエが北京五輪マラソン欠場の意向=大気汚染が心配(2008/03/11 10:21 時事通信)
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_spo&k=20080311016846a&j1

【パリ10日AFP=時事】男子マラソンの世界記録保持者ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が10日、大気汚染が健康に危険を及ぼすことを恐れて、北京五輪のマラソンに出場しない意向を明らかにした。

 ゲブレシラシエの代理人は「彼は北京五輪のマラソンに出場しないだろう、理由は高温多湿と(大気)汚染だ」と語った。また、「欠場は99パーセント確実だ。彼は選手生命を危険にさらしたくないと考えている」と述べた。
 代理人はさらに、「彼の夢は、マラソンで世界初の2時間3分台で走ることだ。彼にとってはこちら方が五輪で金メダルをもう一つ取るより重要なことだ」と語った。マラソンには出場しないが、1万メートルで北京五輪に出る計画はあるという。
 国際オリンピック委員会(IOC)は既に、大気汚染による北京五輪の長距離競技への影響に懸念を表明しており、もし選手の健康に危険が及ぶような状況なら、マラソンを中止することもあり得るとしている。 〔AFP=時事〕
 私は夕方のニュースが第一報だったので、内容を今ひとつ把握しきれていなかったのですが、スピルバーグ的なボイコットとは違うものの、北京五輪そのものに参加しない可能性もあるんですね。

 20カ国前後の選手団が直前まで日本で調整をするのは大気汚染と食品安全に不安を抱えているからなのですが、改めてこの2点が選手に懸念されていることがわかってしまいました。これまで大丈夫といい続けてきた中国にとっては大きな痛手になるかもしれません。

 さて、昨日(10日)この発表があり、本日(11日)午後からの外交部定例記者会見で早速取り上げられました。記者の質問の中に辞退が言及されたかは外交部公式に挙がっていないので全容が分からないのですが、これを念頭に置いた回答であることは間違いなさそうです。

■2008年3月11日外交部定例記者会見
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-03/11/content_7767462.htm
 この中で「昨年一年間で、北京の大気レベルが二級もしくは二級以上の日は246日で68%となった」、だから五輪開催の環境は整っていると誇っている箇所があります。

 二級がどの程度なのか細かい表がありましたが、中学生で理科を捨てた私にはさっぱり分からないので、かつて大気汚染の深刻さを訴えていた中国環境規則研究院(国家環境保護総局の一部門)の王金南研究員の言葉を借りるとしましょう。

 二級は人の健康に悪影響を及ぼす程度、三級は「非常に危険な」程度であるとのこと。どの程度の悪影響か具体的な表現が無いのですが、北京市内と言えば北京在住の方には分かりやすいかも。フルマラソンはあんなところでやりたくないですね。

 ちなみに中国の都市市民の実に1/3が二級以上に汚染された都市に、1.16億人が三級汚染都市に住んでいるとのことです。ともかく、二級の日が何日あったからといって環境面での安全が確保できたとはとても言い難い状況なのです。

 これを知ってか知らずか、ゲブレシラシエは良い判断を下したのではないでしょうか。波紋を楽しみに待ちます。

http://health.sohu.com/20051109/n240682587.shtml
http://www.envir.gov.cn/law/airql.htm
http://news.xinhuanet.com/society/2005-10/27/content_3689910.htm
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2008年03月11日

温家宝の安全宣言に奥様大喜び

 「毒餃子が原因で胡錦濤訪日が延期」とする日本側の報道に対し、外交部が猛反発しています。

 昨年9月に温家宝が「春、たとえば桜の咲くころがいいのではないか」として4月訪日を示唆し、その日程で調整が続いていました。理由が理由だけに延期では情けな過ぎて人民に顔向けできなくなりますから必死です。

■秦剛副報道官(2008/03/04)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t411919.htm

 記者「日本の一部メディアが胡錦濤主席の訪日が延期されると報じているが」

 秦剛「我々がいつ胡錦濤主席の訪日日程を発表した?まだ正式な発表もしておらず、現在調整中だ。どこから『延期』などが来たのか」

■武大偉次官(2008/03/07)
http://paper.wenweipo.com/2008/03/07/YO0803070010.htm

 「春とは5月も含むのではないか?」
 「5月には八重桜が咲いている。日本に行った事は無いのか」
 「5月も春だと考えている。中日関係は永遠に春であるべきだ」

■楊潔外相(2008/03/09)
http://www.takungpao.com/news/08/03/09/ZM-874877.htm

 「胡錦濤主席の日本訪問に関する具体的な日程はまだ確定しておらず、現在この問題は双方が調整中だ。そこで話し合われるだろう」

■武大偉次官(2008/03/10)
http://www.takungpao.com/news/08/03/10/ZM-875640.htm

 「数個の餃子が中日関係の前進を阻めるのか」
 屁理屈、逆ギレのオンパレードで、特に武大偉が持ち出してきた八重桜など、記者にしてみれば「お前は日本大使の経験あるから知ってるんだろうけど、そんなの知らねえよ」としか言いようが無かったのではないでしょうか。

 外交部ではありませんが、この手の批判で一番酷かったのがこれ。

 専門家「日本は餃子事件を利用して色々と書き立てるがいい事はひとつも無い」(2008/03/10 05:48 中国青年報)
http://www.chinanews.com.cn/gj/ywdd/news/2008/03-10/1186513.shtml

 「雪印では数万人の中毒者が出たが、今回の餃子事件での中毒はたったの10人」
 専門家というのは元中国社会科学院日本研究員の馮昭奎で、中国青年報で持論を展開できるくらいですから胡錦濤大先生の庇護もあるのでしょう。当然この意見は審査済み。その程度の認識ということですね。

 ただ、日本政府もこの件に関しては「外交ルートを通じて調整中だ。調整中の話があたかも何かの事情で遅れたというのは正しくない」(町村官房長官)と同調する姿勢を見せています。「ええそうです、解決するまでは呼びません。来ても皆さん歓迎しないでしょう?」くらいは言ってくれてかまわんのですが、トップにその気がありませんから。

 どういう決着になろうとも、仮に日本政府がどんなにヘタれた対応をしようとも、我々は中国産を買わなければいいこと。例えば拙宅ではたこ焼に使うたこは国産の刺身用を使用しています。中国産は湯がいているからなのか、ゴムみたいで美味しくないんですよねえ。食費は確実に応上がりますが、食に対する関心を今まで払ってこなかったツケということでそこは甘受すべきです。

 さて、世間より一足も二足も早く中国製食品に対する安心を確信した主婦の話を紹介しておきます。

 温総理の一言で中国食品に対する信用を再び持ち始めた(2008/03/11 08:15 中国先駆導報)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/11/content_7762576.htm
 温家宝が全人代において行った政府活動報告で、「人民に食の安全を、輸出製品に信用を与えなければならない」との約束したのが、浅見慶子さん(60)の琴線に触れた模様。

 「中国政府はこのように表明をしたが、これは責任あり、信頼に値するものだ。今日からは中国製食品を見ても怖いとは思わないだろう」、「我が家の食卓に中国製食品はかかせません」とはっちゃけ。温家宝の発言だけで安心しちゃう日本人なんて実在するんでしょうか。
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2008年03月07日

【慶祝】孔泉前次官補、フランス大使に就任【恭喜】

 やっぱりこの人は別格なんですかね。日中両国で注目を集めていた人ですし。

 孔泉前次官補、フランス大使に就任(2008/03/07 中新網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-03/07/content_7736291.htm

 かねてから噂されていたフランス大使就任が確認されました。大先生の任命よりも早く、「フランス大使館のサイトで、孔泉が大使の身分で確認された」といういつもの回りくどい方法ですが。

http://www.amb-chine.fr/chn/default.htm
http://fr.chineseembassy.org/chn/zgzfg/zgsg/default.htm
 「大使 孔泉」の文字が嫌でも目を引きます。今更ながら、フランス語しゃべれるんですね。どこの大学で学んだのかは明かされていませんが、外交部に入りやすい大学なんてあるんでしょうかね。やっぱり北京外国語大学とか。


孔泉フランス大使就任へ(2008年02月04日)
【速報】孔泉報道官が欧州局に異動 後任は劉建超(2006年03月19日)
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2008年03月04日

私はどんなときも中国人

 帰化選手の参加資格を制限へ=国際卓球連盟(2008/02/29 23:30分 時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000201-jij-spo

 【広州(中国)29日時事】国際卓球連盟(ITTF)は29日、当地で開いた理事会で、中国出身選手に多い帰化選手の抑制を目的に、協会間を移籍した選手に対する参加資格制限を賛成多数で決めた。具体的には、15歳未満の選手が国・地域の協会を移った場合、ITTFに登録後、3年間は世界選手権、ワールドカップなどのワールド・タイトルイベントに出場できない。五輪に関しては、国際オリンピック委員会(IOC)の管轄のため、適用されない。規制は9月1日から施行される。
   中国は卓球が盛ん、と改めていう必要も無いでしょうが、中国人のままでは国際大会に出場できないくらい選手の層が厚く、帰化して国際大会を狙う中国人が増えています。小山ちれは有名ですが、日本、韓国、シンガポールなどの代表選手にも元中国人がおり、安易な国替えに規制に走り出したということになります。

 48の国と地域が参加した理事会では、46:2の圧倒的多数で可決。反対したのは香港とニュージーランドでした。

 さて、唐娜という韓国に帰化した中国人選手がいます(韓国名:タン・イェソ)。国際大会に出場経験の無かった彼女は北京五輪前年の2007年10月に帰化したため、「弱いから韓国に行った」などと批判を受け、韓国代表となると「祖国を捨てた罪人」と表したメディアもあったそうです。メディアがどこを指すのかは知りませんが捜狐などネットのせいにしているところもあります。

 さて、『朝鮮日報』で「今は韓国が私の祖国」「オリンピックの目標は金メダル」などの発言が掲載されたため、間に受けた純粋培養のネット人民は大激怒。こりゃまずいとばかりに、広州で開催された世界選手権に出場した唐娜が、真相を明かしました。真相とは名ばかりの弁明ですけど。

http://news.xinhuanet.com/overseas/2008-02/28/content_7682296.htm
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-02/27/content_7677392.htm
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-02/27/content_7675905.htm
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-02/29/content_7690585.htm
 曰く、祖国の代表として北京五輪に出たかったが、実力的に不可能なので韓国に行った。韓国チームの一員として大会に参加しているのは国際大会からに出たいからで、祖国に背くようなことは言っていないそうです。「韓国は祖国」などと言ったことは無く、「韓国チームで金メダルを取りたい」と言ったに過ぎないとか。

 そこでタイトルの「私はどんなときも中国人」となるわけですが、先日の日本代表に対して浴びせられた罵倒を見ても、彼らに対する意識は「祖国を捨てた罪人」なのだろうと思います。そこにバイアスのかかった韓国報道で燃え上がる人民。旦那さんと子供が中国にいるという弱みもあったためか、どんなときも中国人宣言をした唐娜ですが、中国人の国籍に対する考えが垣間見れたようで。なんか病んでますね。

 反日応援に宮崎監督が怒り/世界卓球(2008/02/27日 0:43 日刊スポーツ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000000-nks_fl-spo

 その一方で逆境を乗り越えた中国出身の吉田、韓陽の2選手には「日本への熱い思い、自尊心を感じた。この状況で勝利をもぎとれたことは大きな意味がある」と賞賛した。
 こんな嬉しい事言ってくれる人もいるんですけど。
ニックネーム aquarelliste at 11:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 消息

2008年03月01日

流通してないはずのメタミドホス満載トラック横転

 いやいや、共同通信GJに続いて今度は自爆ですか。

 荊襄高速で危険薬品メタミドホス流出 住民に避難勧告(2008/02/27 09:42 楚天金報)
http://www.hb.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/27/content_12552789.htm
 農薬5トンが荊襄高速で横転(2008/02/26 02:38 武漢晩報)
http://news.sina.com.cn/s/2008-02-26/023813473546s.shtml
 通報を受け現場に向かった警察が目にしたものは、メタミドホス満載トラックがサービスエリア横転し、積まれていた大量のガラス瓶の破片でしたとさ。メタミドホスは5トン程度詰まれていたそうなんですが、半分はガラス瓶に入れられていたため全て漏れちゃったみたいです。

 これはまずいと判断した警察は、サービスエリア内で仮眠を取っていたドライバーを叩き起こして非難させるとともに、周辺の料金所を封鎖し、半径2キロ以内の住民も一時避難することとなりましたが、7時間に渡る作業の末大惨事がトラック運転手の負傷だけで済み、中毒者は出さなかった。全面勝利!・・・というノリ。草加臭いな。

 そんな事故の詳しい状況なんかはどうでもいいですね。昨年一月以降は中国国内での農業に対する使用が原則禁止に、また今年1月1日からは輸出向けの生産が終了していないメーカーが12月31日まで製造を行うケースを除き、生産、販売、所持、輸送などを禁じているはずの有機リン化合物がなぜ?という疑問は誰でも浮かぶでしょう。

 記事では劇薬との説明はあるものの、禁止リストに載っているとかは書かれていません。ああ、トラックは「中型」とありましたが、写真を見る限りこれ5トンも積載できるようなトラックではありません。明らかに積載オーバー。中国ではよく目にする光景ですが、このタイミングでは明らかにまずい。まずいはずなのに、その手のことは一切言及されていません。

 まとめると、メタミドホスは共同の記者が手に入れられ、今もって危ない方法で輸送が行われているということですか。どういう言い訳が出てくるのか、記者さんにはびっしりと魏伝忠や劉建超辺りをネチネチと責めていただきたいですね。
ニックネーム aquarelliste at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年02月28日

日本人記者がメタミドホス所持。逮捕は?

 公安部の記者会見を読んでましたが、にわかに「第三国」という単語が使われだしました。日本の警察が「メタミドホスは外国製」と発表してしまったので、必死に考えたのがこのオチ、というわけでしょうか。どこの暇人が第三国で購入して、日本まで持ってくるってんでしょう。

 まずは会見と同じ日にぶつけてきた関連報道を。

■河北省で日本人記者がメタミドホス所持で摘発(2008/02/28 11:04 新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-02/28/content_7685002.htm
 確かメタミドホスは現在中国で一般に流通はしていないし、だから購入も出来ないはずなんですが、この記者はそもそも実在する人物なのか。週刊誌の座談会に出てくるA記者みたいなもんでしょうか。実在するとすれば、中国の「禁止」がアテにならないことをまたもや証明してしまいました。

 ただ、中国人はそこまで深く読めないでしょうから、これでいいんだと思います。バカが相手だと手の込んだことをしなくてもちょっと曖昧に書いておけば勝手に誤読してくれるのですから、楽で助かります。

 捜狐にもいましたけどね、「中国でメタミドホスを手に入れるのがまだまだ簡単だと証明している」とか、「小日本が農薬をこっそり運んでいた前後がどうなってるかはっきりしないとわからん」とかいう人。まあ、少数でした。

 さて、起きたらこんな発表が。

 中国製ギョーザ:メタミドホス購入の記者、中国で一時拘束(2008/02/29 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080229k0000m030112000c.html

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長は28日、北京での記者会見で「日本の記者がメタミドホスを購入、所持し、持ち出そうとした事案を摘発した」と語った。これを受けて共同通信社は同日、中国総局の記者が15日に河北省政府当局者に約3時間拘束されたことを明らかにした。

 共同通信によると、ギョーザの製造元「天洋食品」がある河北省から記者が中国総局のある北京に戻る途中、検問で車の後部座席にメタミドホスの瓶があるのを発見され、当局者の事情聴取を受けたという。聴取内容は「取材内容にかかわることで、明らかにできない」としている。

 共同通信の伊藤修一編集局長は「河北省の工場周辺でメタミドホスが入手可能か検証するために購入したと聞いている。取材上の行為が中国の法律に反したことは遺憾だ」とのコメントを発表した。

 魏副総局長は会見で「中国では07年1月からメタミドホスの農薬としての使用が禁止され、08年1月からは既に輸出契約を結んでいる工場を除き生産や販売、使用、所持、運搬が重大な違法行為だ」と指摘した。
 これって珍しく共同GJじゃありません?普通に手に入れられているし。

■当局記者会見の模様
http://gb.cri.cn/china/newslive/080228.htm


 前振りを読んで感じたのは、日本に責任を負わせようとする発言が見られたことです。

 例えば、天洋食品についての説明で魏伝忠は「1995年に日本の農水省の認可を受け、2001年3月と2005年6月の2回現地調査を受けました。10数年に渡って、対日輸出製品の品質は安定しています」と発言しましたが、国家質量監督検査検疫総局副局長として、質検総局が天洋食品に対して行ってきた検査がザルであったことには言及されていません。農水省の許可は質検総局の許可の後に出るものです。

 次に、「保存や輸送時などと同じ零下18度の条件で、濃度の異なる4種類のメタミドホスがパッケージに染み込むかどうかのテストでは、10時間以内に全てが内側に達した」との実験結果。あれ、日本の警察が「メタミドホスは海外製」と発表した際は、「一方的な結論は受け入れられない」って言ってましたよね。しかも日本発表の「外側から染み込まない」説を崩すだけの内容。

 記者との質疑応答でもこの件で新華社が質問、「我々は即座に異議を申し立てた。この段階で結論を出すのは時期尚早」ときました。「いい質問ですね」とお褒めの言葉もありましたし事前ですり合わせがあったのでしょうが、思い切りダブスタ。なんとも思わんのでしょうか。

 とにかく一事が万事この調子で、最後に「皆さん食品安全に対して少し敏感になっている」「輸入業者や、商品に対する検査結果は客観的、公正でないものだし、発表の時期も責任を負わないものだ」とお怒りのご様子で、解決には「日中の共同調査で認識を1つにし」「誤ったシグナルを発しないこと」が必要としました。胸糞悪い記者会見ですね。

 さて日本側、BSEみたいに本気を出して全食品の輸入をストップしたり本気を出せるか。世論の後押しがあれば何とでもなると思いますが、当の福田が「非常に前向き」とこの会見を誉めてましたからねえ。どういうバイアスがかかると、その結論が出てくるのか。
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2008年02月27日

食料持込に敏感になるなとありがたいお言葉

 先に訂正。米国五輪選手団が中国の食品安全に懸念を覚え、中国滞在中の全食料を持ち込むとのニューヨークタイムス報道に対し、21日質検総局や五輪組織委員会サービス部などが合同で行った会見で、持ってくるなとはねつけていました。

■記者会見
http://www.beijing.gov.cn/zbft/szfxwfbh/wz/t930447.htm
 写真がピンぼけなのは気にしない。バッチリ見落としていましたが、向萍・五輪組織委員会サービス部副部長の発言に「歴代の五輪やオリンピック村は持込食料を許可してこなかった。薬品はさらに複雑で、選手の体への適応性の問題がある。ま選手が長期に服用している薬品は、まずその国家が指定する部門の人間を通じて申請して許可される」と発言。

 過去、各国の組織委員会が例外を認めていたかは知りませんが、事実上の禁止措置であり、宣戦布告であるとも言えるでしょう。

 香織ちゃんとこで全文を読むと、安全だ、と突っぱねるだけの中国と、おまえの言う安全なんか信用できるかと反論する欧米の記者との応酬が読み応えたっぷり。日本の記者がまったく発言していない(香織ちゃん含む)ところをみると、呼ばれていなかったんでしょうか。いても少なくとも蚊帳の外だったみたいですね。

■香織ちゃんブログ(北京趣聞博客  食の安全学再び:お弁当の持参禁止By五輪食品安全委 )
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/490682/
 "ONE WORLD"とはよく言ったもので、「五輪組織委員会は多くの準備を行ってきた。食事の場に米国選手団がいないのは残念」と言えば悪者はアメリカ、しかしそんなことでは怯まないのがアメリカ。この辺りは万事他人事口調の福田先生にもぜひ見習っていただきたいところであります。

 さて、一歩も引かない欧米の記者団に涙目の中国ですが、胡錦濤大先生の総本山が仲介役を買って出た模様です。

 「米国選手団の食料持込」に過剰反応の必要なし(2008/02/25 08:25 中国青年報)
http://news.xinhuanet.com/sports/2008-02/26/content_7669875.htm
 北京五輪組織委員会の力強い安全宣言に、米国五輪委員会は誤解を解いた。それでも持ち込み自体を過敏になる必要は無いのだ。持ち込みたいならそうすればいいと記者は言います。さてその理由として挙げられたのが、アメリカの右翼反中勢力という小物たちによるドタバタ劇であるというもの。

 ただ、タイトルこそ「過敏になるな」ですが、アメリカではなく中国が過敏になる必要は無いと諭す方向なのが違います。さすがにアメリカ様には弱気ですね。

 「我々だって海外に行けば色々持って行くんだから」と、『中国青年報』としてはこの問題における外国選手の心情を理解しつつ、中和化する狙いがあるのでしょうが、論調が終始上から目線の物言いで、結語が「もしそんなことになっても広い心で見逃してあげよう」ですからね。

 そもそも騒いだのは北京市なわけですし、軽い政争かもしれません。はあマンドクセ。

 ところで、肝心の食材を扱うコックが西欧料理の修行に出かけました。これもアメリカを意識した報道なんでしょう。が、怖い一言が。

 ロイター通信「五輪を控え中国人コック1000人がロンドン留学」(2008/02/27 08:43 環球網)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-02/27/content_7675657.htm

 英国料理を作る場合、待つということが必要だし、計量したり洗ったりしなきゃならない。中国料理はすべて一緒に調理しても美味しいものがたくさんできる。
 もうね、中国料理も美味しいとだけ言っておけばいいものを。

=====


 反日応援に宮崎監督が怒り/世界卓球(2008/02/27日 0:43 日刊スポーツ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000000-nks_fl-spo

<卓球・世界選手権(団体戦)日本3−0ロシア>◇26日◇中国・広州◇男子1次リーグ◇C組

 観客の反日応援に宮崎監督は怒りをあらわにした。2−0とリードし3番手の吉田の緊張感が漂う好ゲームに罵声(ばせい)、嘲(ちょう)笑が飛び交った。
 「素晴らしいプレーを観客のマナーの悪さにかき消された。我々もロシアも、後味の悪さが残ってしまった。全世界で放映される世界最高峰の大会がこれでは情けない。卓球のイメージが悪くなる」と苦言を呈した。

 その一方で逆境を乗り越えた中国出身の吉田、韓陽の2選手には「日本への熱い思い、自尊心を感じた。この状況で勝利をもぎとれたことは大きな意味がある」と賞賛した。
 出場枠を得るために日本に帰化した2人ですが、なんだかね。中国のマスコミなんかはのんきに「名前こそ変われども、根っこは中国人」とか書いてますけど。
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2008年02月26日

崔天凱大使が山東産餃子をいただく

 ついに来ましたね。政治家による安全宣言。

 政治家といっても中央委員でもない一介の大使ですし、安全宣言にはほど遠い内容なのですが、王毅に代わって日本大使となった崔天凱が昨日神戸中華街を訪れ、中国製餃子を食べました。「美味しいですよ。日本の皆さんも安心して食べてください」とかは言わなかった模様。

 崔天凱・中国大使、神戸中華街で中国製餃子を頂く(2008/02/26 08:17 中国新聞網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-02/26/content_7669789.htm
http://news.xinhuanet.com/overseas/2008-02/26/content_7669238.htm
 いつもは留学生が襲われた的な虚報の転載元である在日の華字紙『関西華文時報』を引用し、昨日25日に関西最大の規模を誇る神戸中華街を視察。中華街の理事に影響は?と問うと、「マイナスの影響は今の段階では大きくない」と、なんとも頼もしい答えが返ってきました。日中関係にも問題なさそうなので、安心してボイコットできますね。

 さて大使、この日食べたのはご丁寧にも山東省製の冷凍餃子。餃子を食べた大使は「美味いね!」と称賛したものの、後は当局公式見解を述べるにとどまりました。愛想も素っ気も無い奴です。

 ただ、大使一行を迎えた鮑悦初・神戸華僑総会会長による「今回の餃子事件は、本来は個別の原因が作り出した偶発事件だったのに、日本のメディアが思い切り煽った報道を行ったために日本人に中国食品全体に対する不安を与えた。これは正常とは言えない」とのお言葉が差し込まれています。

 わざわざ『関西華文時報』なんかを引用してきたのは、これを言わせたかったからでしょう。日本のメディアが騒ぎすぎ」というやつです。公式見解ではないにせよ、こうした本音が公式に出てくるのも時間の問題と思われます。

 ただ、日本人へのアピールとしては弱く、現時点ではこの訪問とパフォーマンスを報じている日本のメディアはありません。これも彼らに言わせれば偏向報道なんでしょうが、大使ではニュースバリューが弱いと判断されちゃったのかもしれませんね。なぜか福田が餃子を食って安全宣言したりして。

崔・中国駐日大使:「ともに平和発展の道を」 県公館で講演 /兵庫(2008/02/26 13:01 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000134-mailo-l28

 中国の崔天凱駐日大使の講演会「胡錦濤主席の訪日にともなう中日関係の新たな展開」(神戸大など主催)が25日、神戸市中央区の県公館であり、政財界人や市民ら約500人が耳を傾けた。中国・国家元首の10年ぶりの訪日を今春に控え、崔大使は「ともに平和発展の道を歩み、創造的、戦略的パートナーシップを」と訴えた。

 崔大使は07年に着任。将来の外相候補と目されている。講演では、胡錦濤国家主席の訪日で焦点となる日本からの環境技術の協力について言及。現状では大規模な協力には至っていないと指摘し「(中日両政府が)政策的な措置、融資などで何ができるか考える必要がある」と強調した。

 また、中国製冷凍ギョーザの中毒事件について触れ「(中日両政府で)食品の安全に関する長期的で有効な協力のメカニズムをつくる必要がある」と述べた。

 29日午後2〜5時にも、胡国家主席の訪日に合わせた専門家のシンポジウム「中国の持続可能な発展を検証する」が神戸市中央区の神戸商議所である。
>現状では大規模な協力には至っていないと指摘し「(中日両政府が)政策的な措置、融資などで何ができるか考える必要がある」と強調した。
 何この上から目線。
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2008年02月25日

なるほど、日本の反応が過剰に映る訳だ

 タイミング良すぎて笑えてくるんですけど、上海と深センで食中毒らしいです。いや、深センの中毒事故は昨日の時点で知っていたんですが、上海でもとなると放置は出来ません。ちなみにタイトルの意味は最後にわかるようになっています。

 まずは深センから。報道を総合すると、深セン市龍崗区にある工場近くの屋台で23日、食事を取ったビアディ自動車(BYD)の労働者63人が中毒に似た症状を起こし、内2人が死亡したというもの。現地公安は悪意を持った人間の報復など可能性を排除できないとしつつ、食品の一部か調理に使用した水のどちらかが亜硝酸塩に汚染されていたと断定。屋台は全て禁止。

 被害を受け点滴中の廖さんによれば、社食はタダだが不味いので毎日工場区を出てすぐにある屋台で食事を取り、当日の朝食も同僚と一緒に良く行く屋台で油豆腐やジャガイモの千切り、チンジャオ(別証言で白米も)などを食べたが、午前10時ごろから続々とめまいや嘔吐、昏倒などの症状が見られるようになり、病院に搬送されたとのこと。どこの屋台が問題かははっきりとしないが、この手の事件は聞いたことが無いそうです。なお、工場側は、屋台は無許可なので食堂で食べるよう要求していました。

 また、張楊瑞さん(18)によれば、23日、同じく工場の外にある屋台で、4元払って炒河粉(太いビーフンの焼きそばみたいなの。だったかな)を食べたところ変な味がして完食せずに屋台を後にしようとしたところめまいを覚えぶっ倒れました。一旦は立ち上がったものの2分で再びダウン。気がついたらベッドの上だったのこと。

 さらに、同じく点滴を打っている途中だった杜さんに・・・もういいか。朝飯を外の屋台で食ったらぶっ倒れた、というのが3人に共通している点です。大陸側の報道だと、無許可の屋台の出没から追い散らされるまでを書いているところが、香港紙にはない点です。

大公報
http://www.takungpao.com/news/08/02/24/ZM-868292.htm
http://www.takungpao.com/news/08/02/24/ZM-867948.htm
http://www.takungpao.com/news/08/02/23/ZM-867942.htm
香港文匯報
http://paper.wenweipo.com/2008/02/24/CH0802240017.htm
明報
http://hk.news.yahoo.com/080223/12/2pckp.html
http://hk.news.yahoo.com/080223/12/2pcm1.html
東方日報
http://orientaldaily.on.cc/srch_result/718538_btm.html
太陽報
http://the-sun.on.cc/channels/news/20080224/20080224023053_0000.html
中国新聞網
http://www.chinanews.com.cn/sh/news/2008/02-24/1172168.shtml
新華社(広東)
http://www.gd.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/24/content_12527923.htm

 次に上海市青浦区で起きた集団食中毒事件を。

 こちらも報道を総合すると、同地に工場を構える当納利印刷(オランダ)の食堂で22日に食事をした労働者の内72人が中毒症状を起こし入院。お昼と夜の調理を担当した鴻陽餐飲管理有限会社は「厳格に衛生基準に基づいたもので、食中毒事故などありえない」とコメントしています。

 この食品会社は23日昼にも39社、3141食を、夕食に24社、1400食を提供していますが、現在までに中毒の報告はないそうです。これは「悪意を持った人間」の犯行かもしれませんね。

 中毒では様々なものが混入されて集団食中毒が発生しているので珍しくもありませんが、この件について外交部や質検総局がどうしてくれるのか楽しみです。

新華社
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/24/content_7661422.htm
東方網
http://61.129.65.8:82/gate/big5/sh.eastday.com/qtmt/
20080224/u1a404232.html
中国経済網
http://big5.ce.cn/xwzx/gnsz/gdxw/200802/24/t20080224_14623836.shtml
捜狐
http://news.sohu.com/20080224/n255330560.shtml


=====

 新幹線駅弁の期限偽装、4工場長が「認識」(2008/02/23 14:36 読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080223-00000030-yom-soci
 <駅弁偽装>工場に立ち入り調査 名古屋市港保健所(2008/02/24 02:36 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080224-00000013-mai-soci
 馬鹿な会社を紹介。ああ、これは日本の話です。

 自分でハードル上げといて超えられなかったからって、「社内規定に違反しただけ」はないでしょう。衛生上とかはさておき、道徳的問題はどうすんのよ。絶対にこの件は中国に利用されますね。

 写真がなぜかペコちゃん(2008/02/23 08:22 人民日報海外版)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-02/23/content_7651436.htm
 なぜか民族感情の問題に(2008/02/22 11:54 南方都市報)
http://www.nanfangdaily.com.cn/southnews/jwxy/200802220072.asp
 中国が日本に原因があることをそれとなく匂わせるのはお家芸なのでもう触れませんが、天洋食品も農水省が認可してるんだよなあ。質検総局の事言えないや。

 しかし気になる点がありました。共同通信が行った調査で「中国産を買いませんが75.9%」という結果が出ましたけど、この結果に驚いているというのにこっちが驚きました。読み続けると「先進国では、人命は余計に重視される」という、金柏松・商務部研究員対外貿易研究員の発言を目にし、なるほど、と。

 そりゃお前らは人命なんてなんとも思ってないもんなあ。反応が過剰に見える訳です。屋台が原因の食中毒なんていくらでも起きていますし、騒ぎすぎというのも理解できたような。

 この問題からさかのぼる事4ヶ月前、『中国の危ない食品』という北京在住中国人ジャーナリストが書いた中国産食品に警鐘をガンガンならしまくった名著が発売されました。

 当初受けた感じでは、名著どころか内容が食傷気味だったので大して評価していなかったのですが、中国人で「明日を考えず、誰をも信用しない社会と権力者の汚職がなくならないかぎり、食品安全の問題は決して解決されない」(P164)と喝破したのは著者くらいでしょう。そこに価値があるのだと思います。あと巻末のおまけ。

 現在書店をのぞくと同系の書籍が専用のコーナーに所狭しと平積みされていますが、ただの報告書に終わらない同書は、やはりアタマひとつ抜けてお勧めです。
ニックネーム aquarelliste at 00:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年02月24日

エイズ感染者増加報告。しかし具体的なことはさっぱりわからず

 見出しだけで「なんだってー!」(AA略と思える記事はそうはありません。

 衛生部「2007年のエイズ感染報告数は前年比45%増」(2008/02/23 22:49 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/23/content_7655441.htm
 増えすぎ。全国的に注射針の使い回しを奨励しているんでしょうか。中国が省エネをしたがっているのは知ってますし、今年の初めには「省エネ先進国日本に学べ」的な殊勝な記事も、胡錦濤大先生の総本山である中国共産主義青年団の機関紙『中国青年報』から出ていました。いや、日本はそんなところでケチってませんから。血液検査で1度抜かれたことあるんですが大丈夫かしら。怖いよママン。

 駐在員の皆様は心得ていらっしゃるでしょうが、中国に始めて赴任される方は、もし病院に行くハメになったら信頼できる方に通訳として付き添ってもらったほうがいいですよ。もし単独行動で病院で血を抜かれることになったら、目の前で針を変えてくれるまで「換」(フアン)と叫びまくってみるとか。換えてくれるまでは不安ですから、と上手いことを言ってみたつもりなんですが。

 もっと怖いのは、伝染病観戦の報告数や死者数はあるものの、この記事ではエイズ感染者の2006年及び2007年の報告数と死者数がはっきりとわからないことです。はっきりと、どころか書いてません。エイズの主な感染源は輸血用血液と性交渉となっておりますが、エイズのほかにも同じような原因でC型肝炎と梅毒がそれぞれ約30%、約24%増加してます。

 また伝染病とごっちゃになりそうな書き方ですが、誤読を狙っているのかそれとも中国では伝染病という認識なのかも判断の分かれるところです。

■衛生部2007年全国法定伝染病報告(2008/02/22)
http://www.moh.gov.cn/newshtml/21208.htm
 伝染病、なのかな。いえ、伝染病は空気感染や接触、虫など動物によるもので性交渉では感染しません。

■売春婦経済は年8兆円規模!2000万人の「女性」が経済を支える!?―中国
http://www.recordchina.co.jp/group/g14233.html
 そうか、中国の売春婦は豚かなにかなんですよ。その割には並の人民より稼ぐみたいで「ネットトレーダーの収入は商売女以下」とか言われているので。売春婦≒豚>トレーダー>一般人民という公式が成り立ちます。

 いや私はてっきり両会(3月に全人代と全国政治協商会議という大層な名前の党員集会がありますが、それを指します)前にぶつけてきたので、軽い李克強攻撃なのかと見てました。

 李克強は昨年、公安関係者が村人に成りすましていたとされるエイズ村がある河南省で、国務院が売血を禁止させた後省の副書記から省長、省トップの書記と務めていた偉い人で、エイズ対策を何もしていなかったと批判を受けていましたが、昨年の党大会で平の中央委員から政治局常務委員に二階級特進した胡錦濤大先生の子飼い。

 胡錦濤の後継としてしばしば名前が挙がりながら、習近平の後塵を拝して党総書記ではなく国務院総理コースになった感がしないでもありませんが、既に国務院で見習いをやり常務副総理就任が内定している段階で足を引っ張る材料となるのでしょうか。

 まあ売血は河南省の専売特許ではありませんし、売血は禁止さえれたとはいえ採血所は全国にあるみたいですし、輸血用血液を確保しようとしても献血するような殊勝な人間はいませんし、この辺りは「妄想逞しいな」と笑って流してくださって結構です。

 あ、普通に李長春という線もありますね。こいつはエイズ村建設当時の省トップでした。

 ところで不勉強なので皆さんにおうかがいしたいのですが、中国はいつごろどこからHIV感染が始まったのでしょう?当初は雲南省や新疆ウイグル自治区といった国境に接した地域に感染者が固まっていたので、経路はその辺りかなと考えていますが。あとこの地域は漢民族ではなく他の兄弟姊妹が多く、エイズ教育がより適当という点も見逃せません。
ニックネーム aquarelliste at 21:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年02月23日

鬼子に負けるな/毒ニラまんは日本が悪い

 もうタイトルは適当。分かりやすいかなと。今日は二本立てでお送りします。新聞がたまに無理やりくっつけたりしますが、そういうノリで、どちらも日本で既報なので大したことはありません。少林サッカーに政治家気取りの川渕も流石にキレたとか。遅いよアホ。

 鬼子。鬼子ですか。20日に重慶で行われた中国戦。後半もオフサイド突入前、「加油」(チャアヨウ:頑張れ)と中国を応援しているのかと耳を澄ませてみたら「殺狗」(シャアコウ:日本狗を殺せ)だったという物凄い裏話が伝わってきました。玉田かなと耳を済ませてみたら「他媽的」だったくらいの違いがあります。

 そりゃ、"Fuck"なんかもそんなにキツい意味を持たせず単なる語気で使っている場合のほうが多いわけですが、この場合は使用者がどういう意図で使っているかは明白。おっさんがバナナの皮ですっころんで「討厭」とか悪態ついてるのとはわけが違います。

 何はともあれ勝ってよかった。中国はアンダー22などを除けば2軍相手に10年無敗ならぬ未勝利の大記録達成。韓国には30年間らしいですが、まあそういうレベルなのです。ですからサッカーを常に見ているサッカーファンは身の程を知っていますから、こういう寒い行動には出ないはずです。たぶん。

 普通の中国人がサッカーに関心が無いのはアジアカップの予選で肌で感じましたので、今回観戦に来ていたのも応援ではなく別の意図があって集まったと推測することも出来ましょう。普通の市民には手は出せなくても、大量に回された共産党員へのチケットを動員をかけるために無料配布となれば、党のお墨付きで反日にゴーサインが出たも同然。発炎筒を見逃すほどのザルなボディーチェックだったのもうなづけます。以上妄想終わり。

■東アジア・サッカー連盟の謝亜龍会長が「鬼子に負けんな」と葉っぱをかける(2008/02/21 10:23 体壇周報)
http://sports.sina.com.cn/n/2008-02-21/10233485424.shtml
 観客だけではなく偉い人も鬼子呼ばわりです。アジアカップでも同様の発言がありましたし驚くことではないのですが、それを伝えるメディアがあるということに驚きです。

 監督の人選ばかり力をいれ、肝心の選手がカス揃いという補強をしてきた自分の立場が危うい(中国サッカー協会副会長)ことを理解しての発言なんでしょうか。そう考えると、「抗日戦争中、重慶が受けた恥辱、それは重慶をどう爆撃したか、重慶人民は日本鬼子にどのような蹂躙を受けたかを話し、「重慶という場所では、他のどこに負けてもいい。絶対に日本チームには負けるな!」と血管が切れるくらい(想像)に叫んだとありますが、むべなるかなというところでしょう。普段からごく普通に使っている言葉だから、自然に出たんでしょうね。

 問題は、「いや、日本人民も軍国主義の犠牲者である。一部の軍国主義者と一般の人民とは一線を画すべきだ」と反論する選手がいなかったことではなく、このやり取りが報道されたことにあります。現時点では新華社や人民日報への転載はなく、過激な論調は比較的抑えられていますが、これは大手ポータルサイトの新浪が転載しちゃいましたし。

 鬼子には発現の一部になってますが、かぎかっこは無いので記者の作文という可能性もあります。でもそれならそれで酷い。もちろん検閲でなかったことにされていれば分からなかったのでいいっちゃいいんですけど、スピルバーグの北京五輪顧問辞任については政治を持ち出すなと非難しておきながら、自分たちはこれですからねえ。政治問題じゃなくて、神話だからしょうがないか。

 マナー、とかそういうレベルで語れる話題ではありません。もう骨の髄まで染み込んじゃってるのは、仕事で来日したいい年したおっさんがわざわざ靖国神社まで行って、日章旗を持った80過ぎのじいさんに襲い掛かった事件を見ても、問題が反日教育だけではないことを教えてくれています。

 余談ですが、北京市は 今月から毎月22日を「席を譲る日」として設定しています。中国人はそこそこ弱者に席を譲る方ではありますが、席取り合戦はやはり本性むき出しで見てて悲しくなります。座席はまだプラスチックむき出しなんですか。

■毎月22日は席を譲る日(2008/02/22 07:56 新京報)
http://www.thebeijingnews.com/news/beijing/2008/02-22/021@075625.htm
 毎月11日は既に列に並ぶ日として1年以上も前からやってますけど、何故22日になったかは、北京市交通委員会副主任の劉小明さんが、「譲」の発音の頭であるRが2と近いこと、2が座っている人の形に似ていることを挙げ、列に並び、席を譲ることが和楷を促す狙いがあると説明しています。

 その前に「先下後上」(降りる人が先)の徹底が先決ではないかと思われますが、これは列に並ぶよりは下地があるのでそこそこ期待してもよさそうです。列に並ばなきゃ同じなんですけどね。

 閑話休題。今回も日本選手を乗せたバスが、人民に取り囲まれる一幕がありました。用意したバスに乗らなかったり、試合終了後30分以内に帰途に着くよう通達があったにもかかわらず守られていないのはお笑いですが、この件は抗議してしかるべきなのに、いまだしていないというのはさすが福田と言うべきなのか。外相時代には結構な活躍をしていたまっちーも、官房長官となった今はすっかり大人しくなってしまって。

 せっかく唐家センがサンドバック役として来日しているのですから、「お前の日本語はうそ臭い」と人生を全否定して、そこからネチネチと責めてみてはどうでしょうか。

=====

 はいはい次。

■速報:ニラまん事件は日本企業の原料購入過程に問題(2008/02/22 13:48 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/22/content_7647956.htm
■質検総局「ニラまん事件は日本企業の管理が悪い」(2008/02/22 14:46 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/22/content_7648285.htm
 速報を出すほどの本気ぶり。山東仁木食品有限公司は既報の通り、ニッキーフーズの全額出資による工場ですから、遅かれ早かれこうした逆ギレが出てくることは予想していましたが、確かに叩かれても仕方の無い部分はあります。しかし、綿密な調査もせず「原料野菜の仕入れ過程の検査が厳格でなかった」と結論を出すのは、科学的発展観にそぐわないのではありませんかね。胡錦濤大先生も草葉の陰でお嘆きのはずです。

 その根拠として質検総局は現時点で分かった情報として、メタミドホスが検出された2種類の冷凍食品の製造は前出のニッキーフーズ現地工場であり、生産過程は日本側の基準に完全に基づいたもの、原材料も自前の農家であることを挙げています。一方で、残留農薬の検査は「日本側から要求が無かった」ため、これまで検査を行っていなかったことも判明していますが、これも日本が要求してこなかったからだみたいなニュアンスに読めます。おいおい、質検総局って仕事してんの?何で企業に全責任負わしてるんでしょうね。ああ、日本企業だからですか。

■中国側、毒冷凍サバ発見の企業製品輸出停止(2008/02/22 14:17 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/22/content_7648288.htm

 ジクロルボスが検出された冷凍サバは消費者に責任ある態度に基づいて、現在生産工場のすべての商品の輸出を停止させている。
 はいダブスタ。

 こうして強気に出られるのは、やはり先日ミスリードした日本から派遣された調査団の

 工場調査団長
「生産工場に特に問題は無かった」(そりゃ全力で片付けたんだろ)

 徳島県知事
「県内で発生した中毒事件は今回起った事件とは関係なかった」(今北産業以下の中国人には理解できません)
 などの発言で、少なくともネットユーザーを味方に付けることに成功したと確信したからではないかと思います。ま、これは一因に過ぎませんが、一連の事件の発端となった天洋食品の経営陣からは謝罪と賠償のセットを求めていく発言がありましたし、香港メディアはこのセットを求めていくか質検総局の記者会見でぶつけています。

 当然というべきか、日本の優秀な警察が本気を出して検出されたメタミドホスは少なくとも外国製との鑑定結果は、無視というかスルーされてます。

■日本警察「殺虫剤はパッケージの外からは中に入らない」(2008/02/22 21:49 共同網)
http://china.kyodo.co.jp/modules/fsStory/index.php?sel_lang=schinese&storyid=54193
 中国の引用率ナンバー1(たぶん)メディア共同通信の中国語版では触れられてるんですけど、外交部のブタメガネくんが「一方的で不完全な証拠に基づく判断は正確で責任ある態度ではない」と一蹴ですからねえ。その口で質検総局の一方的な決め付けも非難したらどうですか。

 歴史問題やらなんやら日常生活ならこういう態度でも関係ないのですが、日々の生活に直結する問題だけに、消費者たる一般の日本人はどんどん引いていくのはず。信頼回復に結びつくかどうかはともかく、温家宝あたりなら訪日中に冷凍餃子くらいいくらでも食ってくれそうなんですが、4月にくるのはパフォーマンスといえば、旧正月に貧乏人と会うこととしか考えてない胡錦濤。科学的発展観に基づき安全な中国製冷凍餃子を食べる、というセンもありますけどねえ。

 とりあえずニッキーフーズは輸入停止になりましたね。JTや双日よりはいい踏み出しです。

 久々に日中間が盛り上がってきましたが、日本側の対応がカス。そこが小泉時代との大きな違いで、私としては不満ばかりがたまります。輸入停止に東アジア選手権離脱宣言くらいはしてもいいと思うんですけど。


■2月21日外交部定例記者会見
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t409009.htm
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2008年02月21日

中国が空気を読まず五輪食品の安全を「保障」

 いやー、サッカー酷かったですね。

 何が酷いって試合を中継していたTBSと、嘘キャプションを付けていた朝日新聞。中国人が期待通りの働きをしてくれたので私は満足ですが、何としてもブーイングやヤジをもみ消すよう中国側から指令が出ているんですかね。中国みたいに、ディレイにして音声編集やCG合成を施してから放送すれば無問題なのでは。今のTBSならやりそうです。

 さすがに重慶ともなるとスネークさん(現地在住の方)もぐっと減るでしょうが、もし読んでいらしたらスタジアムの状況などご一報いただきたいと思います。私のところじゃなくていいので是非。

 という訳で現地からのレポートを淡い期待と共に待つ間、現在盛り上がっている中国の食品ネタで繋ぐとします。

 餃子にメタミドホスが、あるいはトンカツにホレートが中国での製造段階で混入されていたのかは、現時点ではまだ分かりません。うっかり科学的でない結論に飛びつくと中国に叩かれますので。ただ、アメリカでもヘパリン投与で4人が亡くなっており、食品の範囲ではなく中国製自体に不信感が再燃していることは事実です。原因究明に当たっているとはいうものの、高飛車で科学的な結果が出る前に人のせいにしたがるのを見てしまうと、不安の払拭には到底なりません。

 現在来日中の唐家センなんかに見舞われてもまた体調を悪くするだけですから来なくていいんですけど、「お見舞いを申し上げる」だけでなく、実際に被害者を見舞うくらいはしてもいいのでは。あ、お見舞いなんかしたら中国が悪いことを認めたことになりますから、絶対やりませんか。

 ついでに言うとこいつは母語である中国語では決して口にしない言葉を、日本語で平気で言ってきます。22日、社民党党首のみずぽと会談した際毒餃子の問題に言及し、「極めて重要な問題で、不安を与えていることは申し訳ない」と言ったとか。オフィシャルではこのような表現を使ったことはないので、日本用にはこう言えばいいと心得ているところが腹立ちます。
(と思ったら、会見後に社民党自ら「中毒を起こした人にお見舞い申し上げる。日中双方が真剣に協力し、事件を解明することを期待する」という発言だったと訂正すうおまけ付)。

 さて、中国は毒餃子事件が発生してすぐに「オリンピックで提供される食品には関係ありません」と声明を出してきたわけですが、今日改めてその安全性を強調しました。

 北京五輪組織委員会「五輪の商品安全を保障する能力がある」(2008/02/21 17:43 新華社)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/21/content_7643998.htm
 どうも、アメリカが大会開催中に大量の食料を選手用に持ち込むというニューヨークタイムスの報道が気に食わなかったようで、こうした声明を出して不安を払拭するつもりだったのでしょう。しかし、中国語で書いてあるとどうも信じがたいのです。安全宣言を通り越して完璧とか言ってしまえる神経がそうさせるのでしょうが、とにかく訳してみます。

 組織委員会は五輪の食品サービス業務に周到な準備を行っている。全世界の選手が今年の五輪大会期間中に一堂に会することを期待している。もしアメリカ選手団がそこにいなければ、私個人としては遺憾だ(抗易・北京五輪組織委員会サービス食品所長)

 ね、薄ら寒いでしょ。日本語に直しても寒さが抜けません。テーマのせいでしょうか。すっかり忘れてましたが、今回のテーマは「統一個世界,統一個夢想」(1つの中国、1つの夢)でしたね。訳がおかしい気がしますが、気のせいでしょう。裏の意味はたぶんこれであっています。とりあえずお前らの夢を押し付けんなボケ押し売りか、と言っておきましょう。

 ところでこの記者会見では「持ち込む必要は無い」とだけあるのですが、日本語で検索してみると「持ち込み禁止」となっています。理由として五輪には、「北京五輪大会用の食材の安全基準は国際基準より厳しいものとなっているばかりでなく、食材の種類では各国選手の食習慣の違いを配慮している。選手らの食安全需要に対し完全に満足でき」、「国際五輪委員会の規則に基づいて、大会期間中、選手村に食材や薬の持ち込みは禁止」だからなのですが、どうして禁止の部分が削られたかは謎です。

 政治家気取りで日中友好の大局から選手たちが口にする食品を全て現地調達でまかなわせた馬鹿もいますが、普通の思考ならばこの規約には不安でたまらないでしょう。「そういう計画はやめて、もっとトレーニングに打ち込んでいい成績を目指して欲しい」とか言われても怖いだけです。

 さてこの五輪用食品も批判の的になっていました。飼育、収穫から輸送までに責任を持つという「農地から食卓まで」全ての過程において安全を保証するという特別待遇で、「なんだ俺たちのとは別次元の食い物か」という怨嗟の声が上がりかねないものでした。

 北京食品安全辦「五輪の食品は国際水準以上」(2008/02/21 14:55 中国新聞網)
http://www.chinanews.com.cn/jk/aqjs/news/2008/02-21/1169848.shtml
 「いやいや、大会期間中は北京市や、外国からのお客さんも同クラスの安全な食品を提供しますよ」とフォローしたつもりなのでしょうが、カバーするのは北京市だけでそれもオリンピックが終わればいつも通りに戻るわけですから、フォローにも何もなっていないのです。外国と人民の両方を敵に回しました。この空気の読めなさはなかなかできることではありません。

 北京市、五輪食品安全を保障できる 食材、薬持参禁止(2008/02/21 17:58 日中経済通信)
http://www.newschina.jp/news/category_1/child_31/item_9175.html
 米国代表の食料持参に中国が遺憾(2008/02/21 11:11 BBC中文網)
http://news.bbc.co.uk/chinese/simp/hi/newsid_7250000/
newsid_7256500/7256534.stm
 中国の唐国務委員「ギョーザ問題で徹底調査」(2008/02/21 15:04 日経ネット)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080221AT3S2100N21022008.html 社民党:唐家セン・中国国務委員の発言説明を訂正(2008/02/21 22:32 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080222k0000m010115000c.html
ニックネーム aquarelliste at 23:12| Comment(4) | TrackBack(0) | 消息

2008年02月20日

広東省政協副主席と鉄道部が内輪もめ

 雪害の件、忘れてたんじゃありませんよ。基本的には交通網は回復したものの、電線やガスなどのライフラインはそのまま。復旧にはしばらく時間がかかるようです。と、超適当にまとめてみました。

 本題。今回の雪害がピークに達した先月31日、新浪網の誘いを受け鉄道部の報道官がチャットに参加し、広州で足止めを食らってる乗客も間もなくに全員帰郷して年を越せるようになるだろうとのリップサービスをやりました。

 鉄道部報道官が何とかすると安請け合い(2008/01/31 17:12 新浪嘉賓聊天)
http://news.sina.com.cn/c/2008-01-31/171214873393.shtml
 温家宝も同様の発言をかましてますので、これの影響はそれほど酷くはなかったのだろうと思いますが、それを抜きにしても鉄道部の対応が酷かった、と広東省政協副主席がお怒りなのです。

 広州政協副主席ブチギレ(2008/02/20 09:28 現代快報)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-02/20/content_7634390.htm
 曰く「今回2つの部門は批判を受けなければならない。1つは気象局で、天候の深刻さを全く予期していなかった。もっと深刻なのは鉄道部だ!」。郭錫齢は17日の討論会でこう吼え、最後に「鉄道部の人間は止めるべきだ」と声を張り上げたとか。翌18日午後から、郭おじさんには取材が殺到したため拒否しているそうです。その内容とは。

・停電なので新疆までディーゼルを探しにいった
・でも動かせる人間は辞めてたので呼び戻すのに時間がかかった
・しかも5号ディーゼルがなかった(今は10号ディーゼル)し、それを隠していた
・停電がいつ解消されるか分からないのに切符を売りつづけた
・鉄道部のリップサービスが原因で一度は諦めた民工殺到で広州駅涙目


 といった副主席の攻撃に対し、槍玉に挙げられた王報道官はまたもやチャットで反論。

 鉄道部「政協副主席の発言は事実に反する」(2008.02.19 15:23 新華網)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-02/19/content_7631059.htm
■ディーゼル車の件
 情報を隠すことはしていないし、新疆に調達しに行ったとも聞いていない。新疆からここまで6000キロの道のりで、少なくとも7日はかかる。あと燃料についても認識が間違ってる。そんなの使ってないし、備蓄もありまくり。

■切符を売りつづけた
 雪がえらいことになってからは販売停止した。今は10日先まで売ってるから、販売停止の前日だった25日に予測するのは無理。

■民工殺到
適時情報を流しているし 無 闇 な 誘 導 は し て い な い

 というわけで副主席の発言を全面否定した上に、広州市党委の機関紙である広州日報が鉄道部の頑張りを報じたことをいたくお気に入りのご様子。

 メディアを巻き込んだ叩き合い。発端となった副主席の発言を報じた新快報からは削除されたものの、こうして新華社が取り上げたことで公に論争をしてよろしいとお墨付きが出たのも同然なんですが、新華社の記者ブログは報道官に取材をした時の態度を「冷淡」と描写しており、副主席寄りみたいですね。

 記者ブログ
http://xinhuashe2007.home.news.cn/blog/a/
010100002940023661E8F5B7.html?agMode=1
ニックネーム aquarelliste at 16:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 消息

2008年02月19日

東洋経済の中国超擁護記事を中国が転載

(なんかややこしい書き方してたんで手直ししてみました)

 天洋食品産以外からも毒なんとか出ましたね。今度はニラまん。

 広島県で「天洋食品」以外の冷凍食品からもメタミドホス(2008/02/19/ 21:19 読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080219-00000053-yom-soci

 大阪市は19日、食品輸入会社「ニッキートレーディング」(同市西淀川区)が、中国・山東省の「山東仁木食品」から輸入した冷凍食品「青島ニラ肉焼まん」から、0・22〜0・64ppmの有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出したと発表した。

 中毒被害が社会問題化した中国「天洋食品」製品以外の冷凍食品から、メタミドホスが検出されたのは初めて。

 1月31日と2月1日に同製品を食べた広島県の男性から「めまいが起きた」との訴えがあった。同県が調べたところ、食べ残しから0・64ppm、未開封の同じ商品から0・55ppmのメタミドホスが検出された。

 いずれも2006年8月2日製造分で、輸入業者を管轄する大阪市に通報した。
 今回検出されたのも同じメタミドホス。河北省と山東省ですから、普通にあるということでしょう。少なくとも流通に関してはザルでしたと認めざるを得ないでしょうね。絶対言わないでしょうけど。


■株式会社ニッキーフーズ
http://www.nickyfoods.co.jp/
■山東仁木食品有限公司
http://www.renmu.com/index1.asp
 ところでこの工場、どうも中国っぽくない名前だと思ったら、日本の企業が出資しているんですね。記事では別会社みたいな扱いですが、管理責任ではJTなんかよりも余計に叩かれるでしょう。

 ここもどこかの工場同様に立派な資格を取っています。ご多分に漏れずISOシリーズとか。山東省優秀企業100選、全国食品安全模範企業、同工場のある諸城市の優秀外資企業に選ばれています。

 ニッキーフーズのトップには「弊社中国工場はISO9001、ISO14001、冷凍食品HACCP、日本農水省偶蹄類加熱認可を取得しております。 お客さまからほんとうに信頼頂ける、食の安心・安全体制をますます強化しています」とありますが、濾過装置もまともに備えていない汚水垂れ流しの工場も、こうした立派な資格を取得していました。中国に限っていえばISOなど意味なし、安全を図る指標にはなりません。あと、この工場無駄に豪華。

■「毒餃子」が危険な妄想と騒動を誘発する(2008/02/19 13:34 中金在線)
http://news.cnfol.com/080219/101,1594,3802548,00.shtml
 そんな日に出た逆ギレ論評です。なんとこれ、東洋経済2月16日号に掲載された論評の要約。思わぬところから援護射撃がありました。原文ではどう書かれてあるのか探してたら、あっさり見つかりましたので置いておきます。赤字にしてある個所が翻訳されている部分です。

 中国産は意外に危なくない 毒ギョーザ騒動と危険妄想のウソ
http://www.toyokeizai.net/online/tk/headline/detail.php?page=1&kiji_no=326
http://www.toyokeizai.net/online/tk/headline/detail.php?page=2&kiji_no=326

 中国産ギョーザが引き起こした食中毒事件。世の中は中国たたき一色だが、中国産以外にも危険な食品はある。中国食品を悪者に決めつけるのは、消費者にとって得策なのか。
(週刊東洋経済2月16日号より)

 どうやら“事件”の様相が強まってきた。

 JTの子会社が販売していた中国製商品によって各地で食中毒が引き起こされた毒入りギョーザ問題。当初から「何者かが悪意を持って行った可能性がある」(厚生労働省)と、事件性が指摘されてきた。食品などに潜む化学物質の毒性検査を独自に行ってきたNPO法人「食品と暮らしの安全基金」の小若順一代表も「残留農薬が原因で、これだけ大量の被害者が出ることはない。何者かが故意に行った可能性が高く、極めて特殊なケース」と話す。

天洋食品は「優秀」 中国産より危ない食品

 しかし、世の中は今回の事件を「特殊なケース」とはとらえていないようだ。事件後の報道を見ても、中国食品の危険性をあおる見出しであふれている。一部の外食企業は「中国で最終加工している食品のうち加工度の高い一部の使用を見送る」(すかいらーく)対策を取ったが、「暫定措置」であるにもかかわらず、「『中国製加工食品の使用をすべて中止』など、行き過ぎた報道のされ方をした」(同)と困惑する。

 もちろんホウレンソウやウナギなど中国食品の安全性が、たびたび問題になってきたのは事実。冷凍ホウレンソウの農薬残留をいち早く指摘した農民運動全国連合会・食品分析センターの石黒昌孝所長によれば「中国は水事情が悪く、限られた土地で連作するから農薬使用量も多い」。中国食品に不信の目が投げかけられても仕方のない面はある。

 とはいえ、中国からの輸入食品が他国に比べ際立って危ないことを示す日本国内での“証拠”はない。検疫で見つかった輸入食品の食品衛生法違反を見ると、中国の違反件数は530件と絶対量こそ最大だが、これは輸入量が多いことと検査件数自体が多いため。違反が見つかる確率=違反率を見ると、エクアドルやベトナムなどのほうが高い。中国側が大消費地である日本を重要視していることもこうした背景にはある。

 問題のギョーザを受託生産していた河北省食品輸出入集団天洋食品工場(天洋食品)にしても、「HACCP」や「ISO」といった品質管理の国際認証を取得しており、怪しいメーカーではない。同社から加工原料の一部を調達していた味の素によれば、「調達先を決める際に、品質管理や農薬・異物対策をはじめ詳細なチェックを実施しており、一定水準を満たさなければ取引できない社内規則がある。その評価基準に照らしても、天洋食品は上位に位置する優秀な工場だった」という。

 騒動の渦中にある日本生活協同組合連合会についても、「かつては国産以外ダメというスタンスだったが、中国の製造現場に対する理解が深まるにつれ、中国産の採用に動くようになった」と取引のある冷食メーカー関係者は証言する。

 そもそも、感染症の上陸を防ぐために、畜肉類を使用した製品は、日本の農林水産省が指定した工場以外からは日本に輸入できないことになっている。天洋食品が多数の日本企業と取引し、中国当局から検疫フリーの特権を認められていたのも、こうした根拠があってのことだ。

 国会などでは、水際での検疫やメーカーの検査体制が“ザル”だったとの批判も出ている。ただし、検疫のモニタリング検査が輸入全体の1割強というのは「確率論によって科学的に設定した数値」(厚労省)。検査した食品は廃棄する以外なく、「検査比率をむやみに高めれば、消費者が払う末端価格に跳ね返る。検査率を5割(二つに一つ)に高めれば、単純計算で商品価格は2倍になる」(食品業界関係者)。

 今回のギョーザ問題は、「誰かがパンに針を仕込んだとか、自販機の飲料に農薬を入れたとか、日本でかつて起きたのと似たような事件の可能性が濃厚」(食品業界関係者)。それに、日本でも雪印による食中毒事件やミートホープによる食肉偽装など、食の安全・安心を脅かす事件はいくらでも起きている。今回の事件をもってして「中国産だから危険」との結論は導き出せないはずだ。

 にもかかわらず、中国産に対する世間の拒否反応は強まる一方なのが現実だ。今回の事件が起きる以前でも、実際に中国からの生鮮野菜輸入は昨年減少に転じた。米国でも似たような動きは確かにある。昨年、中国産原料を使ったペットフードを食べた犬やネコが相次ぎ死亡したことで、中国産原料を使用していないことを宣伝材料に使う「チャイナフリー」が流行になった。

 しかし、日本の食料自給率は4割。「チャイナフリーを言い出したら、何も食べられない。食品の値段だって急騰する」(前出の小若氏)との声も聞かれる。食品メーカーが冷食の海外生産を強化したのは1990年前後、「バブル期以降、工場の人手が確保できなくなったことも大きな要因」(大手冷食メーカー幹部)とされる。「食料自給率を上げる以外に抜本策はない」との意見もあるが、仮に国産食材を増産するとして、それを誰が、どこで加工するというのか。そして、確実に上がるコストは誰が負担するのか。少なくとも今回のギョーザ事件は、中国バッシングだけで済む話ではない。
(週刊東洋経済:長谷川高宏)
 初っ端から「中国以外でも危険はある」「日本国内では中国製食品がその他の国家のものより危険であるという『証拠』はない」「エクアドルやベトナム産は輸入食品の権益違反率がずっと高い」と、中国の欠点を誤魔化そうとするあまり日本だってどうだこうだと持ち出す人がいますが、その手合いですね。多額の国防費をごまかす時に使われる、偉大な1人あたり理論を拝借して擁護。

 次に天洋食品がすばらしい勲章を受章し、ここから加工原料を買っていた味の素によれば、「調達先は品質管理や異物対策などのチェックを行い、一定の基準以上でなければ取引できない規則がある」のだと、いかに信頼できる企業であるかをアピール。HACCP、ISOなど品質管理の国際認証を取得しているので怪しくないと来ました。それら立派な勲章を受章した工場が怪しいどころか真っ黒なのかを知らないのでしょう。

 また、日本食品業界事情通を引っ張り出してきて「昔パンに針を混入させたり、自販機の飲料水に農薬を入れた事件に状況が似ている」とあくまでも日本での混入を強調したいのがみえみえ。雪印もあったじゃないか、だから我々は軽々しく「中国製品が危険」という結論は出せないんだとか。いやいや、だからね、中国製品は危険ではないという結論にはどうやったって結びつかないのよ。

 人民日報系の環球時報も、日本の食料自給率が低く中国製品は手放すことは出来ないと嘲笑気味の記事をつい最近出してましたが、「もし徹底的に中国製食品を排除するなら、日本人はひどい飢餓に見舞われ何も食べられない。物価も上がるだろう」と同系統の展開を見せ、中国をたたくだけでは今回の問題は解決できないと不快感を与えたままフィニッシュ。

 これを日本人が書いたとは気持ち悪い限りです。 日本人からしかコメントとっていなとこととか、各所に不勉強な箇所が見受けられます。知っててやってるんだったら悪質です。そもそも「中国製食品は意外と危なくない」というのは、どこから出してきた結論なのでしょうか。問題だけ投げかけて答えを用意していないところは、中国の新聞に似てますねえ。

 中国側の転載で気になったのは、チャイナフリーの件が丸々すっ飛ばされていることでしょうか。
■2月19日外交部記者会見(外交部)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t408378.htm
 少なくとも4人は亡くなっているのに、「アメリカの主要メディアが『中国製薬品による健康被害』を報じている」という歪曲表現で豚に質問を投げかけた記者と同種の人なのでしょうか。

 こうした日本側からの擁護は思い切り転載され、「日本のメディアが騒ぎすぎ」「冷静に」といったキャンペーンに使われるかもしれません。怪しいメーカーではない、の件を書く前に連絡くれれば、いくらか例を教えてあげたんですが。謝礼はスイス銀行へ振り込んでおいてくれれば。
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2008年02月18日

期待を裏切らない中国人in重慶

 予想通り。前回の追記でそう書きました。5000年続いてきた痛い伝統は4年やそこらでは変えられないのです。重慶で行われているサッカー東アジア選手権で、観客の中国人が中国人振りを発揮しました。

 どうせアジアカップの再放送でしょうからわざわざ観ませんでしたが、TBSはテレ朝同様ブーイングの音量を絞ったり、意味不明な解説でお茶を濁していたりしたのでしょうか。みのもんたがしたり顔の上から目線で何やら言っていたのは知っているんですが。

 日本メディア、大会組織委員会を賞賛(2008/02/18 11:47 捜狐体育)
http://sports.sohu.com/20080218/n255213671.shtml
 現時点では、中国側が中国人の醜態を報じる唯一の記事だと思われます。

「中国のサポーターの日本チームに対する『偏愛』は北朝鮮との試合でも見られ」
「北朝鮮チームにボールがわたると熱烈な拍手で応え、日本チームがボールを奪うとブーイング。許しがたかったのは試合前に日本国旗が掲げられ、国家演奏の際ブーイングと共に、中指を立てるといった友好的でない動きをとる者も見られた」。
 友好的か友好的でないかが物差しなのは中国人の限界ではありますが、観客の無礼をそこそこに嗜める記者はある程度教育されているようです。

 ただ、産経によるとその記者ら報道陣も北朝鮮の先制点に我を忘れたか立ち上がり拍手。これにはスタジアム入り口に掲げられた「冷静に勝負に向き合おう」と言ったスローガンも空しいだけ。中国のスローガンは掲げるためにあります。

 つくづく進歩のない人たちです。いくらマナーをしつけても体に染み付いちゃってて勝手に体が動くのだとしたら、これはもう小手先のマナー向上運動などではとても歯が立ちません。5000年の伝統です。明後日(20日)の日本戦は安い愛国心を発揮して、更に醜態をさらしてくれるものと期待しております。

 ところで見出しの賞賛について。

 日本の多くのメディアは「格別の配慮」を受けた4年前のアジアカップと比較して、組織委員会の準備に満足し、今夏に開催予定の北京五輪に先駆けて観客席での禁煙など一連のマナー向上活動を賞賛したとありますが、禁煙は徹底されていたのか、公安は仕事を忘れて試合に没頭していなかったか、など肝心な部分の描写がまったくされていないまま賞賛ってのもなあ。
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2008年02月17日

重慶で再び国際大会開催

 餃子の件でチラッと出てきたサッカー東アジア選手権。明日いよいよ北朝鮮戦が行われますが、大会が行われる重慶市は色々と腐心しているようです。重慶は2004年7月から8月にかけて開催されたアジアカップで、日本の予選が行われた場所です。荒れましたねえ。

 ここから原潜領海侵犯、李登輝訪日、反日デモと続いていったわけですが、中国を認識したという点での功績は大きなものがありました。当時報道官を務めていた孔泉の力に負うところもありました。

 彼自身の言葉ではなかったものの、彼の口から出るのは中国の公式見解ですから「中国を見た」方も多かったのではないかと思います。中国でも退任に当たって特集が組まれるくらい人気がありました。劉建超や秦剛ではここまで日本人をいらつかせることは無かったはずです。

 まあそれはそれとして。あれから4年、オリンピックを半年後に控えるこの時期に国際大会なのですが、当局も二の舞は踏むまいと万全の体制で臨むようです。

 これまで再三に渡ってメディアを通じてマナー向上を訴えるだけでは不十分だと理解しているのか、公安、武警合わせて12000人を動員しスタジアムの警備に当たらせ、さらに観戦が終了した中国人サポーターのスタジアム周辺における滞留を防ぐため、試合終了語30分以内に用意されたバスで帰宅させるという念の入れよう。

 そして14日には観戦に際し禁止事項を通達してきました。

■スタジアム観客席は全面禁煙(2008/02/15 06:00 重慶晩報)
http://www.cqwb.com.cn/webnews/htm/2008/2/15/276342.shtml
 観客席の分煙化は中国初で、吸いたくなったら所定の場所へ動かなければなりません。禁煙区域での喫煙は発見次第止めないと退場。

 その他、入場には公安の安全検査を受け、ペットボトルや可燃物、旗竿や訳の分からん言葉が書かれた横断幕などはここで預かり(没収)楽しい観戦を目指すようです。また日本人サポーターは例のごとく公安によって囲まれての観戦になる模様。違反者は刑事責任を問われ、それ相応の刑罰に処せられるとあります。禁止事項には、故意に試合の進行を妨げる行為も含まれています。

 しかし、禁止事項に「車に物を投げない」まで盛り込むとは、全然人民を信用していませんね。アジアカップ再演を気にしていることだけは間違いなさそうです。

 対中国戦は20日です。人民が人海戦術で公安を圧倒するのか、それとも当局が本気を出して押さえ込むのか。

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2008年02月16日

毒餃子で新展開。世論誘導の中国に新証拠発見の日本

 餃子中毒事件は個別の事件 オリンピックの食品安全とは無関係(2008/02/13 20:53)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-02/13/content_7598482.htm
 「餃子事件」の一連の推測報道について(2008/02/14 09:07)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/13/content_7598408.htm
 餃子事件は中日ハイレベルの往来に影響なし(2008/02/15 中国青年報)
http://zqb.cyol.com/content/2008-02/15/content_2066081.htm

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 中国当局、内部犯行で捜査 「天洋」の待遇に不満かhttp://www.chunichi.co.jp/article/feature/ntok0012/list/
200802/CK2008021302087142.html

 【石家荘(中国河北省)=共同】中国製ギョーザ中毒事件で、河北省石家荘市当局者は12日、同市公安局に設置した特別捜査チームが「職場の待遇などに不満を持つ人間の犯行」との見方を強め、ギョーザを製造した「天洋食品」の工場関係者らによる内部犯行の線で捜査を進めていることを明らかにした。同事件で、当局者が容疑者像を明らかにしたのは初めて。

 この当局者は、今春に予定されている胡錦濤国家主席の訪日を念頭に「それ以前に解決されるのは間違いない。それだけの態勢を組んでいる」と述べ、事件の早期解決を目指していることを強調した。

 捜査には石家荘市の公安局だけでなく北京から公安省関係者も加わり、12日には国家品質監督検査検疫総局の李長江局長が天洋食品を視察に訪れた。中央政府が事件解明を重視していることを示している。

 当局者によると、同市公安局に設置された特別捜査チームはこれまでに複数の従業員から任意で事情聴取。犯行動機は「反日」とは関係なく、「労働条件や工場幹部に対する不満」の可能性が強いとの見方を示した。

 また、事件が「中日の外交問題に発展しかねない」との恐れを指摘。地元当局幹部らが中央政府などから「大きな圧力」を受けており、特別捜査チームが春節(旧正月)休み返上で捜査に全力を挙げているとした。

 天洋食品の工場には12日午前、前日に続き同市公安当局の車が複数台入った。捜査員とみられる男性らが製造棟などの各施設内に入り、捜査を行ったもようだ。


 落しどころが分からなくなってきました。中国としては共同が河北省当局差の談話として「待遇に不満をもつ労働者」を報じました。彼らのせいにしておけば、「個別の事件」で「工場自体は安全」であることを強調できたはずです。

 ところが質検総局は13日の会見で共同の記事を全否定した上に、「一度開封してまた密封なんて素人でも出来る」と日本側の犯行を示唆したり。同じ口で「勝手な推測はよくない」とも言ってましたね。

 余談です。予測はしていましたが、在日の中国人の身が危ないという逆ギレっぽい記事も出てきました。

 「餃子事件」が在日中国人に影響(2008/02/15 09:51 国際先駆導報)
http://news.xinhuanet.com/herald/2008-02/15/content_7608330.htm
 と、落しどころが分からんなあと思っていたのは昨日まで。中国が一気に世論形成に動き出しました。

 徳島県知事「問題の餃子は店内で散布された殺虫剤」(2008/02/15 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/15/content_7610764.htm
 徳島県「問題の餃子は店内散布の殺虫剤散布で汚染」と認める(2008/02/15 18:41 新華網)
http://world.people.com.cn/GB/1029/42354/6884718.html
 要約すると、飯泉・徳島県知事が同県で昨年発見されたジクロルボスに汚染された中国製餃子の件は、今回のメタミドホスが検出された中国製餃子とは関係ない、と発表しただけ。

 「問題の餃子」が現在絶賛回収中の天洋食品生産を指しているわけではないことはよく読めば分かることなのですが(すんません実は3回読んでやっと理解しました)、見出しだけで判断したり適当に読むと誤読しやすい書き方をしています。

 というか、新華社と人民日報は共に誤読を誘発させるような見出しをつけてますね。
■新華社
「日徳島縣官員;"毒餃"無關中國 為店内殺蟲剤所致」
(徳島県が「毒餃子は中国と無関係 店内で殺虫剤散布が原因」と話す)

■人民日報
日徳島縣官員承認;"問題餃子"係 被店内殺蟲剤汚染」
(徳島県が「一連の問題の餃子は店内の殺虫剤散布による汚染」と認める)
 ミスリードしまくり。「日本側の原因じゃん」となるのは明らかです。国内的にはこのまま強引に日本が悪い説で終わらせることも可能でしょう。ついでに日本のメディアが騒ぎすぎる的論調も強めていけば完璧です。

 もちろん日本も手をこまねいているわけではありません。

 メタミドホスは国外製造 警察庁、鑑定結果で断定(2008/02/16 08:57 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080216/crm0802160857004-n1.htm
 来ました。そうは問屋が卸しません。後は政治家が本気を出すだけです。
ニックネーム aquarelliste at 12:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2008年02月13日

日中友好のために餃子を食え

 うーん、世の中には期待されていないのに政治家の真似をしたがる人がいるんですね。それも政治家よりましな動きをしてくれるならいいんですが、同レベルかそれ以下というのが相場だったりします。

 川淵C ギョーザで日中友好指令(2008/02/09 スポーツニッポン)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000026-spn-spo

 川淵キャプテンが東アジア選手権に臨む日本代表に日中友好の懸け橋となることを望んだ。中国製ギョーザ中毒事件で中国への不信感が高まっているだけに、団長を務める大仁副会長に対し「日中の関係を向上できるようにしてほしい」と要請。一部関係者は岡田監督にギョーザを食べさせる計画を進めているが、川淵キャプテンは「大仁にも食べろと言った」と明かした。


 <サッカー>「ギョーザ食べて日中協力…」 川淵会長(2008/02/08 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080208-00000072-mai-socc

 日本サッカー協会の川淵三郎会長は8日、サッカーの東アジア選手権(17〜23日、中国・重慶)に出場する日本代表選手団に「(両国の)関係をいい方向にしてほしい」と伝えたことを明らかにした。

 04年7、8月に重慶であったアジア・カップでは、地元の観戦客らから日本代表に反日的なブーイングなどがあり、政治問題にも発展した。今回は新たに中国製冷凍ギョーザによる中毒事件の影響も懸念されている。

 川淵会長は「どんなことが起こるかわからないが、選手には、き然とした態度で臨んで欲しい」と話す一方で、日本選手団の団長を務める大仁邦弥・日本協会副会長には「パーティーでギョーザが出たら、できるだけ食べて(日中の)関係向上に協力するように」と指示したという。


 ギョーザも食べて親善大使に=川淵会長、日本代表に注文−サッカー(2008/02/08 時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080208-00000118-jij-spo

 日本サッカー協会の川淵三郎会長は、中国での東アジア選手権に臨む日本代表について「行くことによって日中関係を向上させてほしい」と話し、勝利とともに親善大使の役割を果たすよう注文を付けた。

 同会長が懸念するのは、4年前のアジア・カップで地元スタンドから反日的なブーイングが起こり、政治問題に発展した事態。「選手には当時優勝した時のように、泰然自若として毅然(きぜん)とした態度を取ってほしい」と語った。その一方で中国製ギョーザ中毒事件の影響も気に掛け、「パーティーでギョーザが出たら、できるだけ食べるように指示した」とも。同行するスタッフが、何かと気を使う遠征になりそうだ。 

 日本代表、“餃子外交”で中国と親睦?(2008/02/10 ISM)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080210-00000023-ism-socc

 中国・天洋食品製の冷凍餃子による中毒事件のために、現在微妙な関係にある日本と中国だが、17日から中国に遠征する日本代表チームが緊張緩和に一役買ってくれるかもしれない。ロイター通信が報じている。

 中国・重慶で行なわれる東アジアサッカー選手権2008決勝大会(17日から23日)に出場する岡田ジャパン。開幕に先立ち日本サッカー協会(JFA)の川淵三郎キャプテンは報道陣に対し、「選手たちには日本と中国の関係向上に貢献して欲しい」とコメント。「歓迎会で餃子を食べてくれるよう話すつもりだ」と、選手たちに親善大使役を望んでいる。
 水餃子なんか出ねーよ。このタイミングで向こうが餃子なんか出してきたら褒めてやるわ。

 北京五輪の直前合宿地として日本が良い、と現時点で8カ国が手を挙げているのは何故なのか考えたことがあるんでしょうか。大阪市には五輪誘致を前提に建設した立派な施設があるから、じゃないですよ。食の安全と大気汚染。

 回収された餃子から有機リン系殺虫剤が未だ検出されているこのタイミングで、日中友好を持ち出して「選手に餃子を食うよう勧める」神経が理解できません。今回はその日中友好の精神発露のため、飲料水のみ持込で、その他食料は現地調達。

■日本サッカー協会、東アジア選手権で餃子外交へ(2008/02/10 16:51 網易)
http://sports.163.com/08/0210/16/44BT1PHQ00051C8M.html
■日本チーム、東アジア選手権で別の重要任務 水餃子を食って友好を表明(2008/02/13 16:47 捜狐)
http://sports.sohu.com/20080213/n255142247.shtml
■日本サッカー協会、餃子汚名回復に(2008/02/11 12:01捜狐)
http://sports.sohu.com/20080211/n255120332.shtml
 当初は「歓迎会」と範囲が限定されていた訳ですが、何故か「中国にいる期間」となっています。「餃子を食べることは既にチーム内で了解済み。日中友好の大局から、選手は重慶にいる間は餃子を食べるように言ってある」とは大仁副会長。誠意を表すため、コックを連れて行ったり食料品の持込はしないんだとか。誠意の表し方がおかしい。

 あまりの能天気ぶりと持ち上げぶりに、捜狐の飛ばしじゃないかしらと思ってんですが。「その勇気と友好的な態度は敬服する」なんて中国に褒められたら終わりでしょう。

 他に言うことあるはず。前回訪れた時より観客のレベルは上がってますかとか、警備は大丈夫ですかとか。折りしも2004年のアジアカップで荒れに荒れた重慶ですし、教育の成果がどの程度出ているか、全く出ていないかいち早く見れちゃうのでちょっとワクテカ。
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2008年02月04日

孔泉フランス大使就任へ

 どうも外交部の人事が大幅に入れ替わるようです。

■中国外交部主要職員
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zygy/default.htm
 ご覧のように、孔泉の名前が見当たりません、孔泉の職務であるヨーロッパ地域の事務及び報道、領事業務ですが、全職務を昨年12月に次官補に昇格した呉紅波が既に引き継いでいます。

■孔泉次官補の最期(2007.12.19 外交部)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/zxxx/t390692.htm
 孔泉はヨーロッパ局長としては昨年12月19日フィンランド副事務総長との会見に出席したのを最後に、公の場に姿をあらわしていません。もちろん古巣の報道局が主催した年明けの新年会には顔を見せていました。

■フランス大使就任を示唆する記事(2008.02.03 香港文匯報)
http://paper.wenweipo.com/2008/02/03/YO0802030007.htm
 それがたったの1週間前だったのに、どうなってるのか。失脚かと香港紙を漁っていたら、見つかりました。

 なるほど、大使就任なら全職務を引き継がせているのも納得できます。こう見えても孔泉はフランス留学経験や大使館勤務もありますし、何しろフランス語が喋れるというおまけ付き。今度はフランス国民をイライラさせてもらいましょう。

 ただ、そろそろ胡錦濤が任命したという正式なアナウンスがあると思いますが、いきなり肩書きが変わって公の場へ登場した記事を以って、昇格が確認されたみたいな不安にさせるやり方は改めるべきでは。元記事もすわ失脚か、みたいな感じですし。
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2008年02月02日

温家宝と見る大雪被害3 シャレにならなくなってきた

 一向に復旧のめどが立たない一連の雪害。そろそろ不満が限界を超えて、なんてこともあるかもしれません。

■湖南省郴州市 停電2週間目に(2008.02.02 新京報)
http://www.thebeijingnews.com/news/guonei/2008/02-02/021@075828.htm
■郴州市の断水、停電7日目に 「金はあっても引き出せないし、物も買えない」(2008.02.01 14:00 南方網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-02/01/content_7542338.htm
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-02/01/content_7542226.htm
 この雪害で最も被害の大きかった湖南省は郴州市、ご覧の通り真っ暗です。自家発電機を持っている一部を除いて、全市でろうそくパーティー。

 断水もしているため、降り積もった雪を溶かして生活用水に使う有様。給水車を出してはいるようですが、とても追いつかないでしょう。物資の不足も深刻に。当然値上がりにつながりますね。余り例が出ていませんが、面条が500g1.5元から2.5元に値上がりしているとの事です。水を使わなくて済むから、とありますから坦々面みたいなスープがほとんど無いものでしょうか。

 何よりも怖いのは、携帯電話からテレビからラジオから全てが使えず、市民たちは政府がいったい何をやっているのか知ることが出来ないという点です。よくパニックから暴動が起こらないなあと感心してます。

■湖南省郴州市の現状(2008.02.02 11:09 新華網)
http://news.xinhuanet.com/photo/200802/02/content_7550922.htm
■デイアフタートゥモロー風湖南省(2008.02.01 看中国)
http://secretchina.com/news/229203.html
 新華網の写真は視覚的に緩いので、看中国の方が楽しいかと存じます。

■広州駅大混乱の模様(2008.02.02 16:18 紅網)
http://news.rednet.cn/c/2008/02/02/1434763.htm
■広州駅大混乱の模様(2008.02.02 )
http://www.epochtimes.com/gb/8/2/2/n1999659.htm
■広州駅周辺人大杉で道路が止がる(2008.02.02 博訊)
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/02/200802020015.shtml
■広州駅のトイレが危険なことに(2008.01.30 博訊)
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2008/01/200801300332.shtml
http://www.epochtimes.com/gb/8/1/30/n1995453.htm
■広州駅で将棋倒し 死傷者不明(2002.02.02 大紀元)
http://www.epochtimes.com/gb/8/2/2/n1999526.htm
■広州駅でぶっ倒れた旅客を旅客が助ける(2008.02.01 07:40 南方網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-02/01/content_7537306.htm
■鉄道輸送状況復旧中 広州駅旅客の状況も一部改善(2008.02.01 鉄道部)
http://www.china-mor.gov.cn/detail.jsp?MSG_ID=11325
 郴州市よりある意味で危ないのが広州駅の広場。数だけならどこにも負けません。いつ行っても広場はスリと紙一重の人民でいっぱいです。

 京広線復旧で一度はハケた人民も温家宝の余計な一言で再び押し寄せた模様。諦めていた人民まで押し寄せ、1日までにその数24万人が広場へ殺到。駆けつけた警官隊、武装警察(丸腰)の仕切りで当日もしくは近日中に出発する列車の切符を持つ者のみ駅広場に入れ、駅周辺の秩序維持に努めさせています。

 広州駅はこの寒波と降り続く雨などに加え、食糧不足とトイレ不足などによる変な病気の発生も危惧されています。外の広場は折からの雨で足元が水溜りだらけなんですよねえ。

 トイレ不足は写真を見ての通り深刻で、清掃員は「どこ行ってもにおうね。だって(以下自主規制)」と、我慢できなくなってそこら辺で致した人が少なくないことを暗に示しています。もちろん他の大型駅や空港でも程度の差こそあれ同様の状態になっているのはいうまでもありません。

 鉄道部と交通部によれば、広州駅のこうした状態の解消は早くとも1週間以上先になるとの事。公式見解では「一日も早く」とあるのですが。

 肝心の指導者たちは何をしているかというと、相変わらず慰問。これといって即効性の策も無く送電復旧の目処も立たないため、現実逃避しているようにしか見えません。一応胡錦濤は全力で、と指示を出していますが天候が回復しない限りは無理と思われます。胡錦濤は思わぬ形で執政能力を試されることになりました。

胡錦濤(山西省)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/01/content_7536961.htm
呉邦国(パンチェンラマ)
http://www.xinhuanet.com/chinanews/2008-02/01/content_12376089.htm
賈慶林(安徽省)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/01/content_7547092.htm
李長春(湖北省)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/02/content_7554322.htm
習近平(貴州省)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/01/content_7546903.htm
李克強(四川省)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/02/content_7554815.htm
賀国強(江西省)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/02/content_7554416.htm
周永康(河南省)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/01/content_7547161.htm
 「胡錦濤総書記の委託を受け」とありますから、党中央政治局常務委員が民草と触れ合うというアイデアは50年代で頭がストップしている大先生の思いつきなんでしょう。だったら「寒さを物ともせず」とか余計な表現は極力遠慮してもらいたいもんです。公安関係のトップである周永康が河南省担当なのは大先生一流ギャグなのかもしれませんね。

■温家宝「我々は雪害を克服する勇気も能力もある」 ラジオで全国民に(2008.02.02 14:32 中広網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-02/02/content_7552757.htm
 さすがに春節前に帰しますとは言わなかったみたいです。

 とりあえず最新の被害状況を。

■全国19省で被災 死者60人、直接的被害537.9億元(2008.02.01 15:31 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/01/content_7544024.htm
■農作物被害面積1.41億ムー
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/01/content_7546647.htm
■第一四半期のGDP0.5%減速か(2008.02.01 07.14 中国証券報)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-02/01/content_7537105.htm
■緊急に備蓄肉類を放出し供給確保(2008.02.01 21:00 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/01/content_7546433.htm
 雪害とは関係ありませんが、新疆、広西が自治区でなく省の1つと表現されていることは留意しておくべきだと思います。

 ところでここまでして何故中国人は実家に帰ろうとするのでしょう。続きを読む
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2008年02月01日

問題の餃子に速攻で安全宣言出ますた

 問題の餃子を製造している天洋食品のサイトをのぞいてみました。何か収穫でもあるかと思ったら。

■天洋食品公式サイト
http://www.tianyangfood.cn/index.aspx
 資産に国有地がありますし、河北省○○の傘下ですから国営系には違いありません。今回工場に立ち入り検査に入ったのは、国家クラスではなく河北省輸出入検疫総局。どうせ調査はザルでしょう。

■輸出商品
http://www.tianyangfood.cn/Mart.aspx
 ちょwアメリカの国旗がw

■新製品紹介
http://www.tianyangfood.cn/NewProduct.aspx
 どう見てもアイスです。確か主力製品は冷凍加工食品とあったんですが、見間違いでしょうか。サイトの管理も出来ないのに、という突っ込みはダメです。中国企業のサイトはどこもこんなもんです。未だに所在地書いてなかったりするし。

 豚といえば木曜の外交部定例記者会見で突っ込まれてました。

■劉建超、南シナ海、雪害、北朝鮮核兵器、ダルフールなどについて答弁(2008.01.31 18:52 外交部)
http://news.xinhuanet.com/world/2008-01/31/content_7535542.htm
 「など」には会見で質問が多かった、話題の餃子の件が含まれています。自ら質問を受ける前に説明をしているにもかかわらずです。豚によると、中国でほとんど報道がされていないのは簡単に結論に飛びつくような報道は慎まなければならないから、だそうです。なお、日本政府はこの件について現在までに抗議をしていないことも明かされてしまいました。

 豚が冒頭に紹介した国家質量検査総局の記者会見で、気になったところをピックアップしてみました。

■国家質量検査総局「日本向け餃子に農薬検出されず」(2008.01.31 20:17 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-01/31/content_7535913.htm

●出荷前に生姜、白菜などに対して農薬検査を行っているが、共に合格している。本日早朝に行った国家質量検査総局が原料に行った同様の検査でも、メタミドホスは検出されなかった。

●生産した企業については生産の停止を、また日本にある製品および出荷前の製品を即時回収するよう求めている。(中略)今回の事件を起こした中国の企業は完全な生産機構と健全な監督体系を有し、職員も定期的に研修を受け、製品の品質はは長期にわたって安定している。(中略)この企業の生産品は日本にのみ輸出され、中国国内やその他各国では販売されていない。
 日本側の報道では「1996年に対日輸出を始めて以来、2004年8月に肉製品で基準を超える大腸菌が検出されたほかは、品質が非常に安定している」と明かしたことになっているのですが、その部分が見事に飛んでます。これはいつものこと。

 それよりも舐めてるのが、いきなりの安全宣言。ていうか速すぎんだろ検査結果出るの。これは日本側も専門家を派遣して乗り込むべきでしょう。早速嫌がっているみたいですし。中国の嫌がることは率先してやる、福田内閣とは違うんだぞという気概をみせてやらないと。

■誰かが混入させたかについては「無責任な推測できない」(2008.01.31. 18:29 中国新聞網)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-01/31/content_7535486.htm
■食の安全学再び:毒ギョーザ事件、中国側の言いぶん、きいてみる? (北京趣聞博客 )
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/468031/
 この記事に出てくる日本人記者って香織ちゃんなのね。詳しくは本人のブログで。

 香織ちゃんによると、出荷先は日本のみということになっていますが、地元河北省や香港でも販売されていることが分かっています。

■河北省毒餃子、香港の4スーパーでも販売(2008.02.01 星島日報)
http://hk.news.yahoo.com/080131/60/2o80w.html
■本土で問題の日本輸入餃子 香港で販売停止(2008.02.01 明報)
http://hk.news.yahoo.com/080131/12/2o87r.html
■香港4スーパーで問題の餃子販売停止(2008.02.01 東方日報)
http://orientaldaily.on.cc/srch_result/712234_btm.html
■香港食物安全センター、警報発令(2008.02.01 大公報)
http://www.takungpao.com/news/08/02/01/GW-859425.htm
 そごう、西田百貨 、Apita、ThreeSixtyなどで販売されていたようですが、撤去され返品となっていますね。

■日本メディアが中国産餃子をフルボッコ(2008.02.01 環球時報)
http://paper.people.com.cn/hqsb/html/2008-02/01/content_41356254.htm
 このところ大人しくなり新華社系の国際先駆導報に基地外ナンバーワンの座を奪われていた環球時報も、久々にそのカラーを出してくれています。

 「日本のメディアは『毒餃子』といった怖い表現を使っている」とありますが、香港メディアでも使われていることは上記の通り。「『製造過程で混入された可能性が高い』というが、中国でそんなことがあったとは寡聞にして知らない。日本側の推測は信用性に欠ける」、というのも嘘ですね。

■河北省保定市で学生20人が食中毒 ニラに残留農薬の疑い(2007.12.05 中国新聞網)
http://news.xinhuanet.com/edu/2007-12/05/content_7201244.htm
 昨年、ニラ入りの餃子を食べた20人前後の学生が農薬中毒でぶっ倒れていますが、ニラに農薬が残ってました。

 話を戻します。JTフーズが偽牛肉など多くの食品偽造事件を起こした加ト吉と同グループにあるとして、暗に日本側に責任転嫁をしていたりします。「2007年の日本を表す漢字は『偽』でした」とか余計な情報も。

 さらに商務部の日本問題専門家なる人物のコメントを紹介しているのですが、「故意に毒を入れると言うことは絶対にない」「日本でも食品の安全問題が万全とはいえない。鶏インフルエンザに感染した鶏や、狂牛病検査で陰性だった牛を出荷しているし、どことは言わないけれど5200人以上も中毒にさせた牛乳もあったし」と、何の関係も無い情報を提供し、責任転嫁と印象操作を図っています。

 そして「中国政府の検査結果は別の原因があることを指し示している」「日本での保存の家庭で技術的な問題があったかもしれないし、誰かが故意に混入させた可能性も捨てきれない」、「日中関係が改善するのを見たくない人もいる」とした上で、「真相が明らかになるまで、中国側に責任の全てを押し付けるべきではない」と矛盾だらけの持論を展開。

何しろ「日本メディアは小さなことを騒ぎ立てるのが好きだ。以前にも『中国の健康食品を食べた日本人が死んだ』といった問題のあるニュースが流れたりした」と孔泉並みの厚顔発言をサラッとしてしまう人ですから。孔泉が大好きだった「日本メディアは騒ぎすぎ」というやつです。

 ただ、「生産国:中華人民共和国」と書かれている食品を食べちゃった人は危機意識が無さ過ぎるのでは。Shop99とか潰れるかもね。
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2008年01月31日

温家宝と見る大雪被害2

 昨日の続き。一番被害の大きかった湖南省を後にした総理閣下、30日は広東省に入り状況を視察いたしました。

■温家宝広東省視察(2008.01.30 20:34 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-01/30/content_7528612.htm
■広州駅を視察、乗客を慰問(2008.01.30 13:03 新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/30/content_7525826.htm
 午前10時、汪洋(広東省党書記)、劉志軍(鉄道部部長)、黄華華(省長)を引き連れて広州駅に到着すると、「今回天気のお陰で皆さんに不便を強いています。現在関係部署と方法を考えているところです。電気さえ通じれば、交通情況は好転します。全てが上手くいくのです」と拡声器で通達。27日くらいでしたか、呉儀は人災ではなく天災であることを強調していましたし、さりげなく天気のせいにするところは国務院共通認識のようです。

 しかし「皆さん安心して。我々はきっと春節前に帰れるようにしますから」という発言には、付き従っていた地元指導者の顔も青ざめたのではないでしょうか。「お前は中央に帰るからいいかもしれないけど、この人数と空気読めよ。変な約束して違えたら知らねえぞ」、とか。

■被災地で足止めの旅行者「総理を見たら、怒る気なくした」(2008.01.31 07:19 新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/31/content_7529792.htm
 温家宝の声援に対して人民が無くという昨日と同じパターン。「節電のため、ウチはエアコン切りました」「更に多くの友人に、長沙で年越しをしようと呼びかけるつもりです。国家に余計な負担をかけないように」といった殊勝な人民の声が紹介されています。打てば響く一種の様式美はここでも健在です。

■温家宝、広州駅視察記 総理が待合室に食事を持ってきてくれた(2008.01.30 07:46 広州日報)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/31/content_7529989.htm
 「皆さん安心してください。春節前に皆さんをきっと故郷に帰れるようにします」と言うと、列車を待つ乗客たちから割れんばかりの拍手、嗚咽を漏らすものも。様式美ですねえ。

■笑顔で雪を溶かそう 中国に祝福を!(2008.01.31 16:19 湖南在線)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-01/31/content_7534315.htm
 という寒いキャンペーンも始まりました。

■韓正、野菜市場を視察 雪を厭わず野菜を運ぶ農民たちに感謝(2008.01.30 08:21東方網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/30/content_7523263.htm

 昨日の地方指導者リストからもれました。めでたく?上海市長留任が決定した韓正も現場に出動し、「市党委員会と政府はきっと正常な市場供給の方法を考え、市民に安心して買ってもらえるようする」と空元気。上海市は山東、安徽、河南などから輸入しているのですが、具体的な方策はこれから考えるようです。
■雪害最新状況(2008.01.31 07:43 新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/31/content_7529953.htm
 さて、昨年から止まらない物価高ですが、大雪による物流への被害もあり拍車が掛かっています。ハクサイ、ダイコン、ナス、キュウリなどが11の省、自治区(湖南、貴州、湖北、江西、江蘇、安徽、雲南、河南、遼寧、陝西 、新疆)で50%以上値上がりし、一部地域では2倍前後まで高騰しているそうです。

■中央農村耕作指導小組弁公室「南部の雪害による冬季農業生産への影響は『甚大』」(2008.01.31 17:57 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/200801/31/content_7535404.htm
 穀物や肉類、食用油などはともかく、野菜や小麦などは一部地域では壊滅的打撃を受けているとの発表がありました。特に湖北、湖南、貴州、江西での被害が酷く、被害を受けた農地面積の4分の3を占めています。牛、ブタ、羊など家畜が死亡。品薄なのでこれらも出回りそうですね。
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2008年01月30日

温家宝とみる大雪被害

 先週から続いている雪害による停電。スルーしようかと思ってましたが、無視できないくらいに被害が拡大してるみたいなんで。

 電線がぶっ倒れて電力供給ができない上に、交通網が寸断されたことによりいち早く郷里に帰る途中だった60万人が足止めを喰らった挙句、引き返す羽目に。切符払い戻しの列にはちゃんと並べているでしょうか。

 また交通網のマヒにより物流へ影響して、物価高に拍車がかかり人民涙目。ヤミ炭鉱をフル活動しても運ぶ手段が無いのだとか。被害は上海市、河南、安徽、江蘇、湖北、湖南、浙江、貴州、雲南、陝西、広東、広西、江西と国土の大部分に及んでいます。弊社出張者は現時点では大丈夫な模様。

 とまあ、サラッとまとめてみましたが、結構な被害が出ています。被災者は間もなく8000万人を突破、死者も出ています。人の不幸あるところ、温家宝あり。全国ツアーに乗り出しています。

■温家宝全国ツアーの模様(2008.01.29 14:44 新華網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-01/29/content_7517191.htm
■湖南省へ向かう道すがら(2008.01.29 11:04 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-01/29/content_7516130.htm
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/30/content_7523288.htm
 湖南省は1954年以来の大雪害だそうです。閣下がいかに現地の被害状況を心配し、一秒でも早く現場に辿り着きたいかを、これでもかと感情豊かに報じています。チャーター機で乗りつけるという人民の感情を傷つける手段で長沙到着。

■温総理、長沙駅を慰問(2008.01.29 14:40 新華網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-01/29/content_7517153.htm
 「まもなく春雪です。いや春節です。申し訳なく思ってます。いま全力でやってますんで、きっと春節には家に帰って年越しできます」と拡声器で呼びかける総理閣下。知らんよ。後10日しかないんだけど。

■ネット「記者で総理が良いお年を、と言ってくれた。泣いた」(2008.01.30 08:30 新華網)
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/30/content_7523490.htm
 6日も待たされたのに、おっさんが来ただけで泣くってのはどうか。というか、こんなネットの書き込み(しかも真偽不明)をおソ―スにして載せちゃう新華社は、こんなもんでも泣くだろと人民を舐めてるんですね。

■足止め中の人民を慰問
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-01/30/xin_2620105300138140710220.jpg
 これが29日の午前中。午後からは被災地域や避難場所を視察し、高速道路で帰省中足止めを食ってる人民を慰問。「すぐに通行できるようになりますので」とか言っちゃった。中国人の「すぐ」はそば屋の出前程度と考えていただいて差し支えありません。

■湖南省電力会社職員遺族を慰問(2008.01.29 14:40 新華網)
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-01/29/content_7517191.htm
■高圧鉄塔作業中3人殉職
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-01/29/content_7517191.htm
■作業中殉職の3人、烈士に追認
http://news.xinhuanet.com/misc/2008-01/29/content_7514929.htm
 これが温家宝湖南省訪問のハイライトかと思われます。いつもの遺族との面会。26日に高圧鉄塔に付いた氷を取り除く作業をしていた職員3名が、氷の重みに耐え切れず折れ曲がった鉄塔の下敷きとなって殉職。めでたく革命烈士となりました。いずれも抗氷災保供電緊急救助隊に「志願」とありますが、本当のところはどうでしょう。

 さてその遺族とのご対面。左端の親父がいい面構えです。この人はあるいは「分かってる」のかもしれません。それがたまたまフレーム内にはいってしまったと。もちろん疲れているだけという可能性は否定しませんけどね。

■省、市書記風雪前線における奮戦(2008.01.29 15:17 新華網)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7519735.htm
■兪正声(上海市書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7516502.htm
■張春賢(湖南省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7516956.htm
■王金山、王三運(安徽省書記、省長代理)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7516963.htm
■劉奇葆(四川省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7517072.htm
■趙樂際(陝西省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7519556.htm
■羅清泉(湖北省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7517078.htm
■郭声(広西チワン族自治区書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7517135.htm
■蘇栄(江西省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7517251.htm
■趙洪祝(浙江省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7517570.htm
■石宗(貴州省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7518254.htm
■白恩培(雲南省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7519004.htm
■徐光春(河南省書記)
http://news.xinhuanet.com/local/2008-01/29/content_7517118.htm
 閣下に続けとばかり、被災した各地の指導者たちも一斉に動き出しました。ただ、「春節は肉は食えなさそう」(雲南省)と悲観的な観測を示す地方も。

 そんな中、安徽省書記、省長のツートップが、スーツ姿で除雪というかつてないパフォーマンスを敢行してくれました。これに先立ち28日、政協委員数名も同様に除雪をやってくれています。植樹かなんかならともかく除雪はこの格好では無理。初めからパフォーマンスだからいいんですけど、ネットの書き込み同様「こんなもんで泣くだろ」みたいな狙いが透けちゃってます。

 とりあえずここまでで一度更新します。

■被害状況 14省で7786万人被災
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-01/29/content_7515645.htm
■死者24人
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-01/28/content_7513051.htm
ニックネーム aquarelliste at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2008年01月26日

靖国で暴挙に及んだ中国人は企業の元副社長?

 なぜ?靖国参拝客の日の丸奪い暴行 中国人逮捕(2008年1月16日22時20分 産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080116-00000981-san-soci

 東京都千代田区の靖国神社で、参拝客が持っていた国旗を奪うなどしたとして、警視庁麹町署は、暴行と器物損壊の現行犯で中国籍の王班亜容疑者(43)を逮捕した。

 調べでは、王容疑者は15日午前11時25分ごろ、靖国神社の境内で、横浜市から参拝に訪れた80代の男性が持っていた日の丸(縦1m、横1.5m)を奪い足で踏みつけたうえ、さおを折った。さらに、これを止めに入った神奈川県内の40代の男性看護師を殴りつけたり蹴ったりした。2人にけがはなかった。

 王容疑者は仕事で来日していたが、動機などについては黙秘しているという。
 産経以外の国内メディアは鮮やかにスルーしてしまっていましたが、中国では発生当初の第一報に一部が絶賛されていました。

 これはまずいと考えたか、昨年6月に李登輝・前台湾総統にペットボトルを投げつけ喝采を浴びた薛義にもインタビューを敢行している新華社系の国際先駆導報が火消しにかかった模様です。ただし水が足りませんが。

 中国人男性が靖国神社で日章旗を切り裂き逮捕(2008/01/27 国際先駆導報)
http://news.sina.com.cn/c/2008-01-25/081114825245.shtml
王班亜は中国国内にある自動車部品の製造を行う企業の責任者で、今年3月に日本で行われる展覧会のため日本を訪れたそうです。周囲の者は彼を「王總」と呼ぶそうですから、總經理か副總(社長、副社長)なのかもしれませんが、沸点の低さは一般人と同様。大使館によれば、日章旗を持った軍服姿の老人をみるやないなや怒り心頭に達し、このような暴挙に出たということです。普通に基地外じゃん。

 また、通りすがりから助けに入った男性に暴行を加えたとの報道をさりげなく全面否定し、2人とも無傷だとのこと。加害者のみの言い分を聞いている時点で片手落ちなんですが、まあ聞きに行ったりはしないでしょう。

 さて、王班亜は18日に留置所に入ってまもなく血圧が上がり、咳が止まらなくなりました。日本人が意外に優しくて肌に合わなかったのでしょう。病院に連れて行こうとする麹町署員の勧めを、本人は「日本人を信用していない」と一度は拒否。結局は大使館員に説得されて折れたようです。残念なことに、動機など完全黙秘のため罰金を取られて送還される見通しだとか。

 記事は大使館員の「今年は日中関係転機の年、このような事件は偶然のものだ」と、ネットユーザーの「理解は出来るが、奨励はしない」という生ぬるいな表現で締めています。この手のネタは強気に出られないのが常ですが、それもそのはず掲示板は賞賛の声で溢れております。いつもの「支持!」「よくやった」です。

 思えば第一報も非常に恣意的な報じ方でした。

 中国人男性が靖国神社で故意に傷害事件起こし逮捕(2008.1.23 新京報)
http://news.sina.com.cn/c/2008-01-18/012314767967.shtml

 知るところによると、日本のその他メディアはすべてこの事件を報道しておらず、報じた産経新聞は日本で「最も右」のメディアの1つ。
 だから何なんだよ。

 あ、タイトルの副社長ですが。

 靖国神社境内で日章旗を折った男性は河南省万通副總經理(2008.01.25 中央電視台)
http://news.cctv.com/china/20080125/106799.shtml

■河南萬通集團 王班亞での検索結果
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-
8&rlz=1T4SUNA_jaJP236JP237&q=%e6%b2%b3%e5%8d%97%e4%b8%87%e9%80%9a%e9%9b%86%e5
%9b%a2%e3%80%80%e7%8e%8b%e7%8f%ad%e4%ba%9a
 「元」とする記事もありますが、日本で開催される展覧会というキーワードを考えると同社副總の線が濃厚となりました。身元が判明する(暫定)と「總經理の会社はどこですか」などの発言も散見されるように。

 帰国後の独占インタビューを待ちましょうか。
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2008年01月11日

台湾の表記を巡り学研がひよる

 おーっと、これは悪質ですよ。

学研、「台湾」ない地球儀を販売 中国の圧力で(2008/1/10 01:13 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080110/chn0801100113000-n1.htm

学習教材大手「学研」(東京都大田区)グループが国内向けに販売する音声ガイド付きの地球儀が、中国政府から圧力を受けて、台湾を単なる「台湾島」と表記していることが9日、わかった。同社は「中国の工場で生産しているため、中国政府の指示に従わざるを得なかった」と釈明しているが、識者からは「国益を損ないかねない」と憂慮の声が上がっている。

 この地球儀は、学研の関連会社「学研トイズ」(東京)が昨秋発売した「スマートグローブ」。各国の地理や文化などの情報を音声で案内するシステムが組み込まれ、情報はネットで更新される。希望小売価格は2万8000円で、初回製造の1万個は完売という。

 問題の表記は台湾(中華民国)について、「台湾島」と記載。また、日本の北方では、樺太の南半分や北方領土以北の千島列島をロシア領として色分けしている。これらはサンフランシスコ講和条約(1951年)で日本が領有権を放棄した後、帰属先が未定となっているため、日本の地理の教科書では、日露のいずれにも属さない白表記になっている。

 台湾島という呼び名や千島などのロシア領表示は、いずれも中国発行の地図で一般的に使われる表記。

 学研トイズは「当初は日本の学校教科書同様の表記をするつもりだったが、工場が中国にあり、中国政府から表記を変更しないと日本への輸出を認めないと迫られた。すでに注文が殺到していたので、仕方なく中国政府の指示に従った」と説明している。

 同社は応急措置としてメモを添付。「生産国の中華人民共和国政府の指示により、地球儀表面の『台湾』の表記が『台湾島』音声が『中華人民共和国』となっております」などと記している。

 東アジア情勢に詳しい伊原吉之助・帝塚山大名誉教授は「世界地図の表記はその国の利益に直結しており、他国の主張にやすやすと屈服し、自国で販売するというのは主権侵害への加担で、一企業の商行為でも不誠実のそしりは免れない。それが学習教材大手というからなおさらだ」と指摘している。
 抗議を受けた時点で問題化すればいいものを

中国の工場で生産しているため、中国政府の指示に従わざるを得なかった
工場が中国にあり、中国政府から表記を変更しないと日本への輸出を認めないと迫られた。すでに注文が殺到していたので、仕方なく中国政府の指示に従った
 納期優先してしまったんですね。エセ日中友好ムードが続く間は、こういう輩がこれからも出てきそうです。台湾島なんて表記、日本の地図では見たことありません。

同社は応急措置としてメモを添付。「生産国の中華人民共和国政府の指示により、地球儀表面の『台湾』の表記が『台湾島』音声が『中華人民共和国』となっております」などと記している。
 何のフォローにもなってない上に、事情を暴露しちゃってても恥じない姿勢。大手がこれだから困りものです。でも、外務省も台湾は中国の一部としているんですよね。

■中華人民共和国(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html
■アジア地域別インデックス(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asia.html
 台湾はリストに無いわ、中国にカーソル合わせたら台湾も色が変わるわ。外務省は中日間でかわされた3つの政治的文書を無視しているのでしょうか。

 台湾は地域情勢として北朝鮮、香港、マカオと同じ所にありますが、香港とマカオはすでに中国に返還されており、北朝鮮は国家として承認していないので外務省の見解としては台湾はそのどちらかかもしくは両方ということになります。これじゃ強くは指導できんわな。

 なお、報道を受けて学研は同製品の販売中止と希望者があれば返却を決定いたしました。

■『スマートグローブ』に関する重要なお知らせ(2008/01/10 学研)
http://www.gakken.co.jp/news/20080110.html

 弊社子会社学研トイズが製作販売いたしました地球儀『スマートグローブ』の内容につきまして、不適切な表現・表記がありました。

 当地球儀に関しましては、販売中止を指示しました。
 皆様には多大なご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。今後、弊社ではグループ経営の観点から、指導・監督をより徹底してまいる所存です。

 なお、『スマートグローブ』をお持ちで、返却をご希望のお客様におかれましては、税込み価格2万9400円でお引取りさせていただきますので下記アドレスにアクセスいただき、手続きいただきますようお願い申し上げます。

学研トイズ
学研トイズ:http://www.gakkentoys.co.jp
TEL 03-3726-8234(学研トイズお客様相談室)
10:00〜12:00、13:00〜16:00 (月〜金 土日・祭日を除く)
返却お申し込み開始日 1月15日(火)
 タイムスタンプは昨日です。記事で指摘されてから「不適切な表現・表記がありました」って誤られても説得力無いですねえ。

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2008年01月10日

「日本に学べ」は絶対掛け声のみ

 日本に学べ、みたいな記事は首相が小泉さんから安倍さんに替わってから周期的に出てくるようになりましたが、どうもすぐに忘れ去られてしまうようです。

 去年の今ごろは「日本のバブルの教訓を学べ」との警告が出ていましたが土地、株の高騰に熱狂する人民の熱気にかき消されたのか、自然と目にすることはなくなりました。

 6月1日より全国でレジ袋の無料提供禁止(2008/01/08 中国新聞網)
http://news.sina.com.cn/c/2008-01-08/201214696015.shtml
 これも同系の記事かと思われます。白色汚染、つまりプラスチックゴミによる環境破壊の主要な原因となるレジ袋の無料配布を、6月1日より有料に切り替えろ、というもの。日本という単語は全く出てこないものの、明らかに日本の運動を意識した内容です。

 中国で使われているレジ袋は日本のものより薄く(0.025mm以下だとか)すぐに破れて捨てられるため、生産や販売も禁止され、替わりに日本でいうエコバックみたいなものを配布して省エネと環境保護に努める、これぞ科学的発展観の体現、というもの。分別収集や処理場の整備なども念頭におかれています。

 ただ、国民のレベルを無視して真似だけしても意味ないわけで、そこのところを現在急ピッチで向上させているみたいですが、監視員が目を離すと途端に列が乱れたり赤信号を渡っているのが現状。通知が徹底されたとしてもレジ袋だけが路上に舞うゴミから姿を消すだけで、食べカスやなんやらはそのまま。現状では交差点やバス停の監視員同様に罰則が必要でしょう。

 そこらへんの差を無視して「日本に学べ」と号令をかけても掛け倒れになるわけで。

 中国は日本が作り出した「省エネ列島」の経験を学ぶべき(2008/01/05 中国青年報)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-01/05/content_7366639.htm
 「石油危機で省エネを余儀なくされた日本は、国民の価値観を買えて省エネと環境保護を目標になんたらかんたら」とサラッと流していますが、日本に出来たことだから中国でも出来るわけではありません。日本人にあって中国人に無い、と言えば民度。民度を無視して学べったってねえ。

 大型連休明けには「不分明行為」(マナー違反)と題され、現場を撮影した写真が大量に出てきますが、じゃあどうしようみたいな問題提起はありません。「駅前はタクシーが三重駐車しています」、とだけ報じる記事もありました。だから何なんだと。

 「列に並ぶ日」だって、景品で釣ろうとしたら誰も列を作ることなく我先と押し寄せてパニックになったことがありました。もはやネタの世界。

 記者たちは「どうして我々偉大な中華民族はかくも民度が低いのか」と自問自答することは無いのでしょうか。問題だとは分かっているはずですから、あってもよさそうなものですが、中央宣伝部が禁止しているとか。まあ、省エネでもなんでも勝手にやってればと。でも日本に助けを請うときはちゃんと頭を下げろよ。
ニックネーム aquarelliste at 09:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息

2007年12月27日

破格の接待って何してくれんの?

 この忙しいのに首相が訪中とか意味あるんでしょうか。今月初めに大臣6人が北京を訪れ、ハイレベル経済対話を行いながら、共同文書として発表したコミュニケが中国側からは新聞コミュニケとされていたように、面と向かっても意思の疎通が図れていないのに。

 それを「驚いた」、とか言っちゃうまっちー。まっちーは官房長官就任からろくな言動が無く、外相時代の貯金も使い果たして今は借金生活。当初の予定通り中国に行っちゃう方が驚きです。

 というわけで、今日から4日間の日程で、ということは年内いっぱい中国にいる日本の総理。4月には温家宝に国会で演説させてやったんだから、お返しに全人代で演説させろとねじ込めばいいのに、中央テレビか北京大学で生中継(ディレイあり)ということになりそう。福田総理のこれまでの言動から、ディレイが役に立つ場面はなさそうです。

http://news.xinhuanet.com/world/2007-12/27/content_7319418.htm
http://news.xinhuanet.com/world/2007-12/27/content_7319343.htm
 んで、新華社が「破格」と報じちゃってます。

 胡錦濤、呉邦国、温家宝と会見、北京大学で演説、日中民間友好団体の朝食会に出席、北京の小学校を視察、日本企業の集まる天津経済開発区の視察、山東省曲阜の孔子廟にお参り。

 日経や共同なんかも新華社に調子を合わせて「破格」としていますが、どこが破格なんでしょう。温家宝主催だった朝食会が胡錦濤主催に格上げされたことを差しているようですけど、胡錦濤>福田を認めるようなもの。もっといえば、胡錦濤=今上天皇ともなるわけで、胡錦濤を皇帝と認めるようなもの。破格なんかではありません。なめてんのか、と抗議するところです。

 『福田康夫伝―後退を手段に前進する』が出版
http://news.xinhuanet.com/world/2007-12/27/content_7319365.htm
 訪中にあわせたのか、何故か総理の伝記が中国で出版されるとか。2004年に年金未払いで官房長官を辞してからが書かれているとのこと。確かにこれは破格ですけどね、返礼に持っていかなくてもいいお土産を持って行ったりして。
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2007年12月15日

日中友好中だから空気嫁

 ちょっとばかり亡国へ行ってました。書き逃していることを少々。

 気が付けば南京放棄70周年じゃないですか。映画はどうなったんですか映画は。まさか見かけ上は日中友好ムードだからお蔵入りとか。件の南京記念日はゴールデンでやってた新作の抗日ドラマを見て気付きました。いけませんね、こんなことでは。

 『血色湘西』というドラマでして、細菌戦を仕掛けてくる日本軍に団結する中華民族」がテーマだったのですが、日本軍が爆撃機からペストか何かに感染させた鼠をばら撒き、感染した中国人が血を吐いてバタバタ死んでいき、日本軍とのガチ対決で全滅するというあまり流行らないオチになっております。

 こっそりとまた新たな歴史をクリエイトしてましたが、中国人もいいかげん食傷気味というかもう興味が無いらしく、按摩のおねいちゃんにはスルーされていました。秦剛(=中共)もとりあえずどうでもいいのか、ついつい本音が出てしまっています。

■12月11日外交部報道官定例記者会見
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t388977.htm

新たに改築された南京大虐殺記念館には、日本軍の残虐な虐殺を強調した内容だけでなく、平和の女神像が置かれ未来志向の内容も付け加えられている。しかし、南京大虐殺の30万人という死者数は依然として強調されているが、この数字と新たに増やされた内容は矛盾するのではないか。

 実を言えば、あなたの言われた30万という犠牲者数は、『歴史を忘れず、歴史を鑑に未来に向かう』という精神の体現だ。もし私たちが、現在の中日関係の改善と発展を大切にし、世代から世代へと中日友好が受け継がれていくという遠大な目標のために努力するよう子供たちを教育するのであれば、私たちは必ず歴史を牢記しなければならない。この数字が反映しているのはあの悲惨でいたましい歴史だ。日本軍国主義が発動した侵略戦争は中国人民に悲惨な痛みと災禍をもたらした。また同時に日本人民にも深刻な災難をもたらした。
 おい本当に「日中友好はじめました」が原因なのかよ、と。ていうか、「30万という犠牲者数は、『歴史を忘れず、歴史を鑑に未来に向かう』という精神の体現」て何?手心加えてくれてんの?

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 そういえば、共同コミュニケから人民元に関する合意内容を、中国側が削ったこともありました。

 双方の言い分が違います。日本側の認識はあくまでも共同コミュニケであるとし、中国側は単なるプレス・コミュニケであると主張。確かに、最初からプレス・コミュニケとなってました。そうなると、深いところで意思の疎通が取れていないことになります。

■「第一回中日ハイレベル経済対話 プレス・コミュニケ」についての見解−−中国商務部アジア司司長呂克倹氏の談話より(中国外交部)
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/xwdt/t388914.htm

 中日双方の共同努力により、第一回中日ハイレベル経済対話は12月1日北京において成功裏に開催された。会議後、双方はそれぞれ「第一回中日ハイレベル経済対話 プレス・コミュニケ」を発表した。中日両国主要メディアのみならず、世界主要メディアからも今回の対話による積極的な成果を高く評価された。しかし、意外なことに一週間経った時点で、一部の日本メディアによって突然中国側が対話の「共同文書」を「無断削除」したとの報道がなされたことが分かった。これが両国友好協力の雰囲気に逆行する不協和音だと思わざるを得ない。このような報道は事実と違っていることを明言したい。

 「プレス・コミュニケ」は双方の共同文書でも、共同プレス発表でもなく、双方各自に発表される会議内容を紹介する旨の文書である。これは発表前の段階でも明らかで、双方がそれぞれ発表する内容に不一致があるのも正常なことである。所謂中国側による「無断削除」というような問題はそもそも存在するはずがない。人民元為替レート問題等に関する中国側の立場は、既に対話における曾培炎副総理の基調発言及び関係部長(閣僚)の発言において、明確に述べられた。

 第一回中日ハイレベル経済対話の成功は双方共同努力の成果であり、双方ともこれを十分に認め大事にしなければならない。われわれは日本側とともに、中日ハイレベル経済対話が中日経済関係の更なる発展に積極的な役割を果たせるよう努力していく所存である。
 こちらは会議を取り仕切った商務部の談話。対話になってません。確か日本側は北京まで出向いていって面と向かって話し合ったはずなんですが、通訳が悪いのでしょうか。秦剛も同様の内容を繰り返すのみ。

■12月11日外交部報道官定例記者会見
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t388977.htm

・一部日本メディアが「共同コミュニケ」からいわゆる「無断削除」をやったと報じているが、これは両国友好協力の雰囲気に反する、事実と異なる物だと考える。実際、コミュニケは双方の共同コミュニケではない。

・この問題が中日関係に影響するとは思わない。

・主催は商務部で私は出てないので詳しいことは商務部に聞け。各自で発表した物であり共同コミュニケではない。
 共同コミュニケではないって言われてもねえ。削除自体もそうですけど、合意した内容に相違があるんだったら対話している意味が無いわけですし、各自に発表した割には綺麗に削除されてますし、日本側が承知していればこんな大騒ぎにはならないわけです。日本側が共同文書だと言っているのに、違うと主張するのも問題。外務省がどこまで強く出られるのでしょうかね。 
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2007年12月04日

温家宝エイズ村訪問も全員公安

 倉庫の方でちょこっとだけ取り上げた、温家宝総理のエイズ村訪問が公安総出のヤラセだったことが判明しました。さすが人海戦術の国です。

 温総理、河南省上蔡村のエイズ患者、孤児を再度慰問
http://pic.people.com.cn/GB/8229/105628/105906/6600743.html
 人民網の記事によると、2005年に同村を訪れ新年を迎えているそうです。そこで見出しの再度となるわけですが、こうなると2005年も怪しいことになってきます。温家宝を囲むガキンチョ達は、さしずめ公安関係者の家族でしょうか。

 ここで温家宝と話をしたというのが7年前、当時3歳で両親をエイズで亡くした張淑婉(10)ちゃん。李長春が河南省のトップだった頃に感染したんでしょう。具体的な数字を出してくるのは、てっきり李長春攻撃なんだとばかり思ってました。


http://www.peacehall.com/news/gb/china/
2007/12/200712020909.shtml
http://www.epochtimes.com/gb/7/12/1/n1919899.htm
http://www.chinapress.com.my/content_new.asp?dt=
2007-12-04&sec=world&art=1204wf30.txt
 村人全員と公安関係者とを全員入れ替えるとはまた豪快な話です。文字通り老若男女を揃えなくてはなりませんし、ある程度貧乏くさい顔で泣ければなりません。脂ぎったプチブルの肥満児などもってのほか。

 さて、警官1600人が村人に変装して温家宝を最敬礼で迎える一方で、エイズ患者や活動家は軟禁され、本当の村人も公安の人垣の後ろに回るほかなく、当然この女の子も温家宝には会えなかったようです。同じく夫をエイズで亡くし、女でひとつで3人の子供を育てている馬深義さんは、私服警官に当日は家から出ないよう釘をさされたとか。

 村人の劉さんや河南省で医師を務める高耀傑さんによれば、温家宝は恐らくこの偽装を知らされておらず、また気付いてもおらず、河南省当局に騙されているとのことですが、前回来た時が仕込みでなかったのであれば、親民首相なら顔ぶれが一変していることに気がつきそうなものですが、そこはエセですから無理のようですね。

 ところで彼ら活動家たちは、温家宝ら国家指導者はなぜ毎回上蔡県ばかりを訪れるのか、と暗に彼らを責めてもいます。ここが有名なことと関係あるのかもしれません。現在の大慶、大寨みたいなモデル地域なんでしょう。大寨には中央から資金が出ていたみたいですが、現代の大寨はもっと酷いようです。
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2007年11月26日

中国が国連分担金42%増を誇らしげに発表

 日本はどういう理由からか分担金を2割近く負担しているわけですが、安保理常任理事国を事あるごとに強調する中国様はなんと2,6%。

 GDPではドイツを抜いて世界3位に浮上している中国、払いが少ないことを指摘されると「役員会ではない」ということで日本の批判をかわしてきました。

 どういう経緯かは知りませんけど、中国は分担金を2006年比で42%増額してきました。

 中国の国連分担金及び大幅上昇(11/21 新華網)
http://news.xinhuanet.com/world/2007-11/21/content_7120567.htm
 正直トップニュースで扱うようなネタではないと思いますが、中国様はそういうことは気にしません。当日は堂々と一番目立つところに上がってました。

 「中国は最大の発展途上国として」といつものダブルスタンダードを忘れず、「1人辺りGDPは少ないものの」と泣きを入れることを忘れず、「実際の行動で国連の財政基盤にできる限りの貢献をする」とのこと。

■2005-07年国連通常予算分担率・分担金
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jp_un/yosan.html
 金額に嘘はなさそうです。

 しかし、最大の発展国というのは一体何なんでしょう。もう第三世界のリーダーを自認するのも限界かと思われます。

 さらに悲しいことに、前年度の平和維持分担金を一部未納だそうです。未納分の大部分は収めたようですが、このままだと額面だけは増額となりましたが口だけという結果になりそうです。スーダンに援助する余力はあるみたいですけど。
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2007年11月22日

ラビア・カーディル女史講演会2

 昨日行われた講演会について書こうと思ったのだが、講演内容は左上のリンクからも飛べるので触れない。

http://saveeastturk.org/jp/index.php/%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%95%E3%82%93%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%AC%9B%E6%BC%94

 ぶっちゃけてしまうと、目新しい事を言っているわけではないので講演の模様や内容のみ知りたいのであれば、整理されている上記アドレスで事足りる。先日出版されたばかりの『中国を追われたウイグル人』も併せて読んでおけば、一夜漬けは完璧。


中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書 599)中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書 599)
水谷 尚子



 あんまり新事実が出てきても胡散臭いだけだし講演だからそれでいいんだけど、支援という姿勢を見せるにはやはり聞きに行くところからなのかなと。それが少しでも糧になれば。

 さすがに家族のことになると感極まり涙声になっていらしたが、実刑判決を受けた息子さん2人が生死すら不明とはしらなかった。実は、あることについて我々参加者は口止めされているのだが、それが話に真実味を与えるとは言わないけれど、なんとも背筋の寒くなる思いをし、そういやラビアさんの安全警護は万全なのかといらぬ気を回してしまった。さすがに有名人なので大丈夫だろうけど。

 さて、感じたことを適当に書かせてもらうと、ASEANでも懸案とされているミャンマーの民主化武装弾圧とウイグル人に対するそれの国際社会の姿勢に見られる決定的な違いは、マスコミが決定的瞬間をばっちりと納めているかだと思う。

 昨年、チベットからの亡命僧が射殺された映像が流れ反響もあったが、それに匹敵する映像ないもんか。ここ数年、現場からの映像が「反日国家・中国」を広範に知らしめる一翼を担ってきたわけだし、ラビアさんの熱弁を担保し世間の食いつきもさらに良くなってくるのだと思うのだがどうか。

 そう上手いこと「素材」が用意できるわけないのは理解してるが、平壌に支社だか営業所だかを置くほど余裕のある共同ならやってくれると信じている。

 というのはもちろん皮肉。国内メディアは表立っては中国様に逆らうことはせず取り上げ方も申し訳程度なのだが、前エントリーで紹介したみたいに「ダライラマ訪日に反対する中国」を報じることで、ダライラマ訪日を知らしめるという回りくどい方法で実は喚起を促してるんじゃないか。特に一部中国様寄りメディアの空気の読めなさは意図的なものさえ感じるのだが。

 一般人の関心の低さはマスコミの関心が低いからで、内陸部ということで頼みの香港紙も動きにくいし、欧米も重要性に欠けるからなのか他に比べると優先度は低い。「人権」がいかに理由になっていないかの証左だ。

 もう1つだけ書くとすれば、中国の行政区分における正式名称は新疆ウイグル自治区(あー、「新疆」って名付けられてるのどう思いますかって聞くの忘れた・・・「『内』モンゴル」と並ぶ漢族視線の名付けセンス)であるはずなのに、近頃「ウイグル」を飛ばして単に新疆自治区と呼称することが増えてきたという件は興味深かった。

 いち早く同化が進んでいるということなんだろう。ポケモンみたいに際限なく増えるのも困るが、このままだと知らない間に55民族とかになるのもそう遠くないのかもしれない。

 こんな与太を書いても誰にも咎められない己の身の幸せをかみしめる次第。
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2007年11月19日

ラビア・カーディル女史講演会

 左上に随分前からバナーがありますけど、何ら説明もしないまま半ば放置状態だったので、ラビア・カーディル訪日記念というこの機会に言い訳してみようと思います。

 1ってことは2も3もあるのかと思われがちですが、台湾は「私は独立なんて一回も言った事無いよ」と李登輝先生も言ってますし、そもそも「独立派」という表現自体が大陸のペースにはまっているとの指摘もありました。今度訪日されるダライ=ラマは、高度な自治を求めているだけとアメリカで演説したばかり。

 だからなのか、外交部の訪日警戒度も今回は低め。

■11月15日外交部定例記者会見
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t381293.htm

 記者「ダライラマが日本を訪問することについて」

 ブタ「ここで何度も言っているが、中国側はいかなる国家もダライに祖国分裂活動に便宜を図ったり講演させることに反対である。日本がダライを入国させたことに遺憾の意を表明する」
 遺憾の意というかなり低い、というか今までに見たことの無い弱い抗議が来ました。警戒まで弱めているわけではないでしょうが、中国のこういう現金なところは好きです。

 しかし、ダライ=ラマ訪日を全く報じない日本のメディアが、訪日に抗議する中国の反応を報じてるというのはどうなんでしょう。お陰で訪日をすっかり忘れていた私は思い出せたのでいいんですが。

 有名どころはこのような状況で独立予定地という表現はふさわしくありません。

http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1470

 それはともかく、もう日程の大半がこなされていますが、明後日大阪で講演しますので、お時間ありましたら足をお運びください。
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2007年11月13日

革命劇が観られるオペラハウス完成

 中国国家大劇院は北京にこのほど完成したオペラハウス。江沢民のおっさん肝いりで総工費30億元を投じて建設されたものの、故宮周辺という立地から周囲から浮き上がっており、建築家には総スカンをくらったとか。もしかして人民大会堂の横らへんに建てていたあれですか。あんな所に建てたら和楷もへったくれもないですねえ。

 国家大劇院の公式サイトをのぞくと「和楷」の文字が躍っています。どこと和楷しているか深く追求してはいけません。チケットは30元からでどうだ安いだろと胸を張らんばかりの上から目線。これ作った民工は入れませんけどね。うわ、本当に人民大会堂の横だ。これは浮く。

 30億元は予算範囲内という態度も、石油から食料品から値上がりしている昨今の空気が読めておらず反感を買ってそうです。私が最後に中国行った時はリッター200円超えてましたけど。

 中国国家大劇院は「人民の大劇院」(11/12 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-11/12/content_7058000.htm

 世界が注目する中国国家大劇院のこけら落としが、9月25日行われた。写真中央バレエ団が『紅色娘子軍』を演じているところ。
 『紅色娘子軍』は文化大革命期、江青の革命劇の8つの内の1つだった、それはそれは赤い内容。といいつつ詳しいストーリーは忘れました。戦前が舞台で軍民団結を描いていたような記憶がありますが、何にせよそれから40年も経過しているのに、立派な箱に見合うだけの作品が未だに作れていないということです。

 具体的な内容は各自以下で確認を願いますが、実はバレエではなく京劇だったりします。

http://www.youtube.com/watch?v=rcRmZ9aX5S4
http://www.youtube.com/watch?v=Gl7RtmC-UwY
http://www.youtube.com/watch?v=rNqVz25jzqw
http://www.youtube.com/watch?v=s6UFs-8j71w
http://www.youtube.com/watch?v=sbQygHp3I60
http://www.youtube.com/watch?v=hHxmDXVjU3I
http://www.youtube.com/watch?v=I6JWDPtxTFw
http://www.youtube.com/watch?v=Ta3Wby3lPKA
http://www.youtube.com/watch?v=sbQygHp3I60
 なんか毛主席語録が流れてるのもありますが、上映前に毛主席今日のお言葉が聴けるなら観に行ってもいいかな。て、なわけねーだろ。金払って観に行ってるのに海賊版がどうのこうのと言われる今の映画館くらいうっとおしいです。私みたいな暇人でもこれを最後まで見届ける根性はありません。

 今後も紅色経典『江姐』の公演が決まっており、これが深刻な国産コンテンツ不足の穴埋めのためなのか、それとも本気で出してきているところかは判断に悩むところですが、良くも悪くも文革が国産におけるキラーコンテンツになってしまうのが悲しい現実。

 党大会で大先生がソフトパワーを高めていくとか報告の中で言ってましたけど、伝統を誇るわりにはその中身がスカスカで相手にされていないところにコンプレックスを感じているらしく、国家主導でソフトを量産していくとのこと。ハードからソフトへ、とは科学的発展観ぽくていいです。

 劉雲山「十七大精神を深く学習し、党の文芸方針を真剣に貫徹せよ」(11/12 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-11/12/content_7058120.htm
 問題は大先生の号令で国家の介入が更に進みそうな点。ダンボール肉まんで番組への検閲が半ば正当化され、廣播電影電視局が「ふさわしくない」と判断した番組を放送終了したこともありましたしたが、今度は大先生のセンスに任せると革命劇ばっかり量産されそうな勢い。国際社会が高度な笑いとして理解してくれるかどうかですね。

 ああ、小沢征爾が年末から正月にかけて中国交響楽団の指揮を執るらしいので、よかったら足をお運びください。

http://chncpa.org/n16/index.html
http://news.xinhuanet.com/fortune/2007-10/28/content_6957599.htm
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-10/22/content_6920095.htm
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2007年10月25日

共同また誤報

 先日も大嘘をかました共同通信社。今回も確認作業を怠り、誤報、というか虚報を飛ばしました。憶測しているのはお宅だけです。

 「謝罪」削ったのは誰だ? 胡主席会見で憶測呼ぶ
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007102401000206.html

【北京24日共同】中国共産党の胡錦濤総書記(国家主席)が22日の2期目指導部“お披露目会見”で、長時間待たせた報道陣に「ごめんなさい」と謝罪した発言が国内報道で削除され、「最高指導者の発言を一体誰が削ったのか」と憶測を呼んでいる。

 胡氏は予定より約30分遅れて午前11時半ごろ始まった会見で「9時から大勢待っていたそうで、本当にごめんなさい。党大会事務局を代表してみなさんに感謝する」と述べ、テレビでも生中継された。ところが23日の新聞や再放送の映像から「謝罪」は消え「感謝」だけに。

 一部国内記者に配られた演説原稿に謝罪の部分はなく、胡氏のアドリブ発言だった。

 ある中国筋は「共産党では最高指導者といえども勝手な発言は許されない。制度(ルール)化が進んでいるということ」と指摘、メディアを統制する党宣伝部が削除したと分析する。
 胡錦濤大先生がプレスに謝ったのは、生中継(ディレイ)で観てたので知ってます。あと、香織ちゃんのとこでも見ました。で、削ったかどうかですが。

■お披露目会の大先生講和
http://www.xinhuanet.com/zhibo/17da/wzzb.htm
 11:53:42のところを見てください。

 大先生「為了採訪報道這次大會,新聞傳媒的朋友們付出了很多辛勞,聽説今天9點多鍾,很多朋友就來到這裡等候,非常對不起大家。在這裡,我代表我們大會的秘書處向各位傳媒的朋友表示衷心的感謝,謝謝們!」
 この大会を取材するために、多くのメディアの友人たちには多くの心労をかけました。聞けば今朝9時ごろから待っていたとか。皆さん大変申し訳ない。ここで、大会秘書処を代表して、メディアの友人各位に心から感謝を表します。ありがとう皆さん!
 あるよ、残ってるよ。なんでこんな適当な仕事をするんでしょう。

■それを美談に仕立てた記事(10/24 新華網など)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-10/24/content_6932851.htm

 「聞けば今朝9時ごろから待っていたとか、皆さん大変申し訳ない」。昨日(22日)に開かれた、第17期中央政治局常務委員の国外記者お披露目式が間もなく終了しようとするとき、胡錦濤総書記は突然予定稿から外れ、会場の記者に心から謝罪した。記者たちの熱い拍手が人民大会堂東大庁に鳴り響いた。
 ある中国筋バロスw

 脳内事情通ですか?中国様にいっつもアテンドしてもらってるから、いざ自分で記事を書こうとしても書けない、とか。現地北京からの配信なので、「中国語ワカリマセーン」ではなく単なる手抜き。

 「秘書処人事を曾慶紅に奪われながら、『秘書処を代表して』と曾慶紅を無視した発言をみても分かるように、胡錦濤と曾慶紅の間には埋められない溝がある」とでもまとめておけば恥もかかなかったのに。適当にこしらえたわりには、なかなかいいでしょ。

=====

[映画祭のお知らせ]

http://www.oaff.jp/lineup/index.html#04
http://www.cinenouveau.com/cinemalib2007/china07/china07_Frame-8.html

 『青島アパートの夏』が琴線に触れた。
ニックネーム aquarelliste at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2007年10月22日

第17期党首脳部お披露目。政治局委員もあるよ

 お昼まで中継見ていた私は勝ち組。赤色はすべて新任です。

 第17期一中全会選挙(10/22 新華網)
http://news.xinhuanet.com/misc/2007-10/22/content_6921205.htmhtm

 胡錦濤 党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席(確定)
 呉邦国 全人代委員長
 温家宝 国務院総理
 賈慶林 全国政協主席
 李長春 宣伝担当
 習近平 中央書記処常務書記(確定)
 李克強 筆頭副総理
 賀国強 中央紀律検査委員会書記(確定)
 周永康 中央政法委員会書記

※役職の(確定)は既に選出済、その他は留任か予想
 予想の範囲内だと思います。

 習近平、李克強を若い同志とわざわざ呼んでいますが、この2人の内のどちらかが次世代機であるということを衆目の前で強調しているのでしょう。ただし、共青団直系の李克強より習近平の序列が上で、中央書記処書記にも就任したということは、こちらにより期待をかけているのかもしれません。

http://news.xinhuanet.com/misc/2007-10/22/content_6921219.htm
http://news.xinhuanet.com/misc/2007-10/22/content_6921231.htm
 続いて政治局委員、中央書記処書記、中央軍事委員会の顔ぶれを。

■政治局委員(カッコ内の役職は現職)
習近平(上海市党委書記)、王剛(中央保密委員会書記)、王楽泉(新疆自治区主席)、王兆国(全人代副委員長)、王岐山(北京市長)、回良玉(副総理)、劉淇(北京市党書記)、劉雲山(中央書記処書記)、劉延東(中央統戦部長)、李長春(宣伝担当)、李克強(遼寧省党委書記)、李源潮(江蘇省党委書記)、呉邦国(全人代委員長)、汪洋(重慶市党委書記)、張高麗(天津市委書記)、張徳江(広東省党委書記)、周永康(公安部長)、胡錦濤(党委員会総書記)、俞正声(湖北省党委書記)、賀国強(中央組織部長)、賈慶林(全国政協会議主席)、徐才厚(中央軍事委員会副主席)、郭伯雄(中央軍事委員会副主席)、温家宝(国務院総理)、薄熙来(商務部長)
 順番は画数。日本語なのであいませんが。

 第16期と人数に変動はありません。地方の指導者では天津市トップ張高麗の昇格は当たり前として、直轄市で中央委員だった汪洋も政治局入りしましたから、西部大開発は本気ですというポーズです。王岐山の昇格は、もうすぐ劉淇の後を継ぎますよというサインでしょうか。大先生の支持団体である共青団上がりが多いですが、太子党も3人おります。


■中央書記處書記
習近平、劉雲山、李源潮、何勇(中紀委副書記)、令計画(党中央弁公庁主任)、王滬寧(党中央政策研究室主任)
 常務委員で李克強より序列が上の習近平が、胡錦濤と同様ここで下積みをやるみたいです。ここは党中央の日常業務を担当する機関ですが、李源潮は中央入りするみたいですね。こちらは順番どおりの序列。


■中央軍事委員会
主席:胡錦濤
副主席:郭伯雄、徐才厚
委員:梁光烈、陳炳徳(総参謀長)、李継耐(総政治部主任)、廖錫龍、常万全、靖志遠、呉勝利許其亮
 軍部他、詳しくは香港紙の解説をお待ちください。
ニックネーム aquarelliste at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息

2007年10月22日

党大会閉幕。共同ごめん

 党大会が閉幕しました。政治局常務委員、政治局委員の発表は本日になりますが中央委員の顔ぶれが明らかになり、今期限りで退任する人間が判明しましたのでご報告を。

 中国共産党第17期中央委員会委員名簿(10/21 新華網)
http://news.xinhuanet.com/misc/2007-10/21/content_6917382.htm
■政治局常務委員:曾慶紅、呉官正、羅剛
■政治局委員:呉儀、曾培炎、張立昌、曹剛川

 以上の7人は第17期中央委員の名簿に名前がありませんでした。彼らは数えで68歳以上で引退は年齢によるもの、ということになっています。これに既に死亡している黄菊と党籍剥奪となった陳良宇を加え、第16期党中央政治局委員は9人が引退しました。

 最高人民法院院長の蕭陽、公安部長を長く務め最高人民検察院検察長にスライドした賈春旺、張福森・司法部長も中央委員名簿に載っていませんでしたので、中央政法委員会は顔ぶれがガラッと変わることになります。国務院も亡くなった黄菊を含めて3人が引退するため、誰が副総理(=政治局入り)に就任するのか。

 空いたポストを観測を元に当てはめていくとこうなります。

■中央紀律検査委員会書記 王剛
■中央政法委員会書記 周永康
■中央書記処常務書記 李克強
■国務院副総理 張徳江、薄熙來、習近平
■党中央軍事委員会副主席・国防部長 梁光烈
 まあ、今日にはほとんど分かるんですけどね。国務院人事ですが、副総理は政治局委員じゃないとダメみたいですから、来年3月の任命を待たなくても政治局委員の顔ぶれで察しはつきます。
 
 あと、中央委員候補止まりと見られていた我らが王毅くんがめでたく中央委員に当選しました。国連大使の王光亜や他の外交副部長は中央委員候補止まりなので、次期外相レースで3歩くらい抜け出しました。夢ではありません。
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2007年10月16日

17大開幕。江沢民より曾慶紅?

 十七大、中国共産党第17回党大会が開幕しました。朝からスキあらば文字による実況をチェックしていたのですが、胡錦濤は9時から午前いっぱい潰して2時間半も政治報告してたんですねえ。

 特に注目するような内容はありませんでした。本当はあるけど、1人あたりのGDPを4倍にするそうです。平均ではなく1人あたりなので、貧乏人は貧乏なままでもおk。ていうか今までもそれで来たし、これからも基本的な政策は変わらないのでしょう。

 5年前の十六大直後は痛いスローガンが町のあちこちで見られました。3つの代表は結局何なのかよくわからないまま5年が過ぎましたが、まあ色々理屈をこしらえて乗り切ろうとしているのです。3つの代表は大学の授業にあるんでしょうか。トウ小平理論は時間割を見せてもらって確認しましたが。なければ江沢民はその程度ということです。
 
 ところで開幕前日の14日におこわなれた予備会議で主席団と大会秘書長、副秘書長が選出されました。秘書処は彼ら5人で構成され会議を取り仕切るお仕事を任されますが、この香港紙によると大先生危うしな布陣なんだそうです。

 曾慶紅を大会秘書長に、劉雲山、周永康、賀国強、王剛を副秘書長に任命(10/14 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-10/14/content_6880185.htm
 新華網は何の解説もしてくれません。分かる人だけ分かればいい、とハードルがかなり高く設定された記事です。顔ぶれを見れば胡錦濤の支援団体である中国共産主義青年団(青幇/団派)や近いとされる人間が1人もいないことくらいは分かります。詳しくは香港紙に頼ります。

 十七大秘書処から人事の手がかりを見る(10/14 大公報)
http://www.takungpao.com/news/07/10/14/MW-808519.htm
 17大予備会議本日開催 主席団選挙(10/14 香港文匯報)
http://paper.wenweipo.com/2007/10/14/CH0710140003.htm
17

 香港紙の話を総合すると秘書長は党政治局常務委員か中央書記処書記、副秘書長は政治局委員か中央書記処書記、末席には中央弁公庁主任という布陣になり、これに選ばれると次の5年間も安泰のようです。これで曾慶紅以下5人の引退は無くなったことになります。曾慶紅が今以上の地位に就くことは確定。

 なかでも先月中央弁公庁主任を降ろされたはずの王剛が、中央弁公庁主任枠に名前を連ねています。中央保秘委員会という何をするかよくわからない機構の主任に任命され、65歳という年齢から終わったのではと見ていましたが、なんのなんの曾慶紅の引きか再任されました。今回限りかもしれませんが、異例であることには変わりありません。

 前3回の共通点を見れば誰でも胡錦濤の秘書とされる新任・令計画の名前が末席にあるだろうと見るのでしょうが、ご覧のとおりありません。大公報涙目。いきなり波乱から始まった党大会は7日間の予定で開催されます。

 それでは本日大会に出席した主な有名人をどうぞ。あ、もう16日ですね。

■11世パンチェンラマ
http://www.takungpao.com/inc/photo/photo_cont.asp?nid=809101&cid=853&c=&id=273698
■万里
http://www.takungpao.com/inc/photo/photo_cont.asp?nid=809202&cid=853&c=&id=273733
■李鵬、朱鎔基
http://www.takungpao.com/inc/photo/photo_cont.asp?nid=809200&cid=853&c=&id=273732
■華国鋒
http://www.takungpao.com/inc/photo/photo_cont.asp?nid=809199&cid=853&c=&id=273731
 党員やめたんじゃなかった?大紀元め。

■江沢民
http://www.takungpao.com/inc/photo/photo_cont.asp?nid=809110&cid=853&c=&id=273699
 李鵬、朱鎔基もそうですが、年老いた前世代の指導者を引っ張り出してくるのは、もう彼らでは無理だということを見せるためなんじゃないでしょうか。

 中共元老、十七大開幕に登場
http://www.takungpao.com/news/07/10/15/ZM-809223.htm

 大会が始まると胡錦濤らは控え室から主席台に向かった。胡錦濤らが一部の老同志が遅れていることに気がつくと足を止め、老同志が来るのを待ってから共に主席台へ上った。
 誰とは書いてないけど、老いを強調するためだとしか思えないんですが、この行動。たぶん八一建軍節で大先生の演説中に思い切り昼寝した江沢民より曾慶紅ってことかな。ジジイだと侮ってたら足元をすくわれる、ようなら曾慶紅はもっと出世してますねはい。

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2007年10月14日

緊急に民族の資質向上が求められる(キリッ)だっておwww(バンバン)

 私がAA貼ると崩れるんでこのような形になりました。スケールダウンは勘弁してください。

 13日でオリンピックまで300日。300日に何の意味があるのかは全然知りませんが、台湾省に聖火を上陸させられずに残念でしたね。あそこは党の基盤がしっかりしていませんから(※参照)。

 13日は北京が2008年の候補地となり、組織委員会が発足して2130日でもあるらしいです。だいたい7年弱というところですが、2100日ならともかく何でこんな半端な。今日のところは大目に見ますけどね。

 五輪まで300日 我々は何が変わったのか?(10/13 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-10/13/content_6875534.htm
 オリンピックの候補地から正式に開催地と決定して7年も経ってあれこれやっているのに、中国人(=北京市民)のマナーが全くなっていないとお嘆きなわけではなく、こんなに変わりましたと自画自賛するのが目的です。内容をかいつまんでみると

■緑の種

 北京市では守られているかはともかく偶数の日は偶数の奇数の日は奇数のナンバーしか走れないようになっており、先月22日はノーマイカーデーを実施。排気ガスもクラクションも減って、空気もきれいになったよ、というわけです。緑色、緑色と大先生の好きそうな単語が連発されてます。

 北京には最近行ってないので現状については報道から知るのみですから本当とも嘘だとも判別しかねますが、「オリンピックが中国の伝統的な理念を変えた」「オリンピックを契機に緑色の種は民衆の深くに根ざした」というのは明らかに嘘。寝言は列にならべるようになってからにして下さい。

■五輪による恩恵

 五輪スタジアムに続く地下鉄5号線が開通しました。「崇文区の勤務先まで1時間半かかってたのが、今はせいぜい40分だよ」と喜ぶ沿線住民。道路も拡張されたし衣食住の質も向上したって。そりゃそういう効果があることは否定しませんけど、全部五輪のおかげみたいな書き方はちょっと。

 1人辺りGDPが2000ドルを超えたのはオリンピックを開催するからではなく、GDPがその付近に達した国がオリンピックを開催しているだけであって、逆ではありません。こんな適当な記事見たこと無いです。こうした変化は北京だけではない、とか根拠の無い説明を展開している社会科学院のバカは死んだ方がいい。かいつまんでませんね。

 ある程度のマナー違反はいいと思うんですよ。そういう風土ってことで、自分が不利益を蒙らない限りは納得できるようになりました。おっさんが上半身裸になろうが薬くさい国産コーラを10元で売りつけられようが、別に構いません。昔はPTAみたいにビシビシしつけようと理想に燃えてた時期もありましたが、そういう理想は理想としてひとまず掲げつつとりあえず現実を見つめるということで。

 問題はアジアカップ以降で見られるサポーターが引き起こした、日本に対する異常行動でしょう。中国も本当のことを言えばそれが外国にどう見られるか気にするはず、というか当時かなり気にしてました。「海外からどうみられるか」ということに中国や中国人は気になるらしく、「政治的でないこの運動は、庶民に歓迎されていると評価する外電もあり」と評価されているのが嬉しいのか、今回も引用されてます。

 これは何度も書いてて皆さんさすがに飽きてらっしゃるでしょうけど、中国の伝統なんかよりも根深いですよ。三つ子の魂とか言うくらいですから、反日教育で育った世代なんかはもう染み付いちゃって無理。

 陸一心みたいに悲しい思いをしたくないので私は日本鬼子の子孫ということは伏せていますが、明かそうものなら同じ運命です。集団ヒステリーみたいなものでしょうから、1人1人に説いて回ればなんとかなるのでしょうけど、出来たら苦労しません。そもそも日本と聞いて冷静さを失うこと自体が異常。何度か同じことをやりその度に指摘されていますが、直りませんねえ。

 五輪組織委員会副主席「五輪最大の敵は北京市民の資質」(08/06 新華網)
http://news.xinhuanet.com/sports/2007-08/06/content_6482960.htm 
 第一2ヶ月前には資質が、民度が、と嘆いていたのに、今回は「変化は誰の目にも明らか」という、このお花畑な論調は党大会直前なのと何か関係があるのでしょうか。

※http://news.xinhuanet.com/ziliao/2002-02/20/content_476046.htm
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2007年09月27日

【速報】王毅くん筆頭外務次官に昇進

 世界一遅い速報の時間です。

 そういう噂はありましたが、外交部はよっぽど人材がいないようですね。本国からの伝言をそのまま口にしただけとはいえ、あれだけ恥をかいた人間を次期外相候補としているわけですから。

http://www.chinanews.com.cn/gn/news/2007/0926/1035873.shtml

 昨日午前、王毅外交部党書記、副部長は外交部の「外交官の五輪を迎える活動」に登場した。駐日大使の離任以来初の公の場での姿となる。2004年9月10日、王毅は駐日大使に任ぜられ、当時の中日関係は厳しい局面だった。今月21日、王毅は任期を終え帰国したが、3年後、日中関係は好転していた。
 現在の外交部党委員会書記である戴秉国は、唐家センの後を継いで外交担当の国務委員就任が内定しています。ただ、外交部のサイトには27日午前現在王毅の名前は外務次官のところには見当たりません。この手の書き換えは異常に早いのが中国のいいところなのですが、何故でしょうか。

 「○○は△△日、□□に任命された」というアナウンス無しで当たり前のごとくその地位に就いているのは不気味なものがありますが、王毅だけではなくいつものことなので気にしない方がいいかと思われます。

 さて、この書き方だと王毅のおかげで日中関係が改善したみたいですけど、王毅の発言で日本人が対中感情を良くしたことは1度もありませんし、確か中国は安倍首相の訪中で日中関係は改善したと言っていたはず。王毅もそうだそうだと言っていたはず。

http://finance.people.com.cn/GB/71364/6316943.html
 こちらも持ち上げ方が半端じゃありません。美辞麗句を散りばめて褒めちぎるのは中国の大好きな自画自賛ですからあまり気にしない方がいいのでしょうけど、印象操作に近いものを感じます。

 こんなのにごぼう抜きされた上に最年少での副部長(外務次官)就任、そして今度は筆頭副部長ですか。その割には実績が書かれていませんけど、見るべきものを持っている男なのでしょう。

 今年に入って続々と行われている前倒し人事の一環だと思われます。特に李肇星が定年である65歳を1年半も過ぎてから定年を理由に退任し、ほぼ同年齢の戴秉国が国務委員となる外交部には、大先生の外交部を掌握したいという思いが感じられます。江沢民時代の外交部長2人(+銭其シンの直系である李肇星)の影響力を排除しようとするのはいいんですけどねえ。


 ただ国務委員は定年70歳ですから、上手い方法を見つけたもんです。戴秉国は大先生のおかげで5年政治生活が伸びたのですから、恩義を感じずにはいられないでしょう。

 しかし王毅ですかあ。笑っちゃいますね。

http://www.chinanews.com.cn/tp/gnxw/news/2007/09-26/1036741.shtml
http://world.people.com.cn/GB/8212/14450/46162/6313169.html
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zygy/default.htm

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2007年09月26日

福田総理誕生。史上最速の祝電?

(追記があります)

 悲しい理由で任期期間中は靖国神社を参拝しないと明言した福田さんが、日本の首相になりました。そんな福田さんに速攻で祝電を送ってきたのが中国。悲しんでもいられないので、中国の期待度が如実に分かる3人の首相就任直後を列記してみました。引用ばかりですがご辛抱の程を。

■2005年9月13日(小泉首相再任直後)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t211688.htm

 記者:先週末小泉純一郎首相が再選されたが、これについて祝電は?

 秦剛:日本衆議院の選挙は日本の内政である。族々はこの問題について評論する立場に無い。中国政府は中日友好関係発展の方針に全く変化は無く、族々は両国間の3つの政治的文書の原則を遵守し、「歴史を鑑に、未来へ向かう」の精神に基づいて両国関係の改善と発展のために積極的な努力をしていくことを強調しておきたい。

 記者:今回の議会選挙で自民党が圧倒的勝利を収めた。これは日本国民の大多数が小泉首相を支持していることの証左だが、この結果についてどう見るか。

 秦剛:日本の衆院選は日本の内政であり、日本の有権者があの政党や指導者に投票するかは日本国民自身が決めることだ。族々はどの政党や指導者が政権に就くかに関わらず、中日関係を改善させ、発展させることを望んでいる。

 記者:小泉首相の中日関係において多くの批判を受けたが、小泉首相は再選した。中日関係はどのような発展をすると損うか。中国は小泉首相に祝電を送る用意は無いのか。

 秦剛:中日関係問題の改善と発展について、中国側の立場は一貫しており、またはっきりとしている。双方が中日両国の3つの政治的文書を基礎に、「歴史を鑑に、未来へ向かう」の精神で共に努力し、両国関係を改善させ発展させることを望んでいる。小泉首相が複数の場で日本軍国主義の発動したあの戦争に対して反省と謝罪を表明したことは、族々も関心を持っている。日本側には言行一致を期待する。歴史問題や台湾問題の対応は中日関係改善と発展の重要な政治的基盤であり、中国人民を含むアジア各国の被害国民の感情にも関わることだからだ。よって、日本政府や指導者が中日両国人民間の相互理解と友情を深め、両国関係の改善と発展のために積極的な努力を行うことを望んでいる。胡錦濤国家主席が今年4月にジャカルタで小泉首相との会見中に五点の主張を提起しており、族々は中日関係発展の立場に一切の変更は無い。
 この時点で祝電は送っていなかったのか、これだけでは判断できませんでした。ただ、祝電を送った事実を明かすかどうかでは悩んでいたと損います。通常は既に祝意を表していれば公表されるからです。

■2006年9月26日(安倍新総理誕生)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t273722.htm

 記者:中国側は日本の新しい指導者に祝電を送るのか。

 秦剛:祝電の問題だが、これは常識的な問題だ。

 中日両国指導者の会談の時期や条件についてだが、ここで既に何度も族々の立場を話していることは、出席の皆さんはご存知だろう。これに変化は無い。
 中共の常識が適当なことは後半で分かります。

■2007年9月25日(福田新総理誕生)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t366489.htm

 自民党の福田康夫新総裁が日本の新しい首相となった。彼はアジア外交と対中関係を重視し、首相の任期期間中は靖国神社を参拝しないとしていたが、彼の対中政策についてどう考えるか。また、安倍晋損が本来なら今秋訪中を予定していたが、辞任したことで福田氏を招待するつもりはあるのか。

 族々は福田康夫氏に首相選出のお祝いを表明する。

 中国政府は中日友好政策を堅持し、中日間の3つの政治的文書の原則の元で日本側と共に努力しつづけていく。戦略互恵関係、中日関係の健康的は安定軌道にそった前向き発展の推進を望む。

 両国要人の往来は両国指導者の重要な共通認識であり、中国は日本側と共に真剣にこの認識を実行していく。
 早い。外交部の定例記者会見は毎週火曜と木曜の午後から開かれます。この時点では衆参両院で首班指名が終わったころで首相にはまだなっていなかったはずですが、期待がつい口から出てしまったのでしょうか。正直なのでいいでしょう。

 ちなみに3人への祝電は以下の通り。

■温家宝首相、小泉首相再選に祝電(05/09/23新華網)
http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/xwdt/t213772.htm

 中国の温家宝首相は22日、日本の首相指名選挙で再選された小泉純一郎首相に祝電を送った。

 中国外交部の秦剛・報道官が同日の定例記者会見で明らかにした。

 (北京9月22日発新華社)

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■温家宝総理、安倍晋三新首相に祝電(06/09/27 新華網)
http://news.xinhuanet.com/world/2006-09/27/content_5144573.htm

 中日関係は、まさに歴史的に重要な時期を迎えている。中日間の3つび政治的文書の原則に基づき、両国間の友好協力関係を絶え間なく発展させることは、両国と両国人民の共通の利益に適い、アジア太平洋地域や世界の平和、安定、繁栄に寄与する。私は閣下と共に努力を惜しまない。

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■温家宝総理、福田康夫新首相に祝電(07/09/25 新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-09/25/content_6791480.htm

 中日両国は一衣帯水の友好的隣国であり、両国の平和共存、子々孫々にわたる友好、相互互恵協力、共同発展は両国人民の利益に合うものであり、地域平和や安定、反映に繋がる。中国政府は過去と動揺中日友好政策を堅持していき、日本側と全・的に戦略互恵関係を構築し、両国関係が長期的、健康的で安定した発展を遂げるよう共に努力していく。
 下に行くほど祝電を送った日の期間がどんどん短くなっているんですね。福田先生の当日発行に対し、小泉先生の場合はなんと10日以上経ってから。何が常識なのか理解しかねます。

 唯一中国語ソースでないのは、これが中国国内で報じられていないからです。外交部からもこの部分に関するやりとりは削除されています。孫港で詳細が報じられていたんですが、リンクデッドになっており正確なところは不明です。当時はうかつに祝電なんぞ送ってしまうと、中国にとって危ない時代だったということがよくわかります。

 このあと、小泉首相は秋の例大祭(中国名:「おめでたい日」)に靖国神社を参拝し、もっと中国をビビらせますが、それはどこかで書いたような気がしますのでそちらで。

 いやあ、それにしても日中関係はここ数年で最高潮ですねえ(棒読み)。

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2007年09月01日

党大会へ向けて、2期目の大先生ついに本気か

 北京で展開されている列に並ぶ日(排隊日)、最近記事を見ませんがちゃんと続いているんでしょうか。

 と気になって調べてみたら、今年の2月11日に交通整理をしていたボランティアがドライバーに殴られて眼球が陥没したため、訴訟に踏み切ったとか書いてました。これ、第1回の出来事なのですが、北京市のあちこちで似たような衝突が起こっているのだと思います。

 「自覚排隊日」ですからねえ。監視役のボランティアはいつまでもいるわけではありませんし、なぜ並ぶのか、横入りはなぜ「不文明行為」なのか理解させてからでないと、永遠にマナー向上には繋がりません。

 それなりの地位についていると余裕が出てきて人の目を気にするようになるのか、社内は裸でうろつかないようにとか、電話では丁寧に話せとか命令しているんですよね。

 私はそんな実害を伴わないことより、何でも「OK」と答えをよこしてくる方を直してほしかったりするのですが、彼らもちゃんと理由を説明して叱っているのかは気になるところです。子供のしつけと同じで怒るだけではいけません。命令する側は、私が見ている限りでは、彼ら自身のマナーは一応出来ているようですけど。

===== 

 さて、エネルギーの消費効率を20%削減するという目標をぶち上げた、あの胡錦濤大先生肝いりの政策が、いよいよ本気を出しはじめるようです。

 曾培炎「省エネ汚染物質排出量削減は全社会が自覚すべき行動」(09/01 新華網)
http://